理不尽壊しのリインカーネイション外伝 〜大切な人を守る物語〜   作:橆諳髃

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「……このタイトルはなんだ作者?」

それは見ればわかりますよ?

「……腑に落ちない箇所が山ほどあるが……見て見ればわかるな」

と言う事でどうぞご覧ください。


2話 実質調査という名のストーカーに見られても仕方がない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近……ブリタニアの前線基地に新しいウィッチが配属された様だ。確か名前は……宮藤芳佳だったか? ん? 宮藤?

 

(確か……ウィッチ達が使っているストライカーユニットを作った研究者の名前だったな。関係者か?)

 

まぁ、その詮索は今は良い。今はその宮藤芳佳なる女の子についてだ。

 

俺が今のところ調べた情報によれば……その子は医療魔術が使える家系で、魔法力も普通のウィッチよりもずば抜けて高い素質を持っている様だ。そしてその子にも医療魔術が使える。また最初から調べた時、普通なら20歳に近づくにつれて魔法力が衰えていくというのが、この世界に来て改めて分かった。だがその宮藤の家系は、大人になっても魔法力が衰えない極めて特殊なものだという事が調べた結果分かった事だ。

 

ともかく宮藤芳佳という女の子には、強大な魔法力と医療魔法を持っている事が分かった。だが……その力を持っているからといって、その女の子がネウロイとの戦闘に向いているかどうかは分からない。実際にこの情報は、自分で調べたわけではなく人伝いに聞いた話だ。

 

だから今……実際のその女の子がどんな子なのか見に来ている。

 

……お前はミーナに姿を見られるのはマズイのではないのか? だと? あぁ、確かにマズイ。この姿……そもそも仮面をつけている時点で怪しまれる。

 

だが、生の情報というのはリスクを覚悟しなければ手に入らないこともある。だから今俺は、直接501がある前線基地の敷地内にいる。

 

まぁ、宮藤芳佳を見るついでにミーナの様子も見れれば良いなと思っている。

 

は? 俺がストーカー……だと? そして見つかってお縄になれと? ふん……俺をそんな下賎な輩と一緒にされては困る。それにこれは情報収集の一環だ。だから断じて……それがストーカー行為だと? そうか。まぁどちらにせよ情報収集は大事だ。

 

さて、戯れはここまでにして早速宮藤芳佳がどれほどやるのか見せてもらおうか……

 

ん? まずは基礎訓練の様だな。その証拠に、もう1人の女の子と滑走路を使って走り込みをしている。あっ、倒れ込んだな。

 

ふむ……回数にして往復10回に満たないか。それに続いて腕立ても回数も少ない……これだけ見ると体力が少ない普通の少女に見えるな。

 

次に飛行訓練に入ったな。格納庫まではさすがに近づけないから遠くから見るしかないが……

 

実際は、ストライカーユニットを履いて起動する瞬間を見るのが魔法力が強大かどうか確かめるのに手っ取り早いのだが……格納庫に近づいてまでリスクを負う必要はない。今回も遠くから見守らせてもらおう。

 

そして結果を合わせてもらおう……飛び方はまぁ当然ながら素人だった。俺はユニットなど履いた事がないために、その飛び方で魔法力があるかどうかは分からないが……制御はまだできていないのだろう。

 

何故分かるか? 俺が軍属なのを忘れたか? 前線に出る際、ウィッチ達も一緒に編隊を組んでいたからな。だから、良し悪しぐらいは大体分かる。

 

(それにしても……飛行訓練の際、あの芳佳という子に見られた気がしたが……まぁ気のせいだろうな)

 

この気のせいが……後ほど面倒な事を引き起こすとは、ヴィダールことガエリオさんはまだ知りません。

 

 

 

 

 

 

side 宮藤

 

 

 

 

 

 

 

 

(ふぅ……午前中の訓練でこんなに厳しいなんて……)

 

あっ! 初めまして‼︎ 私、宮藤芳佳って言います! ここに来た理由は、お父さんから手紙が届いて……私が学生になった時以来会ってなかったから、この手紙にある住所を訪ねるのが目的でした。

 

でもそこには建物の跡があるだけで、お父さんはいなかったの。だけどこのまま帰る訳にもいかないって……私思ったの。だから、坂本さんに頼んでこの501部隊に入れてもらって、今は基礎から訓練中です。

 

でも午前だけで身体中が痛いです……

 

午後からも座学が入って、それが終わったらまた訓練って流れです。座学の方は、ストライカーユニットや武器についてって聞きました。

 

正直ストライカーユニットについては、私のお父さんが作ったものでもあるから興味はあるけど……武器についてはまだ怖いかなってところで……そもそも戦争自体嫌いだから、できるだけ武器は取りたくないかな。でも、皆を守るためならネウロイとだって戦います!

 

その意思もあって、私は初日だけど訓練を頑張っています‼︎ ただ、午前中の授業で少し気になった事がありました。それは、飛行訓練中……基地の建物から誰かが私を見ていたと思うんです。

 

顔だけしか見えなかったけど……仮面を被っていたことは分かりました。でも、あんな人がいたら昨日入隊した時点で気がつくはずなんだけどなぁ……座学の時にミーナさんに聞いてみよっと。

 

そして座学の授業も終わって、ミーナさんと話す機会ができました。

 

「ミーナさん、少し聞きたい事があるんですけど良いですか?」

 

「何かしら? 宮藤さん」

 

「その……この基地に仮面を被った人はいますか?」

 

「えっ? 仮面を被った人? いえ、そんな人はいないわよ?」

 

「でも、飛行訓練の時に確かに見たんです! 建物の影で体全体は見えなかったんですけど、それでも見えたんです‼︎」

 

「……分かりました。少し周囲を探って見ましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

side ミーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮藤さんに座学の後にある事を聞いたわ。飛行訓練中に人影を見たと。身体全体の特徴は建物の陰で見えなかったようだけど、仮面をつけいるのは見えたようなの。だから、私の固有魔法を発動させてこの基地周辺を探ってみたの。そしたら……

 

(基地の外……確かに建物の陰に誰かいる? ネウロイ……ではないわね。でも、ここの基地の人でも無さそうね……だとしたら、他の国のスパイ? でも、他の地域でもネウロイの侵攻で、それどころではないはず……なら一体この人は……)

 

午後の訓練でもこの周辺にいるのなら、こちらからも動いてみましょうか。

 

そして宮藤さんの午後の訓練が終わった時、もう一度周囲を探ってみたわ。すると、さっき探知した時と同じ人が、今度は基地の敷地内に入っていたわ。

 

見張りの兵士はそれなりに優秀な人達で構成されてるはずだけど……それを掻い潜ってこの基地の敷地に入るなんて……

 

(只者ではない……という事よね)

 

私は誰にも怪しまれないように急いでそこに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日1日……宮藤芳佳について実際に見て調べるつもりだったが……そのついでに色々と他の子達も見た。いや……正確には見てしまったというところか?

 

特にあの背が小さくて活発なツインテールの少女とか、どれほど驚かされただろうか……一応俺としては上手く隠れているつもりなのだが、彼女の野生の勘……というやつはどうやら侮れないらしい。

 

俺が行く先行く先で何故か出くわしそうになる。まぁすんでのところで躱しているのだが……こちらも精神力を余分に使ってしまった。

 

まぁそれ以外は何も起こらなかったから、良かったといえば良かったか。

 

ん? やはりストーカーではないか? と? 何度も言うがこれは情報収集だ。断じてストーカーではない。まぁ……お前達がそう思いたいなら勝手に思うが良い。さて、今日やる事は終わった。気付かれないうちに早々に退散するとしy「待ちなさい!」……この声は……

 

(……あぁ、彼女の固有魔法をすっかり忘れていたよ)

 

「この基地の人ではないわね? それと、怪しい動きは控える事をすすめるわ」

 

ミーナはヴィダールに対して銃を向けてそう言った。しかしながら彼女はまだ気づいてはいませんが、銃を突きつけられているヴィダールさんはしまったと思いながら内心嬉しく思っていたようです。




「……俺のこの扱いは一体なんだ?」

そうですねぇ……まぁ書いていたらいつのまにかこうなっていましたが……

「あらぬ疑いをかけられた気分とはこんな気分なのか……だが作者よ……俺をこんな扱いにしてタダで済むと……む?」

『三十六計逃げるに如かず……と言う事この場は全力で逃げさせていただきます‼︎』

「……まぁ良い。今度会った時に今回の制裁は取っておくか。では読者の皆、気が向けばまた見に来て欲しい」

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