ちなみにインフルエンザにかかりました(涙
家に着いた。
家には明かりがついておらず誰もいないと語りかけてくるようだった。
そのことに少し胸がチクッと針で突かれたような気持ちになったがその気持ちを追い出して家から必要なものだけを黒一色のウエストポーチに入れる。
ウエストポーチはつい最近買ったやつだ。前から欲しいと思い仕送りのお金を使って買った。
ウエストポーチの中に入れたものはお金(千円)、スマホ(なぜか時間が止まっている)、飲み物(ミネラルウォーター2本)、交換用電池(二人分)だ。
もしかしたら足を怪我しているかも、と少女が言っていたので後は少女の要望で絆創膏を1ケース家から拝借した。
「これぐらいかな?」
そうつぶやき少女に一応確認を取ると小さく頷き家を出る。
次の行き先は田んぼだ。
少女の散歩コースでたまに行くそうだ。
行く場所がわからないので何もせずうだうだ考えるよりもマシだろう。
行き先は少女が知っているし、わざわざスマホを見る必要もなく少女のペースに合わせて歩く。
今更だが少女とは結構親しくなったと思っている。
今でも手を繋いで歩いているしきっと少女の中では頼れるお兄さん的な存在だと思う。…だといいな…
それよりも気になったことは
さっきはスマホが壊れてると思い軽く絶望していたがどうやら違うみたいだ。
Y○uTu○eは使えるしなんならアプリゲームも問題なく使うことができる。
ただしネットゲームで通信しても誰もいなかった。
不安になりもう一度Yo○Tub○を開いてライブ欄を見る。
真夜中でも何処かはやっているはずなのに何も表示されなかった。
そのことに背筋が凍る様な思いをしていると何処からかかん、かん、かん、と鉄を叩くような音が聞こえた。
少女に目配せをしてその音が響いている方に慎重に歩いていく。
焦って走りでもしたら角で『ナニカ』にぶつかる可能性があるからだ。
近づくにつれてその音は大きくなり聴くものを不安にさせるような、呪文をかけられたように気分が悪くなっていく。
吐き気を我慢してその音の方に歩いていくと見えてきたのは踏切だった。
聞いたことのあるリズムだと思ったが音色が歪んで気づけなかった。
そういえば学校のチャイムもおかしかったな。
それにしても踏切警報器は今でもずっとなっている。今まで生きてきた中でこんなに長くなっている踏切警報器は見たことない。それにこんな時間に電車なんて来るのか?
まぁ自分が知らないだけか…。
少女と一緒にその警報器をボーと眺める。もしかしたらこの音は判断力を鈍くすんのかなー、と考えながら。
その時、電車がやって来た。
深夜だからなのか誰も乗っていない電車が通り過ぎる。
その向こうに白いワンピースを着た女性が顔を覆いながら立っていた。
一瞬気絶しそうになった。が、なんとかその場で意識を踏みとどめてその女性を見る。
よく見ると女性の服には血がついていた。そして肌はまるで死体のように白く自分の胸が早鐘を打つ。
少女は恐る恐る「あの…大丈夫ですか?」と尋ねた。
女性は肩をピタッと止めるとその場でスッーと、暗闇に消えていった。
早鐘を打つ胸は次第に収まっていった。
あの女性が立っていた場所の先が田んぼだ。
少女に確認をとりゆっくりと歩を進める。この先に何か手がかりがあると信じて。
【ある変態犬の日記】
香ばしい香りを放つ靴を目が死んだ男に取られてしまった。糞がッ!
それに目の前であいつr
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