返せてないけど読んで笑ったりしてるよ!
つい先日、とある事情でTDS行ったんですが、流石だね、人多いね。
胃がきりきり痛みました
やっぱすげーよ千葉は、それに比べてこの関東でも存在感のない県は……ねぎくらいしかないやん!
10/12 修整
完全に寝入ってしまった彼の隣で同じ夢に旅立つ、というのもなかなかな誘惑だったけれど、そこは流石に自重して。
彼が寝ている間に考えておきたいことがいくつかあるというのもあって、根を張ってしまったかのように動かない身体をなんとか起こして、そのままわたしの部屋へと向かう。
机の上にはいくつかの薄い本……って、あれこれわたしが隠してたはずのだ――!?
「うう……最近綾香が露骨にお姉ちゃんに辛辣で悲しいわ……こんな、こんな仕打ちをするだなんて……!」
綾香はまだ小学校に行っている時間だから、朝に隠し場所を暴いて机にきちりと並べて学校に行ったということになる。
本当に最近の綾香はわたしをなんだと思っているのか。まったくもう。
「……んん、ふぅ……」
……はっ!? そんなことをやろうとしていたわけではなくて……そう、聖杯戦争について。軽く現状を整理しましょう。
「まず、三騎だけど……」
セイバーはまだ何も分かっていない状態。アーチャーは『お話』したらすぐに分かってくれ、宝具を撃って退場してもらった。ランサーはマスターが何も分かってくれなかったのでちょっと細工したトラックで撥ねた。
「それ以外は……」
ライダーはマスターの人と『お話』しても分かってくれなかったけれど、丁寧に『説得』したらすぐに分かってくれ、令呪を使ってアーチャーの前で動きを止めてくれた。お蔭でアーチャーの宝具ですぐに消滅させられたのだけど……どうして最後は泣きながら殺してくれ、なんて言っていたのかしら。死んで『は』いないのだから喜べばいいのに……
「キャスターはわたしに従うし、アサシンは無害……バーサーカーは消滅。もう終わりも同然ね」
キャスターはとりあえず知らない仲じゃない家に召喚されていたから従ってあげるように言ったけれど、アサシンは完全に一般人みたいだし、どうするかは正直悩みどころね……バーサーカーが自分から消滅の道を選んでくれた、というのは意外だったかな。普通に会話もできたわけだし。
とりあえず、そう考えてみると。
「結構、順調、なんだけど……」
なにか嫌な予感がする。
そもそも前提からして間違っているような……例えようのない、この違和感。
「やれることは全部やってしまうべきよね!」
そう結論づけると、一旦考えるのをやめて家事をすることにした――
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彼の身体に消えない痕を刻み付けてから、早くも一年ほどが経過し。
わたしたちは中学校に上がっていた。
中学に上がったせいか、彼と話す機会は減ってしまったし、触れ合う時間も昔ほどではなくなってしまった。同じクラス、隣の席でも意外と会話が出来ないもので、最初こそ少し気が立って何度か東京にクレーターを開けかけたりもしたのだけど、そういう時に彼が話しかけてきてくれたりするので、今のところは何事もなく毎日が経過している。
「むぅ……」
とはいえ。幼馴染を放っておいて
というか今何の話をしているのだろうか。
『なあ、これ、もしよかったら貰ってくれないか? 映画のペアチケットなんだけど、福引で当てたはいいが一緒にいく人もいないし、そもそもこの手の映画が観られなくてな……沙条さんとでも、どうだろうか』
『いいのか青木……!? これ、確か今人気の奴だとか言われてるやつだろ?』
『ああ、いいんだ。いや、むしろお前たちに観てもらいたいというか、そっちの方が視たいというか、ああいや何でもないんだ。とにかく、二人で行ってくるといい』
そう。デートだ。
わたしたちの間に足りなかったのはデートだったのだ。今までは小学生だったから行くことは出来なかったけれど、今なら何も憚ることなく行くことが出来る。
少女マンガだってデートは必ずあるし、恋人には必須のイベント。
普通の表情を装って待っていると、話を終えた彼がこちらに歩いてくる。
……おお、おち、落ち着くのよ愛歌。初めてのデートだからといって慌てることじゃないわ。
「愛歌、なんか映画のチケット貰ったんだけど……どうした?」
「んっん! いえ、なんでもないの。それで……? わたしに何の用かしら?」
意味もなく緊張して、くるくると髪先を弄る。
いえ、別に緊張することなんてないのだけど。そう、これはなんてことのない普通のことなのだから……
「いやさ、これがペアチケットだから、一緒に行かないか……ってどうした?」
「いえ、なんでもないの。全く、本当に、なんの問題もないの。ええ」
思わずガッツポーズをしそうになって、慌てて腕を抑えようとして机に身体をぶつけたなんてことはない。……ないったらない。
「そうね……わたしとあなたで、二人きり、なのでしょう?」
「まあ、チケットはこれだけだし。一緒に行きたい人でもいるのか? 綾香とか」
「あああ、綾香には多分まだ早いんじゃないかしら!
ほら、これ結構難しい内容らしいし! 二人で行くのがいいんじゃないかしら!?」
「え、じゃあ、そういうことで。土曜空いてるだろ?
……じゃ、土曜に行こうか」
そう言ってどこかに去っていく彼を見送り。
「ふわああああ……」
どっと出てきた疲労感で机に突っ伏し、赤くなった顔を埋めた。
冷静になって考えてみると、大変なことになったという思いしかない。どうしよう、着ていく服とかそういうものが全然思いつかない。
……そもそも、デートって何をすればいいの?
書く前ぼく(なんか完全一般人のオリ主と沙条愛歌で一本書きたいなあ……ちょっと書くか)
書いた後ぼく(おかしいな、こんなはずじゃ……間違っても逸般人にするはずじゃなかったんだけどな……?)
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