続きが書けたので早めに投稿します!
76層<アークソフィア>
時間的にはまだ昼下がり、太陽はまだ上に登っている時間帯。
だが、最近は現実の世界に合わせているのか、日が落ちるのが早かった。
もう少しすれば夕暮れ時に変わってしまう。
フィールドに出ているプレイヤーもいれば、街で買い物や、食店をまわるプレイヤーもいる。
76層より下の階層には下りられないという事実を知らないで来てしまったものも多い為、その比率は半々という所。
だが上層であればあるほど、未知のものは多い。
鉱石のような素材アイテム、装備品も然る事乍ら、食べ物、ひいては食材アイテムなどこの世界のアイテムは上に行けば行くほどその質は高いというものだ。
最前線で戦う攻略組も、この天気で迷宮区に入るのは勿体無く感じるかもしれない。
かく言う彼女もその一人、かもしれなかった。
「ママ、今日はとても楽しかったです」
「…そっか。ありがとね、ユイちゃん」
アスナは現在、ユイと共に街中を歩いていた。手を繋いで歩くその姿は、まさに親子そのものだった。
繋がれた手を見てユイはとても嬉しそうで。そんな彼女を見たアスナは、笑顔こそ返していたものの、心の中は罪悪感に押し潰されそうだった。
アスナはこれまでずっと自分の事だけを考えてきた。ユイの事を半ば、いや、完全に放置していたのだ。
キリトの死は、恋人であるただ自分だけの悲しみだと、そう思っていた。
辛いのは、家族であるユイも同じ。悲しいのは自分だけだと思っていた。自分以上に、悲しく思っている者などいないと。
でもその考えは間違いだった。誰もが人の死を悲しむ心を持っている。その思いを比べる事など、そもそも出来なかったのだ。
シリカもリズも、エギルもクラインも、キリトの死を受け入れられず、ずっと心の中で涙した事だろう。
恋人だから、結婚していたから、キリトに一番近いのは自分だけだと無意識に感じてたのかもしれない。
生きる意味など無いと感じ、ユイを置いていった事は、紛れも無い事実だろう。
自分ではアスナの生きる意味になれないと悟ったユイは、どんな気持ちだったのだろう。
それを考えると、とても自分が許せなくて。
あの時のアキトの言葉が、立ち姿が、とても眩しく見えて。
都合の良い事だと分かっているが、アスナは今日、攻略を休んでユイと同じ時を過ごしていた。
今まで通り、キリトと暮らしていた時のように、この世界を楽しんでみようと、そう思った。
キリトの死は、決して乗り越えられるものではない。完全に割り切った訳じゃない。だけど、自分からユイを置いて行くような真似を、もう二度としないと誓ったのだ。
そんなんじゃ、死んでもキリトに合わせる顔が無い。
だからこそ、朝早くからユイと出掛け、77層、78層、79層と、いろんな街や自然を体験し、今さっき帰って来たのだ。
その時のユイは、キリトの死を悲しみ、アスナの行動に涙していた頃の彼女の表情だけで無い。母親と共に遊ぶ、屈託の無い娘の笑みがそこにはあった。
「…また、連れて行ってくれますか?」
「うん。勿論だよ」
「えへへ…ありがとうございます!」
ユイはパァッと笑顔になり、アスナの手を少しだけ強く握り締めた。
指切りの代わりと、そういうように。
アスナは、この約束を絶対に守ろうと、心に決めた。
「…それじゃあ、帰ろっか」
「はいっ」
アスナとユイは互いに転移門下の階段をおり、そのままエギルの店へと続く通路に足を向ける。
すると、ユイがふと足を止め、通路とは違う方角へと視線を動かした。
アスナは急に止まったユイが気になったのか、彼女を見てから、ユイが見ている方向へと視線を向ける。
すると、転移門から球体の光が現れ、その光が人の形を浮かび出した。
中から現れたのは、パッ見ればキリトだと勘違いしてしまう程、背格好や装備が似ている黒の剣士、アキトだった。
アスナが託したキリトの形見を背負い、ポケットに手を突っ込みながら階段を下りていく。
「っ…!」
「…!え、ちょっと…ユイちゃん…!?」
瞬間、ユイがアキトのいる方向へと走り出した。
アスナはいきなりの事で対処出来ず、未だユイと繋がれた手を引かれて走る。
アキトはこちらに走ってくるユイに気が付いたのか、ほんの少し柔らかな表情をした後、後ろからユイに手を引かれてるアスナを見て、怪訝な表情を向けた。
ちょっと、何よその顔。
「あ、アキトさん、おかえりなさいっ」
「あ、ああ……ただいま」
「……おかえり、アキト君」
「……おう」
ユイが高揚とした表情でアキトを見上げ、アキトは彼女の言葉にしっかりと応える。
アスナもアキトに小さくそう告げるも、アキトは目を逸らしながら軽く返事を返すだけ。
偉い違いである。
だがアキト自身、彼らを見て一番驚いていた。昨日自分が癇癪を起こしたせいで彼らとの空気は悪い方向へ行ったと考えていたからだ。
だけど、リズベットと空気が悪かった時に《ホロウ・エリア》に飛ばされた時も、キリトの仲間達は心配していてくれてたのを思い出した。
そうだ、彼らは超が付く程のお人好しだったのだと。
「……今日は閃光と一緒だったのか?」
「はい!今行ける階層のいろんな街に行ってきたんです。凄く楽しかったですよ」
「……そっか」
その言葉を聞いて、アキトはアスナでも分かる程に、安心した表情を見せていた。
アスナが、ユイの為を思って一緒にいてくれた。その事実が、アキトにとってとても喜ばしい事だったからだ。
ずっと、ユイが幸せになれればと思っていた。彼女の幸せは、キリトがいない今、アスナがいなくては有り得ない。
ユイの願いを叶える、その手助けが出来ればと思っていた。キリトの死を受け入れられるかどうかは、結局本人の考え方による。
自分が何度アスナを助けようと、アスナ自身思うところが無ければ、きっとユイを置いて死んでしまったであろう。
だからこそ、今日一日、アスナがユイと行動を共にしていたという話を聞いて、アキトは報われた気持ちになっていたのだ。
(よかった……本当に……)
アスナはそんな分かり易く表情を変えたアキトを見て、意外そうに目を丸くした。
(…そんな顔もするんだ…)
ずっと、憎まれ口を叩いて嫌われ者として振る舞い、攻略組全体の共通の敵を買って出た彼。攻略組の士気を落とさないようにしてくれた上に、ボス戦では誰彼構わずピンチを救ってくれた。
だからこそ、彼が本当は優しい人間である事は、冷静になった今なら簡単に分かる事だった。
だけど、彼の本当の意味での笑顔を、まだ誰も見た事が無いように思える。
故に珍しく、ユイの言葉で安堵の表情を浮かべるアキトの顔から目が話せなかった。その笑顔も、キリトによく似ていて。
「アキトさんは、これから宿に戻るんですか?でしたら…」
「あ、いや…ちょっとリズベットの店に用事があって…」
「そうなんですか…。あ、あの…私も一緒に行きたいです」
「ゆ、ユイちゃん…?」
今度はユイの発言に、アスナは目を見開いた。自分がユイと距離を置いていた間に、ユイとアキトはそれ程仲良くなったというのか。
それを理解したアスナは、少しの不安要素を抱いた。もしユイが、キリトがいなくなった悲しみを、アキトで埋めてしまったら。もしユイが、アキトにキリトと同じような態度で接し始めたら。アキトをキリトに重ねてしまったら。アキトはユイの父親のような存在へと変わってしまうのではないだろうか。
それは、今のアスナにとって耐え難いものだった。アキトがキリトの代わりなってしまうのは絶対に嫌だ。キリトに代わりなんていない。自分の愛した人は、ユイの父親は一人だけなのだ。
アスナは思わずユイを見つめた。
────しかし。
アスナは、ユイがアキトに見せる表情が、キリトの時と少し異なっているように見えた。
何かを期待するような瞳、体のちょっとした震え、そして決定的なのが、心做しか赤い頬。
……これは。
「いや…まあ、良いけど」
「本当ですか!ありがとうございます!」
アキトの承諾を喜んだユイは、そのままアキトの背中に付いていく。
アスナはユイに引かれた事で、その思考が飛んでいった。
●○●○
リズベットの店へ行けば、案の定リズベットはいた。
彼女も先日のアキトの態度は全く気にしていないようで、アキトが来た時も笑顔で出迎えてくれた。
ユイはともかく、アスナと一緒に来たのを見た瞬間、表情が固まっていたが。
暫くすると、アキトがリズベットに切り出した。
取り出したのは、メンテナンスに出すエリュシデータと、もう一つ。
「これの強化をしてくれ」
「…これ、短剣?」
アキトが取り出したのは、黒い長めの短剣だった。何を隠そう、フィリアの短剣である。
あれから、強化に必要な《鈴音鉱石》は割とすぐに規定数集まった為、早めに強化するに越した事は無いと考えたアキトとフィリアは、早急に武器を強化してもらう事にしたのだ。
フィリアのカーソルがオレンジである事を考えたアキトは、フィリアの代わりに武器の強化を買って出たのだ。
あの時フィリアは驚いてた表情を見せていた。アキト自身、憎まれ役を続けていたのだから、フィリアが驚いたのも無理の無い事だと理解していた。
「アキトさん、短剣も使うんですか?」
「アンタ片手剣の他は刀と曲刀しか……ってあーそっか、フィリアって子の武器ね」
「……何で知ってる」
「リーファに聞いたのよ」
リズベットは溜め息を吐きながらそう呟いた。
今日の午前中はエギルの店でお茶しており、シリカとリーファ、シノンと四人でずっと話をしていたのだ。
その際、アキトが《ホロウ・エリア》について話した事以外で、フィリアというプレイヤーに会ったという話を聞いたのだ。
アキトが意図的に話していなかったのかどうかは分からないが、リズベットはとても気になっていた。
「フィリア、さん…確か…アキトさんが《ホロウ・エリア》で出会ったというプレイヤーの名前ですね」
「何?ユイちゃんは知ってたんだ……ねぇアキト?」
ユイの前ではフィリアの話はしてなかった筈だ。それを知っていたリズベットはアキトをジト目で見つめる。アキトは何食わぬ顔で、自身より背の低いリズベットを見下ろした。
「言う必要性を感じなかっただけだ」
「けどユイちゃんは知ってたみたいじゃない」
「ユイはお前らよりこの世界に詳しいからな。情報は多い方が良いだろ」
「こっのぉ……ホンットにアンタって……」
リズベットは一瞬だけムカッと感じたが、すぐに息を吐く。ユイはアキトが自分を褒めたように聞こえ、若干嬉しそうな表情を見せた。リズベットはアキトの短剣を見つめると、ふと感じた事を口走る。
「……けど何でアンタが?武器の強化でもメンテでも、普通持ち主本人が来るもんじゃない?」
その発言に、アキトは少しだけ顔が強ばる。
だが、本当の事はあまり話したくない。彼女がオレンジを気にしてこちらに来ていない、なんて言ったら、彼らがどんな反応をするか分からないし、フィリアも良い気はしないだろう。
リズベット達も、フィリアの事を不審に思うかもしれないし、何より、アキト自身良い気はしなかった。
「別にどうでも良いだろ。知らないと強化出来ないのか?人のプライバシーを侵害しないと失敗するのか、鍛冶屋ってのは」
「っ~~~……はぁ、分かったわよ、もう」
一々癇に障る言い方をする奴だなと筋を立てるが、こんな人間だったなと感じると、すぐにフッと笑顔になった。
リズベットはアキトからエリュシデータと短剣と、強化素材である《鈴音鉱石》を受け取ると、アキトに向けて笑顔を見せた。
「ついでだからメンテナンスもするわ。少し待ってなさい」
「…分かった」
アキトがそう言うと、リズベットは背を向ける。
すると、ユイがリズベットの元まで駆け寄って、彼女の事を見上げた。
「あの、私鍛冶の仕事を見た事が無くて…見せて貰っても良いですか?」
ユイは本来、好奇心旺盛な性格の持ち主だ。色んな事を知りたい年頃というか何というか。
リズベットも、そんなユイの年相応な部分に、不思議と笑顔になった。
「勿論良いわよ。私のスキルを見せてやるわ!」
「スキル下がってんじゃん」
「アキトうっさい!」
強化やメンテナンスくらい出来る、とリズベットはアキトに食ってかかった後、ユイと共に工房へと入っていった。
店は一気に静かになってしまった。強化にメンテナンスとなると、暫く時間がかかるだろう。
問題は別にある。
「……」
「……」
自分の隣りにいる少女アスナ。店に入ってから一度も声を発していないような気がする。
彼女と二人きりなど、誰かに代わって欲しいと思うくらい嫌だ。
何度か会話をした事があるが、それも殆ど仲違いしている。
ユイと共に工房へ入れば良かったのにと、アキトは目線を逸らした。
だが、この沈黙を先に破ったのは他でも無くアスナ自身だった。
「……ありがとね、アキト君」
「……え」
「今までずっと……私と……みんなを、助けてくれて……」
アスナの口から出たのは、アキトに対する感謝の気持ちだった。
ずっと、自分勝手な自分と、バラバラだった攻略組を支えてくれた事への感謝。
アスナは次にアキトと二人になったら、言おうと決めていたのだ。
「…今日、ユイちゃんと一緒に過ごして、ユイちゃんの笑顔を見て、思ったの。生きてて良かったな、って。ずっと死にたいって、生きる意味なんて無いって…そう思ってたのに。全部独り善がりだったんだなって気付いて…今更だよね」
アスナはそう言って自嘲気味に笑う。情けない態度を取っていた自分自身を、馬鹿にするように。
アキトは黙ったまま、アスナを見つめた。
「……でも偶に、本当にこれで良かったのかなって…やっぱり思っちゃうんだ。キリト君の事、まだ受け入れられた訳じゃないから」
「……後悔してるのか」
「ううん、自分が決めた事だし、この選択に後悔はしてない。けど、キリト君の事を助けられなかった、あの瞬間はずっと後悔してるんだ。もしあの時、体が動いていたら、違う未来があったんじゃないかって……」
この道が正しかったのか、なんて分からない。ずっとタラレバの事ばかりを考えていたから。
何度も何度もあの時の事を夢に見て、もしああしていれば、もっと違う未来に辿り着けたんじゃないかと思うと、悔やみ切れなくて。
だから、ずっと考えてしまうのだ。
何が正解なんだろうか、と。
「……けど、決めたんだろ?」
「……え?」
アキトがそう呟くと、アスナはアキトの方を向いた。
アキトはその店に並ぶ剣を見下ろし、その刀身を撫でながら言葉を続ける。
「……人生は選択の連続だよ。意識的にしても、無意識的にしてもさ。何かを選ぶって事は、何かを捨てるって事なんだし」
「……」
「選択に後悔が無いんなら、きっとそれは正解なんだよ」
アスナは、自分が選択した事に後悔はしてないと言った。ならきっと、その選択が正しい答えだ。人の道は人それぞれで違う。だからきっと、正解も違うのだ。どうしたら良いのかなんて本人にしか分からないし、だからこそ他人が出来る事など限られている。
最後に地へと降り立つ足は、自分のものでなくてはならない。
「……君は、この選択が間違って無かったと思う?」
アスナはアキトから視線を逸らさず、そう問いかける。
だがアキトはその問いを切り捨てる。その問いは、他人が応えられるものではないから。
「自分の人生について考えるのは自分だろ。その答えを他人に求めてどうすんだよ」
「……私を助けた癖に」
「違うな。お前は生きようと自分で決めたから、今そこにいる。そこに俺の助力は関係無い」
適当に遇うアキトに不満そうに見つめるアスナだが、アキトは本当に何もしていないと思っている。
生きるか死ぬかは、最終的には個人の意志。どれだけ他人が諭そうと自分の人生だ。他人の言葉で変えられるならきっと、それはくだらない人生へと変わる。
アスナ自身が生きる事を決断したから、アスナはこの世界で今も生きてるのだ。
それがどれだけ大切な事か、彼女は理解しているだろうか。
生きたくても生きられなかった、死んでいったプレイヤーは沢山いる。今生きているという事が、どれ程までに尊い事実なのか、彼女は理解出来る人間の筈だ。
「それに……」
「……?」
「……自分で理解出来ない事を他人には教えられないだろ」
「…君も、生きる意味を探していたの?」
「俺だって、間違ってばっかだよ」
吐き捨てるように告げ、呆れたように笑うアキトの表情は、幾分か暗く見えた。生きる意味など、とうの昔に失っている。けれど、それでも生きなければならないと、そう思っている。
この命を投げ出す事は、死んでいった者達への冒涜だと思うから。
「意味が無きゃ生きられないなんて、そんなのおかしいと思うから」
人間、目的があって生まれくる者の方が珍しい。生まれてから色んな事を知り、感じるのが普通なのだ。
主観というものはそこから転じて生まれるものであり、故に生きる意味などは後付けでしかない。
だから、生きる意味が無いから死ぬ、なんていうのは決して道理じゃない。
死んだ者達の分まで生きようとは思っていない。だが、生きる意味が無いというのは、死ぬ理由がある事と同義では無い。
「意味なんてのはきっと、この先いくらでも見つけられるし、探せると思うから」
「アキト君…」
その言葉はまるで、自分自身に言い聞かせているように思えた。
言葉遣いもいつもと違っていて、素の彼が垣間見えていたような気がする。
すると漸く、リズベットとユイが工房から顔を出した。
一仕事終えた彼女は笑顔でこちらを見つめており、ユイも興奮冷めやらぬといった表情でこちらに視線を送っていた。
アスナはユイの元へと歩いて行き、ユイの頭を軽く撫でた。
「お待たせー!アキト、強化出来たわよ!」
「アキトさん、ママ、マスタースミスって凄いんですね!」
「違うなユイ、『元』マスタースミスが正解だ」
「ちょっと!武器渡さないわよ!」
そんなリズベットの怒声が響き、ユイとアスナが思わず笑う。
それを見たリズベットが困惑するも、やがて三人で笑い合っていた。
アキトはそんな彼女達を、輪の外から眺めていた。
その視線はリズベットから、ユイへ。ユイからアスナへ。
そして、アスナの横顔を見て、アスナとの会話を思い出して。
俺だって、ずっと後悔してるよ、アスナ。
届いた筈なんだ…伸ばせた筈なんだ…。
助けられた、筈なんだ…、って。
彼らに出会わなければ、悲しむ事もなかったのに。
守るものがなければ、苦しまずにすんだのに…、って。
その選択どころか、選択肢を間違えたような気がして。
ずっと後悔してきたんだ。
出会いを否定したくなるくらい、大切なものを失った事を。
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