ラブライブ!サンシャイン!!〜10人目の輝き〜   作:しゅ〜

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どーも!しゅ~です!
タイトルにも書いてある通り、この
ラブライブ!サンシャイン!!~10人目の輝き~
がお気に入り100件突破しました!

読んでくださってる皆様には本当に感謝しかありません!
本当にありがとうございます!
今回はその記念回ということで、まったりしてますw

それでは本編どうぞ!



~お気に入り100件突破記念~

零「懐かしいなぁ・・・。」

 

俺は自宅で思い出に浸っていた。

理由は、手元にあるアルバム。

部屋を掃除してたらたまたま出てきて、1ページ1ページ見ているところ。

まぁ部屋掃除あるあるだよね。

 

ちなみにアルバムには俺の小さい頃から高校までの写真がある。

別に自分で撮ってるわけじゃないよ?

遠くにいる母さんや曜や千歌なんかが勝手に撮ってアルバム化してるだけ。

母さんはどこで仕事してるのかわからないけど世界中を飛び回ってるってのは知ってる。

 

ピンポーン

 

ん、誰か来た。

宅配便かなんかかな?

玄関まで行って鍵を開ける。

 

零「はいは~い・・・、ってお前らかよ。」

 

扉を開けるとそこには私服姿の千歌と曜がいた。

一応休日だが・・・。

 

千歌「折角来てあげたのに!その反応はなにさ!」

 

曜「おっはヨーソロー!暇だったから来ちゃった~!」

 

零「うん、まぁいらっしゃい。上がっていく?」

 

千歌・曜「もっちろん!」

 

まぁそうだよねー。

 

千歌「お邪魔しま~す・・・久しぶりの零君ちな気がするなぁ~!」

 

曜「ん~、私は平日ほぼ毎日来てるからそんなに珍しいとかはないかなー」

 

まぁそうだよね。毎朝と言ってもいいほど起こしに来て貰ってるもんね。

千歌は寝ぼうするのもそうだけどそれ以前に家の方向が違うから。

千歌の家に遊びに行くことはあるけども。

 

千歌「あっ!面白そうな物あるー!」

 

千歌がテーブルの上を指さす。

そこには俺がさっきまで見ていたアルバムが。

面白い物って言っても君らが撮った写真もあるんだよ?

 

零「さっき部屋掃除してたら出てきて、見てたんだよ。」

 

曜「うわ~!懐かしい写真いっっぱいあるな~!」

 

ぺらぺらとページをめくっていく。

すると1枚のある写真に2人の目がとまる。

 

千歌・曜「あれ、この写真って・・・」

 

零「ん?・・・あぁ。俺ら3人が出会った頃の写真だな。」

 

そこには俺・千歌・曜が3人で写ってる写真があった。

確か中学卒業後の春休みの時だっけな。

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

零「はぁー」

 

俺は砂浜の上に座っていた。理由は簡単、高校のことだ。

ついこの間中学を卒業して今は高校に入る前の春休み。

その『高校』が問題なのだ。

中学は沼津の方に通ってたんだが、とある事情で

『浦の星女学院』って女子校に入学することになった。

なぜ男の俺が入学することになったか。

それは親同士の仲にあった。

浦の星の理事長の親御さんがうちの母親と昔からの知り合いらしくて

「共学化テスト生」という形で入学することになった。

その転入に問題があるのだ。

俺は元々女子と喋るのはあんまり得意じゃない。

だからこそ女子校に男子1人放り込まれるのがいやなのだ。

 

なんとか今から取り消せない物か・・・。

 

零「ま、今から変えても進路なんてないけどねぇ・・・」

 

?「なんのこと?」

 

零「あぁ、まぁ色々あって・・・って、えぇ!?誰!?」

 

なんとなく会話してしまったが隣に知らない女の子が座っていた。

オレンジ色の髪で三つ編み、それにプラスでアホ毛が立っている。

見たところ同い年か年下・・・?

 

それにしても・・・でかい。何がとは言わないが。

 

千歌「あ!ごめんね、私は高海千歌!春から高校1年生です!」

 

零「高海さんか。よろしくね。

俺は榊原零都。沼津の方に住んでる。

適当に呼んでくれてかまわないよ。」

 

千歌「千歌でいーよ!私はね!ここの近くの十千万って旅館に住んでるんだ!」

 

へぇ、旅館にね。それはすごいな。

 

千歌「沼津の方に友達いるんだけど、知らない?渡辺曜ちゃんっていうんだけど!」

 

零「ごめん、さすがにわからないかな。」

 

千歌「あはは…そうだよねぇ」

 

苦笑いをする千歌。

曜ちゃんね。覚えておこう。

 

千歌「今度紹介してあげるね!

そういえば、零君は何年生なのー?」

 

零「零君・・・?」

 

千歌「うん!今考えた!」

 

零「まぁいっか。ちなみに千歌と同じで春から高1だよ。」

 

千歌「え!そうなの!高校は!?」

 

うっ。答えづらい…。

さすがに正直に答えたらひかれるだろうし。

 

零「あ、えっと。そういう千歌はどうなの?」

 

千歌「え?私?私はね!浦の星女学院ってところに入学するの!」

 

なんと。まさか同じ学校だったとは。

いやぁそれにしても言ってもいいのか・・・。

さすがに今さっき出会った男子が「女子高に入学します!」なんて言ったら

ドン引きだろう。

でもなんていうか

千歌は変な意味でとらえたりはしないと思うんだ。

 

ほら、元気な子って恋愛面に鈍感って思うじゃん?

・・・何この例え。

 

ここはー…言ってみるか?

 

零「えっと、俺も浦の星女学院に入学する予定なんだけど・・・。」

 

千歌「あー、浦の星女学院ね・・・って、えぇ!?」

 

あぁー、来ると思ったその反応。

まぁ驚くのも無理ないよね。

 

零「うん、俺の親と理事長の親が知り合いらしくて、共学化テスト生ってことで入学する予定なんだけど。」

 

千歌「あ、そういえば共学化がなんとか~ってパンフレットに書いてあった!気がする!」

 

あ、パンフレットに書いてあるの?

じゃあ少しは男子がいるかもって認識持ってくれてるのかな?

そうだといいけど。

 

零「ふ~んそっか。じゃあ春からよろしくね。」

 

千歌「こちらこそ!・・・あっ!そろそろ私行かなきゃだ!」

 

零「そっか、わかった。またね!」

 

千歌「うん、ばいばい!あ、明日も会えないかな?

さっき言った曜ちゃんって子紹介したいし、もっと零君と仲良くなりたいし!」

 

零「わかった。じゃあ・・・・・・はい、俺の携帯の電話番号。予定決まったら連絡して。」

 

俺はメモ帳に電話番号を書いて千歌に渡す。

まぁ今日初めて会った人に渡すのはいかがなものかとは思うけど

明日も会うみたいだしね。

それならいいんじゃないかな?

 

千歌「ありがあとっ!それじゃまたね!」

 

元気よく手を振って走り出す千歌。

元気っ子とはこの子みたいなことを言うんですね。

千歌が見えなくなると、俺も帰路についた。

 

 

 

 

 

~次の日の朝~

 

零「・・・ふぁ~」

 

朝、寝ぼけ眼を擦ってベッドから起き上がる。

時間を確認しようと携帯を手に取り電源をつける。

そして電源がつき、時刻を確認しようと思うと。

 

不在着信 8:00

不在着信 8;15

不在着信 8;30

不在着信 8;45

不在着信 9;00

 

・・・まじかよ。

8時から15分ごとにかかってきてるぞ。

 

ちなみに今は9時10分。

ってことはもう5分もしたらもう一回電話かかってくるんだろうな。

かけますか。

 

prrr prrr

 

千歌『もしもし!零君!?』

 

零「あぁ、うん。おはよ。」

 

千歌『おはよー!って遅いよ!もっと早く起きなよ~!』

 

零「休日はもっと寝てるだろふつう・・・。」

 

千歌『こんな晴れた日に家に引きこもるなんてもったいないよ!ほら!あそぼ~!』

 

部屋のカーテン締め切ってるから晴れてるかどうかはわからないけど。

しかしまぁ昨日であった女の子にモーニングコールされるとはね。

人生何が起こるとはわからないのはまさにこの事。

 

まぁ遊ぶことに関しては反対する理由は特にない。

 

零「別にいいけどどこでさ」

 

千歌『私は零君ち知らないし…私の家は口で言っただけだから場所とかもわかんないと思うしなぁ』

 

零「まぁそうだわな。じゃー昨日の浜辺とかどう?

俺らが共通してわかる場所なんてそこくらいじゃ?」

 

千歌『うーん、そうだね!そうしよっか!』

 

零「じゃあ10時前にはいくから。そんじゃ。」

 

千歌『わかった!ばいば~い!』

 

ブツンと通話が切れる音が聞こえる。

まったく、朝から元気な奴だ。っておっさんか俺は。

まぁ10時まで時間あるし、のんびり準備しますか~。

 

~10時~

 

千歌「あ、きたきた~!おーい!零くーん!」

 

こっちに気づいたのか大きく手を振っている千歌が見える。

その隣には見たことのない女の子が立っていて、

こちらを見ている。

おそらくあの子が昨日言ってた曜ちゃんかな?

 

零「おっす、おまたせ。」

 

千歌「昨日ぶりだね~!あ、この子が昨日言ってた渡辺曜ちゃんだよ!」

 

曜「ヨーソロー!渡辺曜です!よろしくね♪」

 

なんだろ、めっちゃコミュ力高い。

内浦の女の子ってコミュ力お化けしかいないのかな?

しかもヨーソローって・・・?

 

零「あ、うん。榊原零都です。よろしく。」

 

曜「うんうん!話は千歌ちゃんから聞いてるよ~!

沼津の方に住んでるんだってね!私も沼津に住んでるから

一緒に学校通えるかもね!」

 

零「え、もしかして高校のことも聞いた?」

 

曜「うん!千歌ちゃんから!

浦の星女学院に入るんでしょ?私もだからさ!」

 

零「ねぇ千歌。一体どこまで俺のことを話したの?」

 

千歌「え、どこまっでって・・・全部?」

 

怖い。ただその一言に尽きる。

 

零「あー、うん。まぁいいや。

で、今日は遊ぶからって呼ばれたけど何するの?」

 

千歌「ちゃーんと考えてきたんだよ!

今日は零君と仲良くなりたいからさ!普通にお話するだけでも良いんじゃないかなと思って!」

 

ふーん。普通にお話ね。まぁあって間もないしそれでもいいんじゃないかな。

逆に体動かして遊ぼうって言われても俺そんなに動けないしね。

 

零「まぁそうだな。普通にお話ってのも難しい気がすると思うけど」

 

曜「だーいじょーぶ!千歌ちゃんがなんとかしてくれるから!」

 

千歌「ちょっと!それどういう意味~!?」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

千歌「あ~、そんな感じだったね~。出会ったときは。確かあの後は一日中いろんなお話したんだよね?」

 

曜「そうそう!れー君は今も昔も全く変わらないですなぁ~」

 

零「昔って・・・。数年前のことだろーが?

つってもまぁ千歌は変わらないよな。」

 

千歌「えぇっ!?千歌だって成長してるよぉ~!」

 

曜「私も変わってないと思うよ、全然ね!」

 

多分、みんな言うんじゃないかな?

千歌は本当に変わってないからね。

 

曜「それに、あのときの私たちれー君が女子校に入るってことに関して全然興味持ってなかったというかなんというか・・・。」

 

零「ひどい言い方だな。」

 

千歌「確かに確かに!今考えたら女子校に共学といえど男の子が入るっていうのに全然違和感とか覚えなかったもんね」

 

零「でもまぁ確かにそうだよな。あのときの俺は何も考えてなかったけど、受け入れっぷりがすごかったと思う。」

 

まぁ女子校に入るってことで悩んでたはずなんだけどね。

そんな悩みもなくなるほど遊んだりしたってことかな?

ある意味、あのとき千歌に出会えてよかったってことだな。

 

零「・・・ありがとう」

 

千歌「へ?零君なんか言った?」

 

零「別に-?それよりアルバム見るのもいいけど、二人とも掃除手伝ってくれよ-?」

 

曜「了解であります!」

 

そうしてまた部屋掃除を開始する俺だが、このあともアルバムで思い出に浸ることになったのはいうまでもない。

 




いかがでしたか?

前書きでも書いたとおり、この小説のお気に入りが100件を突破しました。
読んでくださって本当に感謝してます。
今後もいっそう精進しますので、よろしくお願いします。

最後にもうひとつ。
お気に入り50か100達成するごとに、零都君とAqoursメンバーの出会いの物語を書いていこうかな、なんて考えてます。
今回は曜ちゃん出てますが千歌ちゃん回ってことで、曜ちゃん回は他に用意する予定です。決定事項ではないですがねw

それではまた次回お会いしましょう!

新たに評価してくださった
☆10 ざわnobel様。☆9 koudorayaki様。 ブルームパレット様。
ありがとうございます!

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