オーバーロード~死の支配者の娘~   作:アークメイツ

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急展開です。


5:決着そして胎動

「我が名はアインズ・ウール・ゴウン。答えよ我がシモベたちよ。お前たちは私に従わず己が王とならんと画策しているのかどうかを!」

 

杖を鳴らし問う。

 

「シャルティア!」

「そのようなことは決してございません!確かにペロロンチーノ様の方が優れているとは思っておりますが貴方様に逆らうなどと一片たりとも思っておりません!」

「コキュートス!」

「私ハ貴方様ノ刃デアリ所有物!刃ガ持チ主ニ逆ラウ事ナドアリエマセヌ!」

「アウラ!」

「ありえません!私の血の一滴残らずアインズ・ウール・ゴウンの物!アインズ様に逆らう物などありません!」

「マーレ!」

「で、出来ません!ボ、ボクはそんな事思ったりしたことありません!あ、あの、ボクは絶対にしません!アインズ様に逆らうなんて絶対に!」

「デミウルゴス!」

「塵程も思ったことはございません!我が命!我が魂!我が全ては至高の御方であらせられるアインズ様の為に!」

「アルベド!」

「私が愛する御方に牙を剥くなどありえません!」

「ではルベド」

 

スゥッとルベドが姿を現す。

 

「:(;゙゚'ω゚'):」

「そうか」

「では・・・そうだなこれで終わらせるのも勿体無い。もののついでだリグレット」

「お父さんに向かってそう思う前に自害するよ」

「そうか」

 

ルベドが姿を消したのを確認したアインズは頭を玉座に預ける。

 

「私の心配は杞憂だったようだな」

「御身に危険が及ぶ可能性が少しでもあったのであれば当然の行いです!」

「そうです!」

「す、少し寂しかったですけど仕方なかったんだと思います!」

「その通りです!」

「皆ノ言ウ通リデス!」

「御身の安全が一番です!」

 

守護者たちが口々に言う。

 

それを見てやはり心配は杞憂だったと実感する。

 

彼らの忠義は本物だ。

 

「守護者たちよ。お前たちに我が命を預けよう」

 

今が始まりだ。

 

「そしてお前たちの全てを私に捧げろ」

 

この世界を捧げろ。

 

「我が名をこの世界に轟かせよ」

 

全ての魂に刻み付けろ。

 

「アインズ・ウール・ゴウンの名を!」

 

永遠に消えないように。

 

「「「我々の全てを持って叶えて見せます!貴方様の名を!願いを!全てを!」」」

 

1つの世界のみならず9つの世界に名が轟いたギルド。

 

その名は永久に消えない。

 

消えるはずも無い。

 

永久不変の伝説として語り継がれるだろう。

 

「この世の全てを我が手に」

 

このアインズ・ウール・ゴウンの名は。

 

 

 

一番危惧していた守護者たちの反乱はないと判断したアインズは玉座の間を出て自室で大きな鏡の前でパントマイムをしていた。

 

「こうか?いやこう・・・」

 

遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューシング)の操作に苦戦するアインズを眺めながらリグレットはウィスキーを飲む。

 

ルベドはアインズの首に抱きついて鏡を覗き見ている。

 

「お父さんまだー?」

「ああ。意外と難しくてな・・・こうかっ」

 

四苦八苦するアインズを横目にリグレットはアインズの傍に立つ執事を見る。

 

「いかがいたしましたか?リグレット様」

「ん。なんでもない」

 

セバス・チャンと名付けられたギルド最強の騎士に生み出されたナザリック格闘最強の存在。

 

執事で家令と設定された彼は自分の信じる正義に則り行動する。

 

彼が信じる正義とはもちろんアインズ・ウール・ゴウンである。

 

「おっ」

「出来た」

「おめでとうございます、アインズ様」

「お父さんおめでとう」

「うむ」

 

賛辞の言葉を送るセバスに対して満足げに頷くアインズ。

 

リグレットはウィスキーを置いてアインズの横から鏡を見る。

 

「どうでもいいけどルベドって喋れたんだね」

「・・・・」

「そうだな。ルベドが喋れるとは驚いた」

 

ルベドは今まで一度たりとも声を出さなかったので喋れないと思っていた2人。

 

だがただ単に無口なだけだったようだ。

 

「私はルベドともっとお話したいな」

「・・・・」

 

リグレットの言葉にルベドは少し考えてから頷く。

 

「さて周辺は、と」

 

デミウルゴスからの報告では大きな森があるということと人間がいるであろう場所は3つの城壁がある大きな街だということだが・・・。

 

「ん?これは・・・焼けた村か」

「デミウルゴスからの報告書にもあったけど他にもいくつかあるみたいだよ」

「そうだったな」

 

国同士の諍いか何かか。

 

他にもあるようだが折角だからこの村に行くとしよう。

 

「リグレットと共にこの村に行く。セバスはアルベドに警戒レベルを最大にするように伝えよ。そして周囲警戒をする為に影の悪魔(シャドウデーモン)を配置せよ」

「畏まりました」

 

セバスが一礼したのを確認したアインズは首に抱きついているルベドに告げる。

 

「ルベド。お前は留守番だ」

「!」

 

わずかに目が見開かれる。

 

その目には少量の涙。

 

「・・・・来たいのか?」

「っ!っ!」

 

ブンブンと首を縦に振るルベドを見たリグレットは助け舟を出す。

 

「お父さんルベドも連れて行ってあげてよ」

「む・・・」

 

ルベドとリグレットの2人を連れて行ったらアインズの身は安全だろう。

 

だがナザリックはどうだろうか。

 

そこまで考えてから考えるのをやめた。

 

これが最初の信頼の証としよう。

 

「いいだろう。ルベドよ共に行こう」

 

そう言うとルベドは嬉しそうに抱きついてきた。

 

「セバス。これもアルベドに伝えておけ。私が留守の間はお前たちに全てを一任すると」

「はっ」

転移門(ゲート)

 

最高位の転移魔法を使って遠隔視の鏡が映す廃村へと転移した。

 

 

 

「ふむ・・・」

 

廃村に来たアインズはその惨状を見て顎を撫でる。

 

焼けた家だったものと100以上の焼け焦げた死体たち。

 

それらを見てアインズは感情が全く動かないことに気づき精神もアンデッドにでもなったかと考えて探索に移る。

 

「リグレット。お前はこの村を探索して何か使えそうなもの───貨幣や装備などがあればそれを───探せ。知的生命体と出会ったら交戦せずに連れて来い。もちろん襲いかかってきたら撃退しても構わん」

「殺してもいい?」

「生け捕りが不可能だったらな。負けそうだったらナザリックに帰還しろ」

「はーい」

 

リグレットはつまらなさそうに空返事をすると焼けた家へと入っていった。

 

「ルベド。お前は私を守れ」

「ん」

 

ルベドを傍に置いてアインズはそのまま村の外へと出る。

 

少し歩くと数十の男たちの死体がある場所へとたどり着いた。

 

武装はバラバラだが鎧の紋章は同じことからどこかの国の戦士隊から何かだろうか。

 

「ルベドよ装備を剥ぎ取って集めろ。私はあの死体を調べてみる」

 

ルベドが頷いたのを確認してから1つだけ離れた場所にある死体へと向かう。

 

それだけでも興味が湧いていたがその死体に近づくと焼けた剣で滅多刺しにされたかのように焼けた刺し傷が全身にありさらに興味を惹かれた。

 

残念というべきか首がないのはこの死体だけ特別な人物か何かだったのだろう。

 

鎧を着ているから戦士隊の隊長か何か。

 

そして国でも有名な人物なのだろう。

 

「国で屈指の戦士か有能な将軍か何かか?」

 

鎧に探知魔法である上位道具鑑定(オール・アプレーザル・マジックアイテム)を使用する。

 

そしてその能力を見て愕然とする。

 

ゴミなのだ。

 

魔化も特別な能力も何もないただのアイアンプレートなのだ。

 

ユグドラシルの初心者ですらもっといい物を持っているだろう。

 

剣、手甲、足甲、服と鑑定していくがその全てが見た目通りのアイアン装備だ。

 

「後は・・・指輪か」

 

左薬指に付けてあるその指輪に全く期待せずに上位道具鑑定をかける。

 

そして目を見開いた。

 

「なんだこれは!」

 

ユグドラシルにあれば世界級アイテムにも匹敵する性能。

 

その指輪を指ごと引きちぎり指を捨ててその指輪を見つめる。

 

「素晴らしい」

 

魔法職であるアインズへの恩恵は少ないが戦士職が使えばその恩恵は凄まじい。

 

ユグドラシル時代では珍しいや欲しいというよりも期間限定というだけでその全てを手に入れるコレクター気質を持っていたアインズは持っていないアイテムを手に入れてご満悦になる。

 

「持って来た」

「ご苦労」

 

ルベドが持って来た装備にこの指輪と同じ物がないか上位道具鑑定をかけながら探す。

 

だがそれらは全てただの魔力もない装備だった。

 

他になかったのは残念だがこの指輪が一般的なものではないという可能性が高くなった。

 

「お父さーん武器はなかったけどお金みたいなのはあったよー」

 

リグレットが革袋片手に歩いてくる。

 

「これこれ」

 

革袋を受け取り中を見ると摩耗した銅の貨幣多数と数枚の銀の貨幣があった。

 

「銀貨と銅貨か」

 

摩耗していない銅貨を抓んで物珍しそうに見つめるアインズ。

 

それには鎧と同じ紋章が刻まれている。

 

「他にはあるのか?」

「うん。とりあえず見つけた革袋に入れるだけ入れてきたよ」

「そうか。よくやった」

 

ご褒美にリグレットの頭を撫でる。

 

リグレットの顔がへにゃっとだらしなく崩れる。

 

ルベドがじーっと見つめてきたのでルベドも撫でる。

 

「ルベド。こいつらは金らしきものを持ってはいなかったのか?」

「ん」

 

ルベドの手には複数の貨幣。

 

銅や銀が大半だが金の物もある。

 

「革袋がなかったのか」

「破れてた」

「そうか」

 

ルベドが持って来た革袋を見ると炎の剣で切ったかのように破れた場所が焼け焦げている。

 

炎属性付与の武器かそれとも炎の剣を持つモンスターを召喚したかテイムした者の仕業か。

 

数から見ても複数。

 

一番簡単なのが召喚───その中でも第3位階魔法で召喚出来る炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)が簡単───だが一国の有名な人物がそれで殺せるだろうか。

 

答えは否だ。

 

例え数十集めてもすぐに討伐されてしまうだろう。

 

ということは恐らく一国の有名な人物に匹敵する炎の剣を持った戦士か高位の魔法で召喚出来るモンスターか同程度のモンスターをテイムしてあったのだろう。

 

「デミウルゴスからの報告では確か脆弱とあったが、レベル100の言う脆弱は当てにならんな」

 

最悪レベル100がこの世界にいることも考えなければならないな。

 

「貨幣を全て回収したら戻るぞ」

「はーい」

「・・・・」

 

ルベドとリグレットの案内で貨幣を回収し、ナザリックへと帰還する。

 

そしてそのまま影の悪魔(シャドウデーモン)に命じて周辺の村から貨幣を回収させる。

 

「パンドラズ・アクターを呼べ」

「畏まりました」

 

セバスが歩き去り交代にエントマが付き従う。

 

それに大して何も言わずにアインズは自室に戻り執務机に座る。

 

リグレットとルベドは少し離れたテーブルに座りウィスキーを飲みながら話している。

 

デミウルゴスの報告書を眺めているとノックが響きエントマが相手を確認する。

 

「パンドラズ・アクター様です」

「入れよ」

 

エントマは一礼して再度扉が開いた。

 

「失礼いたします!」

 

入ってきたのはパンドラズ・アクターだ。

 

「我が創造主アインズ様!此度はどのようなご用件でしょうか!」

「これを見ろ」

「失礼いたします」

 

3枚の貨幣を差し出しパンドラはそれを恭しく受け取る。

 

「これは・・・随分粗悪な貨幣ですね。含有率は半分以下。金貨は金としての価値ではユグドラシル金貨の半分となりましょう」

「それがこの世界の一国の通貨のようだ」

「これがですか」

 

パンドラは失望したように嘆息する。

 

「この世界には至高の御方々が集めし至宝の数々に連ねられるまだ見ぬ宝物はないようですね」

「そうとも限らん。次はこれだ」

「それはっ!」

 

ぐわっと歩み寄りアインズが手に入れた指輪を震える手で受け取る。

 

「おおっ!おおおっ!これは見たこともない魔法で生み出されております!能力は・・・なんと!これは凄まじい物です!」

「そこまでだ。パンドラズ・アクター」

「はっ!失礼いたしました。つい・・・」

 

頭を下げて謝罪するパンドラにアインズは手で応える。

 

「よい。私もそれを手に入れたときは興奮してしまったからな。それでだ。パンドラズ・アクターよ」

「はっ!」

「貨幣についてはいくらでも手に入れることは可能だ。だがその指輪は違う」

「私はこの指輪を量産すれば良いのでしょうか」

「いや、それほどの物を作るのは不可能だろう」

「では・・・」

「それと同じ外装のものを作れ」

 

アインズの言葉にパンドラはその意図を理解して頭を下げる。

 

「蛇の道は蛇というわけですね。承りました」

「頼んだぞ」

 

パンドラが退室しアインズは一息つく。

 

再びノックが鳴りエントマが相手を確認する。

 

「デミウルゴス様です」

「入れよ」

 

デミウルゴスが入室し一礼する。

 

「アインズ様にご報告致したいことが」

「なんだ」

「様々な街へ影の悪魔を向かわせていましたが3箇所からの定期報告が途絶えました。恐らくは葬られたのかと」

「それはどこだ?」

「はっ。リ・エスティーゼ王国、バハルス帝国、そしてスレイン法国。それぞれの首都です」

「そうか。それはいつのことだ?」

「昨日の定期報告がなかったので昨日かと」

「そうか。それについて話す前にデミウルゴス」

「はっ。何でしょうか」

「お前に確認したいことがある」

「確認したこと・・・でございますか」

 

デミウルゴスは何か報告漏れがあったのかと思案するが何も思いつかない。

 

アインズが告げてその疑問はすぐに消える。

 

「この世界の生物の強さだ」

「はい。その件については脆弱であると報告書に記載した記憶がございますが何か不明な点がありましたでしょうか」

 

アインズはその報告書を見せる。

 

「お前の報告書を読んだがどうだ。脆弱であると書かれている」

「はい。その他にも一般人のレベルは1桁前半。そして王国最強は王国戦士長。帝国最強は第6位階程度しか使えない魔法詠唱者。法国は漆黒聖典と呼ばれる部隊が最強と記載してあります」

「そうだ。漆黒聖典は秘匿性が高い為に完全ではないがその他に関しては完璧に特徴から些細な特徴まで書かれている。素晴らしいことだ」

「ありがとうございます」

 

アインズの褒め言葉にデミウルゴスは恭しく一礼する。

 

「だが、その後の調査には手を抜いたようだな」

「?」

 

デミウルゴスが首を傾げるとアインズは自分が見つけた指輪の話をする。

 

「王国戦士長であるガゼフ・ストロノーフが持つ指輪を私は手に入れた」

「それは・・・おめでとうございます」

 

指輪がどうしたのだろうかとデミウルゴスは疑問に思うがアインズはそれに気づいているが無視する。

 

「ガゼフが持っていた指輪はユグドラシルでは再現不可能でありかの世界級アイテムに迫るほどの性能を持っていた」

「!?」

 

デミウルゴスはそれを聞き自分の失態を知った。

 

世界級アイテムはデミウルゴスたちにとって神であるギルドメンバーたちが数年かけて200ある内の11しか手に入れられなかった至宝。

 

それに迫るほどのアイテムを人間が持っているなど思わず身体的特徴と強さのみしか調べなかった。

 

それについての叱責かと思い身を固くするデミウルゴスにアインズはさらに告げる。

 

「そしてガゼフは少なくとも数日前に死んでいた」

「そ、それはっ!」

 

本当でしょうか、という言葉を飲み込みデミウルゴスは顔を真っ青にする。

 

周辺国家最強の戦士と言われている男の動向を調べずあまつさえ生死すら知らなかったのだ。

 

その上で先ほど報告した内容。

 

影の悪魔を倒せそうな存在は王国戦士長と冒険者チーム「朱の雫」と「青の薔薇」のみだ。

 

朱の雫は王都を離れて数週間ほど別の国へ行っている。

 

青の薔薇は王都周辺に居るには居るが馬でも数日かかる距離にいると報告があった。

 

そしてガゼフはすでに死んでいる。

 

では誰が影の悪魔を殺したのか。

 

前者の冒険者チームであれば可能だが王都にはどちらもいない。

 

上位転移(グレーター・テレポーテーション)を使えばその限りではないが、あれは人類が使えると言われている第6位階魔法以上の魔法だ。

 

一体誰が。

 

「私はなデミウルゴス」

 

びくりっと肩を震わせデミウルゴスはアインズを見る。

 

「失敗は誰にでもあると理解している。だから叱責はすれど失望などはしない」

 

その言葉にデミウルゴスは安堵の息を吐くがすぐに気を引き締められた。

 

他ならぬアインズの言葉によって。

 

「失敗から学ぶことで飛躍的に成長するからだ。だが失敗を重ねて学ぶことをしない者などただの害にしかならん」

「このデミウルゴス。もう二度と同じような失敗は致しません!我が創造主ウルベルト・アレイン・オードル様に誓って!」

 

デミウルゴスの宣誓にアインズは満足して頷く。

 

「では行け。ガゼフを殺した者たちと影の悪魔の件。そして漆黒聖典についてより詳しく調べよ」

「はっ!失礼いたします」

 

デミウルゴスが退室しアインズはかつりと指で机を叩く。

 

帝国の第6位階魔法を使えるという魔法詠唱者は恐らくレベル40前後。

 

そこからガゼフをレベル40と判断して殺したのはその前後辺り。

 

装備に関してはあの指輪が国に伝わる秘宝か何かと考えれば、失われた技術もしくは王族のみに製法が伝わっているのだろう。

 

製法を知るものを釣るために外見だけ同じ物を作らせるように指示したが問題はそれを釣るための囮だ。

 

周辺国家で敵になりそうな国はスレイン法国くらいか?

 

とはいえ、これらはユグドラシルの常識から考えた結論だ。

 

この世界の常識はユグドラシルの倍のレベルでようやく位階が1つ上がるのかもしれない。

 

となるとレベルの上限もその倍の可能性も出てくる。

 

もし上限が倍だったら今のナザリックでは歯が立たない。

 

情報が不足している。

 

とりあえずは報告書に書かれているアダマンタイト級冒険者とかいうのを指標とするべきだろ。

 

ガゼフもそれくらいと言われているようだからシモベを同数ぶつけてどれほど強いのかを見るべきだ。

 

「となると・・・まずはレベル50を当てるべきか?」

 

だがバレた時のことを考えるともしもの場合はまずいことになる。

 

他に何かないかと報告書を再度見て手頃な存在を見つける。

 

「森の賢王か」

 

実に手頃じゃないか。




あのまま続けると外と関わるのに守護者と同じ数の話数が必要になると思い、このような急展開としました。

最大の理由はリグレットが空気になってしまうからなのですが。

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