オーバーロード~死の支配者の娘~   作:アークメイツ

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9:支配

少し時間を遡って3週間前。

 

バハルス帝国帝都アーウィンタール。

 

鮮血帝と呼ばれるジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスによって統治されているバハルス帝国の首都である。

 

中央に皇城があり放射線状に大学院や帝国魔法学院、各種行政機関などの重要施設が広がっている。

 

そして皇城の執務室でジルクニフは高級な純白の紙に丁寧に封された手紙とも言うべき物を読んで眉を顰めていた。

 

その他にも帝国最強と名高い帝国四騎士や人類最高の魔法詠唱者と名高い第6位階魔法の使い手フールーダ・パラダインやロウネ・ヴァミリネンを含む秘書官たちもいる。

 

「なんだこれは」

「わかりません。冒険者組合に届けるように依頼があったというだけしかわかっていません」

 

ロウネがそう答えるとジルクニフは鼻を鳴らして手紙をテーブルに放り投げる。

 

手紙の内容は要約するとこうだ。

 

エ・ランテル周辺の土地をくれるなら戦争に力を貸す。

 

拒否すれば帝国じゃなく王国に力を貸す。

 

3日後にそちらに使者を送るので回答はそれに。

 

「差出人は・・・「よみ」のいざなみか。聞いたことは?」

「ございませぬな」

「私もです」

 

部屋にいる全員が首を横に振る。

 

「だろうな。恐らくは南方の者だろうが情報が少ないな」

「魔法で見つけ出そうとしましたが何かしらの対策をされているのか見つかりませんでしたぞ。いやはや何者なのやら。もし私を超える魔法詠唱者だった場合は・・・」

「じい。今は抑えろ。それで問題はだ」

 

ジルクニフはこめかみを押しながら呟く。

 

「手紙に3日前の日付が記入されているということだ・・・!」

「冒険者がやろうと思わなかったのでしょうね。相手が皇帝なのに手紙を届けるだけというのはどうにも危険な匂いがしますし」

「だろうな。それで相手がどれほどの存在がわからない今では可能な限り最高級の持て成しをするべき───」

 

ジルクニフの言葉が途中で止まる。

 

他の者が訝しんでいるとジルクニフが何かを見て固まっていると気づき目線の先を追って息を飲んだ。

 

「あ。もう終わった?」

「あまりいいお酒がないですわぁ」

「やはり皇帝でも人間ということだろうね」

 

黒いローブに身を包んだ少女と幼いメイドと南方のスーツを着て顔を覆い隠す仮面をつけた男。

 

その3人がいつの間にかソファに腰掛けて酒を飲んでいた。

 

3人からは全く強さを感じられない。

 

帝国最高位の戦力たちがあるまるこの部屋に誰にも気づかれずに寛いでいたのにも関わらずだ。

 

異様かつ異常。

 

四騎士───1人はジリジリと逃げ出そうとしている───とフールーダが臨戦態勢を取るが3人は関係ないとでも言ったかのように立ち上がると全員が恭しく一礼した。

 

「初めまして。私は「黄泉」所属のヨモツヘグヒと申します。よしなに」

「同じくコシメですぅ」

「ハインドと呼んでください」

 

3人が名乗ったことでジルクニフは我に返ると立ち上がってにこやかに挨拶する。

 

「遠方より来てくださって恐縮だ。私はバハルス帝国皇帝のジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスだ。気軽にジルとでも呼んでくれ。この度はお見苦しい所をお見せした」

 

出方を間違えたら間違いなく国は滅ぶか大打撃を受ける。

 

ジルクニフはそれを瞬時に理解して少しでも対等になろうと明晰と言われる頭脳をフル回転させる。

 

「回答は?」

「え?」

「拒否するの?それとも受け入れるの?」

「ああ。その事なんだが手紙が今朝届いたばかりでね。まだ協議もしてなくてだね」

 

何とか時間を稼ごうとするジルクニフを見て少女はわざとらしく息を吐くとハインドに尋ねる。

 

「時間稼ぎだよね」

「間違いなく」

「じゃああれだね。返事は無し。つまり拒否したってことで」

「ま、待ってくれ!」

 

早々に結論を出そうとする2人に待ったをかけてジルクニフは笑顔で提案する。

 

「どうだろうか。まずは歓待を受けてから話し合うというのは」

「回答を聞きに来ただけだから歓待は不要。話し合い?何をかな。こちらが決めることは何もないはずだが?」

 

ハインドに言われてジルクニフは言葉に詰まる。

 

取り付く島がない。

 

「回答はいかに」

「早くしないと決裂ってことになりますよぉ?」

「あの御方は待たされるのはとてもお嫌いですしね」

 

ジルクニフは頭を人生最高回転数だろうと思うほどに回転させてからフールーダを見る。

 

「そちらの実力が見てみたい。我が国最高戦力であるフールーダ・パラダインに勝てれば受け入れたい」

 

実力が未知数の相手の要求を呑むにはこれが最善手。

 

相手の実力がわかれば───魔力さえ続けば帝国全軍を単騎で滅ぼせる相手を当てて───その後の対応も出来る。

 

そしてその対応は結果として帝国に繁栄を齎らすことになる。

 

フールーダはジルクニフの肩に手を置く。

 

「ジル。私では勝てんよ」

「そうか。やはりそうか」

 

フールーダの言葉にジルクニフは諦めるがフールーダは続けて事実を伝える。

 

「恐らくだが私では1番下の実力と思われるメイドにも勝てんよ。全く勝てる気がせん」

 

実質帝国全軍よりも上の実力者がただのメイド。

 

それなら他の2人はどれほどの実力者なのか。

 

自分の直感は正しかったと笑みを浮かべながらジルクニフは決断した。

 

「いざなみ殿のご提案をお受けしたいと思う」

「えー・・・残念。国を1人で皆殺しに出来ると思って楽しみにしてたのに」

 

少女の心底残念そうな無邪気な声を聞いてジルクニフは苦笑いしか出来なかった。

 

「私も羊皮紙の材料が大量に手に入れられるのではないかと期待していたのですが仕方ありませんね」

「お肉ぅ・・・」

 

他の2人も残念そうにそう言うと男が手を挙げた。

 

すると空間が裂けたような黒い半円が突如として虚空に出現した。

 

「こ、これは・・・フールーダ!これは一体何だ!?」

「わ、分からぬ。伝承にもない・・・お聞かせ願いたい!これはなんという魔法で第何位会魔法なのですか!?」

 

フールーダが焦るように尋ねると少女は呆れたように答えた。

 

「下らない事を聞いてないで早く入ってよ」

「ふ、ふふ、ふはははははははは!聞いたかジル!私が200年以上捧げてもなお知らない魔法を下らないと!下らない!はははははは!よみのいざなみ殿は第何位会魔法まで使用できるのか!楽しみで仕方ない!ふはははははは!」

 

フールーダは笑いながら黒い半球の中へと飛び込もうとして少女に首根っこを掴まれた。

 

「キミはお呼びじゃないの」

 

ポイっと放り投げられて呆然とするフールーダ。

 

「あの御方がお呼びなのは皇帝陛下のみです。その他の有象無象は・・・そうですね。そちらの逃げようとしている方」

 

ビクっと体を震わせて四騎士の紅一点である「重爆」レイナース・ロックブルズは恐る恐る自分を指差す。

 

「えぇ。あなたです。あなたのみ護衛として皇帝陛下と共に来てください」

「ま、待っていただきたい!護衛はフールーダの方が適任だ!」

「これは異な事を仰られる」

 

男は仮面の奥の目を細めで笑う。

 

「別に我々はこの国でなくとも構わないのですよ?」

 

どちらが上かが分かっていないのか?

 

そう言外に男は言っているのだと全員が悟る。

 

ジルクニフとしては何とかレイナース以外の者を護衛としたかったのだ。

 

理由はレイナースとは忠誠ではなく利用し合う関係であるからだ。

 

レイナースは顔に呪いを受けておりその呪いを解く為に四騎士となったのだ。

 

だからこそ皇帝よりも自分の命を優先すると公言している。

 

そんなレイナースしか味方がいない場所に行ってしまえば確実にレイナースは裏切る。

 

呪いを解く方法が見つけられないもしくは見つけても教えてくれない可能性がある国よりも呪いを解く方法を知っているもしくは見つけている可能性がある方へと裏切るだろう。

 

「分かった。レイナース。護衛として付いてこい」

 

自分が死んでも国は滅びない。

 

だがここで我を貫き通せば自分も死んで国も滅びる。

 

ジルクニフは覚悟を決めて振り返る。

 

「後は頼んだぞ」

「陛下・・・はっ」

 

ロウネが頭を下げるのを見てから横を見る。

 

フールーダが未練がましく少女の足に抱きついて自分も連れて行くように頼み込んでいる。

 

少女は迷惑そうに足を振っているのを見て幾らか心がスっとする気持ちになったのを感じてからジルクニフは半球の中に飛び込んだ。

 

 

 

「ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスか」

 

アインズは水晶の画面と音声を聞く魔法を組み合わせて執務室のやり取りを見聞き目を細めた。

 

「人間にしては頭が回るようですわ。アインズ様」

「確かにな。もう少し傲慢かと思っていたが違ったようだ」

 

アルベドの言葉にアインズは頷く。

 

「エントマとリグレットはこちらに来るように伝えろ。伊邪那美は位置に付いているか?」

「既に全ての準備は完了しております」

「そうか。ではデミウルゴスの手腕を拝見しようか」

 

水晶の画面が切り替わり廊下が映った事でアインズとアルベド。

 

そしてルベドは水晶の画面に目を向けた。

 

 

 

黒い半球を出てジルクニフは目の前に広がる光景を見て息を飲んだ。

 

帝国の城などと比べ物にならないほどに豪華な廊下。

 

そしてそれに相応しい国宝級の調度品の数々。

 

後ろからも息を飲む声が聞こえて自分の感性が間違っていなかったことを認識する。

 

「それじゃあ私たちはここで失礼するね」

「失礼いたしますわぁ」

「えぇ。ではまた後で」

 

少女とメイドが立ち去るのを男は見送ると振り返る。

 

「では参りましょう」

 

男に言われるがまま歩き出す。

 

「陛下。分かっておりますわよね」

「分かっている」

 

レイナースの耳打ちにジルクニフは苛立たしげに答える。

 

レイナースが裏切っても何も言わないという事だ。

 

いや言えるはずがない。

 

戦力と財力にこれだけの差を見せつけられたのだから何かを言えばただの馬鹿だ。

 

ここが何処かを問いただして───教えるとは思えないが───自国の領地だった場合に税を徴収するとでも言ったら相手は大激怒だろう。

 

そんなことをするのは王国の貴族の馬鹿どもくらいなものだろう。

 

現実逃避も兼ねて王国の貴族が来た場合の事を想像する。

 

財力はそのまま戦力にも繋がる。

 

それが分かっていない王国の貴族は自分の下らない誇りを守る為に税を徴収しようとするだろう。

 

そして相手はそれを聞いて───ここに対して何かしらの執着か誇りがあった場合は───大激怒して自分では到底想像もつかない魔法を使って殺すだろう。

 

いやもしかしたら伝説のモンスターを鼻息だけで殺せる程のモンスターを召喚して恐怖と絶望の中で殺させるのかもしれない。

 

その光景を思い浮かべて思わず笑い声を零してしまった。

 

「何かおかしいことでも?」

 

それを聞かれて立ち止まり怒りを含んだ声を出す男にジルクニフは首を横に振る。

 

「いや何。私はどれほど矮小な存在だったのか思い知らされてね」

「なるほど」

 

男はそれで納得したのか再び歩き出す。

 

「・・・・申し訳ありませんが1つお聞きしてもよろしいでしょうか」

「無駄口は叩きたくありませんが・・・聞くだけ聞いて差し上げます」

「あなた方はこの呪いを解く方法をご存知でしょうか」

 

レイナースは長い金髪で隠した己の顔の右半分を見せる。

 

呪いによって黄色く腐った膿を分泌するようになった醜い部分を。

 

上位呪詛(グレーター・ワード・オブ・カース)ですか。なるほど。第7位階魔法の呪いですね。それを解くには同じく第7位階魔法である上位解呪(グレーター・キュア・カース)か状態異常回復ポーション。もしくは・・・こほんっ」

 

男は一瞥するとその方法を告げるが途中で咳払いする。

 

「大変珍しい呪いですね。その呪いによってあなたはカースドナイトの職業を得ているようです」

「解けますか?」

「あの御方にとっては蟻を見つけ出して踏み潰すよりも簡単です」

 

その言葉を聞いてレイナースは跪く。

 

「何でもいたします!ですからこの呪いを解いて下さいませんでしょうか!」

「それを決めるのは私ではなくあの御方です」

 

男はそうきっぱりと言い歩き出した。

 

ジルクニフは相手が少なくとも第7位階魔法かそれと同等のポーションを捨てるかのように使える相手なのだという情報を得てレイナースを褒めたい気持ちになるがそのまま足を動かす。

 

レイナースはすぐに立ち上がると真剣な目で歩き出す。

 

しばらく歩き巨大な両開きの扉にたどり着いた。

 

「ここが玉座の間となります」

「ここが・・・」

 

女神と悪魔の見事な彫刻が施された扉。

 

その扉が自動で開いていく。

 

そして玉座の間が姿を現した。

 

「っ」

 

黒で統一された数千人は入れそうな巨大な玉座の間。

 

敷かれている赤絨毯は金色の金属糸で縁どられており踏めば沈みこむほどの柔らかさがある。

 

天井には見たことのないほど豪華なシャンデリアがいくつも吊るされており壁際には何かの紋章なのか旗が掲げられている。

 

その最奥。

 

黒い玉座に座る腐肉の塊。

 

ボロボロの黒いドレスを着ておりその下からところどころ見える青白い肌や胸の膨らみからそれが女だということがわかる。

 

そして分かる。

 

その内包する力は化物にも程がある。

 

男は玉座の前まで進み出したのに気づき慌てて続く。

 

「バハルス帝国皇帝ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスをお連れしました。伊邪那美様」

 

男が跪いたのを見てからジルクニフは気合を入れる。

 

ここが正念場だ。

 

「ジルクニフだ。気軽にジルとでも呼んでくれ。いざなみ殿」

「ではこちらは伊邪那美で構わぬよ。ジル」

 

伊邪那美は腐った顔を歪ませ───恐らく笑いかけて───そういった。

 

 

 

『そうか。ではいざなみ。今回はそちらの力を借りる事になったわけだがその力というのは何なのかな』

「『そうだな・・・我が配下に強力な魔法詠唱者がいる。そやつを使おう。ハインド』」

 

アインズの言葉と同時に水晶の画面の中の伊邪那美───レベル65のアンデッドである死滅の女帝(グレイブ・エンプレス)───が魔法の効果によって同じ言葉を紡ぐ。

 

『はっ』

「『ヨモツを呼んでこい』」

『畏まりしました』

 

ハインド───デミウルゴスが玉座の間───に似せて造った洞窟の一室───を一礼してから出て行く。

 

「『さて。待っている間に何をしようか』」

『いざなみ様!どうか私の願いを叶えて下さいませんでしょうか!』

『レイナース!』

 

アインズがそう呟くと皇帝の後ろに控えていた女騎士が声を上げた。

 

皇帝が諫めるが女騎士は気にせずにじっと見ている。

 

「『どんな願いだ?』」

『この呪いを解いて下さりませんでしょうか!』

 

バッと自分の顔の右半分を覆っていた金の布───の様に見えた髪───を退けた。

 

その下にあったのは黄色い膿に塗れた醜い顔。

 

左半分がとても整っているが故により一層醜く見える。

 

『すまない。いざなみ殿。この者は後できつく叱っておく』

「『それには及ばん。解く代わりにお前は私に何をしてくれる?』」

 

皇帝の提案を退けて女騎士に問う。

 

『私の全てを捧げます!』

「『ほう?』」

 

これはいい提案だ。

 

この世界の常識は王国か法国寄りのものしか知り得ていない。

 

であれば帝国の常識───似通っている部分は多々あるだろうが───を知り得るチャンスだ。

 

しかも命じれば喜々として話すのだから拷問する手間もない。

 

幸いとして呪いも───アインズたちから見れば───下らないお遊び程度の物。

 

「『よかろう。解いてやる。ジルよ。この女騎士も報酬に加えて貰えるか』」

『それは・・・分かった』

 

皇帝は女騎士の血走った目を見て渋々頷いた。

 

それを確認してアインズは合図を出す。

 

アルベドは頷き伝言を放つ。

 

そして玉座の間の扉が開き死の支配者とデミウルゴスが入ってくる。

 

『お待たせしました。伊邪那美様』

「『待っていたぞ。ジルよ。我が配下のヨモツだ』」

 

皇帝は死の支配者を見て眉をひそめた。

 

『申し訳ない。彼はその・・・死者の大魔法使いではないのかな。確かに強大な戦力だが彼だけというのは些か・・・』

「『ヨモツは死者の大魔法使いの最上位種である死の支配者だ』」

『最上位種・・・死の支配者・・・すまない。一度も聞いたことのない種族だ』

「『そうだろうな。人間・・・いや生者が生きる世界で勝てる者は真なる竜王くらいな者だろう』」

 

それか「白銀」か。

 

アインズはそう思いながら死の支配者───司書長から借りた司書───に命令を下す。

 

「『ヨモツよ。お前はジルと共に帝国へ行け。そして王国と戦争で死を撒き散らせ』」

『畏まりました』

「『女騎士。お前の呪いは戦争を終えたら癒してやろう』」

『ありがとうございます!』

『・・・・ではいざなみ。私たちはこれで失礼するよ』

「『そうだな。ではハインド』」

『はっ』

 

デミウルゴスが頷き手を上げた。

 

それに合わせてアインズは転移門を使用する。

 

転移門が現れると皇帝と女騎士と司書がそこに向かう。

 

「『私はここから見ている事を忘れるな。ジル』」

 

皇帝が入る直前にそう告げた。

 

皇帝たちが転移門に入っていったのを確認して魔法を解く。

 

「アルベド。帝国にシモベを送れ。支配能力を持つ者を中心に選考せよ」

「畏まりました。アインズ様」

 

アルベドは一礼してから部屋を出る。

 

ルベドがぶらりとぶら下がっているが気にせずにアインズは立ち上がる。

 

「お父さんただいまー」

 

リグレットが戻ってきたので手で返事をして歩きだす。

 

リグレットはそのまま後ろから付いてくる。

 

「王国との戦争に行く。その時はお前たちも付いてこい」

「ん」

「分かった!」

 

2人の返事を聞きアインズは戦争で使う魔法を考える。

 

最初の一発は超位魔法で確定だが何にしようかと。

 

ふと横を見るとリグレットが期待に満ちた表情でじっと見ていた。

 

「どうした?」

「いっぱい殺していい?」

「それは・・・そうだな」

 

アインズはリグレットの設定の一部を思い出して頷いた。

 

「いいだろう。ただし変装をすること。そして私が超位魔法を放った後でだ」

「分かった!ありがとうお父さん!」

 

とても嬉しそうなリグレットを一瞥してアインズは引き続き使用する魔法を考え出した。




レイナースの呪いに関しては完全な捏造となっています。

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