ケロちゃんのヒーローアカデミア! 作:諏訪子大好き
萃香の訓練は直ぐに場所を移動した。連れていかれたのは地底にある荒野だった。
「ねえ、ここで何をするのよ?」
「サバイバルだ」
「何にもないですよ」
「草木一本もないわね。というか、衣食住は保証しているんじゃないの?」
「それはそいつにいいな」
「けろ?」
「つまり、この何も無いところに作れっていうことですね」
私の能力で食べ物からなにからなにまで作れと。大地を創造する能力だからできそうだけどね。
「では、協力して作りましょうか」
「了解だよ」
「任せるわ」
地面に力を発動する。まずは死の大地のようなこの場所の土地を回復させる。ミシャグジ達を放って耕して栄養たっぷりの腐葉土を作り出して土壌を仕上げていく。
「土壌ができたら植物ですね」
「植物か~」
「食べられる奴がいいわ。ここでサバイバルするんだから」
「食べられるのは木の実とかかな?」
「そうですね。他には何がいいですか?」
「米よ米」
「了解だよ」
米は水田だから、先ずは泉と川を作って……って、水脈からじゃない。流石にそれは今の私では無理だ。
「早苗お姉ちゃん」
「はいはい、お姉ちゃんに任せてください。奇跡的に水脈がみつかりますよ。ほら、あのあたりに」
「あっ、あった」
か細い枯渇仕掛けの水脈にテコ入れして大量の水を生み出して、湖と川を作る。それから水田を作って、他にも果樹園とかを作っていく。
「はいはい、普通のも作って森にしろよ。能力を鍛えるには使い続けないといけないからな」
「うん。ん~ぱっ」
ジブリのととろみたいにやって森を作っていく。どんどん私は諏訪子様になっていく。森が完成するころには侵食率が跳ね上がったと思う。
森ができたら三人でサバイバルだけど、霊夢さんが働かない。でも、そんな霊夢さんだけどイライラしている。なぜなら四六時中、容赦なく萃香さんや星熊勇儀さんも一緒に襲ってくる。
眠っている間も容赦ない。一日で長くて10分も眠れたらいいほうで、短くて3分しか寝れない。
常に戦っていて、食事も睡眠も戦いながら取るという生活をしている。お姉ちゃん達も同じで容赦なく攻められる。
霊夢さんは結界を張るけれど即座に勇儀さんに叩き壊される。ミシャグジを禁止された私は必死に弾幕を放つしかない。
「しかし、厄介ですね」
「あいつら、完全に殺しにきてるじゃない」
「あ~う~」
「いいえ、半殺し程度ですよ」
振り向くと、そこにはさとりさんがいた。そのそばには八咫烏の空と永琳さん。あとこいしさんもいた。
「治療役として永琳さんをお呼びしました」
「ちょっと、ガチじゃない」
「あははは、これ絶対霊夢さんが修行をサボってたからですよ!」
「んなわけないわよ!」
「いえ、それが正解ですよ。賢者さんから徹底的にやるように言われています。ですから、ここからは私も参加します。後半にはこいしのお友達の吸血鬼さんもくるそうですよ」
「つんだ!」
地獄の特訓が始まった。本当に地獄だった。最後の方なんとキュッとしてどっかーんだよ。永琳さんがいなかったら本当に何度も死んでた。ただ永琳さんに医学を学ばせてもらったのはよかった。それとトラウマの克服を手伝ってもらった。といってもお空によって火の海にされたせいだけど。