ケロちゃんのヒーローアカデミア! 作:諏訪子大好き
雄英体育祭は騎馬戦が終わり、個人戦になった。残念なが私はでれなかったし、出久君が頑張って上位に食い込んだくらい。優勝は爆発さんだった。
体躯祭が終わった私達を待っていたのは職場体験学習。これは雄英体育祭での活躍をみたヒーローの人達が自分の事務所に呼んでくるのだ。
「諏訪子、指名があった?」
「一軒だけあったよ」
「どこなの?」
「諏訪ヒーロー事務所?」
「なにそれ?」
「さあ?」
諏訪にある事務所らしいから、そこにしてみた。多分、これって私を諏訪子様達が呼んでいるってことだろうし。
「お姉ちゃんはどこにするの?」
「私は水難救助のところね」
「じゃあ、お互い頑張ろうね」
「ええ、頑張りましょう」
少ししてから私達はそれぞれの事務所に向かうことになったのだけれど、何故か服装が指定だったよ。
「諏訪子、巫女服なんてもってたのね」
「うん」
「随分と肩と脇が露出しているわね」
「ケロケロ~」
着るのは早苗お姉ちゃんと同じ服装の巫女服。それにカエルの帽子。
「まあ、互いに頑張りましょう」
「またね~」
お姉ちゃんと手を振って別れてから目的地に向かう。私は指定された場所にいったら、諏訪大社いくように貼り紙がされていた。巫女服姿の上に地元でも行方不明で有名になったし、テレビにも出たので人がいっぱいみてくる。そんな中でこんな改造巫女服を着ていたら視線がいっぱいやってくる。
諏訪大社に到着して系内を歩いていくと、箒でお掃除している巫女さんがいた。
「なんでいるの?」
「それは奇跡でちょちょいっと」
「嘘だよね」
「本当は手伝ってもらいました。まあ、それは置いておいてこちらにどうぞ」
早苗お姉ちゃんに手を握られて奥に移動していくと、奥にいた巫女さん達が頭を下げてくる。中には祈ってくる人達もいる。さらに最奥にある場所に入ると、御神体まで置かれている。
「さて、御神体に触れてください。それであなたは幻想郷にいけます。そちらで鍛えてもらってください」
「講師は誰なの?」
「とりあえず、萃香さんとさとりさんは確定ですね。修行場所は地獄にある地霊殿です」
地獄で修行とか大変そうだけど、こないだ萃香にボロ負けしたし鍛えてもらおう。御神体に触れると身体から力が抜けてくる。そんな私を早苗お姉ちゃんが支えてくれる。
「いってらっしゃいませ。そして、お帰りなさいませ」
私は向こうに行って、諏訪子様が私の身体に入ってきた。
「うん。こっちは任せておいてあっちで修行してきなよ」
気が付いたら神殿みたいな場所に居た。周りをみると九本の尻尾を持つ狐さんがいたので思わず飛びついてもふもふしてみる。
「おい、何をしている」
「ついもふもふと……」
「やはり姿は似ていても性格は違うか」
「当たり前です。その子は私の妹ですからね」
「といっても……いや、これはいいか。それよりも約束は守れ。諏訪子があちらにいる間、こちらに居ていい」
「わかっています」
「ならばいい。私は帰る」
「はい。ありがとうございました」
狐さんが帰っていったので私は早苗お姉ちゃんと一緒に歩いていく。
「まずはここの主に挨拶をしますよ」
「場所を貸してくれたから当然だよね」
「はい。それと一緒に修行する霊夢さんと他の人にも協力してもらえるかもしれませんので期待していてくださ」
「うん。よろしく」
移動していくと、不機嫌そうな霊夢さんとさとりさんが居た。でも、さとりさんは忙しそうだった。
「ああ、よくきてくださいました。歓迎しますよ。衣食住は保証しますので、好きに修行していってください。ただ、私は少し立て込んでいるので案内は早苗達に任せます」
「わかりました。それではこちらにきてください。ほら、霊夢さんも」
「なんで私が修行なんて……」
「衣食住に加えて給料まででるんですから……あ、それとも給料はいりませんか?」
「いる。仕方ないわね。しかし、まったく同じなのに別人なのね」
「そうですよ。というわけで、諏訪子様とは別人として扱ってくださいね」
「わかったわよ」
それから離しつつ、部屋を案内してもらってから外にでると萃香が待っていた。そこからは地獄だったといえる。まず鬼とひたすらの模擬戦。人間チーム対鬼とのガチンコ勝負。なんとか生き残れた。
次の日は全身筋肉痛なのでお札の作り方など巫女としての修行だった。交互にやっていくことで徹底的に鍛えられていく。