ケロちゃんのヒーローアカデミア! 作:諏訪子大好き
騎馬戦。私はお姉ちゃんと一緒にチームを組む。別に二人でもいいらしいし、もうこれでいい気がしてきた。私が馬になればどうとでもなりそうなんだよね。例えば土で覆ったり、ミシャクジに隠れるとか。
「でも、それって神様らしくないよね……」
「諏訪子?」
「上位キープじゃなくて別に全滅させてもいいんだよね?」
「けろっ!? やるきなの?」
「うん。というわけで、仲間をさがすよ!」
「俺達と組まねえか?」
「俺が騎馬になってお前達を覆う。攻撃は三人に任せる。どうだ?」
峯田くんと障子くんの考えは正しい。私も入れば攻守ともに問題ない。よし、それでいいかな。
「おっと、ごめんよ。これ、そこに落ちてたけど君のかい?」
「違うよ~」
「そうか。誰の物かわるかるひと~」
B組の人に私にぶつかってきた。でも、落とし物を拾ったせいみたいだし、別にどうでもいいか。
「それじゃあ、チーム組もうか」
「ひゃっほう!」
チームが決まったので、申請して少ししたらみなも決まったようで、騎馬戦が始まったよ~。
「じゃあ、真ん中にごお~」
「けろっ!」
「ああ」
「おっしゃあ!」
真ん中に移動した瞬間、皆が襲ってくる。なので障子くんに回転してもらいつつ、峯田くんにおもいっきり投げてもらう。そうするとあら不思議、みんなくっついて動けなくなる。そこを私が風を起こしてお姉ちゃんが舌でハチマキを回収していく。
「轟達がきた」
「飛んで。諏訪子」
「了解した」
「けろっ!」
障子くんがジャンプした瞬間に風を起こして空に舞い上がる。空は基本的に私の領域じゃないけれど、遊ぶためなら努力をおしまない。
「というわけで、皆、これをみろ~」
私は一千万のハチマキをくっつきボールをたっぷりつけて空高くに投げてもらう。後はそれを風で上げ続ければいいだけの簡単なお仕事。
「ふふふ、取れるものならとってみろってね!」
「けろけろ」
「えげつねー。やっぱりえげつねー」
「うむ。しかし、他の奴等も諦めていないぞ」
「あ~う~」
轟君が氷の橋を作り、爆轟くんと出久くんが空を飛んで取りに行っている。
「妨害!」
「心得た」
「おうよ!」
「ねえ、諏訪子……あれってあなたがだしたの?……」
「んにゃ?」
下をみると巨大なミシャグジさまがでていた。私は出してない。
「あ~う~っ!? だしてないよ~っ!」
「大暴れしてる」
ミシャグジ、結構怒ってる。
『おおっと、これはどういうことだ! "個性"の暴走か?』
『ある意味ではそうだな。馬鹿なことをした奴がいたもんだと、いいたいが……止めないとやばいぞ。蛙吹諏訪子、最優先で止めろ』
相澤先生の指令を受けたら仕方ない。
「ちょっといってくるね~」
「足は付かないようにね」
「うん」
飛び出した私は風を使って空を飛びながらミシャグジの頭にのる。ミシャクジは騎馬をまるっと飲み込もうとしている。
「ストップだよ。いったいどうしたのかな~?」
「なっ、なんでいうことを聞かないんだ……"個性"なんだろ!」
「ふ~ん」
目の前にいたのはぶつかってきたB組の人。この人がミシャクジを呼び出したようだ。私の"個性"を使ってじゃなくて、ミシャクジが自らでてきた感じだけどね。
『物間の"個性"はコピーだ。蛙吹諏訪子のをコピーしていたんだろうが、あいつのは色々おかしいからな』
『あーコピーしたところでコントロールなんてできないってか』
『あれは本人曰く、意識を持っているそうだ。自分の契約者以外が自分を使おうとしたのだから怒っているんだろう』
ふふふ、私達を勝手に真似てミシャクジを使おうだなんて、怒っちゃっていいよね。
「けろけろ」
「ひっ!?」
私はまわる。くるくるとまわる。まわるまわるまわる。体操服は何時もの服へと代わり、周りには赤い蛙さんがでてくる。
「獄熱の間欠泉。お前達はマグマの中でもいきられるかな?」
床が割れて地割れが発生する。そこから大量の湯気がでてくる。
「赤い蛙は噴火の神託。それすなわち、獄熱の間欠泉。さあ、不遜なる人間よ。神の怒りを思い知れ。ケロケロケロケロ」
「「「ケロケロケロ」」」
このまま溶岩に飲まれて消えるか、それともミシャクジに食べられるか。もしくはこの私を、洩矢神である洩矢諏訪子を倒すか、選ばせてあげよう。
「はい、そこまでだ。蛙吹少女よ」
「ん?」
気付けば連中がいなかった。代わりにオールマイトが彼等を持っていた。
「相澤先生は止めろといったんだがね?」
「止めるために相応の罰を与え……」
「これは"個性"を使った試合であり、殺し合いじゃないんだよ。やりすぎだ」
「だって、どうする~?」
ミシャクジは少し考えたようで消えていった。
「良かったね。軽い呪いだけで許してもらえたようだよ。でも、次はないからね。もし、今回みたいなことをしたら、末代まで一族郎党呪われるから気を付けてね。さ~て、騎馬戦にもどって~」
「蛙吹諏訪子、失格!」
「え!?」
「あんな大規模攻撃したら、レッドカードに決まってるじゃない」
「でもでも」
「でももくそもない!」
「あ~う~っ!?」
これはまずい。なにがまずいって、お姉ちゃん達まで失格になっちゃうこと。
「わっ、私だけだよね?」
「いいえ、騎馬全てよ」
「まあ、そうなるよね。ペナルティは大きい」
三人が降りて来た。
「ごめんなさいっ」
「後悔は?」
「してない!」
「そう。まあ、諏訪子にも譲れないことがあるのはしかたないわ。でも、それは家族である私だからわかること。しっかりと二人には埋め合わせをしないといけないわよ」
「まあ、この後のことを考えればここで次は勝てないのはわかっていた。そうだな……俺は訓練に付き合ってくれればそれでいい」
「ありがとう~」
「ふっふっふ、俺はもちろん! ヌードだ! ヌードを撮らせろ! 本当はもっとエッチなことをしたいが、殺されそうだしなっ!」
「それも十分にやばそうよ」
「しってるよぉっ! だって、おいらの身体に巻き付いてるからな!」
ミシャクジが絡みついて口を開けてスタンバってる。
「ヌードとか身体を触るのはだめだよ。この身体、私だけのものじゃないし」
「なにそれ、エロい。詳しく」
「だ~め」
「じゃあ、おいらの"個性"も強くしてくれ」
「いいよ」
「いいのかよ!」
「任せて! 私がとっておきに強化してあげるよ」
「あれ、おいらみすったかもしれない」
「ちなみに強化方法は?」
「そのブドウみたいなのを爆発させられるようにするのと、毒性をもたせるの。毒をいっぱい飲んで、耐性と生成ができるようになれば木なんだからちゃんと麻痺毒とかいけると思うよ。ほら、ヒーローとして捕まえるのに便利になる」
「狂気の沙汰だよな!? それぜってぇ、狂気の沙汰だから!」
「あ~諏訪子はその狂気の沙汰で"個性"を手に入れたのよ。その諏訪子にお願いしたら、こうなるのは当然ね。頑張ってね、峯田ちゃん」
「俺はどうすればいい?」
「腕や触手だけじゃなく、まずは全身から手をだせるようになろうか。後は……これ。こんな感じになればベストだね」
「ワンピース、だと!?」
強化計画練らないとね。あと、毒も作って頑張らないと。お姉ちゃんにもなにかしてあげないと。格闘技とかはすでに教えているし、ミシャクジマフラーとかどうかな! 護衛もできてばっちりだよ!
「遠慮したいわ」
「え~可愛いのに~」
「食べられそうで怖いもの」
「そっか。じゃあ、この子達でいいかな」
赤い蛙をあげる。
「この子達と一緒にいて、観察してたらマグマを操れたりするかもね!」
「蛙だけに?」
「そう、ケロちゃんだけに!」
「それはいいわね。そうしましょう」
これでなんとかなった。よかったよかった。
「やはり彼女は明らかにこちら側ではないかね?」
「そうじゃろうな。例の計画の時にスカウトするのはどうじゃ?」
「それもそうだな。しかし、彼女の"個性"は奪えるか……」
「無理じゃろう。あんなものは"個性"ですらないわ」
「神の力。"個性"とはまったく別次元の力か」
「"個性"の上だと考えるべきじゃな。それは"個性"のさらなる上があるということでもある」
「そうだね。研究すれば素晴らしい成果が期待できるだろう。ところで、私の身体はまだかね?」
「まだ無理じゃ」
「そうか。ではもう少し見学するとしよう」
次回は全身強化が使える緑谷vs轟。の予定。
諏訪子ちゃん達はリタイア。これは仕方ないのだ。どう考えてもトラウマ製造しかしない上に勝ちが見えない。それに諏訪子の"個性"をみてたら、試合まえにコピーすると思います。
ちなみにものま君が呪われた内容。一日一回、タンスの角に小指をぶつける程度の災いがふりかかる。
なお、一ヶ月後くらいに土下座して謝って許してもらったもよう。これが試合じゃなければPITYUNNでした。少しマイルドな諏訪子ちゃんです。
ちなみに性格は諏訪子混じり>現在地>神話時代>東方時代へと体験して移り変わり中。梅雨ちゃんと緑谷君が頑張らない限り、神話時代をちゃんと越えられるかな!
あと、轟君のお母さん綺麗でいいね。あの人の少女姿がみたい。娘がもう一人くらいいたらいいのに。美少女で氷の"個性"。轟君の妹辺りに。もちろん、髪の毛が長い状態で。