魔王の写し児   作:ドリーム

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原作だってよ魔王ちゃん

 

落ち着くために一度深呼吸をする。息を吐いた後にゆっくりと瞳を開けて前をみる。

 

「……今思ったんだけどさ…自分でイメージしておいてなんだけど結構スースーするねこの防護服」

『エッチですね結構。チャイナドレスみたいな服ですし』

「蹴りあげたらパンツ丸見えだよね」

『大きなお友達も期待してますね…どうぞ』

「やらないよ?」

 

場違いなことをのたうちまわっていると、ついに化け物の堪忍袋がブチ切れたのか触手をブンブン振り回し、高速で突っ込んで来た。

 

「ふん!仮面ラ◯ダーとか戦隊◯ーローとか魔法◯女とかでよくある変身イベントをこなした俺にはお前の行動が見切…れねえッ!!」

『まさかの見切れないんですかwwwwwwww』

「てめえいつのまにニコニコによくいる人みたいなことをできるようになったんだッ!」

『ふふふ…私は日々成長してるんですよ?』

「いらないよそんな成長ッ!」

 

と言うか早いッ!こいつ図体でかい割には早いぞッ!

 

『マスターッ!集中してッ!自分の魔力を全身に流してください!見切るなら目に!動くなら体に!殴るなら腕に!蹴るなら足に!…ってマニュアルには書いてあります』

 

最後のがなければかっこよかったなッ!!

 

と、とりあえずやってみるか…

 

こちらに突っ込んでくる化け物の動きをよくみる。タイミングをよく見極める…

 

 

 

 

 

…今だッ!

 

 

 

 

 

ピュンッ!

 

 

「うおりゃッ!」

 

ズゴんッ!

 

 

 

あ…すごい音出た…

 

「あ、あれ?触手君は一体何処に?」

 

前を向くと化け物はまるで最初からいなかったかのように姿が消えていた。

 

「り、リアクター…触手君は?」

『…自覚してなかったんですか?マスターは怪物の攻撃のタイミングを見分けて、残像のが写るくらいのスピードで怪物の懐に移動、そこから強力な腹パンを二重の極みアーーーーー♂行い怪物は向こう側へ飛んで行ってしまいましたよ』

「流れるようなコンボだったんだな。我ながら寒気がするぜ」

 

と言うか俺は無意識にドラゴンボールの戦士達のごとくピュンピュン移動してたんだな。やったぜ…

 

『マスター、のんきにボーッとしてる場合じゃありません。怪物が飛んで行った方に生体反応がいくつかあります。急ぎましょう』

「お前いつのまにそんなスカウターみたいなことが…って言ってる場合じゃないな。イクゾー!…………俺って飛べる?」

『飛べますよ?魔力をこう…なんと言うか足からロケットのように噴出させる感じで』

「ああ…なんかイメージできた。ようするにアイア◯マンだな」

 

よし行くか!

 

 

 

 

 

 

 

ギャぁぁぁぁぁぁ空中怖えええええ…

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは視点

 

私は、ずっと聞こえる不思議な声を頼りに夜の街を出歩くと、そこには学校帰りに拾った怪我を負っていたフェレットがいました。

 

「お願いします!これを使って、あれを封印してください。あれは僕を追ってもうすぐこっちに来ます!」

「え?え?しゃ、喋った!」

 

そしてしばらくフェレット君と喋っていると

 

 

 

ドゴォォォォンッ!!

 

黒くウネウネした細いものが巻きついた()()()が道路に落ちて来た。私はその塊を見た瞬間全身に鳥肌がたちました。

 

「な、なにあれ…」

「い、急いで!早くしないと…」

 

するとそれは私たちに手足を伸ばして来て…

 

「きゃあッ!」

 

間一髪で避けるとさっきまで私たちがいた地面は深く抉れていた。

 

怖かった…もし避けれなかったら私は…

 

 

ううん。考えるのはやめよう。今はどうすれば生きられるのか…

 

 

「逃げなきゃ…」

 

フェレット君を抱えて走り出す。家に向かってとにかく走る。

 

でも…

 

「きゃあッ…痛い…」

 

運が悪いのか…石につまずいて転んでしまった。

 

後ろを振り向く。

 

「……あ………」

 

それは目と鼻の先にいた。黒くて大きい体は、私を押しつぶすには十分な大きさだった。

 

もうだめだ…

 

そう思ったその時…

 

「なのはに手出してんじゃねえッ!」

 

後ろから火の塊が飛んで来て、怪物を遠くに吹き飛ばした!

 

「…良くん?」

「すまねえなのは!宿題に落書きしてたら遅れちまった!」

「結構くだらない理由なのッ!!でもどうしたのその格好!」

「これか?まああれだよ。戦闘用の服って思えば良いよ」

 

良君は、鎧のような服装だった。右手には大きな剣、左手には大きな斧、すごく強そうなの!

 

「これは…魔法?でもここは管理外世界のはずじゃあ…」

「気にすんなフェレット!それよりなのは!そのフェレットの話よく聞いとけよ?それまで俺が押さえとくから」

 

そう言って良君は怪物に立ち向かって言ってしまったの…

 

 

 

 

 

 

 

 

まおか視点

 

どうなってるんだ?いや…川嶋君やなのはちゃんがここにいたり、久しぶりに見たことでの驚きもあるけど一番の驚きは…

 

「川嶋君が相手してる怪物…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

『マスターの言う通りです。魔力パターンや攻撃パターンは一緒ですが、ダメージらしきものが見つかりません。仮に再生能力があったとしても治るのが早すぎです』

 

うん、かなりの距離をぶっ飛ぶくらいの腹パンだ。そうそう回復しないだろう。

ん?

 

「…リアクター…仮にあれが同じやつじゃないとしたらさ…」

『…はい。その場合はこの街にこのような怪物が何体かいることになりますね』

 

 

 

 

 

 

 

ウソダドンドコドーンッ!さすがにめんどくさいわぁぁぁぁぁぁッ!!!

 

 

『(pppッ)レーダーに反応あり、見つけました。さっきのやつです』

「本当に複数いるのかよッ!」

 

この二体だけってことは…ないだろうなあ…(諦め)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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