魔王の写し児   作:ドリーム

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始まりの日 「日常回」

 

…真っ黒い城。

またここに来てしまった。

 

「もうこれなんの夢なんだよ…って、おお!?喋れる!喋れるぞ!」

 

やった。またあの人と遭遇しても大丈夫だ、問題ない。

 

「にしても相変わらず、誰もいないな。それに…」

 

前は気がつかなかったが…ここはすごく動きやすい。なんていうか…解放感がある。足に重りつけて走るより裸足の方が軽いってくらいの開放感があるぞ。

 

試しに拳を突き出したり蹴りを放ってみたりしてみる。

 

ドガッ

 

あ…

 

蹴りが当たって…壁が崩れた…

 

 

 

 

 

 

 

『こ、小娘…貴様なぜここに…』

 

壁の奥には驚きと羞恥が混ざった赤面をした彼女がいた。

 

 

エプロンに参画頭巾をつけてな…

 

 

 

 

 

「若妻感があって…イイネ!(ゴスッ!)」(後頭部に強烈な痛みが走り、撃沈)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おはようございますマスター。起床時間です』

 

「…おはようリアクター。とりあえず頭痛い」

 

どうやら凄まじい謎の衝撃で目が覚めたらしい。

 

「リアクター、今何時?」

『午前6:00です』

 

ふむ…少し寝過ごしたな。ランニングできないじゃないか(白目)

 

先日手に入れたリアクターというデバイスを耳につけて、朝食を食べに行く。ちなみにこれをみた時お兄様の顔がすごい事になっていた。どうしたのだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自室

 

「879…880…881…882…」

『マスターは良くがんばりますね。何か目指している職業でもあるのですか?あ、後数分で出ないと学校に遅刻します』

「ありがと。うーん特にこれといった理由はないかな〜…あ、天下◯武道会とかあったら出てみたいね」

『私の情報の中にそのような大会名はありませんが、世界中のバトルマニアが戦い抜くルール無用の一対一の大会などならありますよ』

「あ、それいいじゃん」

『ちなみに前回の優勝者は、黒い外装に二本片手剣を使う日系の青年らしいです』

「スター◯ーストストリーm」

『それ以上はいけませんマスター』

「ちなみに前々回の優勝者は?」

『マスターア◯ア』

「世界は安泰だね(白目)」

 

というかモビルスーツ相手に生身で戦える奴がいる大会に行くもんじゃないな。諦めよう(遠い目)

 

 

 

 

 

 

 

 

学校、教室

 

昼休み

 

『最近の子供はすでに将来のことを考えてらっしゃるのですね。私は驚きました』

「全くだ…なんて時代だッ!」

 

今日の授業は将来の夢だった。まあそこまではいいんだが、みんな言ってる夢が大人び過ぎて元大人としてはかなり驚いた。

 

え?リアクターはどうしてるのかって?耳につけて行ったら先生が「アイエェ!?ヘッドホン?ヘッドホンナンデ!?」と言った感じで家に帰ってしまった。

すまんな先生。

ちなみに隣の月くんは、「王華が俺と…同じ格好?………やったぜ(小声)」

と言っていた。まあ耳が良過ぎて後半丸聞こえなんだけどね。

 

「何が「やったぜ」なんだろうか」

『マスター、少年はマスターに特別な感情を抱いてると推測します』

「へー…カカロットとブロリー的な?」

『マスターが何を仰っているかは理解できませんが、間違いなくそれは違うと思います』

 

ほうほう、まあいいや。きっとヘッドホン仲間が増えて、来た!これで勝つる!的なことを思ったんだろう。←(違う)

 

「……屋上行こうかな」

 

唐突に閃いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お腹が空いちゃってもいいじゃない〜」

『だって〜人間だもの」

 

合唱しつつ、屋上へ。この学校の屋上は生徒たちの昼飯スポットであり、それなりにたくさんの生徒がいる。

ちょっと視界の端っこにお兄様(人類悪)がいたけど気のせいだな。そうに違いない。

 

『マスター、あちらの男子生徒が手を振っています。判明、マスターの兄上だとわかりました』

 

気づくのはえーよホセ。

どんな感知スキル持ってるんだよ。

 

『判明 、スキル:シスコン』

「わざわざ言わなくてもいいよ!!」

『すみませんマスター。あ、大変ですマスター、兄上とその集団がこちらに接近しています。男子2名、女子3名』

「ダニィッ!」

 

なんで家の外でまであのキチガイに付き合わなきゃいけないんだ!

 

「もうこんな所に居られるか!俺は教室に帰るぞ!」

『マスター、それは世間的に死亡フラグというものかと』

「細けえことはいいんだよ」

 

急いで屋上から出よう。そしていつも通り月くんと飯を食おう。

 

俺は走って、屋上の出口を目指す。しかし、

 

「おっと待ちな」

 

こいつ()の方がドアに近かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんお兄様、金的ッ!」

「ハウッ(チーン」

 

うわあ、やっちまったよ…

 

 

 

 

………是非もなし(キリッ

 

 

 

 

 

 

 

 




次回原作を開始します。

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