ラブ魂   作:美雪

11 / 25
はい、始まりました!第九訓!

穂乃果「ドンドンパフパフ〜」
銀時「古くね?」

気にしないで!
やっと来たね、真選組メイン回!多分。

穂乃果「始まるね、感動の再開が!」

そうそう、感動の再開・・・ん?

銀時「いやいや、さり気にウソをつくな!」
穂乃果「あはっ、ごめんね。でも、ほらテンプレというか・・・お約束じゃない?」

違うよ!?
まぁとにかく、新年明けてから日にちがすぎたわけですが。

穂乃果「あえて言わせてください!」
銀時「あー、ごほん」


銀時・穂乃果・美雪「新年、あけましておめでとうございます!今年もラブ魂をどうぞよろしくお願いします!」


第九訓 粘り強さとしつこさは紙一重

緊急特別番組

 

大都会、江戸。

夜尚、喧騒と欲望をかてに、人々を誘蛾灯のように誘う街。

そして───

 

23:09

 

ある店の前に、複数のパトカーが止まる。

 

「三番隊は裏を固めろ。十番隊は私に続け!」

 

そんな江戸の街、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する反乱分子や、闇の世界に安楽する攘夷志士を即時処分する幕府直属の武装警察があった。

 

一気に階段を駆け上がり、目的の部屋の前についたら、何故か大きな木みたいなのを持ち、扉を叩き破った。

扉を叩き破った部屋の中へ入り、土方十四郎と絢瀬絵里がカメラを引き連れて部屋の中に入った。土方は喋る寸前までカメラ目線だ。

 

土方「御用改めである。真選組だァ!!」

 

暫く唖然としていた面々のうち一人がやっとツッコミをしてくれる。

 

「真選組!?テレビクルー引き連れて、何が御用改めだ!」

絵里「ええ、それはもっともね・・・」

希「あかん。敵さんの方がまともに見えてきた」

 

そんな二人と矢澤にこの厳しい視線を無視する土方。

 

土方「テメーらこそ、カラオケしながら幕府を転覆たァいい度胸だ!!」

にこ「えー・・・取り敢えず、一人残らず確保するわよー」

 

にこの気の抜けるような掛け声でも関係ないようで大半の者はやる気に満ち溢れた声で敵に向かっていった。

 

我々取材班は、この真選組に二十四時間完全密着し、その全貌を明らかにしていこうと思う。

 

完全密着!

武装警察

真選組24時!!

 

場所変わって。

 

「ひぃ!!」

 

情けない声を出して、外に出てきた二人に誰かがバズーカを放った。

 

「ダメですよー、逃げだしちゃあ」

 

真選組 一番隊隊長

沖田 総悟

真選組 局長補佐

東條 希

真選組 隊長陣補佐

矢澤 にこ

 

沖田「あー、かったりィ」

希「そうやなぁ」

にこ「思ってても言わない!カメラだってあるのよ。大体、希まで何言うの!?」

沖田「へーへー」

希「まぁまぁ、にこっち。落ち着きーや」

 

場所は戻って室内。

 

「こ、こ、こ、このやろ!寄るな!貴様らなどに我々の志士を・・・」

土方「攘夷志士の癖にチャラチャラするんじゃねぇ」

 

そう言い、刀を振り上げ、振り下ろし、カラオケのテレビを切った。

それにビビって、チビる攘夷志士。

 

「すげぇ・・・」

 

真選組 副長

土方 十四郎

真選組 副長補佐

絢瀬 絵里

 

ココぞとばかりにカメラ目線の土方。

また場所は変わって外。

 

真選組 局長

近藤 勲

 

の、看板がトラックの上にある。

 

「あれ、近藤局長は?」

「ああ、そう言えば」

「どこいったんだ?」

 

そこに土方と絵里が来た。

 

土方「あの人は俺達と違って奥ゆかしいからな。テレビの取材なんぞに用はねぇのさ」

「おお、流石局長」

絵里「今頃は、幕府のお偉い方と談義してるか、一人で刀の手入れでもしてるんじゃないかしら?」

 

 

 

 

その頃、土方達の噂していた近藤勲はここ、スナックすまいるという場所で志村妙に愚痴っていた。

 

近藤「どーせ、俺なんてケツ毛ボーボーだしさァ。女にモテるわけないんだよ」

妙「そんな事ないですよ。男らしくて素敵じゃありませんか」

近藤「じゃあ、きくけどさァ。もし、お妙さんの彼氏がさァ、ケツ毛だるまだったらどーするよ?」

 

その近藤の問にすぐには答えないで、お酒をコップにいれて、近藤の前に置き、答えた。

 

妙「ケツ毛ごと愛します」

 

この言葉を聞いた近藤は、心の中で葛藤を始めた。

 

───菩薩(ぼさつ)・・・全ての不浄を包み込むまるで菩薩だ

 

近藤「け、け、け・・・ケツ婚してください!!」

妙「え!?」

 

 

 

 

新八「何ィィィ!!結婚申しこまれたって!?」

空「はわぁ・・・すごいね!妙ねぇ」

新八「マジでございますか、姉上!!」

妙「マジですよ。お店のお客さんに突然ね」

 

そんな妙に落ち着く意味も兼ねてお茶を飲みつつ、海未が問いかける。

 

海未「それで、何て答えたんですか?」

妙「フフ・・・勿論、丁重にお断りしましたよ。でも、ホントびっくりしたわ〜」

 

息をつき、言葉を続ける。

 

妙「初めて会ったのに、あんなにしつこく迫ってくるなんて。あんまりにしつこいから、顔にストレートキメて逃げてきたの」

新八「そ・・・そーですか。・・・どんな人か僕も見たか・・・」

 

新八の言葉の途中で電柱にしがみついてこっちに叫びかける人がいる。

 

「お妙さァァァん!!俺と結婚してくれェェェ!!」

 

これから分かる通り、近藤だ。

 

近藤「一度や二度フラれたくらいじゃ俺は倒れんよ!!女はさァァ、愛するより愛される方が幸せなんだよ!!って母ちゃんが言ってた」

 

そんな近藤に、当然ながら注意の声がかかる。

 

「こらァァァ!何やってるんだ!近所迷惑だ、降りてこいコノヤロー!!」

近藤「おまわりさん、おちつけェェ!!俺は・・・」

 

そこまでいって何故か鼻で、フン、と笑って言い放った。

 

近藤「俺は泥棒は泥棒でも、恋泥棒さ!!」

「何、満ち足りた顔してんだ!!全然上手くねーんだよ!!とっとと降りてきやがれェ!!」

 

お巡りの声も無視して叫び続ける近藤。

 

近藤「お妙さァァん!!顔だけでも出してくれないかな〜!!」

 

そんな近藤に何故かある、灰皿を手にして顔を出した。

そして、躊躇いなく灰皿を近藤に向かって投げた。

一点の狂いもなく、近藤の目に灰皿を当てた妙に新八と海未は何も言わずに拍手を贈り、空はすごーい!と騒いでいた。

 

 

 

 

04:30

 

場所は変わって、ここは真選組屯所。

真選組は皆、せい!という掛け声をして木刀で素振りをしている。

男連中は皆一部を抜いて上半身裸で、女連中は上着だけ脱いでいる。

ただし、山崎は上半身裸でバトミントンのラケットの素振りをしている。

 

真選組の朝は早い。

いつなん時、出動がかかっても対応できるよう、早朝から訓練に励んでいるのだ。

 

土方「気合入れろ!早朝訓練サボる奴は切腹だ、オラァ!!」

 

その言葉に声を発する者がいる。

 

「早朝かぁ・・・」

「早朝ねぇ・・・」

「副長が早朝つったら、早朝なんだよな」

絵里「いや、何もそんな無理やり納得しなくていいのよ?」

 

その隣で、素振りをしているもののアイマスクをし、いびきをかいて明らかに眠ってるとしか思えない沖田。

 

山崎「いや、早くないから!午前10時は早朝って、言わないから!」

土方「バカヤロー!人間、気合いがあれば何とでもなるんだよ!」

山崎「これは気合いじゃなくて、偽装でしょ」

土方「って言うかテメーはまたミントンか!コノヤロー!!」

 

そう言い、壁の方へ山崎を思いっきり蹴った。

山崎を蹴った音で起きたのか、沖田がアイマスクを外した。

 

沖田「そういやァ近藤さん、今日も見かけませんねェ。休暇でも取ったんですかィ」

土方「テメーと一緒にするな!!あの人の事だ。大方、一人で剣術の修行でもしてるのさ」

「おおー、流石、近藤局長」

「やっぱり、局長ともなると、違うなァ」

「惚れ直すぜ」

 

本人の知らぬところで、勝手に株が上がっていた。

 

 

 

 

場所は変わって、食べ物売り場。

ここに、新八と妙、海未と空で一緒に買い物に来ているようだ。

 

新八「姉上も変なのに惚れられちゃいましたねぇ」

妙「ホント、困っちゃうわ」

海未「さて、今日は何にしましょうか。空は何がいいですか?」

空「うーんっと・・・オムライス!!」

 

じゃあ、それにしましょうか。とまずは卵を手に取る海未。

それを見て妙は・・・

 

妙「じゃあ、こっちのお夕食も卵料理にしましょうか」

三人━妙「え!?」

 

それを聞いて、三人は慌てる。

 

新八「姉上、また卵ですか!?」

妙「好き嫌いしないの。卵は栄養があるのよ」

海未「た、卵料理ならわたしが作りますから!」

妙「え?でも、悪いわ」

海未「いえ、卵料理いっぱい作りたい気分なんです!お妙と新八の分は今日もわたしが作りますから!どうせ、家隣なんですし!ですので、お妙は他の作りたいお料理の材料を買ってください。リクエストは受け付けますから」

妙「そう?じゃあ、お願いするわ。海未姉様」

 

その言葉に安堵する三人。

 

───だって、姉上の卵焼きと言ったら、卵焼きじゃなくて可愛そうな卵・・・だもんな

 

───下手して、多く作りすぎたってなったらわたし達にも被害が来るもんね

 

───流石にわたし達に被害が来なくても新八に被害がいくのは可愛そうですからね

 

妙「仕方ないわねぇ」

 

と言い、隣にあったカボチャを手に取った。

ら、何故かカボチャの置いているところから、人の顔が出てきた。

というか、近藤である。

 

妙「きゃああ!?」

 

そんな妙に近藤はどこから出したのか、『一山つきあって』と書いてある板を出して見せた。

 

妙「一山つきあえって、意味わかんねぇ、よ!!」

 

と言い、カボチャを近藤に投げる。

再び、場所変わって買い物を終え、木々が多い茂る所を四人は歩いていた。

と、そこにテニスボールが転がって来た。

それを空が手に取り、四人で見ると、ボールの表面に【お妙さん、好きです。コンドーイサオ】と書いてあった。

それを見て、わかりやすく顔を歪める妙。

 

近藤「お妙さん!」

 

出てきた近藤の格好は、何かの方向性に迷った様な格好だ。

 

近藤「こう見えても、俺はスポーツマンなんだ!趣味はテニスとスキューバダイビングかなぁ」

 

と言い、テニスラケットを降る近藤。

そんな近藤に、怒りを抑えられなかったのか、テニスボールを素手でわった。アクリョクスゴイ。

 

妙「どっちかにしろやァ!このド変態がァ!!」

 

と、容赦なく顔面を蹴る。

 

 

 

 

14:00

 

真選組の仕事は、多岐に渡っている。

大都会、江戸の交通整備もその仕事の一つだ。

 

そこで、交通ルールを破って勝手に動く車が出た。

 

土方「おいコラテメー!!誰の許可を得て、進路変更してんだ!行くんじゃねぇよ!!」

絵里「ちょっ!刀を向けるのはまずいわよ!土方さん!」

沖田「まぁまぁ、土方さん。土方さんは気が短くていけねぇや。ここは任せといてくださいよ」

 

と、バズーカを構える沖田。

 

土方「任せられっか!!」

希「沖田さんの方が恐ろしいわぁ」

 

バズーカを躊躇いなくぶっぱなす沖田。

それを見て、皆一斉に逃げる。

 

沖田「あ〜あ〜、ホンット土方さんは過激なんだから」

土方「テメーだろうが、総悟!」

絵里「一番過激なのは、沖田さんよ!」

にこ「こ・・・これ、どうするのよ・・・」

希「そう言えば、にこっちはセリフ少ないなぁ」

にこ「黙れ!!」

 

 

 

 

再び場所変わって、蘭蘭蘭という店の中にいるのは、新八と海未と空、ストーカー被害を受けている妙、そして今回の話初登場の銀時と穂乃果と神楽だ。

因みに、神楽は大きな器でラーメンを食べている。何でも、時間内に食べれば無料だそうで。

 

新八「───っと言うわけなんですよ、銀さん」

銀時「という訳じゃねぇよ、コノヤロー」

新八・海未「はぁ?」

妙・空「?」

 

意味のわからない事を言い始めた主人公。

 

銀時「小説のこの回が始まって、もう何文字目だよ。こんっなに経つまで主人公の俺に、出番がねぇってのは問題じゃねぇか!!」

穂乃果「そうだよ!私だって、ラブライブ原作では主人公、ラブ魂ではヒロイン枠だよ!?」

「11分10秒」

銀時「これ、ラブ魂だけど、原作は銀魂だろ?なぁ、おい!俺が出なくて何が原作銀魂だよ!」

新八「いや、一応今日の小説タイトルというか、テーマ、と言うか、サブタイトルは完全密着、武装警察真選組24時、だそーですけど」

銀時「何それ。聞いてないよ!」

 

そう言う銀時に穂乃果が文句を言う。

 

穂乃果「もー!こうなったのは、全部銀ちゃんがやる気ないのが悪いんだ!」

海未「そうですね。ここままでは、本当に真選組が主役の小説になってしまうのでは?」

銀時「マジでか!!はっ!そーいえば、今回は銀魂のオープニングやってねーじゃん!」

空「おーぷにんぐ?」

新八「ねぇよ!!これ小説だからオープニングなんてねぇよ!!アニメじゃないんだよ!!確かにアニメだとオープニングやってなかったけど!!」

 

 

 

 

では、気を取り直して。

 

銀時「よかったじゃねーか。嫁のもらい手があってよォ。帯刀してたってこたァ、幕臣がなんかか?玉の輿じゃねーか。本性がバレないうちに籍入れとけ、籍!」

 

とパフェを食べながら言う銀時。

 

妙「それ、どーゆー意味

 

言いながら、銀時が食べているパフェめがけて頭を押して顔面強打させる妙。

 

穂乃果「あはは・・・案外、その人この前会った集団の真選組の仲間だったりして」

「「「ないない」」」

穂乃果「あはっ、だよね」

 

実際、合ってはいるが今はまだ知るすべはないので致し方がないのである。

 

妙「最初はね、そのうち諦めるだろうと思って、たいして気にしてなかったんだけど。どこいってもアイツの姿があって。ほんっと異常なのよ」

 

そこでストーカー話とは関係ない声がした。

 

「ハイ、あと30秒」

銀時「ハイハイ、ラストスパート。噛まないで飲みこめ、神楽。頼むぞ、金持ってきてねーんだから」

穂乃果「神楽ちゃん!頑張って!!」

新八「きーてんの、アンタら!!

 

そんな新八に文句を言う。

 

銀時「んだよ、俺にどーしろっての。仕事の依頼なら出すもん出してもらわにゃ」

新八「銀さん、僕もう二ヶ月給料貰ってないんですけど。出るとこ出てもいいんですよ」

銀時「出るとこ出るってもなぁ」

 

そんな銀時に新八が耳元に囁くようにいう。

 

新八「ほら、やる気出さないと主役が」

銀時「ストーカーめェェ!!どこだァァ!!成敗してくれるわァっ!!

 

新八の言ったことに、はっ!となってそんな事を言い始める銀時に明らかに扱いやすい奴みたいな目で見ている新八がいるが、気にしないでおこう。

そしてここに、バカがいた。というか、いる。

 

近藤「なんだァァァ!!やれるものならやってみろ!!」

新八「ホントにいたよ」

銀時「ストーカーと呼ばれて出てくるとは、バカな野郎だ。己がストーカーであることを認めたか?」

近藤「人は(みな)、愛を求め追い続けるストーカーよ」

穂乃果「ぜんっぜん上手くないから

 

こいつ、最早(もはや)立派なストーカーだ。

 

近藤「ときに貴様。先程より、お妙さんと親しげに話しているが、一体どーゆー関係だ。うらやましいこと山の如しだ」

 

近藤の問に、妙はこれを機にというかの如く、銀時の隣に行って、とんでもないことを言った。(穂乃果目線からの話。)

 

妙「許嫁ですぅ。私、この人と春に結婚するの」

穂乃果「え!?」

銀時「そーなの?」

妙「もう、あんな事もこんな事もしちゃってるんです。だから、私の事は諦めて」

近藤「あ・・・あんな事もこんな事も、そんな事もだとォォォォォ!!」

海未「いや、そんな事はしてません」

 

ラブ魂の海未は結構冷静である。

 

近藤「いやっ!!いいんだお妙さん!!君がどんな人生を歩んでいようと、俺はありのままの君を受け止めるよ。君がケツ毛ごと俺を愛してくれたように」

妙「愛してねーよ」

近藤「オイ、銀髪パーマ!!お前がお妙さんの許嫁だろーと関係ない!!お前なんかより、俺の方がお妙さんを愛してる!!」

 

こいつは、まるで人の話を聞いてないかのように言い放った。(実際聞いてないんだろーけど。)

 

近藤「俺と決闘しろ!!お妙さんをかけて!!」

 

あ、因みに穂乃果は・・・

 

穂乃果「ぎ・・・ぎ・・・ぎ・・・銀ちゃんの・・・バカァァァァァ!!!!

銀時「えっ!?ちょっ・・・それはヤバッ・・・!ギャアアアア!!?

 

手加減なしの技を剛だとするならば、完全に剛であろう。力任せに木刀を振り下ろした。

 

 

 

 

ここは、何処かの河原だ。

どうやらここで、決闘をするようで。

しかし、何故かいるのが近藤だけで、銀時はいない。

 

妙「余計なウソ、つかなきゃ良かったわ」

新八「確かにかえって大変な状況になってる気がしますね」

海未「それにあの人、多分強いですね・・・。決闘を前にあの落ち着きぶりは、何度も死線をくぐり抜けてきた証拠ですね」

穂乃果「平気だよ!銀ちゃんが負けるはずないじゃない!!」

神楽「そうアルヨ。それにもしもの時、銀ちゃんピンチになったら私の傘が火を吹くネ、穂乃果、姉御」

妙「殺さない程度にね」

 

物騒な事を言う神楽に対して、ジト目を向けている新八に近藤が声をかけた。

 

近藤「オイ!メガネ小僧、アイツはどうした?」

新八「誰がメガネ小僧だ!!あー、何か厠に行ってくるって言ってましたけど!?」

 

その答えに、近藤は舌打ちをした。

 

近藤「随分、余裕かましてくれちゃってるじゃねーの」

 

 

 

 

16:00

 

我々取材班は、町中で暴れる酔っ払いがいるという情報を終えて、現場に向かった。

 

酔っ払いがふらふらの状態で文句を言っている。

 

そこには、江戸の守護者・真選組が到着していて・・・

 

とカメラを真選組が来るであろう方向に向けるが、そこには何もない。

 

到着して・・・

 

逆の方にも向けるがやはりいない。

 

到着し・・・

 

また方向転換するが、やはりいない。

と思ったらワンテンポぐらい遅れて来た。

 

今かよ!?今到着かよ!?

 

ナレーションも忘れてツッコむナレーター。

 

沖田「そこの酔っ払い、無駄な抵抗はやめて投降しなさい」

にこ「そうよー、酔っ払いさん、その方がいいわ。抵抗すればする程、このドSが何をやるか分かったもんじゃないもの」

酔っ払い「んっだとぉ!?誰が酔っ払いでィ!?こんなもん、飲んだうちに入んねぇんだよ!!小僧!!小娘!!」

 

そんな酔っ払いに沖田とにこはキレたようだ。

 

沖田「土方さん」

にこ「絵里」

沖田・にこ「切り殺して(いいですかィ/いい?)」

絵里「ダメよ!?」

土方「まぁ待て。カメラがあるんだがら。軽々しく、刃傷沙汰おこすんじゃねぇよ」

 

そう言った土方の足元で、思いっきりリバースする酔っ払い。

それを見て、一同固まる。

土方は目が赤く光る。

 

土方「テメェ、俺のズボンの裾に、ひもつがかかったぞ。どーしてくれる」

 

と刀に手をかける。

 

希「土方さん、人の事言えへんやん」

絵里「ちょっ・・・!!力の強い男連中で土方さんを抑えるのよ!!」

土方「バカ野郎ォ!!離しやがれェ!!こいつ、打首にする!!」

「副長、抑えてください!!」

にこ「ちょっ!カメラで撮らないで!!止めなさい!!」

 

 

 

 

場所は戻って河原。

時間がだいぶ経ったのか、青空だったのがもう既に夕日の出る時間帯になったらしい。

その間に、ギャラリーが集まったようで。

そのギャラリーにチャンスかというように、穂乃果と神楽、新八と空で食べ物や飲み物を売っている。(因みに食べ物と飲み物を渡すのが新八と神楽で、お金を受け取るのが穂乃果と空という感じに役割がされている。)

 

神楽「えー、おせんにキャラメルー」

新八「コーラいかがすかー」

穂乃果「美味しい割には安いですよー」

空「ぜひ、いっこぐらいは買ってくださーい!」

 

この時間帯になっても、銀時は現れない。

 

近藤「オイ!!まだか!!まかさ逃げたんじゃないだろーな!」

銀時「バーカ。テメェ程度の相手に逃げやしねぇよ」

穂乃果「あ、銀ちゃーん!!」

近藤「来たか・・・遅すぎるぞ、大の方か!!」

銀時「ヒーローが大なんてするわけねーだろ。糖の方だ

近藤「血糖値の高いヒーローなんて、聞いたことねぇよ」

 

もっともだ。

 

銀時「いーねぇ、夕陽だ。決闘は夕陽に限るぜ」

 

銀時のその言葉に、後ろをむいて夕陽を見た近藤がフッと笑った。

 

近藤「銀髪パーマの割りには、風流なことをいいやがる」

銀時「テメェもゴリラにしちゃ、人間の言葉が上手いじゃねぇか」

近藤「ごっ!?ゴリラじゃないから!!ゴリラに似てるかもしれないけど、違うから!!」

銀時「まぁ、いい。じゃ、そろそろ始めるか」

 

その言葉に、仕切り直しだと言うように聞く。

 

近藤「で、得物はどーするよ?真剣が使いたければ貸すぞ。お前の好きにしろ」

銀時「俺ァ、木刀(こいつ)で充分だ。このまま()ろうや」

近藤「なめてるのか、貴様」

銀時「ワリーが人の人生賭けて勝負出来る程大層な人間じゃないんでね。代わりと言っちゃ何だが、俺の命を賭けよう」

 

銀時の一言にギャラリーがざわめく。

 

銀時「お妙の代わりに、俺の命を賭ける。てめーが勝ってもお妙はお前のモンにならねーが、邪魔な俺は消える。後は口説くなりなんなり好きにすりゃいい。勿論、俺が勝ったらお妙から手を引いてもらう」

穂乃果「銀ちゃん・・・」

 

────自分の命を白刃の元にさらして、負けても私には危害を及ぼさないようにするつもり!?

 

妙「ちょっ、止めなさい!!銀さん!!」

 

その銀時の言葉に少し笑う近藤。

 

近藤「い〜男だな、お前。いや、女子(おなご)より男にもてる男と見た」

 

そう言いつつ、腰に差してた刀を地面に落として置いた。

それを見て、銀時は己の木刀を近藤に投げて渡した。

 

銀時「てめーもいい男じゃねーか。使えよ、俺の自慢の愛刀、洞爺湖だ」

穂乃果「銀ちゃーん!!私の使ってー!!」

 

穂乃果が投げて渡した木刀をキャッチして肩に置く。

 

銀時「勝っても負けても、お互い遺恨はなさそーだな」

近藤「ああ。純粋に男として、勝負しよう」

 

一斉に構えて相手に向かう。

 

近藤「いざ!!」

銀時「尋常に」

銀時・近藤「勝負!!」

 

と近藤が洞爺湖をちょっと振っただけだが、何故か折れた。当然、先っちょがない。

 

近藤「あれェェェェェェェ!?ちょっと待て、先っちょが・・・

 

しかし、銀時は止まらない。

そのまま、木刀を振るった。

 

近藤「ねェェェェェェェェェェ!!

 

それを見て、穂乃果達は微妙な顔になる。

 

銀時「(あめェ)・・・天津甘栗より甘ェ。敵から得物借りるなんざよォ〜。厠で削っといた。ブン回しただけで折れるぐらいにな」

近藤「貴様ァ、そこまでやるか!」

銀時「こんな事のために誰かが何かを失うのはバカげてるぜ。全て丸くおさめるにゃ、コイツが一番だろ」

近藤「コレ・・・丸いか?・・・」

 

限界が来たのか、気絶した近藤。

 

銀時「よォ〜。どうだい、この鮮やかな手ぐ・・・ちゃぶァ!!」

 

言ってる途中で、銀時の上に新八と神楽が飛び降りた。

そこからの銀時をボコりタイムなう。

 

神楽「見損なったヨ!!侍の風上にも置けないネ!!」

新八「あんな事して勝って、嬉しいんですか、この卑怯者!!」

銀時「お前、姉ちゃん護ってやったのにそりゃないんじゃないの!!」

 

最後に銀時に急所の所を思いっきダメージをかけた。

 

穂乃果「きゃああああ!?銀ちゃーん!!?」

神楽「もう帰る。二度と私の前に現れないで」

新八「しばらく休暇もらいます」

 

穂乃果は橋の上から飛び降りて銀時の元に向かった。

銀時を見ていた海未と妙は少し笑った。

その顔は銀時の行動の意味を分かっているかのようで。

 

海未「では、わたし達も帰りましょうか」

空「うん!」

妙「ええ、そうね。海未姉様」

 

泣いている銀時の元についた穂乃果は、心配そうに顔を覗き込む。

 

穂乃果「銀ちゃん、大丈夫?」

銀時「うぅ・・・大丈夫じゃない。つか何でこんなに惨めな気分?」

 

そんな銀時に穂乃果は微笑んで言った。

 

穂乃果「大丈夫だよ、銀ちゃん。私はちゃんと分かってるから」

銀時「・・・な、何のことかな〜」

穂乃果「ふふっ・・・ほら、帰ろ。立てる?」

銀時「あ、ああ、大丈夫だ。そうだな、帰るか」

穂乃果「神楽ちゃん、家に入れてくれるといいね」

銀時「いや、そもそもあそこ俺の家なんだけど」

 

因みに、同時刻の橋の上。

 

真選組副長、土方十四郎。

真選組副長補佐、絢瀬絵里。

彼らは、激務が終わった後二人で静かに市中を見廻りしている。

今、彼らのその目に何が映っているのか。

 

絵里「あら?」

土方「?なんの騒ぎだ」

「何でも、女取り合って決闘したらしいですぜ」

土方「女取り合って決闘だぁ?」

 

そう言いつつ、近付いて見る。

 

土方「くっだらねぇ」

絵里「くだらないとは言わないけれど、一体どこの誰がそんなことしたのかしらね」

土方「あ」

土方・絵里「近藤局長?」

「近藤局長?アレが真選組の局長、近藤勲さんですか?」

土方「あ、てめぇ!何撮ってるんだ!!」

絵里「止めて!ダメよ!!撮らないで!!」

 

こうして真選組の活躍によって、江戸の平和は護られているのだ。

・・・ホントかぁ?




穂乃果「終わったぁ〜」

終わったねぇ〜。

銀時「穂乃果も美雪も銀魂に影響されすぎじゃね?」

とか言っときながら、だらけてる銀ちゃんに説得力はないよー。

穂乃果「ね!」

じゃあ、今回のゲストです!

土方「真選組副長、土方十四郎だ」
沖田「真選組一番隊長、沖田総悟でさぁ」
絵里「真選組副長補佐、絢瀬絵里です」
希「真選組局長補佐、東條希いいます」
にこ「真選組隊長陣補佐、矢澤にこよ」

という訳で、この五人です!

穂乃果「あれ?近藤さんがいないね?」

お妙さんに会いに行くからって、断られちゃった。

穂乃果「ストーカーだね」
銀時「ストーカーだな」
絵里「ごめんなさい、うちの局長が」
にこ「てか何、この後書きって断れるの!?ああ、断ればよかった!」
希「まぁまぁ、にこっち。そんな事言わないでや」

そうだよ〜
タダでさえ、出番がラブライブキャラで人一倍少ないんだから、ね?

にこ「誰のせいよ!!誰の!!」

さぁ、誰のせいだろ?
では、設定に入ります!
まずは誰からがいい?

沖田・にこ「(俺/私)から・・・」

あや、どっちにする?

にこ「私よ!」
沖田「いやいや、やっぱり俺だろ」
にこ「何よ、私に決まってるでしょ!?」
絵里「また始まった」

あや、喧嘩になっちゃった。
まぁいいや。じゃあ、土方さんから。

沖田・にこ「は!?」







土方十四郎

真選組の副長で鬼の副長と呼ばれている。
今作、ラブ魂では穂乃果とは昔馴染みらしい。いつから、とかは後に分かる、と思う。

歳━━━━27歲
容姿━━━深緑がかった黒髪のグレーぽい青色の瞳孔が開いた目をしている。イケメンである。
性格━━━クールで熱い性格をしている。大らかな近藤とは対照的にスパルタな言動と行動で隊を引っ張っている。何かにつけて好戦的で気に入らないことがあるとすぐに食って掛かる。極度のマヨラーであり、モテはするがマヨラーを知って去って行く女性も少くはない。残念イケメンである。穂乃果に頼まれ事されたら断れない人の一人。ていうか、ほのキチは皆穂乃果の頼まれ事は断れないけど。フォローが上手。フォロ方十四フォロー。
一人称━━俺







よし、こんなもんだね。

穂乃果「じゃあ、次は誰にする?」

そーだね、希ちゃんかな。

銀時「はい。じゃあ、希の設定でーす」
沖田・にこ「何で!?」







東條希

真選組局長補佐。真選組には絵里とにこと一緒に入った。真選組最初の女性が、絵里、希、にこの三人。
タロット占いがよく当たる。というか、百発百中。その為、占いを頼まれる事もしばしば。ただし、稀に例外もあり、占えないこともある。つまり、占えたら百発百中という事だ。霊感が強い。あと、セクハラをする事もしばしば。その名も、わしわしMAX。
運がとても良く、戦いで運の良さに助けられる事もある。が、剣の腕は確かである。

歳━━━━24歲
容姿━━━バイオレット色の髪に、澄んだライトグリーン色の目をしている。髪型は、下の方でツインテールにしている。
性格━━━おっとりとした雰囲気。人をからかう事が好き。真選組の仕事に関しては、局長補佐の癖に沖田に似てサボる。
一人称━━ウチ







じゃあ、ちゃっちゃと行こうか!

希「次は誰なん?」

うんっと、絵里さんで。

穂乃果「では、どうぞ!」







絢瀬絵里

真選組副長補佐。真選組には希、にこの三人で入った。
希とにこの中では一番、剣の腕がある。
今作では、戦闘狂である。
妹が一人いるらしい。

歳━━━━24歲
容姿━━━金髪に穂乃果や神楽よりも、濃いめの水色の瞳。高いところでポニーテールをしている。
性格━━━明るく、真面目な性格をしている。基本的にはツッコミ役だが、時々ボケる事もある。ほのキチでシスコン。
一人称━━私







じゃあ、近藤・・・ではなく、沖田さん!

沖田「フッ・・・」
にこ「(^^╬) いら」
穂乃果「あれ、なんで近藤さんの設定じゃないの?」

だって、めんd・・・じゃなくて、ほら、あんまり設定変わんないから?

銀時「今、面倒って言いかけただろ」

気のせいだよ。

にこ「じゃあ何で、私よりも沖田なのよ!?」

ハッキリ言って沖田さんの方が好きだし、真選組キャラは沖田さんが一番好きだし。

穂乃果「お、そー君とにこちゃんが睨み合ってる」
銀時「こいつら、仲悪いんだな」

では、設定です!







沖田総悟

真選組一番隊長。ドSサディスト。本人曰く、ドSは打たれ弱いらしい。その為、極度に打たれ弱い。穂乃果に対して何事にも弱い。

歳━━━━18歲
容姿━━━薄い茶色の髪に赤い目の童顔な美少年である。寝る時は、アイマスクを着用している。
性格━━━ドSのサディスト。腹黒く、毒舌である。でも、優しいところもちゃんとあるといえば、ある。本人曰く、ドSの為打たれ弱い。仕事をよくサボる。ほのキチ。土方とにこが嫌い。
一人称━━俺

隙あらば、土方を抹殺しようとしてる。にことは相性が悪いらしく、事あるごとに喧嘩をしたりしている。にこに対しても容赦のないところはあるが、土方程常日頃抹殺を企てたりする程では無い。







よし。じゃあ、最後ににこだね!

にこ「何で私だけ呼び捨て?」

見た目少女だから。

にこ「これでも成人してるんだけど!?」
穂乃果「えっと・・・それじゃあ、どうぞ!」







矢澤にこ

真選組隊長陣補佐。ツッコミ役。真選組には、絵里と希の三人で入った。

歳━━━━24歲
容姿━━━黒髪に沖田と同じ赤い目。昔は高いところでツインテールにしていたが、成人してからは、穂乃果やことり、凛が一部分だけサイドテールにしているが、にこは全部纏めてサイドテールをしている。
性格━━━ちょっとツンデレ気味。辛辣な時もある。でも根は基本的に優しい。
一人称━━私

沖田とは相性が悪く、仲が悪い。沖田との喧嘩は口喧嘩が多いが、酷い時は剣で喧嘩をする。
口喧嘩よりは酷く、剣での喧嘩よりもマシな時は、竹刀で試合形式にやる事もある。
剣術は沖田とにこをくらべるとにこの方が沖田よりも劣っているが、それでも頭を使ってにこが勝つ事も偶にだがある。
昔は沖田相手に余裕で勝てたのに今は向こうの方が強くなってしまって悔しい。
沖田もにこもお互いにお互いが同じ色の目である事を恨めしく思っているが、昔は・・・?







よし、こんなもんだね。
あ、あとは真選組の女版制服だね。
それが、こんな感じです。↓

・男版制服と同じところは全身黒ってところと、首元にある白いヤツがあるってところ。
上着は、根本的なデザインは一緒だが、長さが腰ぐらいまで。
ズボンは、太ももが半分見えるぐらいの長さの短パン。靴は足首までの長さのブーツ。靴下は膝よりちょっとだけ上まであるハイソックスである。
ただし、これは隊長格から上の人達、つまり絵里達だけの話であって。山崎クラスの人達は皆男女共通という、中々に厳しい感じである。つまり男女共通が嫌なら、のし上がって見ろや、という事である。

よし、こんなもんか。

穂乃果「うん。じゃあ、予告は誰がやる?」

え、じゃあ、絵里さん、よろしく。

絵里「私?まぁ、いいけど」





絵里「次回は私達、真選組が銀髪の侍を求めて駆け巡ります。理由は次回の楽しみにしていなさいよ?」





絵里「これでいい?短いけど」

まぁ、いいんじゃない?

穂乃果「じゃあ、また次回!」

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