結果的に風と共に脱獄を果たしたエンジェルは奇妙な人物、ファーブラから何故か白い両刃の
そして、ファーブラが消えた途端エドラス世界に入り突如の落下を始めた二人。見えない遥か下の地面への激突を避ける為、ファーブラより託された『白い雲』の
~side 風~
ぼ~や~良い子だ、ねんねしなぁ~……ってか!!おっ!?
「…この前方で巨大な浮遊島同士がぶつかっている。その島と島の間に…
「なんで、そんな事してるんだゾ?…それも不思議だけど、アレはエンジェルちゃんには点にしか見えないゾ!!どうして、あれがハッキリ見えるんだゾ!?」
な、なんだと!?あんなにハッキリ見えてるのに!!う~ん、恐らく風は狙撃手だから目がいいんだろう。
「…俺は狙撃手だからな。…どうして阻止しているのか理由は分からんが、加勢するぞ。」
「え~、嫌なんだゾ。そもそも、アイツ等の中にはエンジェルちゃん達を倒した奴らがいるんだゾ。助ける義理なんて無いんだゾ!!このまま潰されちゃえばイイんだゾ!!」
そっか、そう言えばそうだった。エンジェルが普通に落下を助けてくれたから忘れてたけど、エンジェル達
「分かった。この先は好きに生きろ。達者でな。」
そう言うと風は一刀獣の背から飛び降りた。
「えぇ!?な、なんで飛び降りるんだゾ!?…し、仕方ないんだゾ!!一刀獣、風を回収してあの島押し返すんだゾ!!」
「悪い。巻き込んだ。」
「今度何か埋め合わせが欲しいんだゾ!!」
~side out~
「
エクシードでありながら、人間の子供を助けたとして堕天させられたパンサー・リリー。自国を守ろうと決心し、飛び立ち途中落下したシャゴット女王を抱えながらそう言葉を漏らした。
「風ぇ!!遅かったな!!」
「…スマン。」
「何悠長に会話してんのよ!!もっと踏ん張りなさい、押し返すわよ!!…って、なんで
「一緒に脱獄したんだゾ。お前と今度勝負したら、エンジェルちゃんが圧勝しちゃうんだゾ!!」
風の登場にナツとルーシィが気付き、話しかけた。しかし、全く予想していない
「お前、誰だ?」
「あっ、以前は有難うございました!!」
一度も会った事のないガジルは警戒し、ウェンディは再会を喜び再び礼を言った。
「ミストガンは何処だ。それに、カグラは何処にいる?」
「ミストガンは私達をこっちに送り込んでそれっきりよ!!カグラちゃんは「カグラはこの
「…そうか、お前がカグラの言っていたエルザか。そして、カグラは兄に会えたか。だが、この
途中から会話に入って来たエルザ説明で大体把握した風。
「…動かない。(畜生ぉ!!なんでこんな時魔銃は動かないんだ!!)」
<カッ!!>
「
「アースランドに帰ったのだ。」
グレイの呟きに男が答えた。
「(こ、この声は!?)ミストガン…」
「風。君が時間を稼いでくれたお陰で間に合ったよ。」
「いや、俺はエンジェルに助けられた。この召喚獣はエンジェルの召喚したモノ。礼ならエンジェルに言ってくれ。(イヤイヤ、そんなことないぜ。俺は今回も全く役に立たなかった。この嬢ちゃんがいなかったら、多分俺はミンチになってたよ!お礼ならエンジェルの嬢ちゃんに言ってくれ!!)」
「何っ!?…にわかに信じがたいが風がそう言うなら本当だろう。ありがとうエンジェル。礼を言わせてくれ。」
「平伏すがいいんだ<ゴチン!!>ゾ!?」
「調子に乗るな。(本当に感謝してるが、調子に乗るな!!)」
「い、痛いんだゾ!!死ぬかと思ったんだゾ!!」
「…
<ズッ!!>
「グハァ!?」
「まだだ、まだ終わらんぞー!!」
「何ッ!?(ク、クロヒョウが撃たれた!?ってか、何で
様々な事が起きて少ししか処理できていない風は心でツッコんだ。そして、クロヒョウことパンサー・リリーがエドラス世界のエルザ、エルザ・ナイトウォーカーに
■□■□
―エドラスの王、ファウストは禁式と称される兵器『ドロマ・アニム』を起動。これは世界の魔力を吸い続け動き、魔法は効かないと云う強力な物だった。その兵器に、
「仲間はやらせねぇぞ!クソヤロウども!!」
「ロキ!!」
「待たせたね!!」
グレイ、ルーシィは地上で
「スカーレットォォォォォ!!」
「ナイトウォーカァァァァ!!」
エルザはエドラスのエルザと
更に、
「鉄竜棍!!」
「火竜の鉄拳!!」
「『アームズ』!!攻撃力強化の魔法です!!」
三人の
「多勢に、無勢!!なんだゾ!!」
「分かっている。」
クソッ!!エンジェルの嬢ちゃんの召喚獣は消えちゃって今は、
「てや!!<斬!!>…何で召喚獣が出ないんだゾ」
ミスト入りの瓶を切っても現れないし、
「…動かない。」
俺の魔銃はやっぱり動かないし!!
「…<スカッ、スカッ!!>」
何故かショットガンは弾切れで撃てないし…絶体絶命じゃん!!
「…やるか。」
こうなりゃ、ヤケだ!足しか使えないなら…
「クルダ流交殺法・影技、
―風の驚異的な脚力により、足から二つの巨大な真空刃が十字を描きながら国王軍を薙ぎ払って行った。―
うっそ~!!で、出来た!?
「…そ、そんな事が出来たなら早くやってほしかったゾ!!」
「…出来るとは思わなかった。」
エ、エンジェルの嬢ちゃん。そのジト目はヤメテ!!本当に出来るとは思わなかったんだよ!!
「余所見をとは余裕だな!!」
余裕なんて一つもねぇよ!!今度はこれだ!!
「…
「なっ<ドゴ!!>にいぃ……」
―エンジェルと話していた風を王国軍が取り囲んだが、数十発の蹴りを放ち攻防両立できるフィールドを作り此れを撃退。―
『グォォォォォォ!!』
「ちょ、この剣には大きすぎるんだゾ!?」
―レギオンなる王国軍の使役する大型モンスターがエンジェルに迫る。―
ヤベェ!今のエンジェルの嬢ちゃんは魔剣を上手く扱えてねぇ!!…ま、俺もだけど、援護だ!!
「
―超音速の蹴りを振り下ろしその衝撃でレギオンをふっ飛ばす風。―
「…切りがない。」
「同感なんだゾ!!(でも、風は何か余裕そうなんだゾ。)」
―
「な、何だこれは!?木が生き物みてーに!?」
「「「「「オォォォォォォォォォォ!!」」」」」
「すまねぇ、遅くなったな。アースルーシィ。」
「エドルーシィ!!」
エドラス世界の
2017.7.18 修正加筆しました。