『お前達に相応しい
―風は業火の中の
『全ての源、
―風は
『全てを焼き尽くす、
―先程とは違い二つ目は少量別の
『そして、全てなる臨界点、
最後は容器を叩き、勢いよく
それを見ていた
『出でよ、
「……あ、あぁ!!さぁ、何処からでも掛かってこい!!」
気付いた時にはもう……
ブラックソルトの乗った肉は、成分である硫黄が炎で消え、肉の旨味が引き立っていた。
レッド(ピンク)ソルトは少量しか使用していないにも関わらず、調理された肉の旨味が増し、空腹だけでなく同時に
ゴールドソルトが掛かった肉からは、
…これは!
これは!!
「う、うーまぁーいーぞぉー!!
さぁ!早く!ハリー、ハリーハリーハリー!!
「ど、どうしたカグラ!?」
あぁ、シモン兄さん?そ、そうだ!!
「は、早く、綺麗なお皿を
「……は?」
何をモタモタしてるんだ兄さんは!!
「早く、かぜ、どの、の料理、ステーキを…を?」
風殿の三種ステーキ………あぁ、さっきのは
「ステーキがどうしたカグラ!?何か逢ったのか!?」
「いや、風殿はひもじい思いをしていないだろうか。そんな事を考えていたら声を出してしまったらしい。風殿にステーキを食べさせてあげたい…。」
咄嗟に付いてしまった嘘…兄さんにこれ以上心配事を増やさないよう気を付けよう。
「そうだな。そうなっていたら、俺達の特性料理を食べさせてやろう。…そ、そうだ!!今、映像
「ん?どうしたんだ兄さん?」
一体どうしたんだ兄さんは?
「今日は
あー。そう言えば兄さんは毎年見てみたいって言っていた。自身の魔法を他人に見せながら戦うなんて…私はそういう
「私は否定していないよ、兄さん。今日は、捜索活動は休みにしているんだ。一緒に義姉さん達を応援しよう。」
「今日は、ゆっくり観戦し、明日からまた風のヤツを探しに行くとするか!!」
『僕も観戦していいかい?』
「おお!雲!!お前も俺達のギルドの応援宜しく頼むぜ!!」
『分かっているよ。』
この頃、兄さんは以前の元気を取り戻してきている。これも義姉さん達が帰って来てくれたk「あれ?何で
「ほ、ほぉ~。ミ、
「ああ。でも、もう元いた世界に帰ったんじゃなかったか?」
「こ、この日の為に帰って来たんじゃないか?」
「成程。よし!行けぇ!!ジュラさんに負けるな!!」
さて、あの
『どうしたんだいカグラ?殺気なんて出して。』
「ああ、雲殿。
『そ、そうかい。』
間違いない。あれは
<カシン!キン!!カシン!キンッ!!>
「ど、どうしたカグラ?刀の
「ああ。気にしないでくれ兄さん。思い出し笑いと同じように、"思い出し斬り"って云うのがあって、思い出しただけで斬りたくなる人物が頭に過ったんだ。」
「そ、そうか……。」
ヨシ、殺ソウ。ソウト決マレバ……
「お、おい!ミストガンが急に苦しみ出したぞ!?」
そのまま、死んでくれないかな~。
「あ〝、アイツ突然気絶して負けちまった!?」
兄さんがあんな悔しそうに地面を叩いている。そりゃ、あのジュラさんに善戦出来ていたんだ兄さんが悔しがるのも納得だな。さて、
「……兄さんを落胆させた。行ッテ殺ソウ。」
サクッと
『新人同士の対決になりました。な、なんとブラック選手は一週間前に入ったばかりと言う異例の新人。女性ばかりの
ん?まだ最終試合があったな。これを見たら………はぁ?
『記憶がなくても、技の威力は変わらんぜ!!クルダ流交殺法・陰流!!
あ、あの一瞬消える様に躱す動き!それと、髪を下したら……ッ!!?
『こ、こんなことが!?始まりは圧倒的有利だったユキノ選手ですが、ブラック選手の放ったたった一つの技で星霊<ビシ!!>ッ!?訂正!!星霊を倒し、驚く事に闘技場を守る魔法壁にヒビを付けました!!よって勝者ブラッ―』
ま、まさか!まさか!!まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか!!!
「ど、どうしたカグラ?映像
兄さんの声が何故か遠くに聞こえる。
『―ですが今回驚くべき事に、あれ程大きな威力にも関わらず、ブラック選手から大きな魔力反応が全くありませんでした。その為、魔法を
こ、この…
「このクソ審判共が!!」
<斬!!>
「あぁっ、苦労して買った
「兄さん!
「俺に何か恨みでもあるのかカグラ……あるなら、謝る。だからその刀を鞘に仕舞って、話し合おう。」
何を言っているんだ兄さんは!!
「兄さん!
「な、何だって!?」
『僕もそうだと思うよ。』
「やはり雲殿もそう思うか!!」
善は急げだ!!
「兄さん!ウォーリー達に連絡し途中で合流!その後、」
「分かっている。俺達"捜索組"も
何故あの様な口調になっているかは後だ!
今回はカグラ視点です。