〝
「大きくなったな、ロメオ。」
「おかえり!ナツ兄!!みんな!!!」
「「「おかえり~!!」」」
7年前アクノロギアの二回目の
「ギルド、なんか小っちゃくなったな~。」
「そう言えば、そうよね。」
ナツ、ルーシィの何気ない会話の内容は、帰って来た皆が不思議に思っていた事。以前の見る影もなく小さくなってしまった
「わ、悪い。」
「こ、これには訳が…。」
マカオとワカバがそう濁した。
「ダンディに俺達が、」
「説明する、デスヨ!!」
その場に現れたのは、以前より大人びたウォーリーと少し髭を生やした
「エルちゃん!久っしぶり!!元気!最強ミャ!!」
女性らしさが溢れ出る肢体を魅せつけるような格好のミリアーナだった。
「ミ、ミリアーナか!?」
「前より渋くなったな、四角ー!!」
「えぇ!?貴方ホットアイ!?」
エルザ、ナツ、ルーシィが彼らの登場に驚いた。
「
そう、叫びながらエルザに飛び込んだミリアーナ。
「ギルドの絆がなせる業、デスヨ!!」
「ダ、ダンディに…ウグ、本当に良がっだ!!」
その光景に涙を流すブキャナン兄弟。
「あ、貴方捕まっていたんじゃないの!?」
何故ここにリチャードが居るのか疑問に思っていたルーシィの質問に、彼は涙を流しながら
「…弟と、このギルド、
そう答えた。
「そう、そう。このギルドが小さくなったの「エルザ義姉さん!!」は…」
泣いている二人に代わりにギルドが縮小した事を説明しようとしたミリアーナの言葉を遮って、
「エルザ義姉さーん!!」
前髪は
「ミャ!?」
咄嗟にミリアーナはエルザから離れたが、エルザと変わらない身長で、誰もが美人と認める人物がエルザの胸目掛け突っ込んで来た。
「ま、まさかお前
エルザに飛び込んでいったのは、
「もう会えないと思っていたぞ。
「お前はシモン!?」
カグラの後に続いて少し大人になったシモンが現れた。
「お前達が消えて大変だったぞ。ギルドはガタガタ。カグラはお前達を探しに行くと聞きやしない。」
「…。」
「も、もう兄さん!!」
シモンの言葉に何も言えず黙ってしまうエルザと、エルザに抱き着きそれに抗議するカグラ。
「
「アイツ?」
シモンの言葉を繰り返し、不思議に思うエルザ。
「今日は此処で年に一度の情報交換する予定なんだが…。」
「む!!」
<ダダッ!!>
突然走り出したカグラ。エルザ達の目がそれを追い、その先に居る
「あれ?」
「あの姿!?」
「ま、まさか!?」
フードで顔を隠しているが、トレードマークだった〝マント〟に色取り取りの
「「「
幾度となく助けてもらった存在。名前以外、何も分からなかった存在。
「奴が居たのなら納と<ガキンッ!!>くぅ!?」
エルザが驚愕したのも仕方がない。カグラは持っていた刀の
「…。」
「クソッ!!大切な銃を防御に使うなど!!」
そこから始まった激しい剣撃と銃撃の交差する戦闘。カグラが切りつけ、相手はそれを躱し銃で反撃。カグラが自分に向いていた銃口を鞘付きの刀の先で逸らし、蹴りや拳を繰り出せば、その反撃で蹴りや拳がカグラに飛んでいく。それらは全く加減をしていない。その為、ギルドの至る所が破壊されて行っている。
「カ、カグラは何をしているんだ!?」
「アイツと会った時はいつもこうだ。所構わず互いに全力でぶつかり合い、周りに被害を出していく。最近では被害を抑えるため、このギルドの近くでやらせている。カグラはお前が居ない寂しさと、
「
どう見ても〝黒き風〟を彷彿とさせる格好なのだが、驚いたことにシモンによれば目の前でカグラと戦っているのは黒き風ではない。
「ハァ、ハァ、さっさとその
「ハァ、ハァ、もう
「
「「「ああ、成程。」」」
帰って来たエルザ達は、目の前の惨状を見てボロボロになったギルドに納得してしまった。
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「久しいな。リチャード殿!」
「おぉ!!ジュラ殿!!」
そして次の日、
「よーし、みんな聞いてくれ!!」
他の
「皆が帰ってきて嬉しい…が、更に嬉しい事に、この度新しい家族が増える!!」
その言葉に動揺を隠せない面々。
「ウォーリーの兄、『リチャード・ブキャナン』を新しい
そして、起こる歓喜の叫び。
「わ、私が!?」
「リチャード殿。私はこの瞬間を〝友である貴殿と一緒に立ち会う〟為に来た。
ジュラはリチャードが釈放された事をマカオから聞いた。そして、彼を
「エルザ義姉さん、風殿は…。」
「済まんカグラ。私達も
ドンチャン騒ぎが起こっているギルドから少し離れた場所で、カグラはエルザに風が
「そう、です、か…。」
「そんなカグラへ、エンジェルちゃんからの有り難~い情報、だゾ!!」
突然聞こえたエンジェルの声。彼女も宴会から抜け出し、二人をこっそり付けていたのだ。
「…フゥ、また貴女が変装して響いている〝黒い疾風〟の噂でしょ。」
「フッフッフ、今回は全く違う。2年前から突如現れた凄腕の拳法家。」
「そ、その人物は足技を!?」
「残念だがあまり使わないそうだゾ。主に
「ハァー。」
その言葉を聞いて落胆の色を隠せないカグラ。
「だけど、
「な、何ぃ!?」
エンジェルの言葉を聞き、さっきの態度とは一変し歓喜の色を隠せないカグラ。
「その人物に会えば、「風殿の手がかりが掴める!?」…そう言うことだゾ!!」
「フゥ、乗りかかった船だ。その場所には私も同行しよう。」
「エ、エルザ義姉さん!!」
風の居場所を突き止める手がかりを掴んだカグラとエンジェル。そこにエルザも加わり、現地調査を行う事が決まった。
オリ主が2話連続登場していない事実。…実は次の話も出てこない予定です。