GGO-魔剣士と女神.side story- 作:ソル@社畜やってます
ガーベラストレート(タイガーピアス)、タクティカルアームズ、150ガーベラ、ファンネル系(ドラグーン、ファング、ソードビット、ライフルビットetc)、サテライトキャノン(ツインサテライトキャノン)、ミーティア、GNアームズ
逆に絶対に出したいやつ
ムラマサブラスター、ピーコックスマッシヤウー、多目的攻撃兵装クジャク、アロンダイト、ビームライフルショーティ、GNスナイパーライフル、超高高度狙撃銃
SBCグロッケンにほど近い隠れ家。
GGOに彗星のごとく現れるやいなや、数多くの上位ランカーを倒してその名と実力を一気に轟かせたリクとシノンはアイテムの整理やサポート用小型ロボットと戯れつつ、穏やかな時間を過ごしていた。「暇ね…何か面白い事件でも起きないかしら」
ベッドの上でうつ伏せになりながらシノンがそう呟やくと、手元の青い球状のロボットが耳のような部分をパタパタさせながら機械音声を発する。
「シノン、ゲンキナイ?」
「そうじゃないのよハロ。やることがないだけ」
「ミッション、ナイ。イライ、ナイ」
「はぁ~…なんか面白い事件でも起きないかしら」
[うるさいぞ、シノン。リクがメンテ中だから集中させてやれ]
テーブルの上に鎮座しているデスクトップPC程の大きさのモニターにカタカタという音と共に表示された言葉を見て、シノンは顔をしかめながら言った。
「そんなこと言ったって暇なんだから仕方ないでしょ?大体あんた本当にAIなの8(ハチ)?下手なNPCよりずっと人間らしいわよ」
[リクとユイとストレアに改造してもらったおかげだ]
8(ハチ)と呼ばれているAIは元々少しだけ会話が成立する程度の戦闘支援AIだったが、リクがALOからユイとストレアを引き連れてきて改造を頼んだ結果、会話だけならば人間となんら遜色ないレベルまで上がった。
それだけではなく、AIなのに文句や冗談を言ったりするものだから、本当にAIなのか疑わしくなっている。
「ミンナ、ナカヨク。ナカヨク」
「大丈夫よハロ、喧嘩してるわけじゃないから」
[俺との態度違いすぎないか?]
一方シノンが抱えている球状ロボットのハロは、改造することなくそのまま使用されている。
機械音声で感情はあまり感じられないものの、シノン曰わく「それがいいんじゃない」とのことで変わることなく愛されている。
「よしっ、終わった…」
「お疲れ様、リク」
[乙]
「オツカレ、オツカレ」
「…なんで8はそう淡白なんだ?」
[略してるだけだ]
「随分時間かかったけど、なにかしてたの?」
「次のレイドイベントが狩るだけ狩ったもん勝ちだからな、バッテリー増設して稼働時間延長するようにしてたんだ」
GGOは最終戦争後の地球が舞台とされており、登場するMobの多くが機械で出来た動物を模したロボットやゴブリン等のRPGお馴染みのモンスターだ。
が、最終戦争というだけあって出現率こそ低いものの、宇宙人のような敵や果てには巨大ロボットが登場し、レイドイベントではそれらが侵略しにやって来る、という設定で行われている。
[いい加減近接武装だけじゃなくて射撃武装を使えよ]
「断る。俺はこれらを使いたいがためにGGOやってるんだ」
リクが手に持っているのはいつも使用しているビームサーベルやビームザンバーの柄…ではなく、パッと見は少し細めの杖のようにしか見えない物だった。
「なんなの、それ?私見たこと無いんだけど…」
「へへ、これはここのスイッチを入れれば…」
柄の側面にあるボタン型のスイッチを入れた瞬間、ブゥンと音を立てて先端からビームの刃がまるで鎌のように発生する。
「わ!こんなのあったんだ」
「何故か名前はビームシザースだけどな。カッコいいだろ?」
「ええ、なかなか似合ってるわ」
「シニガミ、シニガミ」
[全身ほぼ黒でデカい鎌とか厨ニ病か]
「な に か 言 っ た か な ? ん ん ?」
[おいやめろこっち向けるな!少しでも触れたら壊れる!]
「まあいい、気分がいいから今回は許してやる」
[シノンが褒めていなかったら即死だった…]
「リク、コワイ。オニ、アクマ、キチク、ヒトデナシ」
「そしてハロはどこでそんな言葉を覚えた…」
「特にアップデートさせてるわけでもないけど」
[お前らの口が悪いせいだろ?]
「シノン、ちょっとヘカート貸してくれ。こいつぶち抜きたい気分だから」
「じゃあ交換でその鎌貸して。私いまこれをぶった斬りたい気分だから」
[おい、ちょ、待っ…]
■■■
「ハハハ…」
暗い一室で《彼》はモニターに映った姿を見てゆっくりとなぞる。
顔の両サイドで結わえたペールブルーの髪、猫のような大きな瞳、小ぶりな鼻と色の薄い唇。
現実でよく知る彼女とそっくりではあるが、なによりその名前…《シノン》という名で《彼》確信した。
1年以上前に突如として行方がわからなくなった《彼女》の情報を《彼》は持てる力を全て使い、そして探し当てた。
メディキュボイドの使用のために東京に行き伝説のデスゲームに捕らわれていたこと、その中ではシノンという名前で使用す
る武器の銘から《冥界の女神》と呼ばれていたこと。
しかしわかったのはそこまでで、それ以降の足取りを掴むことはできずにいた。
そんなある日、GGOに現れた二人のプレイヤー。日本サーバー最強と言われていたゼクシードの所属するスコードロンを壊滅させたという噂を耳にした《彼》はその二人を一目見ようと目撃情報を下に張り込みを続け…そして見つけたのは満面の笑みを浮かべる《シノン》と共にいるビームサーベルを自由自在に使いこなす男。
《彼》は思った。
-お前はそこにいるべきではない。そこにいるべきはこの僕だ、お前のような男は相応しくない。大方デスゲームの中で卑怯な手でも使ったんだろ?そうでもなければ彼女が僕以外の男といるなんて………
《彼》はあの時の気持ちを思いだし、モニターに映る男の顔に勢いよくハンマーを叩きつけた。
画面がひび割れて男の顔がわからなくなったが、シノンの顔にはひび一つ届いていない。
「待っててね朝田さん…そんな男、僕が殺してあげるから…!!」
・8(ハチ)
SEED ASTRAYシリーズより。原作では超優秀なコンピューター。この作品では優秀だけどバカ。ハロロと二択で迷ったけど、面白さ的にこっちに決定。
台詞は[]←これ。
[俺の扱いェ…]
・ハロ
ガンダムシリーズほぼ全般より。可愛い。
一応00仕様で色は青。あと可愛い。
台詞は全部カタカナだから読みづらいかも。でも可愛い。
8ほどじゃないけどわりと喋る。とにかく可愛い。
シノンは一目惚れして購入した。
「ハロ、ゲンキ。ミンナモ、ゲンキ」
(可愛い…)
・ビームシザース
ガンダムデスサイズヘル(EW)より。
みんな大好き死神ガンダムの武装。勿論作者も大好き、一目見て心奪われた存在。
というかこれ嫌いな男っているの?いたらちょっとツインバスターライフルぶっ放す