大轟竜転生奇譚〜これが私の大轟竜としての、生き様だ〜(友人の金の月もいるよ!) 作:熨斗付けた紅白蛇
キティちゃん気づけ。アプトノスと一緒にドキドキノコを食べてるって。
(ルート1)つまるところ、ドキドキノコっていつ食べたっけ
「(んー……?なぁんか身体が変だなぁ…?主に身体が小さいような……?)」
目が覚めて最初に感じたのは違和感。
身体が小さいという違和感。
腕の可動域が妙に広いという違和感。
地面に膝が正面からついている違和感。
いや、むしろこの違和感になっているがかつては普通だったこれは……
「……………………………は?」
自分の腕は、肌色をしていた。
さらに言えば、これはティガレックス希少種の腕ですらない。
肌色の、人間の腕。
指は5本で、細かな作業に向いている手。
確かにそれは、人間の手。
目の端にチラチラと見える、赤銅色の花髪。
まさかと思い、自分の身体を見る。
華奢な、少女の身体があった。
なお、全裸ではない。そういうタイプのロリコンは引っ込むが良い。
私の身体は、まあ……部分部分が材料鱗のような、布っぽいなんかで覆われている。
それのおかげでギリギリ全裸ではない。そこ、変な想像しない。
部分部分というのは、胸部や下半身だ。そこが覆われている。
……だが、それにしたって大分際どい。女性ハンターの着ていた下着を思い出す。
正直な話、こんな格好で出歩くとか嫌だ。
だから
「…………ケルビ狩りだ。」
暖かい毛皮をせびりに行こう。
赤土の無駄に広大な台地。エリア4。
今はジャギィたちは居らず、ケルビたちがのんびりと草を食んでいた。
ところで、なぜジャギィがいないことがあるんだろうか。そこだけが私としては謎なんだが、一部の巣に残ったの以外の群れ全体で狩りに行っているんだろうか?
まあ、そのようなことは良いだろう。今は目の前のケルビに集中しよう。
今私は、ケルビから少し離れた位置にいる。こんななりの人間みたいになっているからか、キティちゃんボディと違ってすぐに逃げようとはしない。ハンターが近寄っても簡単に逃げないしね。
そのためとは言わないが
「こんな近づいても逃げないなんてね。」
歩いて近づいていき、ケルビまでの距離はあと1m。
それでもケルビは草を食んでいる。
さらに近づいていって、ようやくケルビは逃げようとする。
でもさ……
「遅いよね。」
ツノを掴んで逃げれなくする。
ケルビは逃げようと抵抗する。それを人間にしては明らかに強すぎる力で抑え込む。
そうしている間鳴き声を上げ続けているものだから、他のケルビたちは逃げていく。
だが、良い加減終わらせようとケルビを横に引き倒し、首を押さえ込む。しばらくすると、ケルビはぐったりとして動かなくなる。気絶したらしい。
そうして動かなくなったケルビの首を折る。鈍い音がした。
「よーし、それでは解体解体〜」
それでは、解体のお時間です。
一度巣まで戻ったところ、おそらくメラルーたちがハンターから盗んだであろう剥ぎ取りナイフ(ゲーム内ではありえません)が猫地蔵にお供えしてあったから、それを使わせてもらう。
頭部の下に切れ込みを入れ、さらに首から胴体、尻尾までにぐるりと切り込みを入れる。そこから肉から皮を剥がしていく。なんとも美味しそうだが、そこは我慢。
なんとか頭以外の全ての毛皮を剥がしきる。ちょっとした敷物のような感じになった。ただし、血塗れのため、一度洗ってから干す。
それから、皮を剥がしたあとのケルビを食べることにする。
なお、骨は一部残した。昔の人々がやっていたように針にするために。
乾ききった皮を一部ずつ切り離して、糸にする。
手製の針に糸を通す。
そうして、自分にとって必要な形に縫い合わせていく。
「…………まあ、こんなところか。」
パレオビキニ スタイル。言いたいことはわかって。
そういう形にした皮に紐を付けていったんだって。
ともかく、これで少しはマシになった。本当は普通の服が欲しいが、贅沢言ってられない。
それに、上手くいけばハンターが間違って殺してしまったケルビからまた皮が手に入るかもしれないし。基本ケルビは食うものです。
ところでなんだが、
この姿でなら、アイルーメラルーと話せるだろうか?
※作者は皮のなめし方とかよくわかってません。そのためとは言いませんが、主人公のやり方もテキトーです。多分後日皮の服はカビが生えます。
ティガレックス希少種(幼体第2期)
アオキノコやらなんやらかんやら色々と持ってきていたのは良いが、アプトノスを食べる際にまさかのドキドキノコを一緒に食べていたことに気づかなかった。
ドキドキノコの効果が色々とあり過ぎてその中の一つにアタル。
だが、当たりの方のあたり方をし、擬人化大成功。
ただし、本人的には下着同然の格好が嫌だったらしく、ケルビの毛皮で服を作る。おそらく後日、その服にはカビが生える。
ところで、ネコと話したいんだけど