大轟竜転生奇譚〜これが私の大轟竜としての、生き様だ〜(友人の金の月もいるよ!)   作:熨斗付けた紅白蛇

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親父殿が語る、憶測混じりの"この世界について"

『この世界は基本的にはモンスターハンターという狩猟ゲームが元になった世界だ。だが、あくまでもモンスターハンターというゲームは元になった(・・・・・)に過ぎない。

 あくまでもモンスターハンターは土台だ。世界観を貰って利用して作った、それがこの世界だ』

 

『親父』

 

『なんだ』

 

 我が友人は、早速なにか聞きたいことが出来たのか普段は聞けないような真面目な声で口を挟む。

 

『……この世界は、モンスターハンターという世界観を利用してはいる。けど、その世界観を利用してるだけな世界ということはさ、

 

 元のモンスターハンターには居なかったモンスターもいるかもしれないってこと?』

 

『……ああ、特定の条件下でだけだが、いるぞ』

 

 我が友人の質問に、親父殿は落ち着いた声で返す。

 

『特定の条件下って、転生者?』

 

『転生者の中でも、進化のリミッターを外すタイプのチート持ちだな。それでも上限はあるから、正確には進化上限の引き上げか。

 そういうのと、食った相手の能力を吸収っていう捕食チートだな。あれはどうしても見た目が少しずつ変わる。

 そういうのは、もう名前自体変わっていく。ネームドだったか。名前が変わって、最後には種族すら変わる。進化も能力吸収も、行き過ぎれば既存の奴らと変わりすぎる。まあ、そうなればそいつはたった一代限り。進化の仕方が特殊過ぎて真似も出来ない。同種の番も出来ない。そいつの種族はそれ以上増えることもない。

 この世界は、そういう風になっている。強すぎるものに繁栄なしってな。

 

 

 ……続けていいか?』

 

 聞くことは聞いたため、何も口を挟まずに続きを促す。

 

『……あとは、せいぜいしょーもないものだが、転生させてるやつが二人いるっぽいってことだけだ』

 

『この世界で何人か転生者を見たことはある。そいつらは二パターンの転生をしている。

 

 一つ目は記憶を持っていても、なんの能力も持たずにモンスターおよびハンターに転生。まあ、俺TUEEEEEEEEEもない普通の転生だよな。前世があるってだけの一般的な転生だ。いや、普通なら前世なんてものないんだけどな?

 

 で、もう一つが、本当になんのラノベだよってなるやつだけど、チートを一つ持ってハンターおよびモンスターに転生。チート抜きの転生特典として基本ハンターなら見た目は中の上以上で、物覚えがある程度良いってやつ。モンスターなら物覚えのよさと、成体に確実になれるってやつだ。なんの優待だろうな?』

 

 うん、たしかに見事な優良待遇だ。むしろ確実に成体になれるってやつ寄越せ。

 

 『それでだな、チートをもらったやつのもう一つの特徴がだな……』




ここまで!
次の話で分岐します!こんなので分岐かよって言われても仕方ない分岐です!

そして気づいたら連載し始めて一周年を過ぎていたという事実。続けられて良かったと思います。

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