大轟竜転生奇譚〜これが私の大轟竜としての、生き様だ〜(友人の金の月もいるよ!) 作:熨斗付けた紅白蛇
基本的に、私は子どもというものは嫌いだ。
もっと言えば、人間の子ども。
うるさいし、考えなしであちこち歩き回って危なっかしいし、すぐ泣くし、ワガママだし、親の庇護が無いと生きられないし、ふにゃふにゃして壊れそうで怪我をしやすくて……
だから、子どもは嫌い。
親のいいなりになるしか無い子どもは嫌い。
ワガママな子どもは嫌い。
うるさい子どもは嫌い。
壊れやすい子どもなんて嫌い。
……そう、嫌いなの。可愛くないし。
それに比べて、仔猫とか動物の子どもは可愛かった。
ふわふわして、小さくて、目も大きくてクリクリして、成長も早いから1年もすれば大体は大丈夫になっていた。
そんなわけで、私にとってこのアイルーの子は非常に可愛い存在なのであった。
食う?とんでもないトンデモナイ。とてもじゃないが食えない。量だって少ないし、こんな可愛いの食えないし。
だがしかしながら、相手からしたらそう言うわけではないのでしょうね。人間なら目の前にライオンが居るようなもの。アイルーの子にとって私は恐ろしいもの。とてもじゃないが、これは仲良くなるというのは無理だろう。このガーグァの皮は無用なものになってしまったわけだ。
そんなわけで、アイルーたちと仲良くなるのは諦めなければ。ここは天国だが、巣も変えよう。目の前のアイルーの子の怯え方が、仲良くなるのは無理だという証拠だ。
私はガーグァの皮を置いて、破棄することにした巣から出る。アイルーの子は助かったとでも思うことだろう。
エリア10から飛び出し、新たな巣を探すことにする。
しばらくしたら、遺跡平原から出て行こうかと思う。
それまでの、仮宿を探す。
しばらく、そこで力を蓄えよう。エリア9辺りがいいかな?たしかあそこは元々ティガレックスが寝に行く場所だったし。少しばかりジャギィとジャギィノスがうるさいかもしれないが、まあ、そこら辺は侵入税として受け入れておこう。元々あそこは彼らの場所だし。
そんなわけで、私はエリア9と思しき方向へと飛んで行く。そこを新しい、しかしながら仮の拠点とするために。
……蔦に絡まらないようにしよう。あと、着いた時にあの緑の水に見えるアレに突っ込まないように。
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被害らしい被害は無し。精々エリアが拡張した程度。
そんな被害とも言えない被害だけで赤い轟竜が居なくなったことにアイルーたちは驚いた。
むしろ、住み着いていた穴の中には役に立ちそうな素材やマタタビのような猫にとっての娯楽品まであった。被害どころか置き土産である。
そして、あれほどキツく言ったのに住み着いていた穴の中に入った子猫は散々叱られた。だが、何もなかったことにはみな安心し、それ以上のお咎めは無かった。
ただ、恐ろしかったや親の忠告は聞くべきだという教訓のようなものを子猫は学び取った。
ただそれだけで、アイルーの巣の騒ぎは収まった。
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ところ代わってここはエリア5、飛竜の巣。
巣の中には、小さな赤茶けた鱗を持った子竜たちが寄り添いながら眠っていた。
その中の、たった一つ
キラキラと輝く金の鱗を持った子竜だけが、眠っていなかった。兄弟姉妹が眠っているのを確認すると、起こさないようにそろりと抜け出す。
どうやら、最初に生まれた希少種レイアが動き出したようだ。
キティちゃん、アイルーとは仲良くなれないことに気づく。そんな回。
ひっさびさに投稿しておいて、これですが
みなさん、お気づきですか?
キティちゃんの語りの違和感に。
食う?とんでもないトンデモナイ。とてもじゃないが食えない。"量だって少ないし"、こんな可愛いの食えないし。
……量があったら食うのかな?恐ろしや……
なお、子どもはきらいきらいと言いながら、言葉の端々に子どもが傷つくのが嫌なだけというのが滲んでいる。
エリア9に移動させた理由
どこから飛び降りれば、エリア9に行きますか?
エリア4以外で。
そして、次は希レイアからの視点から動き出します。