大轟竜転生奇譚〜これが私の大轟竜としての、生き様だ〜(友人の金の月もいるよ!)   作:熨斗付けた紅白蛇

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閑話レッツゴー
さあさあ!みなさん!ついに出ますよ!
キティちゃんの友人もとい、リオレイアのストーカーが!

なお、タイトル詐欺なみに中身はシリアス


閑話 転生生活さいっこぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!!byどこかの子レイア(若干加筆)

遺跡平原には、火竜の夫婦が巣を作っている。

彼らは今年つがいになった若い火竜の夫婦である。そして、初めての子を持つことになる。

 

火竜の夫婦は、役割を分担して子育てを行う。

雄はその優れた飛行能力で上空からテリトリーの監視

雌はその優れた脚力を活かした狩りと子竜の世話。

この時期の火竜夫婦を下手に狙おうものなら、連携の取れた素晴らしい反撃を食らうだろう。

なお、妻のサマーソルトで夫が叩き落されるのがお約束とか言っちゃいけない。(そして恐妻家は例の虫夫婦が一番似合うと思われる。)

 

 

さて、そんな火竜夫婦の巣の中のタマゴ。

その中の一つが孵ろうとしていた。

 

カタコトと揺れるタマゴ。

しかし、殻は割れない。殻が硬すぎて、中の子竜の力だけなかなかでは割れないのだ。

そこへ、タマゴが揺れていることに気づいたらしい夫竜が舞い降りる。

タマゴが揺れていることを確認すると再び飛んで行く。

しばらくして、妻竜が帰って来る。その後ろに夫竜が舞い降りる。

 

揺れるタマゴ。妻竜は恐る恐るタマゴをつつく。

一度タマゴの動きが止まり、再び大きく揺れ出す。

それを見ると、妻竜は自身の翼の爪でもって、タマゴを割ろうと試みる。

しかし、初めてなために恐る恐るで、とても不器用。タマゴはなかなか割れない。

 

 

 

そうやって悪戦苦闘すること約五分。

ようやくタマゴにヒビが入り出す。

パキパキという音を響かせてタマゴは割れる。

タマゴが割れ切って中から出てきたのは、間違いなくリオ夫婦の子供であるリオレイア。

 

 

ただし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希少種である。

 

 

金の月と呼ばれる金色のリオレイア。

リオレイア希少種。

数少ない希少種は、この夫婦の間に生まれた。

 

だが、このレイア希少種

 

「…………(あ、あれぇ?なんで目の前にマイラブリースイートハートにしてエンジェルたるリオレイアと、その夫がいるの?)」

 

少しばかりリオレイアというリオ種族の雌個体に対する愛が多大過ぎる人間の生まれ変わりであった。

リオレイアなら亜種でも希少種でもいい、あとUNKNOWNは見た目だけなら好きというやつであった。

なお、こいつにとってリオレウスはヘタレウスという基本認識である。空飛びまくって降りて来ないからというのが本人談である。大体のハンターの共通認識ではあるが。

 

 

 

 

もっとも、そんな裏事情はリオ夫婦には関係は無い。

 

「ギャゥぅ……?!(くすぐった?!)

 

リオレイアは金色の子の頭を舐める。まるで水に濡れた子供をタオルで拭く母親のように。

その仕草には人間で言えば愛情と言えるものが見えた。

それを見たリオレウスは飛び立っていく。まるで子供のために仕事に出かける父親のように。

 

 

彼らは初めて生まれた自分たちの子を育てていくだけである。

彼らは彼らのやり方で、人間とは違う愛情を自分たちの子どもに注ぐ。

 

 

 

 

「ギュゥゥ……(どうなってんのこれ……)」

 

それを彼女は甘受する義務がある。

例え元は別の世界に生きていたものの魂だろうと、この夫婦の子として生まれたのだから。

 




タグ:独自解釈

さて、今回このリオ夫婦の行動系列は、私がリオ夫婦に関する説明を探せる限り探して、その上でのものです。
なんらかの違うところがあるならば、ご指摘を下さればと思います。

そして、希少種は通常種から低確率で生まれて来る……のだろうか
実際どうなんでしょうか……


追記2017.6.27
たまごが中の子だけでは割れない。これには、ちゃんとモデルになった鳥がいます。
あの、デカイ飛べない鳥、ダチョウです。
非常にに殻が硬く、大人が乗っても割れない。人間が割る際にはトンカチのようなものが必要となります。
一応ダチョウの雛は、自分で凄まじい苦労をして割って来ます。

ですが、これがドラゴンのたまごならどうなるのかと考えました。
恐らくですが、ダチョウよりも大きな彼らの卵の殻は、それはそれは分厚いことでしょう。それこそ、余程のことをしないと割れないのでは無いでしょうか。ハンターが落とした時はその余程のことでは。あのダイアモンドが、ハンマーの一撃で砕けますし、それと同じ原理で。
それほどまでに分厚い殻を中の子だけで割れるのか?
無理だろうと、いう判断をしました。たまに割れる子はいるかもしれませんが、それは滅多に居ないでしょう。恐らくその子竜は将来的に金冠サイズになれます。
そう色々考えて、中の子竜だけでは割れないとしていました。ですが、少しばかり言葉が足りないことに気づいて追記をしました。
"なかなか"割れない、と。

無駄に長い説明でしたけど、以上です。
ここまで読めた読者の方、感謝します。

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