失敗作だけど白い特等みたいになれたらいいなー   作:九十九夜

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サーヴァントステータス

真名 ウルレシュテム

 

属性:混沌/悪

 

カテゴリ:天

 

出典:ギルガメシュ叙事詩

 

出身:メソポタミア

 

身長:168㎝ 体重:測定不能

 

性別:女性

 

クラス:バーサーカー(■■■■)

 

筋力A耐久D敏捷A++魔力A++幸運A++

 

クラス別スキル:単独顕現B狂化D-自己改造EX

 

保有スキル:生命の海EX陣地作成A++道具作成A+++神性A+(精神汚染B)

 

イメージカラー:純白(金)

 

天敵:ギルガメッシュ、エルキドゥ、???。

 

本来は耐久Eだか、有り余る魔力が即席の装甲になっているため底上げされている。しかし、他のサーヴァントに比べたらやはり紙。筋力も本来は精々Bだか上記の理由で上がっている。

ちなみに、四大騎士クラスで一番適性があるのはキャスター。三大騎士クラスならセイバー。

キャスターとして召喚された場合は陣地作成EXと道具作成ならぬ神秘、宝具の作成すら可能になる紡ぎ手EXが加わりやばいことになっていた。

ぶっちゃけ泥を必要としないティアマトファムファタール形態に近い。もちろん魔力は水爆級。しかし、彼女自身ティアマトと繋がっている(且つ彼女と同じ泥を保有している)ため実質魔力が枯れることはまずない。

今回の顕現に当たっては何故か自身の霊基を調整し、疑似バーサーカーとして顕現している。本来彼女にはバーサーカーの適性はなく擬似的なもののためクラスの恩恵は受けていない。

耐久が紙の代わりに敏捷に数値を極振りしたかのようなステータス。泥の浸食の要らないファムファタール形態という時点で脅威だがその速さは他の追随を許さない。

精神汚染に関しては元々持っているものではなく、今回の顕現によって実体を取り戻したためうまく世界になじめていない故。解除は可。だが、彼女の中に接続して情報供給と整理をしなければならないためできるものは限られてくる。

 

これらは彼女がティアマト神の化身とされているが故のステータス。

しかしそれ故に彼女が本来のクラスで呼び出されることはまずなく、呼び出せてもエクストラクラス:デミビースト。他の獣が目覚めることを宣告する獣の宣告者としてである。

要するに前座扱い。踏んだり蹴ったりな(幸運A++なのに)幸薄姉ちゃん。

 

 

 

 

 

真ステータス

 

筋力B耐久E敏捷A++魔力EX幸運EX

 

クラス別スキル:単独顕現B自己改造EX知覚共有EX

 

保有スキル:ネガ・シンクロニティEX天の帯EX

 

ティアマトの化身など仮の姿。

其は人、生物が進化するにあたって創り上げてきた集団意識に常に寄り添うもの。

同調の理を持つ番外の獣である。

 

大本が別世界の存在のため彼女の意識をもったまま別の精神、はたまたはそれらの集合体にアクセスすることができる。知性体であれば何でも。アラヤもガイヤもなんでもござれ。

ティアマトよろしく彼女の場合は知性体がいれば彼女の存在が証明される。

どこにでもいるしどこにもいない。シュレッディンガーの猫というよりイマジナリーフレンドに近い。

すぐそばにいる寄り添う者。友人であり、家族であり、恋人であり、自分である。

ちょっとした行動操作くらいから自発的に人類殲滅とか世界改変とかお手の物と言った次第。

なお、保有スキルネガ・シンクロニティによって相手が知性体(意思持つ者)であればどんな生物であれ彼女を絶対に傷付けることはできない。・・・ちなみにこの同調を使えばアラヤやガイヤだけでなく聖杯や機械の類も騙せる。例を挙げれば本来ビーストで召喚されるはずの所をクラスを書き換えてバーサーカーとして顕現したりとか・・・だからこそ前述のとおり彼女がビーストとして召喚されることはまずない。

 

 

ウルレシュテムは元々全く異なる世界の理から神々の誘導によって外れてしまった魂であった。

神々は天の楔として彼女をデザインし直すため魂の初期化を試みるが失敗。狭間に穿った歪みからティアマトの一部が流出してしまい定着。ここで廃棄しておければよかったのだが下手に封印処理などしようものならそれこそティアマトの復活に繋がるのではないかと恐れた神は急遽彼女の魂をデザインし直し急造ではあったものの『天の糸』という役割を与え自陣の駒にすることに成功する。

その後、彼女への対抗手段及び本来の裁定者としてギルガメッシュを作り彼女を見張らせた。

ここまではよかった。

 

ただ、この時点で誤算があった。

それは早急に彼女と同じ強度の者を作り上げるためにギルガメッシュの魂に自我ができるほど向こうの理の渦を周回させたこと。

そして何よりウルレシュテムを廃棄せずに天の糸という結び繋ぎ紡ぐという役割を与えてしまったこと。

 

何より、何より彼女は完璧すぎた。対抗策として送り込んだ少年が憧れてしまうほどに。

 

ーーー彼女は(象徴)である。

民を愛し、国を愛し、神を敬い、悪を諫める。正に絵に描いたかのような賢君。

その様は(聖女)であり(聖母)であり恋人(女王)であり(国母)である。いわゆる偶像の体現。

 

ーーー彼女は()である。

度重なる短命にして不幸の連続という転生という名の責め苦の中にいた少年は初めて無償の愛というものを知った。故に彼女に心酔、傍から離れなくなってしまった。

 

ーーー彼女は調停者(繋ぐもの)である。

彼女は襲撃しに来たイシュタル(女神)ですら対等に扱ったうえで絆し認めさせ、友人とした。

 

対抗策どころか自陣の重鎮からすら彼女側へつくものが出る中、神々は焦り始める。

このままでは人どころか自分たちの造った兵器に世界を奪われるのではないか、と。

結果、王位を奪し神々の森という自らの監視下に置くことで彼女を抑制することにする。

しかし、これこそが最大のミスであった。

彼女は幼いころからティアマトと繋がってはいたもののギルガメッシュの無意識の呼びかけにより泥が拒絶できていたがその呼びかけがなくなったため彼女を引き戻せる者がいなくなってしまう。

このことにより徐々に彼女と泥が一体化し着々と第二のティアマトと化していった。

最終的にティアマトのいる虚数世界に追放するわけにもいかず、彼女の魂は千々に裂かれ様々な枝分かれした世界へと流された。・・・これが元で更に彼女の人間及び世界に対する同調感度が上昇してしまった訳だが。

・・・ようは神様勢が余計な事しなけりゃそもそもこんなことにはならなかった。

まあ、仮にティアマトが入っていなくとも真ステータスの番外の獣になるからどっちにしろ脅威なんだけどネ。

 


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