失敗作だけど白い特等みたいになれたらいいなー   作:九十九夜

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神代編やっと完結しました。

で、早速次の章に・・・と思ったのですがせっかくなので解説編を設けさせていただきました。

一応この解説編は次の章がスタートした後も付け足していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。


解説編
叙事詩及び現代でのウルレシュテム


ギルガメッシュの姉。

その在り方は良き王良き姉であったり、王を陥れようと画策する魔女であったりと様々。

後世ではギルガメシュにエンキドゥを差し向ける、キシュに取り入って二人を誘い込み罠にかけるといった魔女としての面が強調されているが、別の石板ではギルガメシュの即位祝いに自らの髪を編んだ帯紐を贈るといった彼を助けるような場面もあり真相は謎。

そのため、アーサー王物語の登場人物モルガン・ル・フェと同一視ないし原型ではないのかと言われている。

ちなみにこの叙事詩内での結末は後世において広く分岐しており

フランスあたりでは最終決戦の後ギルガメシュがウルレシュテムの助命を嘆願するが反対されたため二人で世界中を逃避行。先導者のいなくなった国の民たちは嘆き悲しみ国が荒れて神への供物や労働が満足にこなせなくなってしまったため神々は慌てて助命を認め二人を連れ戻す。後二人は結ばれた。という恋物語。

日本あたりでは最終決戦で倒された・・・と見せかけて実はそれは分身で本体は隙を見て脱出。以後各地を転々としつつその地の人々に様々な知恵を授けて回ったという判官贔屓っぽい話。

など本当にぶっ飛んだものから妙に信憑性のある話まで様々である。

しかし、最終決戦でギルガメシュに神々の矢を用いて倒されたというのが今のところ一番有力な説。

彼女は死後弟同様神格化されており縁の神として信仰されている(縁切り縁結び)。彼女の逸話からなのか幼い娘または息子の髪を親が熱心に梳き編みながら「偉大なるウルレシュテム神のご加護がありますように」と子供の無病息災、良縁を祈るという謎の行事があったりする。ちなみにこれ、年頃の男女だと自分の抜いた髪をミサンガの様に編み込み「いい彼女/彼氏に巡り合えますように。ウルレシュテム様、お願いします。」と願うという謎のおまじないに変化する。

恋愛関係とかもっぱらイシュタルのはずなんだけどネ。

これ以外にもウルレシュテムの帯紐という装飾された紐を木に引っ掛けてその落下の有無によってその年の縁を占うという占いもある。彼女の誕生日だと俗に言われている年の終わりから始めまでにのみ行えるということもありなんか大量の首つり跡みたいな木が毎年点々と見つかる。近年地元の自治会の手によって明朝に大体回収されるため自治会と若者との攻防戦が恒例化している。

 

現地のみではなく日本含め各国にそれとなく彼女の信仰は(いろんな意味で)広まっている。

神としての配偶神はギルガメシュだがあまりにも情報が少ないものあってこれと言った確証はなくただ一番近い身内だったからじゃないかとかとってつけたかのような設定だと思われることがほとんど。

ちなみにどこぞのバレンタイン&ホワイトデーではチョコもらえなかった人が「ああ、ウルレシュテムよ、なぜ私をお見捨てになったのですかっ」みたいなこと言ってたりするのでほんとに割と世界各国になじんでたりする。


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