だが奴は弾けた   作:宇宙飛行士

13 / 13
作者は吹っ切れていた。

ボツネタ、それを続けるには作者の記憶がなくては駄目であり、書いたら間違いだらけになるぜ、と作者は思っていた。
しかし全部GXを観るのは大変であり、今忙しい作者には苦労が多い。でも更新しないと、という思いだけが先行していた。
そんな時、遊戯王における名言を作者はふと思いだす。

━━見えるんだけど見えないもの。

つまり━━どういうことだろうね?(錯乱)

これからGX見ます。許して(懇願)





EX3.見えるんだけど見えないもの(更新)

1,ギターソロかもーん!

 

 

退学とはつまり……退学ということか?(混乱)

 

現在の俺の心境を表すとしたら、こんな感じである。

 

……え~?本当にござるかあ?(半ギレ)

いや、マジでなんすか。なんなんすか。退学は少しやりすぎではなかろうか。せめて謹慎とかにしてくれません?そんなに廃寮探索アカンかったの。ウッソだろお前。デュエルアカデミアに入学したと思ったら即退学になったでござるの巻。

 

かぁー。辛いわぁ。退学なんて辛いわぁ。何が辛いって、ガッチャマンと同じ扱いだってことが辛いわぁ!もうアカデミア側に問題児認定でマンマークされてるってことが理解出来て辛いわぁ!

 

だって多分アレよ?俺には分かる。これは都合の良い理由つけて問題児を学園から抹消させるぜ☆っていうことだと思うよマジ。じゃなきゃこんな横暴ともいえる決断しないわ絶対。なんか学園側が用意したデュエリストに勝てば退学は取り消されるとか言ってるけど、つまりこういうことよ?

 

・よっしゃお前ら退学や!何?チャンスが欲しい?しゃあない、一回だけな?

→俺とガッチャマンが勝つ

・勝っちゃったかぁ(感嘆)……よし!次はどうやって退学に追い込んだろうかなぁ!(ウキウキ)

 

 

 

━━闇に飲まれよ!!(訳『くぅ疲!』)

 

もうだめじゃね?入学当初は「オシリスレッドかぁ。でも三年あるし、頑張ります!(エヘ顔ダブルピース)」とか思ってたのに、これでは三年堪えることすら難しいわ。留年すらムズいかもしれん。

 

まぁ、俺やガッチャマン以外の人たちも廃寮に居たけど、そいつらは特にお咎めなしというのは良かったわ。きっとあれだね。俺とガッチャマンに全てのヘイトが集まったからだね。俺とガッチャマンは犠牲になったのだ……デュエルアカデミアに古くから続く『うっうー!問題児はいらないかなーって』という風習……その犠牲にな。

 

俺が退学になって皆が救われる……俺はそういうことに幸せを感じるんだ(スヤァ

 

 

 

 

━━そんなわけねェだろォ!!!(激おこ)

スーパーグレートウルトラデリシャス大車輪山嵐ぐらい意味わかんねェよ!カカシ先生ェの「さらにもう一発」ぐらい納得できねェよォ!!!ふっざけんなよぉ!デュエルアカデミア!!腐ってるぜキサマ!!

 

俺は自室の壁を叩き、怒りをぶつける。

許せ壁。お前は悪くない。デュエルアカデミアが悪いんだ。罪を憎んで人を憎まず、社会を憎むんだ。何故俺が退学にならなくてはいけない?足りないからだ……憎しみが(イタチ感)

 

 

権力ってヤツか……気に入らねぇな、気に入らねぇ!と不貞腐れてもしょうがない。俺は気を取り直し、ガッチャマンの部屋へと向かうことにする。

 

退学になるわけにはいかんし、まずは作戦会議といこうじゃないか。あまり奴と一緒にいたくはないが(問題児扱いされるので)、背に腹はかえられん。そうだ、十代の部屋に居る丸藤君とコアラマン(名前忘れた)にも意見を聞こう。三人寄れば文殊の知恵と言うし、四人だったら神様だって殺してみせる(型月感)ほどの力があるはずだ。やったぜ。

 

 

俺は自室の扉を開け外に出る。

 

そういえば、ガッチャマンとかオシリスレッドの生徒って一部屋に二人か三人住むのが基本だけど、俺は一人部屋なんだよね。そこだけはオシリスレッドに居て良かったと思うところだわ。

 

まぁ、もう学園から追放されるかもしれないんだけどさ(震え声)

 

 

 

 

 

 

 

2,それは違うよ!

 

 

「納得出来ません、どうして彼らだけが退学なんですか!」

 

校長室にて、天上院明日香は鮫島校長に抗議の声を上げていた。

 

「落ち着きたまえ明日香君。これは倫理委員会で決まったことなのだ。私ではもうどうにも出来ないのだよ」

 

鮫島は声を低くし返答する。

明日香は遊城十代、そして自分のことをm9(^д^)と指差しながら明日香っちと命名した幼馴染の彼が退学となることに、納得していなかった。

 

廃寮には自身を含み他に三人いた。しかしその生徒にはなんの処罰も与えられていないのだ。

明日香は気に入らなかった。不公平だというのは勿論だが、自分を救ってくれた(と後に十代が教えてくれた)彼がそのような罰を受けるのは納得がいかない。そもそも彼は自分から進んで廃寮に入っていたわけではない。自分が廃寮に入ろうとしていた十代たちに警告をしていた時も、「頑張れ明ァ。ふんばれェ(やんややんや)」と此方に賛成の意を表していた。つまり彼は巻き込まれていたのだ。その時自分は、優柔不断な彼らしいと呆れたわけだが。

 

「確かに、私も退学は罰としてはあまりにも大きすぎると思う」

 

明日香が当時のことを振り返っていた最中、鮫島は机の上に自身の両手を組みつつ言葉を紡ぐ。

 

「だが、制裁デュエルとして遊城十代━━いや、十代君とは別の、もう一人の彼のデュエルを見られるのは良かったのかもしれない。退学がかかっているのだ、彼の本当の姿を見せてくれるだろう」

 

「どういうことですか?」

 

鮫島の言葉に明日香は眉をひそめつつ疑問の声を上げる。それに鮫島は一つ呼吸をおき、言葉を続けた。

 

「彼と古い付き合いらしい君には教えておこう。実を言うと、彼をデュエルアカデミアに入学させるべきではないという意見を上げた人物が居た。彼のデュエル実技を担当した教師だ」

 

鮫島は苦悶に満ちた顔で語る。

 

「その教師は私の元に直々に来て言った。『実力は申し分ない。だが、あまりにも危うい存在』だと。彼はデュエルを通して相手と楽しさを共有するのではなく、一人勝手に愉悦を覚えるためだけにデュエルをするのだ、とね。相手が窮地に陥っているのを見て、獰猛に笑っていた。それがとてつもなく恐ろしかった、と震えながらその教師は言っていたよ。錯乱していたのか、彼の瞳が黄金に光っていたと奇妙なことも語っていた」

 

━━それは何かの間違いだ、と明日香は心の内で声を上げた。自分の知る彼はそんな凶悪な人物ではなかった。

 

だが、と明日香はそこで思考する。

自分の知っている彼、というのは小学生時代の話。自分と彼は小学校を卒業した後一旦わかれ、またデュエルアカデミアで再会した。つまり、三年の空白があるのだ。その間に、彼は変わってしまったのではないか?

 

そんな思考をする明日香に鮫島は言葉を続ける。

 

「それを聞き、私は彼の扱いをどうするか決めかねた。だが、試験の結果は絶対だ。それを覆すことは出来ない。彼はこのデュエルアカデミアに入学できる権利を勝ち取った。そしてオシリスレッドの一員として迎えた。しかし━━我々は未だに、彼を危険かもしれないと疑っている。故に彼をレッド寮の隅、一人部屋として特別待遇しているんだ。……レッド寮にさえ住まわせず監視できる場所に、という意見もあったが、それはあまりにも酷だ。寮長である大徳寺先生がいつでも対応できる、心配はない、と私が言って現在の状況に留めている」

 

「彼は、私達と何ら変わらない、デュエルを通して学ぶ生徒です。なのに、そこまでするのは」

 

「それほど異常なんだ。当初、彼とのデュエルが終わった教師は立ち尽くし、話すことさえ儘ならない状態になった。明らかに精神に異常をきたしていた。心へのダメージ、それは今成長段階にある君たち生徒には堪えられないかもしれない」

 

 

その鮫島の言葉に、明日香は息を呑んだ。

鮫島は視線を伏せつつ語る。

 

 

「授業中、彼に生徒間でのデュエルをさせないよう教師陣に伝えてある。しかしそれでは今後、このデュエルアカデミアで学び続けることは出来ない。つまりどのみち━━今回の件があろうとなかろうと、デュエルで『安全を証明』しない限り、彼の退学は免れなかった」

 

 

それを聞き、明日香は何の言葉も返すことが出来ず、ただその場に立ち尽くした。

 

 

 

3,誤魔化さないでよ!(蒼歴史)

 

 

 

俺は思うんだ。ガッチャマンって人の話聞かないよねって。

 

 

俺がガッチャマンの部屋に入室して一言。

 

・作戦会議しよう?→俺

 

そしてガッチャマンの返答。

 

・じゃあデュエルしようぜ!→十代

 

 

おい、会話しろよ(全ギレ)

 

あのね?退学かかってるのよ。お前はスリルを楽しむタイプだから良いのかもしんないけどさ、俺はマジでストレス半端ないからね?このままじゃあ『くぅ~疲れましたwこれにて光の中に完結です!(路頭に迷う的な意味で)』ってなっちゃうわ。ぐへぇ。

 

そう俺がガッチャマンに、これからのデュエルは勝たないといけんから協力してやろう?と再度念押ししても。『でも俺とお前は同じヒーローデッキだから相性は良いし、お互いに融合しまくれば勝てる。大事なのは実戦だろ?』的な真っ当な返答をされる。

そう真っ当な話だ━━『融合』が使えるヒーロー使いならな!!

 

 

━━もういいよ!私、デュエル辞める!(アイマス感)

 

ガッチャマンが俺のコンプレックスを刺激した反動で、俺はちゃんみおのような捨て台詞を吐きながらレッド寮を走り去る。

 

ちくしょうめ!(涙声)誰でも融合出来ると思うなよガッチャマンの野郎!

 

ここだけの話、俺は廃寮でのデュエルで融合召喚した後、調子に乗っていた。

「やったぜ、成し遂げたぜ。『融合』を使わなくても融合召喚できるんや!勝ったな(確信)』と一人部屋に帰った後小躍りしたりしていた。

しかし、いざデッキの中を見てみると、前使ったはずのダークフュージョンのカード、そして姉御の悪魔融合体は綺麗さっぱり消えていたのだ。

これはショックだった。

 

希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をする……ウソダドンドコドーン!(必死)「落ちつけ……大丈夫、こんなもんだよ。泣くほどのことじゃねぇよ。最初から期待なんてしてなかったもん。こんなもんだよ!」と、そのぐらいショックだった。

その後に倫理委員会が部屋に訪れて「お?お前退学だぞ(諸行無常)」と告げられたのである。

 

……フルコンボだドン!(卒倒)

悪いことって続けて起こるよね、と他人事のように思う俺。まさか俺のリアルラック、低すぎ……?

 

オデノカラダハボドボドダ!

そんな中でガッチャマンに「融合?誰でも出来るだろ?」発言で止めを刺されたのだ。

 

俺は闇雲に走り続ける。

途中、明日香っちが俺に駆け寄ってきたりしたが、俺はそれをデビルバットゴーストで巧みに躱し。

次に万丈目・サンダー君がむすっとした顔で絡んできたりしたが、デビルライトハリケーンで華麗に避けた。

 

そんなふうに40ヤード走4.2秒光速の世界で走り続けた俺であったが、海の目の前までくるとさすがに息が続かず、そこで足を止める。そして俯いて呟いた。

 

 

くやしいなぁ、くやしいなぁ。泣けないなんて……くやしいよぉ(咽び泣き)

 

 

俺は砂浜に体育座りで沈黙する。ぼうっと波打つ海を眺め、俺はやさぐれた。

 

次第に日が暮れ、夜の時間が訪れる。そんなのは気にせずに、俺はまだ荒んだ心持ちでそこに座っていた。

そんな俺の背後に、精霊である(らしい)バーストレディの姉御と、フェザーマンの旦那が現れ此方を窺ってきた。

 

え?落ち込むな?ベストを尽くせ?いやもう乗せられないから。そのせいで黒歴史増えたから。俺が影でベストマンって言われてるのもう聞いたから。誰か情報漏洩しやがった。早すぎィ!

 

姉御よ、俺だって分かってるよ。こんなことで落ち込む時間なんて存在しないことは。そしてガッチャマンが正しいってことも理解してるよ。でもさ?理屈じゃないやん?悔しいとか悲しいとかはさ?どうしようもないものじゃん。うん、分かってるよ。

 

そう━━

 

 

『融合』なんて、『融合』なんて、誰でも引けるもん……!(島村感)

 

 

 

俺は夜の海を前に一人号泣する。

 

「何にもない、私には何にも……」と融合を引けない悲しみ、そしてこれから訪れるであろう、制裁タッグデュエルの恐怖から弱音が溢れてしまう。それを姉御は感じたのだろう、彼女は俺を慈しむような声色で、

 

━━誰でも引けるなんて言わないでよ……踏み出したんでしょ?自分も引けるかもって……

 

そう、俺の右肩に手を乗せて言った。

確かにそうだけど、デッキから消えてたし……やっぱり……

姉御の言葉を聞いても、俺の中でまだ弱音は完全に消えない。

するとそれを見て、今度はフェザーマンの旦那が小さく笑いながら言う。

 

━━前にさ、俺が融合出来なくて手札にずっとあった時、いつも温存しててくれたじゃん?なんかね、安心してた。いつかはフレイムウィングマンになれるって。でも、そんなわけないよね……ごめんな、気づけなくて。

 

 

 

うっせぇよ(真顔)

 

いつかは出来るよ。俺だっていつかはフレイムウィングマンになれると思ってたよ。もうそれから何年も経ったけど。

 

あれ?励ましてくれてたんじゃないの?旦那?おい、何笑ってんだ(半ギレ)

 

俺は左肩に乗せてきた旦那の手を振り払う。

やっべぇ元気出てきたわ、怒りで。俺を怒らせたら大したもんだよ旦那、クソが。

俺は煽り耐性が低いのであった。まる。

 

俺は体育座りを止め立ち上がり、ズボンについた砂を両手で払う。

フェザーマンの旦那はなんなの?畜生なの?ファッキュー旦那。

 

中指を立てて意思を伝える俺を見てから、旦那は姉御と俺と手を繋ぎ、さらに言葉を紡いだ。

 

 

━━俺たちさ、もう一度融合しようよ?……出来たら(にやけ顔)

 

 

 

 

ざけんな(ブチギレ)

 

 

 

 

 

俺は怒りを溜めつつ、レッド寮の部屋に戻る。

そして時計を見ると、その針は深夜12時を指していた━━

 

 

 

 

4,憎いよぉ……

 

 

時は進み、ついに俺とガッチャマンの将来を決める運命の日がやって来た。

相手はまだわからない。そして俺とガッチャマンは特に作戦とかも決めておらず、デュエルはぶっつけ本番に近い。

 

だからだろうか、俺は今回胃の痛みやストレスを感じず、逆に何処か清々しい気持ちで今日この日を迎えていた。

 

 

━━ここが制裁タッグデュエルを行う会場……か。歓声が聞こえるね……。

 

俺は虚ろな目でそう呟く。

 

自信は無い。負ける気しかしない。だけれども、勝たなければいけない。そんな複雑な気持ちが交差して、テンションだけはなんだか上がってきた。アドレナリンがすごい。

 

俺は後ろに続くガッチャマンの方を振り返る。するとガッチャマンは『やってやろうぜ』、という表情を浮かべ、俺を追い抜かして行った。

 

 

 

ああ、そうだな。やってやるか。

 

俺もガッチャマンに続いて、デュエルフィールドに上がっていく。

 

 

 

 

じゃあ━━残していこうか、私達の足跡!!(蒼の系譜)

 

 

 

 

 




『ボツネタ設定』

・主人公
今回ちゃんみお、島村、蒼歴史とアイマス界の御三家の役割を随所で演じた。融合コンプレックス(引けない)が炸裂し、人類最速に近い俊足で逃走したりもした。人は彼をアイシールド21と呼んだことがあったりなかったり。

・ヒーローの旦那
E・HEROフェザーマンのことである。このボツネタであるチョイ役。畜生キャラを確立しつつあるが、こんな筈ではなかった。どうしてこうなっちまったんだ……?


これからボツネタを続けるとしたら、別の小説としてあげるかもしれない。アクセルシンクロトリップ小説も続けるつもりなので。今思ったけどアクセルシンクロトリップ小説って、これもうわかんねぇな?(困惑)
別の小説としてあげた時は連絡します。まぁ、作者がGX見終わったらの話だからね?(震え声)



『追記』

一応別の小説として上げておきました。多分「ベストマン」で検索すれば出てくると思います。でなかったら作者の名前で検索してください。作者の黒歴史も出ます。

そしてGX三幻魔終了まで見ました(疲労)誉めて。
もう少し頑張ります(島村感)

『追記の追記』

やっぱりタイトルは『くぅ疲マン』にします(謎のこだわり)
このほうが分かりやすい。作者のフィールが。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。