阿良々木月火は完璧な妹を目指したい   作:月日火

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た だ い ま。

2018年一度も投稿していない。そう私です。
戻ってきました。正に恥知らず。
言い訳させてもらうと受験生でした。
落ち着くところに落ち着いたので続きを書いていきます。
あと続終物語のDVD面白い。

月火サイド・・でいいのか?
あとリハビリも兼ねてますので短いです。


つばさファミリーその3

お兄ちゃんのお布団を片付け、火憐ちゃんの服を洗濯して着替えを用意して。

お昼ご飯の仕込みを作って、後お買い物にも行かなくちゃならない。

デキル女は辛いね!

正直これだけでも大変だが、先ずは私の日課から始めるとしよう。

といってもこれは図らずともボコボコに、もとい卒業試験を通過した私への課題というか宿題であるのだが。

 

さて、グレートプリチー妹キャラの月火ちゃんは先ず自室から竹刀を取り出してそのまま玄関へ。

それから素振りを500回。1セット。

姿勢は崩さずというか崩れず。最早これがデフォなのだ。

私の記憶が正しければ、お兄ちゃんはこの後色んなパターンで崩れる。

というか一回死ぬ。よりにもよって受験の日に。

だからこれは私の細やかな悪戯だ。

"私はお兄ちゃんよりも真っ直ぐだもんねー!"とガハラさんとの結婚式で言ってやるための第一歩。

同時にその未来を確定させるための決意表明の一部。

正直、お兄ちゃんの羽川さんのアレは引いたけど。

それでも、あれが私のお兄ちゃんだ。あれが『阿良々木暦』だ。

おっといけない。姿勢は崩れず、されど思考は乱れる。語るに落ちるとはこの事かな?

苦労人月火ちゃんは大変だぜ!

 

 

さて、練習も終わり仕込みも終わり。

自分で縫ったエコバッグを持ちもう慣れた街並みを歩く美少女。

そう私です!

・・んん!今は買い物・・というかシチューの具材と明日の朝食の分を購入するついでのちょっとした散歩中。

そこで見つけたるは白い、いや純白と言った方が表現としては正しい猫。

舌で毛繕いをし吸い込まれそうな程な赤い目を細めている。

・・珍しい。

シャム・・ラグドール?いやターキッシュアンゴラの方が近いのだろうか?

そんな思考を巡らせている間に身体はふらふらとその猫へと誘われていく。

 

「うわわ。可愛い〜!」

 

デレデレで顔を緩ませ、猫の頭を撫で続ける少女がいた。

ってか私だった。

猫は気持ち良さそうに目を細める。

ふふふ、そうだ私の指テクにメロメロになってしまえ!

私のナデナデはセンちゃんですら落とすぞ!

と、いけないいけない。

私が本気を出したらねっこが付いてきてしまう。

ごめんね。ウチペット禁止なの。

名残惜しいけど撫でる手を離しここを立ち去ろう。

 

「またね、猫ちゃん。」

 

さよならは言わない。漠然的にいや、レアモンスターと連続でエンカウントするような天文学的偶然的な確率で会える予感がしたから。

だから、さよならは言わない。

 

 

 

 

私が帰宅して、しばらく。

妙に意気消沈したお兄ちゃんが帰ってきた。

恐らく、見たのだろう。

記憶にもある羽川さんの傷を。家族の闇を。

私が言える事も慰める事も今回は出来そうにない。

だって、意味が無いから。

羽川さんはあの状態で諦めてしまっている。

仕方ないから。親といっても親では無い。

羽川さんにとっては一緒に住んでる父親であっても、もしくは母であっても。

彼らにとって羽川さんはたかだか一緒に住んでる17の少女に過ぎないから。

価値観も認識も考えもましてや視点でさえあの家族は破綻している。

どうしようも無いぐらいに。痛ましい程に。

だから、私に言えることは無い。いや、あってはならない。

それは唯の羽川さんに対する侮辱にしかならない。

だから、無い。

 

 

シチューを作り、お風呂を沸かして。作り置きをし。

じゃんけんに勝って一番風呂を楽しみ、髪のケアとストレッチを忘れない。

完璧少女たる月火ちゃんはお肌から爪先に至るまで妥協は許さないのです。

私の美貌はフ○ーザすらビビるよ!

そんな私は今、火憐ちゃんと私のベットメイクをしている。

火憐が風呂に入ってお兄ちゃんが最後。

相変わらずじゃんけんに弱い兄。それでもって。

「今日は僕の負けみたいだな・・だが僕が負けても明日の暦が・・」

言い訳がそれでいいのか高校生。

そんな事を考えていたらふと風が肌に当たる。

 

吹き抜ける風、なびく髪。そういえば私は換気をしていた事を忘れていた。

もうそろそろ火憐ちゃんもお風呂から上がってくるだろうからもう閉めておかなきゃね。

窓へ体を向ける。けれど振り向いた先は真っ暗で。影の先を見ればそこには

髪が白く、目は赤く。パジャマは若干はだけて。

爪は長く。裸足の人懐っこい笑みを浮かべた猫耳がそこにはいた。

 

「にゅふふ・・これが鶴の恩返しならぬ、猫の恩返し・・だにゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「火憐だぜ!」

「月火だよー!」

「「2人合わせてファイヤーシスターズ!!」」

「作者は何やってんだか!!」

「前回から・・うわっ、2年たってる。」

「読者の皆さん!ほんっとーーーに申し訳ないんだぜ!」

「お詫びするんだよ。」

「これからはゆっくりでも絶対に投稿するらしいんでコアなファンな皆は待ってて欲しいんだぜ!」

「「次回!つばさファミリーその4!!」」

「作者を嫌っても月火ちゃんは嫌わないでね?」


感想、批判、意見。
お待ちしてます。
ほんとにごめんなさい。
では、また次回。

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