fateの世界で頑張る俺   作:AKIRA@お豆腐メンタル

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fateのアニメからこんな感じのストーリーを読んでみたいな……よし探してみよ。

ない…だと?(探し足りない可能性あり)

無いなら自分で作っちゃえ!ってことから始まったこの物語です。

それではどうぞ!


第一話 あれ?ここってfateの世界?

ふむ、俺は普通の高校2年生()()()者だ。

 

うん、なぜこんな入りなのかと言うと正直いって俺にもわからないが、本題に入るとしよう。

 

『俺ってば魔法使いだった』

 

こら、そこ。今何、病室に来た疲れきった表情のおっさんみたいな事言ってんの?なんて思わないでくれ。わりかしガチなんだわこれが。

厳密に言えば魔法使いじゃなくて魔術使いか。

 

何となくできそうだなぁ、なんて思いながらさ、ほら、fateの魔術回路だよ。アレ開けたんだわ。1本だけをゆっくりやったからかそこまで苦痛に感じることは無かったけど…

 

正直何が起こったか分からんかったよ。いきなり全身に電気走ったと思ったら身体が軽いの何の。

 

何本あるかなんてまだ分からないけど少なくとも1本じゃないと思う。

 

まぁ何でこんなことできそうだなぁなんて思ったかと言うと、数ヶ月前まで遡ることになる。

その数ヶ月前にある人達を見たんだ。

『街とか学校とかでfateの衛宮士郎や遠坂凛に似た人が居たんだよw』なんて親に言ってたら、『何言ってんのよ、士郎君に遠坂さんアンタの友達でしょ?』なんて言うんだよ。正直焦ったよ。てか、『ふぁい!?』なんて奇声発してたら親が『頭大丈夫?病院行く?』なんて言いやがる。解せぬ。と言うかfateとか死亡フラグありまくりじゃなかったか?あれ?俺大丈夫?生きてられるかな…

 

 

 

まぁそれはともかく。

 

今から俺は学校に行くわけだが…

登校中にfateの主要人物に出会わないようになんて願ってたら出会っちまったよ。

 

「あ、おーい!神楽、一緒に登校しようぜ」

 

そう、神楽こと、神崎神楽という名前が俺の名前だ。

小学生の頃なんか神って名前が二つもついててよく弄られたもんだ…『神様なんだろ?ww願い叶えてくれよww』なんて感じで…あ、やば。目から汗が…な、泣いてなんかねぇぞ!?って、男のツンデレ(?)なんて需要無いしやめとこ…

そしてまぁ、何とも『おーい!磯野野球しようぜ!』みたいな感じで言いますなぁ。と言うか士郎ってこんなキャラだっけ?

 

「お、おい大丈夫か?なんか今上の空だったみたいだけど…」

 

「あ、あぁ大丈夫だ。行こうぜ!」

 

士郎に心配されちまったよ…どっちかと言うとこっちが心配するレベルで危ない奴なんだけどな。こいつの方が…

 

「あ、そう言えば弓道の朝練はどうしたんだ?」

 

「へ?俺ってば弓道部でしたっけ?」

 

「何言ってるんだ?お前は弓道の俺が抜けてからのエースだろ?」

 

これまたビックリ発言。え?俺がエース?何言ってんの?いや待ってよ、士郎さんアンタ想像したらその通りに中るだろ?俺なんて出来ねぇよ。それに美綴って人はどうした!?あの人確か、士郎といい勝負してたんじゃなかったっけ?

 

「へ?今日朝練あったの?」

 

そう言えば朝練が無い時は士郎と一緒に登校してる人がいませんではありませんか。

 

「あぁ、今日は桜が朝練あるから早めに家を出て行ったぞ?」

 

マジですかぁ…やらかしたよ俺。朝練遅刻しちまったよ…

遅刻して落ち込んでた俺に士郎が言う。

 

「いや、もしかしたら走れば今からでも間に合うかもしれないぞ?」

 

「お?ほんと?でもここからだと走っても20分以上かからないか?」

 

「全力で走れば俺は多分10分で着く、と思う…」

 

えぇー。マジすか?何だか俺驚いてばっかりだな。

それにアンタそれ魔術使ってない?いや、確か一般人などに知られたらダメだとか言ってたはずだからそんな簡単に使ったりしないか…

 

「よし、じゃあいっちょやってみますか!」

 

そして俺はクラウチングスタートをして全速力で走った。

 

 

_________

 

 

 

はぁ、はぁ、よ、余裕で朝練間に合ったよ。

いや、実を言うと本当にギリギリだった。あと2分で始まるみたいだ。

 

士郎が見えなくなるまで普通に走ったよ。

士郎が見えなくなってからは、えぇ、魔術使いましたよ。やったことない付け焼き刃ですけどね…

やり方なんて分かんなかったから何となく気持ち切り替えて足に魔力を通す感じにしたら普段より速くなった。次からはなんか呪文(?)士郎の同調(トレース)()開始(オン)みたいなの考えてみよっと…

 

でもまぁ、着いたはいいけどヘトヘトだったよ。

 

結局美綴には怒られました。

 

「はぁ、遅刻じゃないけど落ち着いて来れる時間に来いよ…いや、もしかして今日朝練あるの忘れてたな?士郎に出会って言われて気づいたな?」

 

なんで分かるよ美綴さんよ。えぇ、その通りですよ。隠し事なんて出来ねぇなこりゃあ。

 

「以後気をつけます…」

 

まったく…気を付けろよな?と言ってくるが気にしない…いや、ある程度は気にするんだけど。気にしなさすぎたら本当に怖い。

なにが怖いかは言わないからな?

 

 

まぁそれにしても休憩出来たし、朝練やってみますか。

…といってもやり方なんて知らないよ?俺。

うわぁ…どうしよ。

道着の着方分かんないよ。

ぐだぐだやっていると美綴が来た。

 

「道着の着方も忘れたのか?と言うかお前来るの久しぶりだしな…でも着方くらい覚えとけよな?」

 

そう言いながら手伝ってくれる美綴…

お前そんなに面倒見のいいやつだっけ?

うわぁ、照れるなぁ…て、何だかこれって……ふ、夫婦的な…

そんなことを考えてると美綴も気付いた様だ。

 

「…こ、これで後は自分で出来るよな!簡単なんだからさっさとしろよ!?」

 

やばいっすわ。え?何がやばいかって?

可愛い過ぎるよなにあの生物ってレベルで。

決して俺の下半身の問題なんかじゃない。

 

そんなこんなで、俺は弓と矢を持っていた。

 

ふぅ…気分を落ち着かせて…

確か、こういう感じで構えるんだったよな…

 

俺は某動画サイトなどで見たり、昔友人が教えてくれた感じで構えてみた。

 

そしてこのまま、放すっと…お、矢は綺麗に飛んでっ「だぁあ!?いってぇ!」俺はきちんと構えられてると思ったのだが、構えが甘かったみたいで…弦が顔を打った。いやぁ…痛い。冗談抜きで痛いわこれ。

周りからはクスクスと笑い声が聞こえる。くそぅ次は成功させてみせるぞ!

 

よし、さっきの事は無かったことに…え?ならない?

知らんな…ってそんな事は今はどうでもいい。

 

よし、気持ちを落ち着かせて…

弓と矢を構え…さっきより構えをしっかりする。

そう言えば士郎はイメージした通りに的の真ん中に中るんだよなぁ……

物は試しだ、俺もやってみるか…

イメージを大切に……集中して…

 

どのくらいの角度か…

どの向きに風が吹いているか…

どう修正していくか…

どんな軌道で飛んでゆくか…

そして俺の精神は研ぎ澄まされてゆく。

 

ここだッ!『バシュッ!』

 

放った後も気をつける。弓をきちんと離さないと顔にまた当たってしまう。

 

よし、上手くいったみたいだ。

やったよ。真ん中だよ。

どうだ!さっきまで笑ってたヤツら!さっきまで余裕で笑って俺の事バカにしてたのに。やったよ、俺。

美綴さん、どうすか?え?まだまだだって?まぁそうですよねー。そんなに早く褒めてくれるわけないよな。

 

 

_________

 

 

 

 

ふぅ、私は美綴綾子だ。

さっきは緊張?と言うかやばかった。何がやばいかって?なんかもう色々とだ。答えになってないと思うが気にすんな。と言うか誰に言ってるんだろう…まぁいいや。

 

はぁ、それにしてもアイツ、最近来てなかったけど大丈夫かな?なんか心配だなぁ…と、そう言えば遠坂と勝負してたんだったよな…アイツなら……なんて、何考えてんだ私は!

 

ふぅ、落ち着くとしよう。と、そう言えばあいつの離れだな。

 

「だぁあ!?いってぇ!」

 

と、突然声が響く。

…ったく、あいつ。怪我するぞ?ほんとに、大丈夫か?まったく、構えがなってないな。士郎の弓構えを見習えよな。アイツ…今何してんのかなぁ。また見学とか後輩に指導に来て欲しいもんだね。

 

…っと、もう一度か。今度は上手くやれよな?…

 

 

 

 

驚いた。ただ、驚いた。

さっきのはただ、素人の付け焼き刃程度の物だったが今度のは違った。

足踏みから胴造り、弓構えに、打起こし、何においても今度は完璧だった。

 

さっきまで笑ってた奴らが驚き過ぎて開いた口が塞がってない。確かに驚いただけどここで彼を慢心──悪い意味で──させるわけには行かない。何事も調子に乗り過ぎるとダメなものだ。

という訳で、私は『ふん、まだまだだナ』というような表情をしておく。すると彼はなんだか凄く落ち込んでしまったようだ。

すまん、これもお前のためだ。

あぁ、そんなに涙目にならないでくれ。

 

って、これじゃあ私があいつのことを好きになってしまったみたいじゃないか!?うぅ…今の私の顔は誰にも見せられんな。

 

 

_________

 

 

 

ふぅ、朝練終わった…いやもうなんだろう凄いやりきった感があるわ。あぁ、もう帰りたいな。

まぁ冗談は置いといて、そう言えば士郎ってなんかやけに左手を隠してたように見えるけど…まさか、ねぇ?

 

教室…あれ?ここであってるよな?

何となくでここに着いたけど…あ、士郎がこっちに来いって手招きしてる…どうやらこのクラスだったみたいだ。はぁ…仕方ない?というか自分の席ってどこだっけ……嘘だろ…おい…士郎の隣て…しかも柳洞一成さんまで近くにいるよ…

 

ちなみにこんな感じの席だ。

 

|士郎|__|俺|

|柳洞|

 

こんな構図で分かるのかどうか…って誰に向けて説明してるんだ俺は…まぁいいや。

 

そうこうしてるうちにホームルームの始まるチャイムが鳴った。

 

「藤ねぇ…どうしたんだろうな…」

 

「ふむ、今日は一段と遅いようだが何かあったのか?」

 

士郎と一成は藤村先生のことを心配しているみたいだな。すると廊下の向こうの方からドタドタと走る音が聞こえてきた。どうやら心配はいらないらしいな。

 

「遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻だァ!!」

 

ガラァッ!!っと勢いよく扉を開ける藤村先生。

 

「みんなおはよう!」

 

そしてガッシャァン!と、教卓にぶつかる藤村先生。

先生大丈夫か?とみんながざわめいている。

遂に見ましたよ…この名シーン(?)を。

みんなでせーのでタイガーと呼ぶ。

するとガバァッ!起き上がって、

 

「タイガーって呼ぶなぁ!」

 

と、復活した。

士郎は呆れてゲンドウポーズで頭を抱えているみたいだ。

そうこうしてるうちにホームルームが終わり、授業も終わって、昼休みになった。自分でも思うよ、時間経つの早いなって…

 

お?これは、一成さんが士郎さんにストーブの修理を頼むところのシーンじゃないですか。でもあれって朝じゃなかったっけ?

 

「衛宮、最近ストーブの調子が悪くてな。」

 

「またか?この間も言ってなかったか?」

 

「あぁ、もう今度はご臨終かもしれん。叩き起してやってくれ」

 

「ご臨終だったらもうダメじゃないか」

 

たしかにその通りだな。ご臨終してたらダメじゃん。

 

「まぁ見てやってくれ」

 

「あぁ、分かった。あぁ、それと神楽」

 

「ん、なんぞ?士郎」

 

なんかいきなり呼びかけられた。というかなぜこのタイミングなんだ?

 

「いや、ちょっとな」

 

「はぁ…」

 

なんだろうな。一成は…あぁ、なるほどなって顔してるよ。なんでなん?

 

「一成、神楽と俺でストーブ見てみるからちょっと外してくれないか?」

 

「ふむ、いつものことだな。よし分かった。ちと外そう。衛宮、神崎、俺はお前達2人が頼りになると極めて嬉しいぞ」

 

「一成お前本当、たまにおかしな日本語使うよな…」

 

確かにおかしな日本語だな。

というか、なんでさ!?あんたの口癖移ったか!?と言うか士郎さん?ストーブ見るのあなたの仕事(?)じゃないのか?あれだよな?デリケートな作業だって言って一成を外させるやつだよな?なのになんで俺まで!?

 

そして俺と士郎は生徒会室のストーブの前にいる。

 

「神楽、そこの工具箱とってくれないか?」

 

「あ、あぁ。所でデリケートな作業だっつっていつも1人でしてなかったか?」

 

「あ、嫌だったか?と言うか前にお前が俺にも手伝わせてくれって言ってたじゃないか」

 

あるぅぇ?そうなの?

 

「そ、そう言えばそうだったな。悪いな忘れてたよ」

 

「大丈夫か?お前、最近物忘れが酷くないか?」

 

いや待って?記憶ないよ?そもそもfateの世界で住んでなかったよ?それにまた士郎に心配されたよ…士郎に心配されるとか、俺、早死するのかな?

 

とほほ、と遠い目になってる俺を無視して作業を始めていた。

 

あ、今日は違うな。トレース・オンって言ってない

魔術使わず電源が付くかどうか目に見える範囲で修理しようとしているみたいだ。

 

「あれ?お前、魔術使えなかったっけ?」

 

「──ッ!?」

 

あ、しまった!うっかり聞いてしまった。俺は遠坂の家系か?うわーやらかしたよ。ほら、士郎さんすっごい顔してるよ。あーもう、どうしよう。アーモンドしよう!じゃなくて!?どうやって誤魔化す?うーん。うーん。はっ!そうか!俺も使えるのバラしちまえばいいのか!

 

「いや、すまんな士郎。俺も使えるんだわ魔術」

 

「──ッ!??」

 

うわぉ。これまた凄い顔してるよ士郎さん。どないしよう。よし、これまたよくわからん理由で気付いたと言ってみようか。

 

「いやな、昨日自分にも使えるのがわかったんだ…それに何となくだけど、士郎が魔術を使ってる事が分かったんだよ…多分だけど魔術使う奴って他の魔術使う奴のこと分かったりするんじゃないかな…」

 

「……そうか、なら知らなくても当然か。いいか?魔術は、人には知られてはならないんだ」

 

「あれか?人に知られたらダメだったのか?なら済まないな」

 

いや、知ってますよ。ほんと、うっかり聞いちまっただけなんだ。

 

「いや、いいんだ。けど、他には誰にも言ってないよな?」

 

「あぁ、言ってない。家族にも言ってないさ。お前には言ってしまったけどな…」

 

「そうか…」

 

そして士郎はストーブに向かって魔術回路に魔力を通す。そうか…この時はまだトレース・オンなる呪文は使われてないのか…

 

そんなことを思っているとストーブに魔力が通っていることが俺にもわかった。

 

「よし、そこの棚の絶縁テープとってくれないか?」

 

「うし、分かった」

 

えーっと?棚に絶縁テープが…お、あったあった。

 

「よし、ほれ士郎あったぞ。どんな具合だ?」

 

「あぁ、断線しかかっているがまだ持ちそうだ。絶縁テープで補ったら大丈夫そうだな」

 

「そうか…よし、早く終わらせて午後の放課後を頑張りますか」

 

「あぁ、そうだな」

 

そして俺と士郎は修理を終わらせて午後の授業を終わらせた。

 

士郎と一緒に帰ろうと廊下を歩いていると慎二(ワカメ)が近寄ってきた。しかも周りに女子生徒を侍らせている。うわぁ…リア充爆発しちまえよ。

 

「おやおや?これはこれは衛宮クンじゃないかい…あぁ、そうだ。今日、弓道部の片付け頼んだよ?キミ、したがってたよね?」

 

すると周りにいた女子生徒が言う。

 

「間桐君、その用事、藤村先生が間桐君に任せたやつじゃない?」

 

「いいんだよ、これは衛宮クンがしたいそうだから…ね?衛宮クン」

 

うっはー腹立つわー俺いるにも関わらず俺ガン無視。ハハ…

 

……ん?これってまさかあれか?士郎が弓道部で片付けとか整備して帰りが遅くなってアーチャーとランサーの戦いを目撃するやつだよな?てか……あれ?その後どうなるんだっけ?まぁなるようなるか。

 

「俺も手伝うよ士郎」

 

「いいのか?…けど、悪いよ」

 

「いいや、いいんだよ。単に手伝いたいだけさ」

 

「はぁ、お前も変わったやつだよな」

 

「お前には言われたくねぇよ!」

 

「なんだよ、それ」

 

俺と士郎は笑いあいながら校舎をあとにし、弓道場に向かった。

 

 




どうだったでしょうか。
思いつきから始まったこの物語、どんな方向に進んで行くか作者にも分かりません。

この作品を読んでくださった皆様に感謝を。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

誤字、脱字等ありましたら報告して下さると助かります( ´ ω ` )

2/7:後書きに思いっきり誤字を発見しましたので修正しました。すいません(´・ω・`)
感想を。→感謝を。

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