オウガテイルになったんだが 作:腹ペコ
待っている方がいらしたらすみません
ふと思い立って今家にいる仲間を集める事にした。
「いきなり集めてなんです?」
「何かするのか?」
「狩りに出てるヤツらはいいんスかね」
入口に近いホールのような場所で10前後いる。建物の見張り担当はそのままでも聞こえるように選んだが広さ的にも丁度いい。早速始めることにした。
これからアラガミについて教える。
「何を教えるんです?」
「なんでそんな事教えるんだ」
「退屈そうっスね」
反応は皆バラバラで楽しみにしてる者もいれば早くも退屈そうにしてる者もいる。いつの間にか個性が出てきたようで嬉しい。
それはそれとして....理由は自分がいない時ないし死んだ時でも対処出来るようにってところだろうか。小型種に対しては群れに出会っても自分の指示なしでも既に対処出来るようだから心配はない。だが中型種以上と戦うとなれば自分の指示なしだと全滅する可能性もある。なので倒すとはいかなくとも最低限逃げられるようにはなってもらいたいんだ。
「いつも私たちのために...」
「なるほどな」
「早くしてほしいっス」
意外と乗り気なようだ、早速始めよう。
○○○○○○○○○
まずはそうだな...自分たち、オウガテイルについて説明するか。
「質問よろしいですか?ボス」
早速だな....なんだ?
「我々の事は我々自身がよく理解しています。改めて知る必要があるでしょうか?」
うむその通りだ。しかし以前一部にはチラッと話したが堕天種だとか、そこのコンゴウテイルくんみたいな亜種が存在する。同じオウガテイルではあるがもしかしたらこちらを別の種とみなして襲ってくるかもしれない。そうじゃなくても自分たちの性能、出来ることを知る事で取れる手段も分かるしな。
「なるほど...ありがとうございます!」
拙い説明だが納得してくれたようだ。こう、純粋に慕ってくれるのは嬉しいが自分のような奴を慕っていいのかとも思ってしまう。期待に応えられるように自分もしっかりしなくては。
じゃあ説明に移るぞ。
まず自分たちに出来るのは尻尾から針を飛ばすこと、体当たりだ。
「それだけなのか?」
あぁそうだ、これだけだぞ。普段は何とも思わないが実際に説明するとたったこれしか出来ないんだな、泣けてくるな!はっはっはっ!
だがこれだけでも充分やれる事は今まで暮らせている時点で分かる事だ。一人なら確かに致命的だが何人もいればどうにでもカバーできる。まぁ...あの時の自分みたいに作戦を無視したりしなきゃだけどな....
「落ち込む時間が無駄っス」
グハっ....コイツズバズバ言ってくるな。結構傷付くが確かにその通りだ。自分をただ慕うだけじゃない、やっぱり群れにはこういうヤツが必要なんだろう。傷付く事に変わりはないけどな!
で、堕天種も自分たちと出来ることは同じだ。精々針が冷たいぐらいだな。あと見た目が自分たちより黒っぽいな。ちなみに熱いのに弱いぞ。
「なるほど...」
「Zzz...」
「ためになるっスねー」
真剣に聞いているのは半分くらいだろうか。というか何で寝てんだ!アラガミに睡眠はいらないだろ!
最初は乗り気だったのにこの様とは....自分の話が退屈だってことなのか。まぁ一部でも聞いていてくれればそれでいい。
次はヴァジュラテイルだ。こいつは自分たちの亜種で・・・
久しぶりなのでキャラがぶれているかもしれませんが
《ブレブレなキャラであることにブレない》
という言葉に基づき頑張りたいです。