オウガテイルになったんだが 作:腹ペコ
キャラを再現するのって難しいですね。
それはそうと例の如く独自設定です
エリナが泣きながら僕に抱きついてきたときは驚いたよ。
なぜって?普段は貴族らしく涙を見せない強い妹だからさ。
「どうしたんだい?」
僕はそう言って優しく頭を撫でながら尋ねたんだ。
エリナは僕の妹ということを差し引いてもとても可愛いし、しっかりしているし、なにより可愛い。もはや天使と言っても差し支えはないね。
エリナにお兄ちゃんと呼んでもらう時は何にも変え難い至上の時間だよ。その声を聞く度に僕は死ねないと強く思うんだ。
そんな僕にとって命よりも大事な妹が泣いていたんだ。
「エミールが...エミールが!」
そこで僕の盟友にしてライバルたるエミール・フォン=シュトラスブルクの名前が出た時はつい
あの野郎僕の妹に何を!!
と思ってしまったよ。盟友の彼をそんな風に言ってしまったがエリナは彼よりも大切だからね。仕方のないことではあった。
モチロン事実は違うけどね。むしろ彼は妹を守ってくれていたんだ。
それから泣きながらエリナは話してくれた。
エリナは近い僕の誕生日に花を贈るために外に出た。今じゃ野生の花なんて滅多に見ることはないけどフォーゲルヴァイデの財力であれば手に入らない訳じゃない。けれどエリナはわざわざ外に出て花を取ろうとしたんだ。
疑問に思ったよ。君には言ったけど妹は病弱でね。普段は部屋に居てメイドや執事も付いてくれているんだけどどうやってか抜け出したようでね。屋敷を出たところでエミールと会ったそうだ。そこから色々協力して....えーとホラ先日外壁に穴が空いたろう?そこから外に出たみたいだ。
それでその肝心の理由なんだけどね、外で花を取ってくることで自分はもう大丈夫だと....僕を心配させないために....
うっうぅ.....あぁすまない。エリナは少し背伸びしがちな所もあってね、今回もそういったところが出たんだろうけど...うぅ....素晴らしい妹だと思わないか!思い出すだけで涙が出てくるよ。
それからエリナは花を見つけて帰ろうとしたところで....そうアラガミさ。特徴を聞くにシユウだと思う。そこでエミールがエリナを先に逃がして......
○○○○○○○○○○○○○○
「今に至るってことか」
「お願いだ!僕と共にエミールを助けに行ってくれないか!」
そう言ってエリックは頭を下げた。普段の態度とかけ離れた姿に思わず目を見開いた。
他の連中はほとんど俺に話しかけることはないがいつもやたらフレンドリーに話しかけてくるコイツ。
ナルシストでキザったらしい奴だが妹を、家族を大切に思っているのは普段から伝わっていた。
家族....俺に守る家族はいない。
「神機の私的目的の利用は禁止されてる」
「でも....」
それでも
「シユウ一体の討伐、それだったら俺も手伝ってやる」
「ソーマ....ありがとう!ありがとう!」
助けたい友人はいる。
区切る意味で〇付けてみましたがイマイチ使い勝手が分かりませんね
〜sideってあんまり好きじゃないので使いたくないんですよね
まあそのうち慣れていけば良いでしょう