艦これ海上護衛戦   作:INtention

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最近ありえない程忙しいです。昨年の比ではないレベルで。
限られた時間で艦これと他のソシャゲを少しやるので精一杯です。
でも艦これをプレイする時間だけは確保してます。もう生活の一部なんだなと。6年間ほぼ欠かさずプレイしてるゲームって中々無いですし。


第二二話 制空権

ト39船団はレト11船団を加え、15隻でトラックへ進む。

周りには駆逐艦娘が8隻が付き、上空には空自のF-35が2機旋回している。盤石な体制と言えるが、安心は出来ない。

空自の航空無線を聞いていると、グアム東方1000kmに敵艦隊が現れたと哨戒機から報告が入って来た。

最も近いのは空自のグアム駐屯航空隊。次がこのト39船団だ。グアム基地では攻撃隊の準備が進められているとの報告もある。

居ても立っていられず、上空の戦闘機へ無線を入れた。

 

「こちら第七艦隊旗艦三日月。海軍としてはトラックに駐留している第二機動部隊に応援を要請すべきであると具申致します」

「こちら航空自衛軍。艦隊旗艦の意見として司令部へ連絡します」

「お願いします」

 

今の自分なら大佐クラス。参考程度にはしてくれるだろう。今回の作戦は船団護衛作戦。敵がこちらを攻めて来た場合、自分達だけなら最悪でも逃げる事が出来るが、船団はなす術もない。近付く前に片付けてもらうのが一番の解決策である。

黙っておく理由はないため、情報を艦隊の皆に共有する事にした。

 

「皆さん。グアム東方1000kmに敵艦隊が現れたとの報告が空軍の無線に上がっています。念の為警戒を強化して下さい」

「了解!」

「あんた空軍の無線なんて聞けるのね」

 

このツンツンした話し方、十八駆隊長の霞だ。

 

「はい。ここに来るまで三航戦でしたから」

「ふうん。敵の処理は空軍に任せるつもり?」

「いえ、第二機動部隊に応援を求める様に具申しました」

「応援ねぇ」

 

やや不満そうな反応の霞。何を言おうか迷っていると、同僚の不知火が先に反論した。

 

「まさか撃破しに行くつもりですか。敵の規模が分からないのに突っ込むのは危険です」

「不知火に言われなくても分かってるわよ。それに今回の任務は船団護衛なんでしょ。今出来るのは敵が来ないか見張るだけ。対空電探持ってるの三日月(旗艦)だけなんだから、ちゃんと見張ってなさいよね」

「すみません」

 

なぜか怒られてしまった。

 

「敵艦隊かぁ。船団護衛じゃなけりゃ活躍出来たのにー」

「それは同感です」

 

今回、ニ水戦と共に作戦を行うに当たって司令官からは遭遇戦にならない限り、船団から離れないよう厳命されている。特に、前線の部隊は敵を見つけると船団を放り出して戦いに行く事が増えているそうだ。その点、十八駆は目的を履き違えて無い様で安心した。

対空電探のAスコープに視線を落とし、耳は航空無線に集中する。

会話している間にも、グアムからの通信が逐次入って来ている。

 

--空自グアム隊は攻撃隊を発進。

--索敵機より、敵艦隊は軽空母を有する中規模な艦隊であるとの報告あり。

--グアム基地でスクランブル体制を強化。

--グアム、テニアンを含む北マリアナ諸島全域に防空警報発令。

--第二機動部隊は南方海域にいるため応援出来ず。

--トラックから第四艦隊が出撃。

 

空自は積極的な()()を行うようだ。何機出すのか分からないが、一度の攻撃では撃破出来ないだろう。空自の一九式対艦誘導弾の飽和攻撃では相当数撃つ必要がある。

第二機動部隊が来られない以上、撃破には時間がかかる事が予想される。

頭に浮かぶ嫌な予感を上書きする様に、上空を飛ぶ戦闘機から無線が飛んで来た。

 

「こちら日本空軍グアム派遣隊。第七艦隊、応答せよ」

「こちら三日月です。どうぞ」

「間もなく当隊は帰還しなければならない」

 

時計を見ると、確かにそういう時間だ。

 

「代わりは来るんですか」

「予定機は攻撃隊に編入されたため、代わりの隊を準備している。だが、到着が遅れる見込みです」

「仕方ありません。今までありがとうございました」

「健闘を祈ります」

 

F-35はバンクすると、北へ引き上げて行った。

 

「空軍行っちゃたけど、大丈夫なのか?」

「グアム基地が混乱している様で、代わりの隊がこちらへ向かってるみたい」

 

エアカバーが一時的に無くなり、不安が募り始める頃、強力な通信が船団から発せられた。

正午の定時連絡だ。本土までは届かないが、グアムとトラックの両方に届くような強力な通信である。

この通信を聞くと、一日の半分が終わった事を実感する。個人的には昼間の空襲がトラウマだが、今回の船団護衛では遠くが見えない夜間の方が危険かも知れない。

定時通信にはニニ駆の面々は慣れているが、不知火が強面を更に険しくして考え込んでいる。何か思う所があるのだろうか。

引き続きAスコープを見ていると、北東方面から反応があった。隊内へ共有する。

 

「北東方面に感あり。複数いる模様です」

「北東?グアムは北でしょう?」

「F35はレーダーに映らないと聞いているし、敵かも知れないわ」

 

敵機がこちらへ来ると言う事は、例の機動部隊に補足されたという事。索敵で偶然向かって来たとも捉えられるが、それにしては数が多そうだ。つまり敵に位置を知られている可能性がある。出港する所を潜水艦に見られたか?

 

「こちら日本空軍。ト39船団で間違いないか?」

 

航空無線と共に、()()()低認識型で灰色の日の丸を付けたF-35が2機飛んで来た。

Aスコープには北東方面に先程より強い反応しか返さない。しかし、敵味方識別装置を使ってみると、反応が返って来た。つまり、北東の目標は何かを示している。

 

「やっぱり…。来て早々に申し訳ありませんが、方位050に航空機の反応あり。距離45海里(ノーチカマイル)。高度3000m。確認願います」

「了解」

 

2機のF-35が翼を翻して北東へ消えたのを見届けると、隊内無線と船団の防空基幹船に連絡を入れた。

 

「敵機来襲の可能性があります!対空戦用意!」

「さぁ、対空戦始めるよ〜」

「実戦で鍛えた成果を見せる時よ!」

「合戦用意。高射砲の展開急げ!」

 

文月、霞、讃岐丸の掛け声と共にニニ駆、十八駆、陸軍がそれぞれ準備を始める。寄せ集めであるばかりか指揮系統もバラバラだが、上手く行くだろうか。

第七艦隊の指揮は文月に譲ったので、自分はレーダーを見ながら7.7mm機銃を取り出す。弾倉を付けるのに手間取ったが、何とか準備が終わった。

十八駆の4隻は慣れた手付きで25mm連装機銃の準備を終わらせ、手に持った三年式12.7センチ砲C型の仰角を上げる。朝潮型と陽炎型の駆逐艦は限定的だが主砲で対空戦闘も出来る。航空機が登場して間も無い頃の設計である睦月型との差を感じるところだ。

船団の方でも陸自がロケット砲やら機関砲やらが北東の方角に向けて敵を待ち構えていた。

 

 

 

北東の空にはいくつもの飛行機雲が浮かび、激戦の様子が伺える。敵機の数は20弱。対してこちらは2機。速度は3倍早くとも、数の優位性は覆せない。

敵は6機を撃墜されながらも、船団の上空へ進撃を続ける。目を凝らして敵機の判別を行う。

 

「敵は戦闘機7、艦爆9、艦攻8。艦爆は高度2000付近を上昇中。艦攻は降下中で高度500。それぞれ攻撃体制に入っています」

 

目視で数を数え、高度を報告する。三航戦時代に身に着けた技が役に立った。

上昇中の艦爆に向けて防空基幹船が対空ミサイルを発射する。至近弾で1機が煙を出した。墜落こそしなかったものの、バランスを崩して爆撃コースからは外れた。

残りの艦爆はこちらの攻撃を気にも止めず、急降下を開始する。

 

「高度1500。速度100ノット。対空射撃始め!」

 

霞の掛け声と共に射撃の音が響き、4つの花火が上空に開く。続けて更に4つ。

1機が火を噴き出し、もう1機はバラバラになって海に落ちた。

 

「2機か…。まあまあね」

 

陽炎はそう呟くと、主砲から機銃に持ち替えた。

彼女らの主砲は高角砲では無いため、装填のために水平に戻す必要がある。今は時間が無いと判断したようだ。

この間、ニニ駆は機銃を撃つ事しか出来なかったが、これで残るは6機。

艦娘だけでなく船団も機銃で迎え撃つが簡単には当たらない。

ついに敵機は爆弾を投下した。何発か船団の周囲に水柱が上がった後、船から爆発音が上がる。

 

「やられた…」

「4時方向に雷撃機!」

 

振り向くと、海面近くまで降りた雷撃機がこちらへ向かって来る。

日本空母隊の爆雷同時攻撃程では無いが、敵も連携して攻撃して来ている。

とりあえず主砲を放ってみるが、当たらなかった。しかし比較的低速で、動きも鈍い雷撃機には機銃も当たりやすいようで、9機中2機が魚雷を投下する前に海面に突っ込んだ。

魚雷を避けるべく、船団は左右に舵を切るが、1発は命中してしまった。

 

攻撃機が少ない事もあり、十分程度で空襲は終わった。敵機は北東の空へ引き上げて行く。

船団の被害を確認すると、爆弾2発の命中と、魚雷が1本。

消化活動のお陰もあり、沈没は無さそうだ。まずまずの成績と言える。

 

「何とか耐えたね」

「でも次が来るかも」

 

緊張が緩んだのか、口々に感想を言い合う艦娘達。自分も一息ついて汗を拭ったが、おしゃべりには加わらず、旗艦らしく今後の対応について考えてみる。

先程の被害により、現在は速度を落として航行している。敵空母が再度捕捉するのは容易いだろう。第一次攻撃隊は30機。索敵攻撃にしては大規模だったし、雷装していたため、こちらを初めから狙っていたのは間違い無い。今頃第二次攻撃も向かっているだろう。グアムへ向かった事も考えられるが、目標を分散させる愚は冒さないはずだ。先程は半分を落としたが、残った機を集めて第三波もありえる。

 

「まだ油断は出来ません。時間的に後2回はありえます」

「2回も?」

「敵はこちらの存在を正確に把握している様です。グアム基地で無くこちらを狙った事から、主目標は私達の可能性もあります」

「それって明日以降も一方的に空襲され続けるって事かい?」

 

皐月の言う通りだ。今日だけで許してくれるはずが無い。

上空の空軍に確認してみたが、ミサイルは残り2発程。機関銃もほとんど使ってしまったようだ。

キルレシオ3対0なのだから、十分活躍してくれている。しかし今後の攻撃に耐えられるものでは無いだろう。

おまけに空戦で燃料を使ったため、引き返すとの事。代わりを寄越すらしいが、タイムラグは発生してしまう。

 

「米陸軍がF-16よりA-10を選ぶ気持ちが分かった気がする」

 

菊月はよく分からない事を言っている。A-10は攻撃機。エアカバーには向いていないはずだ。防空より攻撃を重視しろという事だろうか。

確かに火力があった方が良い。十八駆は見事な練度で対空射撃をしたが、自分達は貧弱な機銃を撃つ事しか出来なかった。やはり司令官の言う通り高角砲を持って来るべきだったか。

これで任務に失敗したら司令官は怒るだろう。今のところ自分には優しく接してくれているが、護衛隊を率いていた頃はかなり怖い人だったと聞く。仕事には厳しい人だから怒られそうだ。

沈んだ気分でAスコープを覗いていると、西に反応が現れた。

北東では無く、西。先程の機動部隊では無い。頭を傾げて壊れていないか確認していると、今度は北東に反応が現れた。

やはり壊れていたのかと、西を見るとやはり反応がある。

電探が壊れていないならば両方から空襲があるという事を示している。

一気に血の気が引いて行く。状態は悪化した。船団報告の通信を受けて別の艦隊も向かって来たのだろうか。思わず天を仰ぎながら報告する。

 

「敵襲!北東及び西に反応あり。西は新手の可能性大」

「マジで?」

「最悪だな」

「あ〜もう馬鹿ばっかり」

 

北からは反応が無い。もちろん映らないが、敵味方識別装置にも反応が無いので本当に来ていない可能性が高い。今回は当てには出来なさそうだ。

エアカバー無しで2倍(もしくはそれ以上)の敵など無傷で耐えられるはずが無い。

 

再び機銃を構え空を睨む。電探を見る限り、西の方が早く到達する。電探の反応から、数分もすれば目視出来るだろう。

無言で待ち構えていると、航空無線から連絡が入った。まさかのモールス信号だ。レシーバーを耳に押し付け、内容を読み取る。

 

--ワレ3sf。コレヨリ7FノシキカニハイリTgヲエンゴス。

 

急いでいるのか平文だ。三航戦が援護してくれるらしい。本当ならば頼もしい限りだ。先に来る西側の編隊がそれかも知れない。

 

「こちら旗艦三日月。西からの編隊は味方の可能性がある。確認出来るまで攻撃を禁止します」

「本当なの?嘘かも知れないわ」

「そうかも知れません。でも来るのは三日月が前に所属していた三航戦です。見分けくらい付きます!」

 

疑心暗鬼だった艦娘も、味方が来るに越した事はない。ひとまずは同意してくれた。

船団の命は自分の目にかかっている。

 

西に目を凝らすと、飛行機が見えて来た。

高度3千。

機種は…零戦と彗星、味方だ!

 

「目標は零戦9と彗星…いえ、ニ式艦偵1。味方です」

 

上空を旋回するのは先導のニ式艦偵と零戦五ニ型だ。三航戦を表す一本の赤い横線が懐かしい。

鳳翔さんがわざわざ呉から来てくれたのかと思ったが、ニ式艦偵というマニアックな機体を使うのは瑞鳳さんだ。南方にいた祥鳳さん達2隻が助けてくれたのだろう。

航空無線を航空隊に合わせる。航空機用の無線は雑音が酷くて使えた物で無いとの評判だが、日本無線の最新型はクリアな音質だと瑞鳳さんが力説していたので少なくとも瑞鳳隊とは通話出来るはずだ。使用可能範囲が狭いので、目視出来る範囲でないと通話は出来ないが、この距離なら十分だろう。

 

「こちら第七艦隊旗艦三日月。三航戦聞こえますか?」

「こちら三航戦(3sf)瑞鳳隊。感度良好」

 

思った通り瑞鳳さんの搭載機と繋がった。

 

「…どうしてここが?」

「主人からは詳細な説明を受けておりません。それより指示を。祥鳳隊共々ご支援致します」

「分かりました。では…当船団の北東方面から攻撃隊が迫っております。方位40、距離11海里、高度5000mに展開して下さい」

「了解!」

 

キャノピーに光が反射して中の妖精さんは見えなかったが、隊長機の二式艦偵は指示を伝えると零戦隊を引き連れて北東方面へ消えていった。

 

「行っちゃったけど…?」

「指示を出して迎撃に向かわせました」

「空軍だけじゃなくて艦娘航空隊も指示出来るんだ」

「少しはやるじゃない」

 

同僚から驚きの声が上がった。

鳳翔さんに習った甲斐があるというものである。

 

しかし油断は禁物。たった9機で迎撃出来るとは思っていない。接敵次第、逆落としを掛けられるように高度を取ったものの、最初の一撃だけだ。三航戦の練度にかかっている。

時計とAスコープを交互に見ながら計算する。友軍は数分前に所定の位置につき、敵を待ち構えている。間もなく交戦が始まる時間だが、レーダーの誤差があるため必ずしも計算が合っているとは限らない。

時間が過ぎるのが遅く感じる。もしかしたら雲に隠れて見過ごしたのではないかと思い始めた時、無線に連絡が入った。

 

--我敵機を発見せり。攻撃を開始する

 

彼方では零戦が翼を翻し、逆落としに急降下しながら敵機を撃っているに違いない。先程のF-35も初戦のミサイルは4発中3発が命中したらしいし、初撃でどれだけ落とせるかが肝心だ。

上空の雲に隠れて指示を出しているらしい偵察機から報告が送られてくる。

敵は先程と同じく30機。練度は友軍が勝るとの事。

既に6機が落ちたという報告もあった。

零戦隊の奮闘にも関わらず、敵は諦めなかったようだ。遠くに敵機の姿が見え始め、戦闘機同士が激しく巴戦を行っているのを確認できた。。攻撃機は間隔を狭めて弾幕を作り、身を守っている。

 

「航空隊の指揮は三日月に任せて、対空射撃を!」

 

文月、霞、讃岐丸の指示で再び対空射撃を開始する。

高角砲に当たるのを防ぐため、戦闘機隊に近付き過ぎない様に指示を出す。

 

5機の艦爆と3機の艦攻が攻撃を行う。1発が命中したものの、攻撃を耐えきった。

離脱した攻撃機には上空を旋回していた零戦が舞い降りて銃撃を加える。

30機いたはずの第二次攻撃隊は13機まで数を減らし、母艦へ帰って行った。

 

その後、空軍のF-35が現れ、エアカバーを交代。

日没を迎えるまで空襲は来なかった。流石に損耗を見て攻撃を諦めたようだ。たかが船団襲撃で半数の飛行機をやられていては割に合わないと考えたのだろう。

夜は静かに過ごし、昼は戦闘機に守って貰う。

グアムから離れたため、本格的に三航戦と担当を交代する出来事はあったものの、攻撃を受けることもなく目的地、トラック諸島へ到着した。

 

湾内で第四艦隊の天龍姉妹から祝砲を受け、歓迎を受ける。

砲口を向けられた時は驚いたがもちろん空砲だ。規定では空へ打ち上げるものだから、からかわれたのだろう。

岸壁へ上がると第四艦隊の井上司令長官、旗艦の鹿島。在トラック駐在武官が待っていた。

駆逐艦娘8隻は一列に並び、敬礼する。

 

「ト39船団及び第七艦隊旗艦三日月以下8隻、只今到着致しました」

「うむ。ご苦労だった。被害が出たのは残念だが、よく無事にたどり着いた。今後の行程については…鹿島、頼む」

 

井上は労いの言葉を掛けると後は秘書艦に任せた。

 

「第七艦隊は2日後、テ80船団を護衛して大阪湾までの輸送です。軍令部からの指示書はこちらです」

 

鹿島さんから海上自衛軍のロゴが入った封筒を受け取る。

 

「第十八駆逐隊は明日原隊に復帰して下さい。早朝から訓練があるとか」

「うっ…」

 

十八駆が所属する第二水雷戦隊は訓練が一番厳しいとの評判。4人が露骨に嫌な顔をした時点でその点も察することが出来る。

高角砲で2機も飛行機を打ち落とすのは訓練の賜物だったのだ。変に納得してしまった。

指示が出されると、その場で解散となった。姉妹がいる五水戦に顔を出そうかと思っていると、不知火に話しかけられた。

話すか迷っている感じだが、真剣な表情で思わぬ事を口にした。

 

「三日月…」

「はい、何でしょう?」

「仮説に過ぎませんが、空襲を避けられるかも知れません」

「え?」

 




今季は飛行機アニメが2作品やっていますが、片方は1巻から購読してるお気に入りの作品でもあります。アルペジオの空軍版みたいな感じです。本作品も多少オマージュが入っていますが、現代兵器でも対抗出来ない敵に特殊兵器で立ち向かう物語好きです。

本編では今回でようやく遠征任務が終了です。1作戦を数回に分けてやったので、次は内政回ですかね。
(今まで投稿した話の見直しもしなければ…)

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