自称ぼっちの彼は。   作:如月の夢

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お久しぶりの方も、はじめましての方も、当然生存確認がとれなくなった、しずねは最かわっ☆です。
いやー久々に書くとあれですよ、更に駄文になると言う天プレを踏んでるわけですねぇ。
とにかく、過去の作品を読んでくれた人も、そうでない方も、本編をどうぞよろしくお願いします。


噂の彼は。

どうも、モブ子Aです…

なんだね、君は突然現れて。って思う方々、すいません。

あれですよ、私なんか物語の主役は重いと言うか…

とか言いつつ、実は学級委員長と、矛盾しっぱなしの18才です。

とにかく、冒頭からか格好をつける、なんてことが出来るわけもなく、こうなんと言うか、だらだらと語っているわけですが…

今は放課後、学生にとっては祝福の時。

だがしかし、駄菓子菓子…すいません。忘れてください。

んんっ、とにかく、放課後にも関わらず、帰っていない理由。

まぁ、お察しの通り仕事ですよ、workですよ。

3年になって初の、進路希望調査の回収をしなければならないのです。

めんどくさいな、何て考えつつも、利益のない仕事をこなす私、あらやだ、社畜。

報酬は誉め言葉だけ、なにそれつらい。

とにかく、あと一人なんだ、早く終わらせて自由にならないと。

私にだって守りたい世界(放課後の時間)があるんだぁ!

 

 

という訳で、SEEDを覚醒しつつ、最後の一人に声をかけようと意気込むが、かける相手が相手なのですよ。

いやぁ、葉山くんとかに声をかけるとかっていう、恥ずかしくなるイベントなら、すぐに行くんですけどね?

その真逆、いつも猫背の彼です。

えっとヒキタニ君だっけ?とにかく、その子に声をかけないといけないのです。

なにかと、噂のある彼。

どのようにかければいいんだろう。

そんな本人は今……

……危ない、あれ?ヒキタニ君って実はイケメンなんだろうか?

窓際の席、その特権をいかして、涼しいそうに風を受けながら本を読む姿は、絵になっていた。

でも、キモいとかって噂も…

あ、目が腐ってる、なるほど全部台無しにしてるわけか。

楽しそうに本を読んでいるところ悪いけど、声をかけよう。

 

「あ、あのヒキタニ君?」

「?」

彼は座っているので、必然的に覗き込まれるかのように見上げられる。

うん、本格的に目が邪魔してるねこのイケメン……

「進路希望の紙、今日までなんだけど、今持ってる?」

「あ、すまん」

彼は、慌てた様子で鞄を開き、きちんと整えてあったファイルからプリントを取り出した。

「ごめん。」

謝る彼に大丈夫だよ、と告げる。

安心したかのように、読書に戻る彼。

どんな進路を書いたのだろう……

編集者か…こう言ってしまうのは失礼だけど、意外だなと思う。

そこまで確認して、ようやく気づく。

正式の書類故に、名前にふりがなが振ってあった。

「ひきがや、って読むんだね。」

「ん、ああ。」

「噂のヒキタニ君、名前から間違えられてるのか。」

「そうだな……」

「なんでいつも一人なの?」

疑問に思ったことを伝える。

私が見かけるときは、大抵彼は一人だった。

「集団に属するには、集団に気を使わないといけないだろ?」

「まぁね。」

「それが嫌なんだよ、アイデンティティーが消える。」

「そのアホ毛はアイデンティティーに入らないの?」

会話しながらも、テンションを表しているのか、左右にひょこひょこ揺れる。

なんか、可愛いなこれ。

「そこで、目に触れないんだな。」

「私は、そこまで性格腐ってません。」

「すまんな、馴れてないもので。」

「人との関わりに?」

「あぁ」

実際、会話をしながらも、目を合わせないどころか、本から目をあげていない。

「あれかな?人間強度が下がるからとか?」

「アホ毛だけで、鬼の鬼ぃちゃん扱いかよ…」

項垂れる彼、そんな姿を見て、少し可愛いと思う。

……あ、

「てか、知ってるんだな、そういうネタ。」

しまったぁぁあ!

「え、えー?なんのことー?」

明らかに声が震えている、我ながら残念なやつだな…

「い、いや、なんでもない。」

空気を読まれたぁぁあ!

「そ、そういう比企谷君だって、反応したじゃん!」

「わかったから、一旦落ち着け。」

そう言われ、ようやく気づく。

必死さのあまり、かなり近くに寄っていた。

馴れないことをした恥ずかしさ故、大袈裟にバックステップした。

「ご、ごめん!」

「お、おう。」

「「……」」

気まずい…

「見なかったことに、出来ない?」

「わ、わかった」

「だ、誰にも言わないでよ?」

「安心しろ、そもそも話し相手がいない。」

なにそれ、悲しい。

「安心していい理由じゃない…」

「しょうがないだろ、ボッチなんだから。」

「ボッチねぇ」

「なんだよ…」

正直もったいないと思う。

あ、なら!

「よし、比企谷君!」

「よくわからんが、嫌な予感しかしない。」

「私が話し相手になってあげる。」

「結構です。」

「即答された!?」

うぬぬ、なんか、心がいたいです。

そんな姿を見かねた彼は。

「あぁ、その嫌とかじゃなくてな?俺と話してると色々言われるぞ?」

「……確かにね。」

「だろ?だから」

「でもさ。」

今日話しただけでもわかった、彼の優しさ。

失うのはもったいない。

だからこそ。

「それってさ。」

反論されるとは思っていなかったのか、彼は不思議そうな顔をしている。

アホ毛も?に近い形をしている。なにあれ、ほんと可愛い。

「私がしたいなら、それでいいでしょ?」

「そりゃ、そうだが。」

「んー、じゃあさ、こんなのはどう?」

この関係は続けていきたい。

 

 

だから、彼にとびきりの笑顔を向け

「えっと。」

そして、ここから。

 

 

「いつも一人の君を、気にかけている私可愛い、そんなアピールをしているってことにしよう?それなら納得するでしょ?」

「……アホだな」

 

 

 

自称ボッチとモブキャラの

 

 

 

「アホってなにさ!」

「いや、アホだろ。」

 

 

 

ドタバタラブコメを始めよう。

 

 

 

 

「その幻想を……」

「おーい、出てるぞーオタク部分。」

「あぅ。」

え、始まるの?

 




物語的には、ブロローグに当たるお話。
今後の展開は如何に。
果たしてやる気は持つのか!
感想はどしどし!
と言うかキャラの名前……

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