クレヨンしんちゃん〜嵐を呼ぶ人類お助け大作戦!〜   作:ちりめん山椒

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どうも、オリフィス01です。だいぶ間を空けてしまって申し訳ありません。学校の卒業式やらバイトやらで時間がなかったり、話が詰まったりして今日にいたります。許してください何でもしますから(何でもするとは言ってない)


そして、断っておくことが一つ
久しぶりに書いたら元々無かった文章力がマイナスに行きました。なので今回の話は無茶苦茶だったり無理やりだったりするかもしれません。それでも読んでくださる方はどうぞ。無理な方はブラウザバック推奨です。


黒い綺麗なお姉さん、だゾ

「君はもしかして、野原しんのすけか?」

 

 

しんのすけに対し、そう質問する敵アーチャー。急に見覚えのない相手から名前を言われたしんのすけはキョトンとして問い返す。

 

「お? お兄さんオラのこと知ってるの?」

 

「いや、厳密に言えば君が成長した後……つまり未来の君を知っているという事だ」

 

「おお〜! もしかして未来のオラとお友達だったって事?」

 

「友達というか……腐れ縁というか……、まぁ死ぬまで一番行動を共にしていたからな。仲間のようなものだった。……色々と苦労させられたが」

 

そう言ったアーチャーの顔は嬉しいようなめんどくさそうな微妙な顔をしていた。しかし、決して嫌な顔はしていない。

 

「いや〜照れますなぁ」

 

『「「「「「「褒めてない」」」」」」』

 

「で、お兄さんはオラ達の事どうするの? 手伝ってくれるの?」

 

「いや、悪いが私は君たちを排除しにきたんだ。この先の大聖杯に行かせないためにね」

 

「ええ〜、い〜じゃな〜い。オラ達そこ行かなきゃなんないんだから〜。減るもんじゃないしぃ〜」

 

しんのすけがそう言っていると後ろからキャスターがやってきて、しんのすけの頭に手を乗せた。

 

「しんのすけ。こいつにそんなこと言っても進まねぇよ。あいつはそういう奴だ。

永遠に終わらないゲームなんて退屈だろう?良きにつけ悪しにつけ、駒を先に進ませないとな。だろ? 弓兵よ」

 

「その口ぶりでは事のあらましは把握済みか。大局を知りながらも自らの欲望に熱中する……魔術師になってもその性根は変わらんと見える。文字通り、この剣で叩き直してやろう」

 

「ハ、弓兵が何言いやがる。ま、前衛は又兵衛とアクション仮面に任せる事になるけどな」

 

「侍は殿や民を守るために戦に立つ。前に出るのは自然の流れだろうて」

 

「私はアーチャーとして呼ばれたが、基本接近戦がメインなのでね。勿論前で戦わせてもらおう」

 

又兵衛とアクション仮面はそう言って、キャスター達の前に出る。2人はそれぞれ構え、いつでも行けると態度で示す。キャスターはそれを見た後、ぼぅっと惚けているマシュに向けて言葉をかける。

 

「オイオイ何ぼんやりしてんだお嬢ちゃん。気ィ引きしめろよ? ここはオレ達が引き受けるからお前らはこの先にある大聖杯に向かえ。なぁに、こっちは3人もいりゃあ十分だ」

 

キャスターはニカッと笑いながらマシュ達に先に行くように言う。マシュ達はここに残るメンバーを見渡した後、洞窟の奥へと駆け出した。しかしアーチャーがそれをみすみす行かせるわけがない。アーチャーは手にしていた弓に投影で出した剣をつがえ、サーヴァントの弱点であるマスター……つまり立香めがけて放った。

 

「あ〜む」

 

「」

 

が、それは立香に当たる事なく、目の前に突き刺さった。立香達の視線がアーチャーの方へ行くと、そこには力の抜けたように崩れ落ち、惚けた顔をしているアーチャーと、その肩にひっついて耳をハミハミしているしんのすけの姿が。

 

「あむあむあむ、ぷはぁ。やっぱりどこか風間くんに似てるものがありますな」

 

「……ハッ⁉︎ ええい、私の耳をハミハミするな!!」

 

「いや〜でらっくすさせようと思って。オラの知り合いに普段は鉄砲当たんないのに耳を刺激したら当たるお姉さんがいるから」

 

「それを言うならリラックスだ! そもそも私はアーチャーだ。君の言うそのノーコンの女と一緒にされては困る」

 

「ほうほ〜う。でも人狙っちゃダメだゾ。当たったらどーするの」

 

「何を言っている? 当てるために狙っているのだ。私はこの先に君達を行かせる訳にはいかないのでね」

 

「それならもう立香お姉さん達行っちゃったゾ」

 

「……何?」

 

そう、アーチャーの前にいるであろう立香達はもうこの場にはいない。いるのはここに残ると行ったキャスターとしんのすけのサーヴァントの又兵衛とアクション仮面だけだ。しかもアーチャーのすぐ近くに居る。

 

「しんのすけ君。危ないからこっちに来るんだ」

 

「ほーい」

 

そう言ってしんのすけはアクション仮面に抱き抱えられ、アーチャーの肩から離れた。アーチャーの方は何かに耐えるようにプルプルしてる。

 

では、 何故立香達は先に行ったのか。理由はオルガマリーの判断だ。先のアサシンランサー戦において、しんのすけは気配遮断とサーヴァントのスタンに成功している。その時点でしんのすけを普通の子供と考えるのをやめた。しかしそれだけならまだ決断できない。だが、今回のアーチャーの反応を見て、あのアーチャーはしんのすけに苦労させられた1人だと確信(シンパシーを感じたとも言える)し、結果しんのすけ含めた4人での対処を判断した。

だが、一番の理由はしんのすけに耳をハミハミされている時の、アーチャーの威厳もへったくれもない顔を見た事である。

 

「……いつから居なかった?」

 

「オラが耳をハミハミし終わった時から」

 

それを聞いたアーチャーは耳まで真っ赤になって顔を両手で覆った。そんなアーチャーにキャスターは我慢の限界がきたのか吹き出した。

 

「ハハハハ! 皮肉屋のお前もしんのすけの前じゃかたなしかよ!」

 

「うるさい! しんのすけが予想外なだけだ!」

 

「え〜、オラ別に変じゃないゾ! ちょっとお茶目な幼稚園児だ・ゾ♥︎」

 

「「「「それはない」」」」

 

しんのすけの発言に敵も味方もなく否定が入る。全員に否定されたしんのすけは不服そうだ。

 

「さて、それでお主はどうするのだ? 今からここで戦うのか。それとも大聖杯に向かった立香達を追うのか。はたまた戦わずにここ場を終えるのか」

 

一通り話し合えた頃、又兵衛がアーチャーに問うた。

 

「正直に言えば、戦いたくはないのだがね。だが、私もここを通してしまった失態がある。君達にはここでご退場願おう」

 

「へっ、良いじゃねぇか。ここで決着つけようや。俺は負ける気なんてサラサラねぇけどな」

 

「私も負ける気は無いがね。……では、行かせてもらう!」

 

先ほどまでの雰囲気を無くし、アーチャーは両手に干将・莫耶を投影し、キャスターに襲いかかった。キャスターは素早くそれを杖で弾き、相手から距離を取るために後ろへ大きく飛び瓦礫の上に着地した。

 

「おいおい、いきなりとはやってくれるじゃねぇか」

 

「君にはちょうど良いだろう?」

 

「ま、良いけどよ。そっちがその気ならこっちも行かせてもらうぜ! ……その前に、しんのすけ。さっきは4人でって言ったがこいつの相手は俺だけで十分だ。お前らはあのお嬢ちゃん達の方に行ってこい」

 

「えー! オラも兄貴をお助けするゾ!」

 

「そいつは嬉しいが良いのか? 今お嬢ちゃんのところに行ってピンチを救えばしんのすけへの好感度がだいぶ上がると思うがなぁ(ニヤニヤ)」

 

「ハッ⁉︎ オラ急用を思い出したから立香お姉さん達のところに行ってくるゾ。……うっほほーい! 待っててねお姉さ〜ん! オラが今からお助けに行くゾ〜」

 

キャスターの口車に乗せられたしんのすけは、バレリーナのようにくるくる回りながら洞窟の奥へと進んで行った。

 

「……何やらそなた達には少なからぬ因縁がある様だ。この先のことは私達に任せておくが良い。行こうか、アクション仮面」

 

「そうですね。ここは任せるとしましょう」

 

又兵衛達はそう言ってしんのすけの後を追った。

 

「……ありがとうよ。……で? さっきは奥に行かせた失態がどうたらと言っていたくせに、しんのすけ達には何もせずに行かせるんだな?」

 

「……私もあいつに賭けてみようと思っただけだ。おバカで考えてる事は分からんが、最後まで人の味方になり、多くの繋がりと共に世界を救ったあいつにな」

 

そう語るアーチャーの顔は、何かを懐かしむ様に穏やかだった。

 

「……」

 

「さあ、闘いを続けよう。今の状況は1対1、全力は出せないが、本気で行かせてもらう!」

 

「……ああ。ここで決着をつけようか!」

 

そして、対峙する者達は目の前の存在を消さんと駆け出した。

 

 

 

○●○●○

 

 

しばらく進んで立香達の後ろ姿が見えた時、開けた場所に出た。奥には巨大な崖があり、その上には空洞の天井まで届く光の柱が出現している。

 

「あっ! オルガマリーお姉さんと立香お姉さん! お元気〜?」

 

「助太刀に来たぞ」「待たせたね」

 

「しんちゃん! それに皆さんも。どうしてここに? アーチャーはどうしたの?」

 

「んとねぇ〜。兄貴がここは俺1人で十分だから先に行って来いって。だからオラ達はお姉さん達をお助けに来たんだゾ」

 

「援軍が来たのはいい事ね。今はマシュが1人であのアーサー王と戦っているから加勢しなさい!」

 

「承知した。では参る!」

 

「まずはここから援護する! アクショォォォンビィィィム!」

 

オルガマリーに加勢する様に言われ、マシュが戦っている場所へ又兵衛は向かって行き、アクション仮面は援護としてその場からアーサー王へアクションビームを放った。横からの突然の攻撃に気付き、黒い鎧を身に纏った金髪の女性……アーサー王はマシュへの攻撃をやめ、後ろへ飛び回避した。その間に又兵衛とアクション仮面はマシュの元に向かった。

 

「マシュよ。私達も戦闘に参加するぞ」

 

「又兵衛さんにアクション仮面さん! ありがとうございます。敵の攻撃が強くて攻勢に出られなかったので助かります」

 

又兵衛達が合流した頃、立香達の方も指示を出すために話し合いを行おうとしていた。

 

「これで防御はマシュ、攻撃は又兵衛とアクション仮面という役割分担が出来たわ。アクション仮面はアーチャーだから又兵衛の援護もできるわね。貴方達もそれでいいわね?」

 

「はい!」

 

オルガマリーの言葉に返事を返す言葉は一つだけ。二つ目の声が聞こえてこない。

 

「ちょっと、聞いてるのしんのすけ?」

オルガマリーがそう言ってしんのすけの方を見ると……

 

 

 

「ほっほーい! 綺麗なお姉さ〜ん! オラの愛という名の剣に選ばれてみない〜?」

 

そこにしんのすけの姿はなく、アーサー王の下へナンパしに行っていた。ナンパされた本人はその無表情だった顔に困惑の表情をを浮かべている。

 

「ちょっと! 貴方なんで二回も同じ事してるのよ! 少しは身の危険を感じなさい!」

 

「身の危険? ……ハッ! もしかしてオルガマリーお姉さんオラの体目当てなの? いや〜んお嫁にいけな〜い」

 

「ち、違うわよ⁉︎ 私はそんな趣味持ってないよわよ!」

 

「所長、今はそんな話をしてる場合じゃないですよ! しんちゃん危ないから早く戻って!」

 

「ええ〜。オラ綺麗なお姉さんともっとお話ししたいゾ」

 

しんのすけは立香に戻る様に言われたが、アーサー王ともっと話したいと言っていうことを聞かない。そんなしんのすけにアーサー王は手に持つ剣を高く掲げる。

 

「っ⁉︎ しんちゃん危ない!」

 

立香が叫んだのと同時に、アーサー王はしんのすけに剣を振り下ろした。

 

 




と言うことで、書いてる自分が訳分からなくなる話でした。いや本当にすいません。これからもまたゆっくり更新していくのでどうか宜しくお願いします。

エミヤの過去についてしんのすけと絡ませるために、どなたかエミヤの過去を教えていただけませんか?宜しくお願いします。

次回かその次で序章は終わると思うので、それが終わり次第番外編を書いていこうと思います。

皆さんは新宿ピックアップはどうでしたか?私は20連引いて☆3鯖4体とあと他は全て概念礼装でした……。でもエミヤオルタピュックアップで単発引いたらジャンヌちゃん来てくれたので良かったです。……新宿のアーチャーおじいちゃんホシィ。

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