お前のような踏み台がいるか!(白目)   作:ジャック・ザ・リッパー

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水着会だと言ったな。あれは嘘だ。
水着は次回に持ち越しです。
つまり、次が読者サービス確定。

感想待ってる。


第二十五台

俺の名は伊織朱音、踏み台転生者だ。

現在は訓練合宿に連れていかれ、到着したところだ。今からヴィヴィオ達は、水着に着替えて川に遊びに行くらしい。フェイトそんや美遊も一緒だ。俺の方は、先にプレシアさんに会ってから適当に過ごす予定だ。ヴィヴィオから、「先に行って待ってますから!」と言われた。これは、川に行かないといけないのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久し振りね、伊織朱音。さて、今からデバイスを渡すからセットアップしなさい。」

 

「あの、唐突すぎて訳がわからないんですけど。」

 

久し振りに顔を会わせたプレシアさんから、いきなりデバイスの話を聞かされた。

 

「退院してからやることがなくてね。フェイトから、知り合いにデバイスを作れる友達がいると聞いて、手伝ってもらったのよ。」

 

正直な話、デバイスを作ってもらえたのは嬉しい。しかし、デバイスと聞くとあの事件を思い出してしまうのだ。

 

「デバイスって、まさかあれじゃないでしょうね?」

 

「あれって?」

 

「......ブラックボックス(黒歴史)。」

 

「違うわよ。私も手を加えたから、別物よ。」

 

やっぱりかよ!揺りかごベースのデバイスとか、過剰戦力にも程があるわ!俺は断ろうとするが、プレシアさんは俺に向かって箱を投げてきた。

 

「それの中に入ってるから、早く開けて上げなさい。私は、プログラムを作っただけだから、見た目に関してはフェイトの友達が作ってるわ。安心しなさい。」

 

「......もし、見た目もプレシアさんに任せたら、どんなものになってました?」

 

「花。」

 

良かった。花のデバイスとか、何処のタキシ○ド仮面だよってなるところだった。一応、箱の中身を確認する。

 

「ピヨ!」

 

俺は、箱をそっと閉めた。しかし、それは箱の中から飛び出してきた。箱の中には生き物がいた。黄色い体に丸いボディ、そして可愛らしい目をした鳥が中に入っていた。そして、箱の中から立体映像が飛び出す。

 

『呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!デバイスの外側を作った八神はやてやでー!どや?可愛いやろ!やっぱり、女の子は可愛らしい方がええよな!』

 

「あの、プレシアさん。デバイスの使い手が男だって、ちゃんと伝えましたよね?」

 

「......。」

 

本当に、プレシアさんは大事なところで失敗する人だなぁ!立体映像は、そのまま話を続ける。

 

『さて、君達はデバイス製作のお礼がしたいと思っとるよな?せやから、私からお願いがあるんよ。これを使う子は、過去からやって来たらしいやん。だから、箱の中に入ってるもう一つの物、それを持って帰って欲しいんよ。』

 

そう言われて、俺は落とした箱の中身を確認する。そして、その中身を見て何となく察した。

 

『それは、ある魔道書のコピーなんやけど、それでとあるかわいそうな女の子を救って欲しいんよ。多分、未来を変えるかもしれないけど、フェイトちゃんみたいにその子が救われる未来を作ってみたいと思ったんや。使う時が来ないかもしれないけど、その時は頼みます。それが私からの願いです。』

 

そして、映像は切れる。俺は、手に持った魔道書のコピーを机の上に置く。プレシアさんは、ため息をつきながら俺に問いかける。

 

「全く、とんでもない願いを押し付けられたものね。それで、持って帰るの?」

 

「一応、ね。でも、救ったら消えるかもしれない命があるって事が心配なんだよ。」

 

「......どういう意味?」

 

「八神さんの所には、多分だけどこのコピー本みたいに元になった子をベースに融合デバイスにしてるらしいんだ。その可愛そうな女の子を救ったら、その子が生まれない可能性もあるわけでね。」

 

「そういうことね。でも、どうするのかはあなたが決めなさい。」

 

やっぱり大人は汚い。子供に面倒なことを全部丸投げにしてくる。俺は、いつの間にか頭の上に乗る鳥に話しかける。

 

「それで、これの名前は?」

 

「まだないわ。生まれたばかりだから、あなたがつけなさい。」

 

「なら、ピースメーカー。愛称は、縮めてピースで。」

 

「戦争の兵器に、ピースメーカー(平和の担い手)なんて名前をつけるなんて、皮肉ね。」

 

「そんじゃ、始めますか!ピースメーカー、セットアップ!」

 

変身した俺のバリアジャケットは、銀色のコートみたいな拘束着に首についた鎖付きの首輪、何より背が高くなっていた。

 

「それが私が手を加えたプログラムよ。大人モードって言ってたかしら?本来、動物が人形になる変身魔法を自分の成長した姿にするなんて発想、中々思い付かないわよ。でも、今のあなたはまるで犯罪者か囚人みたいよ。」

 

まぁ、世界そのものを変える意味では、ドラえ○ん的には犯罪者だし文句は言わない。さて、そろそろみんなと合流しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

思春期女子の会話2

 

「全然来ないね、早く来ないかなぁ?」

 

「ヴィヴィオさん、来ないってスカーレット選手の事ですか?」

 

「あ、うん。アインハルトさん、そのスカーレットって名前偽名ですよ。」

 

「そうなんですか?でも、どうしてそんなにソワソワしてるんですか?」

 

「だって、伊織君の水着姿を想像するだけで、興奮してきません?」

 

「興奮?何故、興奮するんですか?」

 

「だって、男の子が普通は見せない肌を晒して、堂々と見ていいんですよ!興奮するしかないですよ!」

 

「嫌、普通逆じゃ?......ア、ハイソウデスネ。」

 

「アインハルトさん、顔真っ赤ですけどどうかしました?」

 

「イエ、ナンデモ。」

 

アインハルトは女の子だが、前世の記憶で自分の体が男だったので、生々しいレベルまで男の裸を思い出して恥ずかしくなった。




アインハルトさんが何を思い出したか?
何ってナニだよー。(意味深)

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