お前のような踏み台がいるか!(白目) 作:ジャック・ザ・リッパー
急いで書いたから多分、出来が悪いと思う。
理由としては、踏み台君のデバイスの話を早く書きたかったから。
感想待ってる。
ハロハロ、踏み台転生者の伊織朱音だ。
現在、俺と美遊とヴィヴィオは日の出ていない暗い朝に海に来ている。それは何故か?漁船に乗るためである。
何故漁船か?理由は簡単である。ヴィヴィオの修行とお金を稼ぐ為である。
「うぷっ、おえぇ。」
早くもヴィヴィオがダウンしているが、俺はせっせと重い荷物を船の上で運んでいく。少しすると回復したヴィヴィオが同じように荷物を運ぼうとするが、波で揺れる船の上でバランスを崩して荷物をぶちまける。
漁船から降り、次ぎは朝食を食べる。
どうせ船の上で吐くと思い食べなかったが、その通りだった。食後はヴィヴィオに読書をさせる。時間以内に目標のページまで読めなければお昼を食べられないというルール付きである。
午後は砂浜でダッシュである。これは俺とヴィヴィオの二人でやったが、ヴィヴィオが付いていけず、仕方がないので途中でスクワット(海の中で)に変更。夜には筋肉痛でヴィヴィオが限界を迎え美遊が回復魔法をかけるという一日を一週間行った。
「こんなもんでいいか?」
死んだように眠るヴィヴィオを見ながら俺は呟いた。
明日はヴィヴィオのリベンジマッチ、今できることは全てやったつもりだ。確かにお金を得るためにヴィヴィオを使ったが、これも修行のためである。一週間でそこまで変わることはないが、勝つ可能性を上げることは出来ただろう。
明日のリベンジマッチが楽しみである。
「まさか、リベンジマッチの相手がお前だったとはな。ハイディさん。」
「スカーレット選手、まさかあなたが来てくれるなんて。分かりました、あの時の決着をつけましょう。」
ヴィヴィオのリベンジマッチの相手が、顔見知り(不審者)だった。しかも相手のハイディさんは、ヤル気満々である。しかし、その相手がリベンジに燃えるヴィヴィオではなく俺じゃなければ良かったのだが......。
「嫌、何でそうなる。お前の相手はヴィヴィオだろ。」
「......そうでしたね。なら、すぐに終わらせますからスカーレット選手は準備してください。」
こいつ、普通に俺を見てからヴィヴィオの事を素で忘れていたみたいだ。しかも、ヴィヴィオを瞬殺する宣言までしている。
しかし、今のヴィヴィオを倒せるかな?
ヴィヴィオの方も、本を読んで準備万端なようだ。
「ヴィヴィオ、大丈夫か?試合前に本なんか読んでて?」
「......ノーヴェ、大丈夫だよ。私だって遊んでいた訳じゃないからね。」
「そ、そうか。頑張れよ。」
数分後、お互いが準備を終え向かい合う。
「お待たせしました。」
「こちらこそ、来ていただいてありがとうございます。」
審判役のノーヴェが二人の間に入り説明を始めた。
「ここは救助隊の訓練でも使わせてもらっている場所だ。許可もとってあるから安心して全力出していいぞ。」
「うん、最初から全力で行きます!」
そして、二人の声が重なる
「セイクリッドハート、セットアップ!」
「武装形態」
二人は大人モードになった。ノーヴェがルールの最終チェックをする。
「今回も魔法は無しの格闘オンリー。5分間一本勝負だ。それじゃ、試合開始!」
こうして、決戦の火蓋が落とされた。
「なっ!?」
試合開始直後、アインハルトは驚いていた。少し離れた位置に立っていた相手が、一気に目の前に現れ攻撃してきたのだ。とっさに防御して反撃しようとするが、そこに相手の姿はいない。またすぐに目の前に現れ攻撃してくる。アインハルトもすぐに対応して攻撃するが、相手は紙一重で避け防御される。避けて体制を崩したと思ったら、その状態で強い一撃を放ってくる。
ノーヴェは、その光景に驚いていた。
「おい、お前はヴィヴィオにどんな修行をつけたんだ?」
「この一週間、俺はヴィヴィオの足を重点的に鍛えた。それだけだ。」
実際にあの修行は、かなり足に負担のかかる修行なのだ。船によりバランスを鍛え、砂浜で走ることで瞬発力を上げ、水中スクワットで足に負担をかけた。本を読ませたのは、脳の処理能力を上げるためである。速読することで脳の処理能力を上げれば、相手の攻撃を防御する能力が上がる。実際に、速読することで200キロで飛んでくる野球ボールに百発百中でバットを当てるという事が出来るようになった事例もある。
こうして、試合は進んでいった。
結果だけ言おう、引き分けだった。
アインハルトは、ヴィヴィオのヒットアンドアウェイ戦法から脱出するべく覇王断空拳を使って足場を崩して動きを制限、そして行動パターンを読んで覇王断空拳をカウンターで放とうとしたが、ヴィヴィオがアインハルトに突っ込んで頭突きを放ったのである。
お互いに脳震盪で倒れ試合は引き分けという結果になった。
ヴィヴィオとアインハルトは、お互いに背を預けながら語り合っていた。
「先週は失礼なことを言ってすいません。はじめましてヴィヴィオさん。私は、アインハルト・ストラトスです。」
「こちらこそ、また試合してくれてありがとうございます。はじめましてアインハルトさん。私は、高町ヴィヴィオです。」
ぶつかり合った二人は、まるで初めて会ったようにお互いに名前を呼んでいた。
オマケ
なのは組の赤井烈斗君達
ユーノ・スクライアは、赤井烈斗に怒っていた。
それは、赤井烈斗のある一言が原因である。
「ユーノって、女みたいな名前だよな。」
「ユーノが男の名前で悪いか!僕は、男だ!」
ユーノの拳が、赤井烈斗の顔面に突き刺さった。
ユーノを見て、誰かを思い出した人。
多分その人で間違ってません。