お前のような踏み台がいるか!(白目)   作:ジャック・ザ・リッパー

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書いたよー。
さて、今回の話に納得してもらえるのか心配だが、自分なりに頑張った。

感想よろしく。


第二十一台

どうも、踏み台転生者の伊織朱音です。

只今、フェイトさん(大人)に連れられてヴィヴィオさんの家にいます。フェイトそんは、ソファーで途中で合流した美遊と一緒に寝ているが、俺とプレシアさんはフェイトさんとヴィヴィオさんと一緒に向き合って座っていた。

そんな緊張感のある中で、フェイトそんはプレシアさんに話しかけた。

 

「あなたは、私の母さん何ですか?」

 

その問いに、プレシアは考えるかのように時間をかけて答える。

 

「......ええ。私は、プレシア・テスタロッサは、フェイトの母親よ。情けない駄目な母親だけどね。」

 

「ッ!母さん!」

 

フェイトさんは、立ち上がってプレシアさんに抱き付いた。勢い良く抱き付いたせいか、プレシアさんが血を吐いた。

その様子を見て戸惑うヴィヴィオと感動する俺。

 

「えっと、プレシアさんはフェイトママのお母さんだから、この場合はプレシアお婆ちゃん?」

 

「......お婆ちゃん。グフッ!!」

 

「プ、プレシア!!」

 

ヴィヴィオのお婆ちゃん発言により、プレシアさんが血を吐いた。確かに自分の娘が生きていたらそう呼ばれてもおかしくないような年齢なのだから、これはある意味きつい発言だな。

 

少し時間が経って、フェイトさんが落ち着いたので俺たちの現状を話すことにした。俺たちが過去から来たこと、帰るには多分プレシアさんの治療が必要なこと、ジュエルシードによる事件からこうなったこと。

 

だが、フェイトさんは俺が説明を終えた後、こんな質問をしてきた。

 

「説明はわかったけど、君は誰なのかな?」

 

「は?フェイトさん忘れたのか?俺だよ。一緒に飯食って風呂入って寝る仲の相手だぞ?」

 

「ちょっと待って、フェイトと一緒に風呂に入ったってどういうことかしら?親としてそこを詳しく聞きたいんだけど。」

 

「ごめんなさい。私には、君みたいな銀髪の男の子が知り合いなら忘れるはずがないと思うけどわからないよ。」

 

プレシアが何故か怒りで電気を帯びた鞭を俺に向かって振るおうとしているがそんなことはどうでもいい。だが問題は、未来フェイトさんが俺のことを知らないことである。......もしかして。

 

「......成る程、そういうことか。フェイトさん、プレシアさん、落ち着いて聞いてください。俺達は時間だけじゃ無くて世界線も一緒に転移してるみたいです。」

 

「「は?」」

 

「分かりやすく説明すると、俺たちが来た世界はA世界だけど、この未来に俺はいないし、フェイトさんが俺達のように未来に行った記憶がない。なら、考えられるとすればこの世界は、全く違った世界の進み方をしたB世界になります。」

 

フェイトさんとプレシアさんが驚いている。ヴィヴィオさんは、まだ理解していないようだ。違う世界の未来、ViViD世界とでも言うか。なら、目の前にいるフェイトさんと、俺達と来たプレシアさんは、例え遺伝子レベルで家族だったとしても、他人ということになるのだ。

 

それからは、誰もが無言になった。その中でも、フェイトさんとプレシアさんが一番気まずいだろう。家族だと思っていた相手が、別人だと判明したから仕方がない。

だが、そんな状況で初めて口を開いたのはフェイトさんだった。

 

「伊織君、私にお母さ......プレシアさんの治療費を出させてもらえないかな?」

 

「な、何を言っているのフェイト!私は、あなたの母親じゃないのよ!」

 

「そうですよ、フェイトさん。このプレシアさんは、あなたとは他人です。......それでも何故、あなたが治療費を出すんですか?」

 

フェイトさんは、ぎこちない笑顔で答えてくれた。

 

「違う世界のお母さんだってわかってるよ。でも、君たちの世界ではフェイトはお母さんに娘として認めてもらって、愛して貰ってる。そんな素敵な未来がある。なら、私はそんな可能性のある未来を作ってみたいんだ。これは私の我が儘です。私にお母さんの、プレシアさんの治療費を出させて下さい。」

 

「......後悔しませんね?」

 

「しないよ。」

 

フェイトさんは、笑顔で言い切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ、仕事の後のなのはさん

 

 

「フェイトちゃん、ヴィヴィオ、だだいま!今日は、つかれたよ~!今日のご飯は何かn―」

 

「お、おかえりなさい、なのは。」

 

「......ハッ!?」

 

驚いてフリーズしたが、目の前にあり得ない者がいる。ちっちゃい頃のフェイトちゃんがいる!?

 

「ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」

 

「もちろんフェイトちゃんで!」

 

私はフェイトちゃんに飛びかかった。しかし、何故か横から電撃を受けて意識が飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ドッキリ大成功?フェイトさん、これでいいの?」

 

「うん!最近ヴィヴィオの事で驚かされたから、仕返ししたかったんだ!手伝ってもらってありがとうね、フェイトちゃん。」

 

これでいいのか未来組。




続きを書くか迷う。
書くのやめてた作品なので。

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