お前のような踏み台がいるか!(白目)   作:ジャック・ザ・リッパー

11 / 29
お気に入りが増えたので、投稿。
皆欲しがりさんだね。お待ちかねの踏み台だよ。
楽しんでいってね。


第十台

オッス!オラ、伊織朱音!

最強の踏み台を目指して頑張っている!

フェイトそんとはあのあと、ジュエルシードとクラスカードを交換することにした。一応、クラスカードの事をイリヤに聞きに行くようにはするが、他にもクラスカードがないか心配である。

 

もし、クラスカードがジュエルシードと反応して英霊が出てきたら......考えるのはよそう。この町どころか、地球が大ピンチになる未来しか想像できない。

 

俺は急いでイリヤに真実を聞きに行く。フェイトそんも、もう少しジュエルシードを探しに行くそうだ。一応、クラスカードも見つけたら持ってきてくれるように頼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、急いでイリヤの家にやって来た。

イリヤはユーノを拾うシーンに立ち寄ったからか、丁度家に入る所だった。俺はイリヤを呼び止めた。

 

「イリヤ!大事な話がある。ついてきてくれ。」

 

「えっ?ちょっと待って!?いきなり何なの!?」

 

俺はイリヤの腕を掴むと、人気のない川原の橋の下まで連れていく。俺は、イリヤの腕を離すとイリヤはモジモジしながら俺をチラチラと見ている。

俺は、イリヤに積めよって話しかける。

 

「イリヤ、これから俺が聞くことに正直に答えてくれ。」

 

「えっと、その、今じゃないとダメかな?まだ、心の準備が。」

 

「今じゃないとダメなんだ!」

 

俺は、イリヤが逃げられないように壁際に追い詰めて腕を壁にドンと突く。イリヤはさらに慌てる。

やっぱりだ、イリヤはきっとクラスカードが町の何処かに散らばった事を隠すために逃げようとしている。

 

イリヤがもうだめだと思ったのか、眼を瞑る。今更知りませんでしたアピールをしたところで遅い!俺は、片手でクラスカードを持ちながら、もう片方の手でイリヤの頬に添える。

 

「イリヤ、眼を開けろ。ちゃんと見てくれ」

 

イリヤはゆっくりと眼を開けると、目の前にはクラスカード、真面目な顔をした俺。イリヤは何故か唖然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり、このクラスカードはイリヤのものだった。

正確には、イリヤのデバイスが落としたものだが。イリヤのデバイスは、予想通りカレイドルビーだった。サファイアの方がいそうで怖い。

 

簡単に説明すると、イリヤを転生させた神様は、カレイドルビーの完成が遅れたので急いで作ったのは良いが、手違いでクラスカードを落としてしまったらしい。なんとも迷惑な話である。

 

「なら、イリヤは魔法少女に変身できるのか?」

 

「できるよ。ルビー、お願い。」

 

「えー!こんな踏み台野郎にイリヤさんの変身シーンを見せるんですか?」

 

カレイドルビーは、渋々ながらもイリヤを変身させた。アニメ通りの変身だった。途中で裸が見えた気がするが、気のせいだと思いたい。

 

「可愛いな。イリヤ、お前はクラスカードをインストール出来るのか?」

 

「出来るよ。アーチャー、インストール!」

 

イリヤは光に包まれると、長い髪を後ろで上げた赤い弓兵の格好をしていた。うん、かっこかわいい。

イリヤはすぐに変身を解いた。

 

「一応出来たけど、すぐに変身解けちゃうんだ。」

 

「成る程、でもホントに凄いなこれ。俺も出来たりしてな。アーチャー、インストール!」

 

その言葉と共に、俺の体が光に包まれた。

あれ?こういうのって普通、デバイス経由で変身するものじゃないの!?光がなくなると、俺は上半身が全裸だった。ナニコレ(白目)?

 

紛うことなく英雄王さんです、はい。イリヤは、俺の姿を見て鼻血を流した。これはなかったことにしよう。そう思って俺は、変身を解いてイリヤにクラスカードを渡し帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅すると、フェイトそんが俺に駆け寄ってきた。

どうやらフェイトそんが、拾い物をしたらしい。

一応部屋に置いてきたらしいが、またクラスカードかな?そう思いながら、部屋に入った。

 

「お帰りなさいませ」

 

俺は、そっと扉を閉めた。

フェイトそんに、拾ってきたものの正体を聞く。

 

「フェイトそん、君が拾ったものって何かな?」

 

「女の子です」

 

「何とんでもないもの拾ってきたんだよ!?普通に誘拐だからな!」

 

「でもあの子、家も親もいないって言ってて。」

 

「ここは、孤児院でも託児所でもないの!普通の家なの!返してきなさい!」

 

「やだ!」

 

「やだ!じゃありません!ええい!俺が捨ててくる!」

 

俺が部屋に入ると、女の子があるものを見せてきた。ランサーのクラスカードである。

 

「これをあなたに渡します。なので、私に住む場所と食べ物を提供してください。」

 

神様、踏み台を目指すものは、ここまで苦難を与えると言うのですか?(白目)


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。