セシリア・オルコット
学園卒業後は国連のIS宇宙進出計画に参加し、オルコット家の復興を目指す。宇宙進出計画に参加した際に共に計画に参加していた男性に恋をし、宇宙に飛び出した際に船内にて告白。告白は成功し、4年後に地球へと戻ってきたら結婚式を挙げると友人の鈴やシャルロット達に知らせたとのこと。
シャルロット・デュノア
学園卒業後は倉持技研の専属パイロットとなり亡命し、同じく倉持技研の研究者となった父が考案した宇宙用の道具のテストに付き合っている。時折日本に建てた母親の墓に花を手向けに父と共に出かけているとのこと。最近の悩みが父がお見合い相手の写真を持ってくること。
ラウラ・ボーデヴィッヒ
学園卒業後はドイツへと戻り、軍人としての職務を全うしている。当時は失恋という言葉が分からずどうやって一夏に嫁入りしようかと模索していたらしいが、自分の手元に一夏と束と鈴の結婚しましたという手紙が届いてから諦めたとのこと。クロエとは連絡先を交換しているがこちらから送ることはあるが向こうから送られてくることが余りない事に少し寂しさを感じるが、何時までも姉に甘えるわけにはいかないと自分に言い聞かせているとのこと。
シルヴィア
一夏達が卒業してから、学園主任を任されより良い学園生活を送れるようにと厳しい規則等を排除し、楽しい学園生活を送れるように日々努力している。時折ロシアへと戻り、自分の元上司と酒を交わすのが一つの楽しみだと思っている。
山田真耶
変わらずIS学園で教師を続け、束に教えてもらった方法で生徒たちを育ている。相変わらず生徒たちからは先生と思われず、年上の友人みたいな感じでいられることに慣れ始める。
更識楯無、簪
楯無はロシアの代表を卒業と同時に降り、更識家当主としての仕事に専念する。簪も同じように日本代表候補生を降りた後は姉の手伝いをしている。
そして篠ノ之家と織斑千冬はというと
篠ノ之家は束との縁を切られただの篠ノ之家として見られ、龍韻はまた子供たちに剣道を教え始める。その教え方は自分の身を守れるようすると同時に、傷つきそうになっている人を助けるための力の使い方を教えている。子供たちの親からも子供に力の使い方をしっかりと学んでもらえるからありがたいと思っている。ある時、新聞社がどうしてそんな力の使い方を教えているのかと聞いたことがあり、龍韻は
「自分は力の使い方を教え間違えた事がある。だから二度とそんな間違いを犯さないためにこうして教えてる」
そう答えられたそうだ。
そして箒は家から出て行き、今は何処にいるのか分からなくなっていた。置手紙には
『力で言う事を聞かせようとする私がいては、お父さんのすることの邪魔にしかなりません。遠くへ行き己を見つめ直しに旅に出ます』
そう書かれていた。
そして織斑千冬はというと、彼女が住んでいる家は石が投げ込まれたのか窓は割れており、更に壁には『人殺し』、『娘を返せ!』、『社会の敵!』と書かれた張り紙が貼られている。そんな幽霊屋敷のようになりながらもまだ織斑千冬は住んでいた。ゴミや食べかけの弁当、酒の空き缶などが散乱した居間に置かれているソファにもたれるように虚空を見つめていた。
「…一夏、どうしてお姉ちゃんを捨てるんだ。なんで?どうして?そんなにお姉ちゃんが嫌いなのか?私はお前のこと大切にしていたんだぞ」
そう呟きながらもたれていた。自分がどれくらいソファにもたれているのかも分からないくらいその場から動こうとしていなかったのだ。
何故こうなったのか。最初はご近所もお付き合いとして様子を見には来ていたが、千冬が過去にしでかした行いがご近所へと広まりそれ以降様子を見に来ることが無くなったのだ。その為食事もとらなくなり、みるみるやつれていった。それから数ヶ月後に腐敗臭などが外へと漏れ出したことにご近所は我慢できなくなり、市へと連絡。市の職員が到着し、中へと入ると食べ残った弁当や洗われていない空き缶からカビなどが生え、腐敗臭をまき散らしていたのだ。職員は家主を探そうと奥へと行き居間へと入った時にソファにもたれたまま餓死していた織斑千冬を発見し警察へと通報したのだ。その後織斑千冬の遺体は火葬され無名墓地へと埋葬された。
以上がIS学園を卒業、退学した人物たちのその後などです。