ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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本編書こうと思ったときに降ってきたネタです。


おまけⅡ~ビバヤング~

白い靄が晴れ一人の男子中学生が自分の容姿がおかしいことに気づく。

 

「まさかこれって俺が中学の時のじゃないか。」

 

そうこの中学生はロック(13歳)なのである。ロックは一体なぜこうなったのか考えていると背後にあった扉が荒々しく開けられ中に入ってきたのは

 

「なんだこりゃーーーー!」

 

「レヴィ?! 目つき悪いなお前!」

 

入ってきたのはレヴィ(14歳)だった。大人の時とは違い目つきが悪く常に睨んでいるように見えた。

 

「うっせぇ~バカ! 何その頭? それかっこいいの? それってかっこいいの?」

 

レヴィにそう言われロックは慌てるように頭を隠そうと両手で頭を隠す。

 

「う、うるさいな校則だったんだよ!」

 

両者が口喧嘩をしているとその後ろをそぉーと抜け出そうとした人物がいたが。

 

「あ、ベニー!」

 

「うわ、いじめられっ子オーラがにじみ出てる。」

 

そう言われベニー(12歳)は泣き叫びながら両手をあげる。

 

「見るなよ! だから会いたくなかったんだ!」

 

するとレヴィはあと一人ダッチがいないことに気づく。

 

「そういやダッチは? ダッチはどうしたんだよ?」

 

そう聞かれベニーは紙切れを手渡して説明する。

 

「ダッチはとっくに逃げたよ!」

 

そう言われ渡された紙切れをみるとそこには

 

『さがさないでください。 ダッチ』と書かれていた。

 

3人は野郎逃げやがったなと思っているとロックは一夏がいないことに気づき、一夏の部屋の前へと行くと誰かが出てきた。

 

「ふわぁ~、おはよ~。」

 

そう言いながら出てきたのは保育園児くらいの子供で寝巻きには星が描かれており、左手にはクマのぬいぐるみを抱いていた。

それを見たロックとレヴィはまさかと思い声を掛けずにはいられなかった。

 

「ま、まさか一夏なのか?」

 

ロックがそう声を掛けると一夏だと思われる子供はロック達に顔を向け、笑顔で挨拶をしてくる。

 

「あ、ロックお兄ちゃんにレヴィお姉ちゃんおはよ~。ふわぁ~。」

 

他の人たちとは違い一夏だけ幼児退行している感じで、まだ眠いのか目を擦りながら2人に近付く。

 

レヴィは一夏の保育園児に退行したことに歓喜していた。

 

(な、な、な、なんじゃありゃー! 小学生の時の一夏は見たことあるが保育園児のは見たことないけど、めっちゃ可愛すぎるだろー!)

 

レヴィが石のように固まっていることに気づいた一夏(5歳)は近づいてレヴィの服の裾を掴んで引っ張る。

 

「レヴィお姉ちゃんどうかしたの?」

 

「な、な、何でもないぞ! と、とりあえずダッチ探しに行くから服着替えてこい。」

 

一夏ははぁ~いと言って部屋へと戻り数分後、服を着替え終えた一夏がクマを抱きしめながら出てきて、レヴィ、ロック、一夏はダッチを探しにまず暴力教会へと赴く。中に入ると金髪のきわどい衣装を着た女性がおり、レヴィはすかさず一夏の目を手で隠す。

 

「? レヴィお姉ちゃんどうしたの?」

 

「お前は見るんじゃない。」

 

「おや、可愛いね坊や達だね。でもここにはダッチは来てないわよ。」

 

「あんた誰だ!」

 

ロックの鋭いツッコミがすかさず入る。

 

「おやお分かりでないかい?」

 

そう言って煙草を吸い、吐き出す女性。

 

「ヨランダだよ、ぼっちゃん。」

 

そう言われレヴィは驚きすぎて開いた口が閉じなかった。

 

「げぇ、マジかぁ!」

 

「ほぇ? ヨランダおばあちゃん? けど声違うような気がするんだけど。」

 

一夏はレヴィの手でヨランダ(?歳)の姿が見えていないため声だけが頼りなのだが声がいつも聞いているヨランダと違い困っているとヨランダが一夏に近寄り頭を撫でる。

 

「おやおや、一夏坊やも随分かわいい子になっちゃったじゃない。」

 

「あ、この撫で方ヨランダおばあちゃんだぁ。」

 

そう言って頭を撫でられ続けてる時にレヴィはエダがいないことに気づく。

 

「そう言えばエダはどこ行ったんだよ?」

 

「あぁ、あの子も随分面白いくらい変わっちゃったんだけど姿が見えないねぇ~、おぉ~いエダ?」

 

そう言って呼ぶが返事はない。

 

「クソ~、あいつも逃げたか。」

 

そう言って他の所に探しに行くかと言い、ロックと一夏を連れて教会を後にする。その時一夏はふと後ろを振り向くとエダが扉の影から一夏に向けて手を振っていることに気づき声を掛けようとしたがエダは自分の口元に人差し指をたてシィーとポーズをとる。

一夏は何だろうと思ったけどしゃべっちゃダメと言っている気がしたから何も言わずただ手を振ってレヴィ達と一緒に去って行く。

それを見送ったエダは息を吐き扉の影から出てくるとその衣装はチアリーダーの恰好だった。

 

「まったく急いで逃げようとした瞬間にあいつらが来ちまうとは、冷や汗が止まらなかったぜ。」

 

エダ(17歳)はそう言って逃げる準備へと戻る。

 

 

~とある建物の入り口前~

 

『ピンポーン!』

 

レヴィ達はとりあえずダッチが行きそうな人物がいる建物の前に来てインターホーンを鳴らすと扉の鍵が開き小柄の少女が出てきた。

 

「えっとぉ~、今お父さんもお母さんも留守にしてるので、よく分かりませぇん。キャッ」

 

そう言って出てきた少女にジト目で見るロックとレヴィ。一夏はヨランダから別れ際にもらったペロペロキャンディを舐めて誰だろうと考えていた。

 

「姉御、ヨランダ見たら何も驚くことないぞ。」

 

レヴィが姉御と言った少女、そう彼女はホテルモスクワの幹部のバラライカ(9歳)なのである。

 

「あらそうなの。というかあんた目つき悪いわね。」

 

バラライカにそう言われレヴィは切れた。

 

「うっせーよ!」

 

「にょ~ほほほほ! 育ちの悪さが顔に出るわね。」

 

バラライカは口に手をあて、上品?に笑っているとレヴィ達に近付く人物たちがいた。

 

「なんだ、お前らもか。」

 

ロックはそう声を掛けられたほうを見て驚愕した。

 

「張さん、若?!」

 

最初に声を掛けたのは張(15歳)だった。その隣にいた人物たちはレヴィが気づいた。

 

「バオはあんまし変わってねえな。」

 

「うるせぇ。」

 

バオ(22歳)、ベトナム戦争時の装備を着用していて、余りにも場違いな感じだった。

 

「シェンホアは貧乏くせぇな。」

 

「余計なお世話ヨ」

 

シェンホア(12歳)、大人の時とは違い髪は短髪で顔だちもちょっとマルイ感じだった。相変わらず喋り方はデスダヨだが。

 

「ところでそこにいる子供って誰なんだ?」

 

張がそう聞くとキャンディを舐めていた一夏は舐めるのをやめる。

 

「張のお兄ちゃん、こんにちは~。」

 

一夏が屈託のない笑顔を張に向けると、張の体に稲妻が走った。

 

「ま、ま、まさか一夏なのか?」

 

「え?」

 

張が震える声で聞くとバラライカもさっきからいたこの子供が一夏だとは思ってもいなかったのだ。

 

「うん、僕一夏だよ。」

 

一夏がそう肯定するとバラライカは震える手足でゆっくり一夏に近付く。

 

「うん? どうしたのバラライカお姉ちゃん?」

 

その一言がダイレクトアタックとなりバラライカは猛ダッシュで一夏に抱き着く。

 

「か、か、か、可愛いーーーーー!」

 

「あ、姉御?!」

 

一夏に抱き着いたバラライカはむぎゅーと一夏に抱き着いており一夏は頭に疑問符を浮かべながらジッとしていた。

 

「可愛すぎます! もぉ~、一夏はどうしてこんなにも可愛いの? お姉ちゃんにそんなに可愛がって欲しいからそうなったの? もうお姉ちゃんを萌え殺したいのね? そうなんでしょ?」

 

元軍人という気配はなくそこには可愛いものを見つけて頬擦りしまくる少女がいた。張も弟分を撫でたいと後ろで順番を待っていた。

そんな状態を見るに見かねたロックがバラライカの側近がいない理由を聞く。

 

「そ、そう言えばボリスさんは?」

 

「うん? 軍曹かそう言えばどこに「大尉~!」おや?」

 

声がした方に全員見るとそこには茶髪の美少年がロック達に走り寄ってきていた。

 

「探しましたよ、大尉。」

 

「はぁぁぁぁ~?」

 

バラライカは驚きすぎて口がアングリ落ち、ロックとレヴィは誰だこいつと言った目線で見ていた。一夏は張に肩車をしてもらい遊んでもらっていた。

 

「ど、どなた?」

 

バラライカは震えるようにそう聞くと美少年は驚きつつも自分の正体を伝える。

 

「お忘れとは嘆かわしい。専任軍曹のボリスであります!キラキラ」

 

「「「えぇぇぇ~~~~!」」」

 

ボリス(16歳)からの爆弾発言にロック、レヴィ、バラライカは驚愕する。

 

「自分は昔、もやしっ子と罵られおり、軍隊に入って鍛えなおそうと思ったのであります!」

 

その言葉に3人は指をさして叫ぶ。

 

「軍曹お前!」

 

「なんというもったいない事を。」

 

「そのままでいろ!」

 

3人からの指摘にボリスは驚愕の顔を浮かべる。

 

「そんな!」

 

その頃一夏は張と一緒に中華料理屋でご飯を仲良く食べていたとさ

 

終わり




次回本編

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