異聞 艦隊これくしょん~艦これ~ 横鎮近衛艦隊奮戦録 作:フリードリヒ提督
同年最後の更新分です。
どうも、天の声こと作者のフリードリヒ提督です。
第3部は2編構成にチャレンジしてみました。慟哭編と激動編の2構成に分けたのですが、ここで差を出すのに非常に苦心した所はあります。
特に繋ぎの辺りですが、その苦心の様相が良く表れていると思います。
そして第3部は深海の複雑な情勢についても色濃く描いた回でもあり、艦娘艦隊の闇の一端を曝け出したお話でもありました。
そして提督である紀伊直人の精神的な成長を描き、様々な人々と新たな仲間達と出会ったことも付け加えるべきでしょう。作者としても、今回主人公達にとっては非常に成長を感じられる期間だったと思います(苦笑)
そして最終章である第14章から、セリフ以外の文章の一括化を図ってもいます。
少しでもスクロールの手間が省けているといいのですが、まだ全編にこの改修が行き届いている訳ではありません。今後取り組んでいくつもりではいますが、あまり期待しないでお待ち下さい。
今年はまさかのクリスマス回から更新をスタートしていますね(苦笑)
実は当初は季節を合わせる予定だったんですが、所々の事情と更新の遅延で諦めざるを得なかった事情もありました。そうですね、そんな事もありました。
それと、昨年までは固持してやまなかった毎日更新をイベント以外でもちょくちょくお休みを頂くようにもなりました。今後はその様な事があっても問題ない位に時系列上は進展して行くとは思いますが、来年以降もお付き合いください。
そして今年も支援者になって下さった方や、後援者様の助力を受けまして、こうして1年を締めくくる事が出来ます、本当にありがとうございました。
よくよく考えれば非常にキリのいい1年のシメ方でもありますね。まぁ、今年も1年間、本当に多くの方に私如きの拙筆にお付き合い頂けたことに感謝したいと思います。
私事になりますが、今年と言うのは私の家庭状況も多少ですが大きな変化をしておりまして、今年の2月6日に母が脳幹出血(橋出血)で倒れている所を通行人に発見されまして、一命は取り留めたものの後遺症で半身不随と、発語障害を患い、二度と歩けず、言葉も発せなくなると言う事態になりました。
現在も某市の病院に入院中なのですが、事実上預けられていると言った方がよく、要介護の祖父の手前、家にも連れて来る事が出来ないでいます。
私自身は一応元気です。色んな方々に支えて頂き、何とかこうして筆を執り続ける事は出来ました。今後いつまでこういった状況が続けられるかは不透明ですが、やれる限りやろうと思います。
こう言っては何ですが、今年は少々社会全体に於いても厄年だったような気がしないでもありません。なので、来年の分の厄を前借りしたと思いたい所です。どうなるもんか分かったもんじゃありませんけれど。
話は戻りまして、今回登場した『講和派深海棲艦隊』、非常に大掛かりな勢力になってきました。
基地4か所、基地級深海棲艦3人、超兵器級6隻、その他姫級複数と言った具合で、総数は既に100万に達しようと言う所になっています。そして最も新しい部隊として、横鎮近衛艦隊直属特別任務群が誕生しました。
防空棲姫を中心にして、戦艦棲姫2隻は20インチ砲12門を主砲とする戦艦級で、播磨と駿河は同型艦と言う事もあって、56cm砲を3連装11基33門搭載した2隻の超兵器級戦艦です。これだけで戦艦10隻程度に相当する戦力ですが、極め付きが近江です。
ここで紹介する最後の1隻である(そして作者が一番好きな超兵器である)近江も主砲は56cm3連装砲で、更に副砲として46cm長砲身砲も3連装で搭載しています。が、その特性上後方への指向門数は後檣楼後部にある46cm砲塔1基だけです。
この船の肩書は「超巨大双胴航空戦艦」と言い、播磨型と同じ双胴船体に、前部は戦艦、後部は飛行甲板と言うフォルムをしています。ここまで聞くと伊勢が大きくなったものかと思いますが、実態はかなり違います。
この飛行甲板はエレベーターが4基あり、更に両舷へアングルドデッキと、片舷3基ずつのカタパルトが存在します。大型機射出時は2機ずつですが、小型機射出の際は一度に6機発進させられます。
勿論着艦スペースはふんだんにあり、その最大搭載機数は紀伊を上回る850機に達します。搭載機も零戦や彗星と言った艦上機から、銀河や陸軍重爆と言った大型なものまで幅広く搭載出来るのは、やはり近江自体が大きい事に依ります。
日本海軍はこれを洋上打撃戦力である第一機動艦隊の中核とする事で、マリアナ沖海戦ではアルウスを擁する第三艦隊と互角の勝負を演じました。
この日本が誇る汎用性の化身とも言うべき超兵器もまた、防空棲姫傘下として横鎮近衛艦隊の指揮下で動くのですから、戦力が大幅に増強されるのは必然でしょう。この部隊は名実共に総合力に於いて太平洋最強の部隊であると言えます。
今後何かと大暴れすると思いますので、ご期待下さい。
因みに超兵器級は基本的に独自の設定を付加してやっております。なので歴史的な所にしばしば絡める事も出来ちゃう訳なのですが。
さて、そろそろ名残惜しいですが時間も僅かとなって参りました。
これまで偉人録的タッチも含めて書いてきたこの作品ですが、実はそれなりに銀英伝のタッチにも影響も受けております。お分かりになる節はまぁあると思いますが、取り敢えずそう言う事です。
好きな作品と言う事もあるのですが、やはり色んなものを参考にしてタッチを考えているので、どうしてもそうなってしまいます。私の文才の泉の源泉は、そう言った沢山の戦記物や書籍に端を発していますもので。
これからもこう言ったタッチで描いていくと思います。序章の辺りなんて遥か過去に書いたものなので拙筆が目立ちまくっていますが、まぁ改善はしていきたいと思っていますので、こちらもまぁ遠い目で待っていてくださいね。
―――それでは、今年一年有難う御座いました!
また来年、1月某日にお会いしましょう!
艦娘達の歴史が、また一ページ増える日をお楽しみに!
2018年12月24日6時57分 フリードリヒ提督