何故か東京で生活することになった~駆逐艦時雨の都会生活~ 作:Firefly1122
先生から制服等の学校生活に必要な物をもらった時雨は金髪ロングの生徒に屋上で絡まれる。時雨を助けた彩人は時雨に告白する。果たして時雨にフラれた彩人と那智の関係は一体どうなるのか!
次の日、昨日と同様おばあちゃんにほっぽちゃんを預け、学校に向かう。昨日と違うのは、制服を着ていることと教科書を持っていることだ。みんな僕の制服姿を物珍しそうに見てくる。途中で会う那智君も同じだ。
「今日から制服か。なんか新鮮だな」
「そうかな?確かに着慣れない服だから変な感じだけど」
ぼくは昨日夏海に出された宿題を思い出した。そうだ。那智君本人に聞いてみよう。
「そういえば那智君と彩人君って仲いいよね」
「は?あいつと?そんなことねぇぞ!?」
夏海の言った通り仲良くないみたいだ。
「昨日仲よさそうだったけど」
「あれはあいつがうざがらみしてきていただけだ」
「そうなんだ」
宿題達成。あとで夏海に報告しよう。
教室に着くと、すでに3人はいた。教室に入るとすぐにこちらを見る。
「おはよう。みんな」
「おはよう!時雨ちゃん!制服似合ってるね!」
「うん。それで時雨ちゃん、昨日出した宿題やってきた?」
「え?昨日宿題とかあったっけ!?」
「時雨ちゃんに個人的に宿題を出してたんだ」
「ああ。そういうことね。どんな宿題?」
昨日美也と別れた後のことを話した。ついでにさっきのことも話した。それを聞いた夏海は何故かため息をつく。
「はぁ……時雨ちゃんってやっぱり変わっているね」
「あはは……まあそこが時雨ちゃんのいいところだよね」
そこでチャイムが鳴る。それぞれが自分の机につく。朝のSHRを済ませ、授業に入る。それからはいつも通りの日常。授業を済ませ、昼休みに入って、それが終われば昼の授業。放課後になってみんなは自分の荷物を整えて思い思いに教室を出て行く。
「時雨ちゃん、帰ろー」
「ごめんね、今日は先生に呼ばれたんだ」
休憩時間にトイレを済ませるために廊下に出た時、先生と出会い、今日の放課後職員室に来るように言われた。
「何かしたの?」
「いや。何もしてないよ」
「ふーん。なんだろうね。じゃあ時雨ちゃん帰ってくるまでここで待ってるよ」
「ありがとう」
一旦夏海たちと別れ、職員室に向かう。
「先生、話ってなんですか?」
「うん。もう学校に慣れてきたでしょう?だからそろそろ部活とか始めてみたらどうかなって」
「部活?ああ、亜美が茶道部に入ってるって言ってた……」
「うん。この学校は結構たくさん部活あるからどうかなって思ってね。これ、部活一覧表ね。入部はいつでもできるから、入りたくなったら言ってね」
「ありがとうございます」
先生との話を終え、職員室を出る。教室に戻ると、二人が雑談しながら待っていた。
「ただいま」
「あ、おかえり」
「亜美は部活に行ったの?」
「うん。時雨ちゃんの用事ってなんだったの?」
「部活に入らないかだって。部活の一覧表を渡されたよ」
先生にもらった部活の一覧表を机に置き、みんなで見る。一覧表は上から陸上部、野球部、サッカー部、バスケットボール部と続き、下の方は文化部になっている。二人曰く、他のところにはないような部活が結構あるそうだ。ゲーム研究部、草花装飾部、ロボット研究部などが他じゃあまり見ない部活だそうだ。
「時雨ちゃんは何部に入るの?」
「まだ決めてないよ。何がいい?」
「帰宅部に聞くことかなぁ……」
「ご、ごめん」
「いいよ。わたしは茶道部がいいと思うな。亜美と一緒に茶道できるじゃん。美也はどう思う?」
「わたしはゲーム研究部がいいかな!」
「それ美也が気になってるだけじゃん。まあ時雨ちゃんが気になるのに入ればいいよ。特に気になるものが無かったら入らなくてもいいし」
「二人は入らないの?部活」
「うん。わたしはバイトしてるからね。美也は家でネットサーフィンするのが趣味だから部活には入らないみたい」
「うんうん。自分の趣味は守らないとね!」
二人の意見を参考にし、部活に入ろうか考えたけど、ほっぽちゃんの世話をしないといけないから入らないことにしよう。ぼくはそのことを二人に伝える。
「そっか。じゃあ帰宅部だね。これからも一緒に帰ろうか」
「うん」
先生には明日このことを言おう。話が決まったぼくたちは荷物を整え、家に帰った。
投稿遅れてすみません。Firefly1122です。
仕事が忙しくて小説が書けませんでした……すみません。
時雨は部活入るとしたらどんな部活が似合うかな……個人的には吹奏楽とかバレーとかそのあたりが似合いそうだなって思いますね。こういう〇〇だったらみたいな妄想はなかなか楽しいものですね。
最後に閲覧ありがとうございました。次回も見てくださる方は気長にお待ちください。