訳あって、これまでほぼ書く時間を取ることができませんでした
なので、間だいぶん開けちゃって、すみません
では、新年最初の投稿、ゴー!
朝のポケモンスクール。
いつも賑やかなサトシたちのクラスは、今日は一段と賑やかだった。
その原因は、
「ニャビー!」
「ニャ!?」
「はぁぁっ、暖かくて柔らかいです!」
突然飛びつかれ、抱き上げられて戸惑っているニャビー。そんなことは御構い無しに、頬ずりするのはリーリエだった。
「リーリエ、すごく嬉しそう」
「うん。元気一杯!」
「よかったな、克服できたみたいで」
先日のシルヴァディとの和解の後、完全にポケモンに対する恐怖心を克服できたらしく、昨日の夜からポケモンに触りに触りまくっていた。そのため、現在サトシのポケモンたちは、元気一杯なロコンとほしぐもを除き、少しお疲れ気味である。
「みんな大丈夫?」
『問題ない。それに、今までのことを聞いたが、ようやく心置き無く触れられるようになったんだ。仕方がないだろう』
「そうだよな。リーリエはポケモンのこと、本当に大好きだからな」
答えながらも少し考え事をしている風のサトシ。リーリエが触れるようになったその瞬間に、すぐ側に彼はいたのだから、その感動を真っ先に分かち合った相手でもあった。が、
(それにしても……グラジオの言葉は、一体)
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ザオボーには逃げられたものの、無事にリーリエを救出するのに成功したサトシとグラジオ。
リーリエがポケモンたちと触れ合うのを、二人は少し離れて見ていた。
「良かったな、リーリエがまたポケモンに触れるようになって」
「ああ。だが、ザオボーを逃してしまった」
「ルザミーネさんに、今回のことを話して、」
「いや。それはダメだ」
「?グラジオ?」
「母さんには話さないでいてくれ。できれば、誰にも話さないでくれると助かる」
「でも、」
「頼む」
リーリエに気づかれないように、ほんの僅かに頭を下げるグラジオ。何故そんなにまでしてルザミーネにこの件を伝えたくないのかはわからない。ただ、
「……わかった」
「すまない。だが、エーテル財団には、まだお前もリーリエも知らない秘密がある。そして出来れば、知らないままでいてほしい」
「グラジオ……」
「俺はもう行く。リーリエを頼む。帰りは、ほしぐもの力を使った方がいい。じゃあな」
既にグラジオの近くに戻っていたシルヴァディをボールに戻し、グラジオはリーリエに声をかけぬまま、立ち去る。
ポケモンたちに囲まれていたリーリエは、立ち去るグラジオが彼女を見て浮かべた微笑みには、気づいていなかった。
「エーテル財団の秘密、か」
『サトシ』
いつの間にか、サトシの隣に立つルカリオ。その表情は深刻そうに、グラジオの去った方向を見つめている。
「ルカリオ?」
『今の彼の雰囲気……かつて城を捨てたと私に言った時のアーロン様と、よく似ている。おそらく、一人で何かに決着をつけるつもり、なのかもしれない』
「……でも、それは……」
『ああ。私たち、特にリーリエを巻き込ませないためだろう。だが、』
「うん。俺も、力になりたい」
「とは言ったものの、どうやったらいいのか」
「?サトシ、どうかした?」
「へ?いや、なんでも」
「アローラ!みんな今日の授業、始めるぞ」
教室にやってきたククイに、みんな元気に挨拶をする。考えてても仕方がないと、サトシは取り敢えず授業に集中することにした。
『申し訳ありません、代表』
「リーリエが記憶を取り戻した上に、シルヴァディの覚醒。おまけにあの子にまで怪我をさせそうになるだなんて。大きな失態よ」
『必ず名誉挽回致します!どうか私チャンスを』
「そうね……あの子と共にいるほしぐもちゃん、連れて来なさい。あの装置もそろそろ完全な修復を終えるわ」
『では、』
「ええ。ようやくまた会えるのよ、ウルトラビースト。UB01、PARASITEに」
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さて、校庭に集まったサトシたち。今日の授業は、
「ザ・ポケモンで大縄跳びだ!」
大縄を飛びながら、ククイ博士が説明する。ポケモンとトレーナーが息を合わせて飛ぶことが求められるミニスポーツである。
「それじゃあ、まずはサトシからだ」
「よっしゃ!行くぜ、ピカチュウ!」
「ピカピカ!」
気合十分、颯爽と縄の中に飛び込んで行くサトシとピカチュウ。タイミングも見極めようとせずに、いきなり飛び込んで大丈夫かと思いきや、
「へへっ。いいぞ、ピカチュウ!」
「ピッカチュウ」
なんのその。かなり無茶苦茶な態勢になることもありながらも、中々アクロバティックな動きを見せるサトシとピカチュウ。飛んで回って少し踊ってと、余裕を見せる。
「これくらいは余裕みたいだな。じゃあ、ポケモンを増やしてみようか」
「はい!ロコン、おいで!」
「コォン!」
サトシに呼ばれ、ロコンが嬉しそうに飛び込んで行く。一人増えるだけで大縄はかなり難しくなる。息を合わせるべき相手が増え、より集中力を必要とするためである。が、
「いいぞ、その調子だ!」
「ピィカ」
「コォン」
掛け声も何もなく、アイコンタクトだけでタイミングを合わせるサトシとポケモンたち。バトルの時にも見せる強い信頼と息の合い方。見事としか言いようがない。
「次!」
次々と増えて行くポケモンたち。縄を見てウズウズしていたニャビー、立派なたてがみが引っかからないように注意しながら飛ぶルガルガン、サトシと全く同じ動きにタイミングで飛ぶゲッコウガ、そして目を瞑ったままのルカリオ。
「よぉし、ほしぐも!って、あれ?」
呼ばれても飛んでこないほしぐもに気を取られ、サトシの足が縄に引っかかる。団子状態に転ぶサトシたち。流石のルカリオとゲッコウガは無事に回避しているが。
「だ、大丈夫?」
「平気平気!それより、ほしぐもは……」
「サトシ、こちらです」
やや小声気味にリーリエが手を振りながら呼びかける。サトシが駆け寄ると、リーリエが柵に立てかけてあるサトシのリュックの中を指差す。中を覗いてみると、モクローとほしぐもがギュウギュウになりながらも仲良く眠っている。
「気持ちよさそうに寝てますね」
「今は、そっとしておくか」
「ですね」
「よし、次はリーリエの番だ」
「は、はい!」
やや緊張しているようで表情が硬いリーリエ。シロンと顔を見合わせ、タイミングを計り、縄に飛び込む。
1、2、3……
「できました!」
サトシのように大きな動きではなく、どこか舞うようにも見える跳び方のリーリエ。シロンと笑い合いながら跳ぶ様子に、なんだか嬉しくなるサトシたち。
「よぉし、リーリエもポケモンを増やしてみるか!」
「はい!」
「ピカチュウ、ゴー!」
ピカチュウ、アシマリ、トゲデマル、アママイコ。さらに4体増えたにもかかわらず、地面を打つ縄の音は止まらない。リーリエを中心に、仲良く跳ぶポケモンたち。
心の底から楽しそうな笑みで跳ぶリーリエ。
良かった……
ほっとするサトシ。ウルトラビーストのこととか、ザオボーのこととか、まだまだ不安要素はあるけれども、少なくともグラジオが守りたかったもの、守ると約束したものは、守れたのかもしれない。
「クロ〜〜!?!?」
「な、なんだ!?」
リーリエの順番を終え、次々に縄を跳んでいると、突然モクローの叫び声が響く。寝ぼけて騒ぐことはあるが、今のは何かに驚いた時の声。何かあったのかとサトシが駆け寄る。
「モクロー、どうした?」
「クロックロッ!」
羽でリュックを指差すモクロー。サトシが中を覗くと、そこは空っぽで……
「いない!」
「サトシ?」
「どうしたの?」
「ほしぐもがいない!」
「「「「「「ええっ!?」」」」」」
近くをすぐに見渡すサトシたち。しかしほしぐもの姿は近くにはいない。と、
「あっ!」
スイレンが声を上げ、校庭の一角を指さす。そこには浮かんでいるほしぐもと、網を持った男の姿が。
白衣に見える服に、緑色のグラサン、そしてにやりと歪んでいる口元。
「ザオボー!?」
次の瞬間、二人の姿は消えていた。
ポケモンスクールから移動した先、そこはエーテルパラダイスの奥の奥、白い壁に囲まれた、少し大きめの部屋。あたりを見ると、ちらほらと見える透明な柱。そして部屋の中央にたたずんでいる、一人の美しい女性。
「あら、来たのね。どうやら無事に連れてこれたようね」
「で、では代表!」
「ええ。装置は既に用意してあるわ。あとはその子の力を借りるだけ……」
「いよいよですな」
「あぁ……そうね……この時を待っていたのよ……いよいよね」
自身の体を抱きながら、艶っぽい声を漏らす女性。
その姿は妖艶で、美しいものなのに……どこか恐ろしくて、狂気じみている。
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「テレポート!?それにさっきの、」
「ええ。間違いなくザオボーでした」
「ザオボーさんって、確かリーリエのお母さんのところの……」
「そんな人がどうして……?」
不安げな表情のサトシとリーリエを見て、不思議がるクラスメートたち。以前エーテルパラダイスを訪れたときは、少し嫌な感じはしていたものの、リーリエの母の部下ということもあって、危険人物だとは思えなかったが……
「もしかして、またあの地下研究所に?」
「でしたら、すぐにザオボーを止めなければ!」
二人の様子から、どこか尋常ではない何かがあることがわかる。
「ふた「ザオボーがどうかしたのか?」って、あれ!?」
マオの言葉を遮るように、サトシたちに向けて発せられた声。声の主がルガルガンとブラッキーを連れて歩いてきている。以前に一度だけ、サトシとバトルしていたところを見たことがあったが、その時の強さは今も記憶に焼き付いている。
「リーリエのお兄さん!」
「グラジオ!」「お兄様!」
「何があった?」
「くっ。ザオボーめ……すまない、俺が追っていながら」
「いえ、お兄様の責任ではありません」
「俺がまたほしぐもから目を離しちゃったから……グラジオ、ザオボーがどこに行ったのか、わからないか?」
「やはりこの前の研究所でしょうか?」
「いや……ザオボーがほしぐもを連れて行ったのなら、おそらくは別の場所だ。エーテルパラダイスの奥の奥、そこにある特別研究所だ」
「そこには、何があるのです?」
「俺もまだ入ったことが無いからわからない。だが、恐らくそこでほしぐもを使って何かするつもりなのだろう」
「そんな……止めなきゃ!」
「エーテルパラダイスでしたら、すぐに行く方法があります!」
「頼む、リーリエ!」
「あの~サトシ、リーリエ……それからお兄さん。何がどうなっているの?」
何やら三人だけで盛り上がっている、というより何かに焦っている様子に、思わずマオが声をかける。カキ、マーマネ、スイレン、ククイ博士も何が起きているのかわからない、といった表情をしている。
「エーテル財団で、何かあったのか?」
「……すまないが、話せることはない」
みんなの視線を受けながらも、あくまで何も語れないと顔を背けるグラジオ。と、大きな音が近づいてくる。空を見ると、小型のジェット機が、校庭に着陸しようとしていた。
地面に着くジェット機。扉が開くと、
「リーリエ様、グラジオ様。お迎えにあがりました」
中から現れたジェイムズが、パイロットモードにモードチェンジしている。どうやらリーリエの別荘には、こんなトンデモ移動手段まで常備されていたらしい。
「はぇ~」
「お金持ちなのはわかってたけど、」
「でも、びっくり……」
乗り込もうとするグラジオ、サトシ、リーリエ。と、グラジオが振り返り、二人を見る。
「俺一人で行く。これは、俺が解決すべきことだ。それに、お前たちは知らない方がいいこともある」
「わたくしも行きます!」
「リーリエ!」
「わたくしだって、ほしぐもちゃんが心配なんです!それに、お兄様の問題は、妹であるわたくしにとって、関係なくはありません!」
「頼む、グラジオ。俺も連れて行ってくれ!」
「サトシ……」
「任されたんだ、ほしぐものこと。だから、俺も行かなきゃいけないんだ!」
「っ……勝手にしろ」
さっさと乗り込んでいくグラジオ。顔を見合わせ、うなずき合うサトシとリーリエ。
「博士、俺行ってきます!ほしぐもを、助けてきます」
「わたくしも行ってきます」
「……本来なら俺もついていきたいところだが、どうやらそうもいかないっぽいな」
真剣な表情の二人に対し、軽くため息をついてからククイが向き合う。
「わかった。ただし、無茶はするなよ」
「「はい」」
「リーリエ、気を付けてね」
「何かあったらすぐに呼べよ!」
「私たちも、力になるから」
「はい。皆さん、行ってきますね」
駆けだすサトシとリーリエ。階段を上り、ジェット機に乗り込む。エンジンをふかし、ジェット機が浮かび上がる。どんどん遠ざかるその後姿を眺めながら、みんな無事に戻ってくることを、心の中で祈った。
「ザオボー、準備はいいかしら?」
「もちろんです。すでにほしぐもちゃんは、装置に接続済み。テレポートも封じてあるので、問題ありません」
「そう。では、初めて頂戴」
ザオボーが装置のスイッチを入れる。ほしぐもからウルトラオーラが放たれ、装置に吸収されていく。
「ウルトラオーラの数値上昇中。特定座標に照射準備完了。いよいよですぞ、代表」
「開くのね、ウルトラホールが」
装置につながれた特殊なかごの中。捕らわれたほしぐもが苦悶の声を上げる。装置の真上、天井付近の空間が揺らめく。
「ウルトラホールへの接続開始。もう間もなく、ウルトラホールが開きます」
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「あら?サトシ君にリーリエちゃん……それに、グラジオ君まで?」
エーテルパラダイスに到着したサトシたちを出迎えたのは、ビッケだった。おっとりとした笑顔をいつも浮かべている彼女だったが、グラジオがいることや、サトシたちの緊迫した表情に戸惑っている。
「ビッケさん!」
「母さんの家に、俺たちを連れて行ってくれ!」
「えっ、家ですか?」
「お兄様?」
「シルヴァディの資料とともに、その研究所について書いてあった。入口は、母さんの家にある」
「あ、あの~……何が何だか?」
疑問符を浮かべ、首をかしげるビッケ。
「とにかく早く!取り返しのつかないことになるかもしれない!」
「お願いします、ビッケさん!」
「わたくしからもお願いします!」
「わ、わかりました」
ただ事ではない。少なくともそれだけは確からしい。それだけ分かればいい。気を引き締めたビッケに連れられ、エレベーターに乗り込むサトシたち。その間に簡単に事情を説明する。
「ザオボーが、ですか?」
「はい。ほしぐもちゃんを連れて行ってしまったんです」
「でも、どうしてほしぐもちゃんを?」
「……おそらく、ウルトラホールを開くため」
ビクンと体を震わせるリーリエ。思わずギュッと両の手を強く握ってしまう。全て思い出した今、はっきりとわかる。あの時、自分が恐ろしいと思ったのは、あのウルトラビースト。そのビーストが現れるというウルトラホール。それが開かれる、そのことを考えただけで、あの時の気持ちが思い出されるかのようで、思わず体がこわばる。
突然右手が温かいものに包まれる。包んでくれているのは手。その手の主、サトシが笑顔をリーリエに向ける。
「大丈夫だ。きっと止めて見せる」
「サトシ……はい」
エレベーターを降り、依然訪れたルザミーネの家へと走るサトシたち。グラジオを先頭に、サトシとリーリエ、ビッケが後ろを追う。一つの部屋の扉を開けるグラジオ。その部屋の中に、サトシは心当たりがあった。
「ここって、ルザミーネさんの、部屋?」
「でも、どうしてお母様の部屋に?」
不思議がる二人をよそに、グラジオが写真の飾られている壁へと向かう。家族の写真が並んでいる壁。写真のうち一つだけ、グラジオやリーリエが写っていないものがある。エーテルパラダイスにいるルザミーネと、顔がぼんやりとしかわからない男性……
「これだな」
グラジオが写真をずらすと、その背後にスイッチらしきものが現れる。スイッチを押すグラジオ。すると、壁が開き、奥へと進む通路が現れる。
「こんな道があったなんて……」
「私も驚きです〜」
「グラジオ、この先に?」
「あぁ。行くぞ」
新しく現れた通路をかけるサトシたち。蛇のようにうねりながら降下する通路。明かりは少なく、薄暗い廊下は何か不安を煽る。
「この先には、何があるのでしょうか?」
「わからん。だが、覚悟しといたほうがいい」
深刻そうな表情のグラジオに、思わずリーリエもぎゅっと拳を握る。廊下の先に明かりが見える。気を引き締めるサトシ。四人が廊下を抜け、部屋に入ると……
「あら?どこかで迎えに行こうと思っていたのだけれど、あなたから来てくれたのね、サトシ君」
部屋の中央、動いている大きめの装置のすぐ側に、一人の女性が立っている。
美しい金髪をなびかせ、妖艶に微笑みかけるその女性は綺麗だった。しかし、その周囲が、彼女の異質さを表している。
立ち並ぶのはいくつもの透明な柱。否、これは氷だ。氷の柱がいくつも並んでいる。ただそれだけなら飾りと思うこともできる。けれども、その氷の中には、
「な、んですか、これ?」
「これ、みんなポケモンです!」
一つ一つの氷の柱の中に、ポケモンたちが閉じ込められている。氷漬けにされ、時間を止められ、ただただそこに並べられている。
「ようこそ、サトシ君……あなたを待っていたわ」
異様で、異質で、異端。そんな光景の真ん中にいながら、ルザミーネはただ笑っている。
嬉しそうに、楽しそうに。
サトシだけを見つめている。
「さぁ、あなたも一緒に迎えてあげて。ようやく会える、あの子を」
その言葉とともに、彼女の真上の空間が歪む。何時ぞやのサトシの夢の時のように、空に穴が開く。
「ウルトラホール!?」
「遅かったか!」
『ロ〜イド』
低く、唸るような声。それでいてどこか神秘的にも聞こえる、聞いたことのない鳴き声が響く。
発信源は穴の向こう。その穴から、何かが出て来る。
ガラスのように透き通った体。何本もの足にも見える触手。目や口らしいものが見当たらない頭。それはとても、生き物として異質に見える。けれども、その姿を見た瞬間、サトシは思わずリーリエを見てしまった。
あまりにも、あまりにも。
その姿は、似ていると思ってしまった。
「あ……あぁ……」
リーリエの目が見開かれる。思わず数歩後ずさる。体が震えて止まらない。動悸が激しくなり、呼吸も浅くなる。
知っている、自分はその生き物を。
会っている、ずっと昔に。
知っている、その体の感触を。
だって、あれこそが……
「いやぁぁあああっ!」
「やっと、やっとよ!やっとまた会えたのね!UB01、PARASITE!」
あの時の、ウルトラビーストなのだから。
というわけで、アニメからだいぶん違う感じで進めていきますね
最初に言っておくと、多分ゲーム並みにルザミーネさん、ぶっ壊れてますので、ご注意ください
次回予告、行ってみよー
ついに現れたウルトラビースト
なんとかして、止めないと!
そんな時、リーリエのお母さんが!
待ってろよ、ほしぐも!
絶対に助けるから!
次回、XYサトシinアローラ物語
リーリエの試練!ウルトラホールの先の世界
みんなもポケモン、ゲットだぜ!