我、破壊の大王なり   作:白夜の星霊白夜叉

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やっと本筋の話が思いついた。
後はどうやって話を書くか。

さて、それでは本編をどうぞ。


第3話 三大勢力会談

おう、俺は兵藤一誠、悪魔に転生した高校生だ。

今日は三大勢力の会談の当日。

俺たちは会談に出席するため会議室に向かっていた。

 

「さて、行くわよ」

 

お、どうやら会議室についたみたいだ。

コンコンと部長が会議室の扉をノックする。

 

「失礼します」

 

部長が扉を開くと、そこには特別に用意させたというテーブルを囲むようにして、礼装を見に纏ったそれぞれの陣営のトップ達が座っていた。

 

天使側が天使長ミカエル、

天使に転生した紫藤 イリナ。

 

堕天使側が総督のアザゼル、

【白龍皇】のヴァーリ。

 

悪魔側が魔王サーゼクス・ルシファー、

魔王セラフォルー・レヴィアタン、

サーゼクスの女王グレイフィア、

 

そして魔王の妹リアス、

【雷の巫女】朱乃、

【赤龍帝】一誠、

【デュランダル】ゼノヴィア、

【聖魔剣】木場。

 

「私の妹と、その眷属達だ」

 

サーゼクスさんが部長を他の陣営のトップ達に紹介し、部長も頭を下げた。

 

「さて、そこの席に座りなさい」

 

サーゼクスさんの指示を受けたグレイフィアさんが俺達を壁側に設置された椅子に促す。

そこの席には既にソーナ会長が座っていた。

俺たちが全員座るとサーゼクスさんが言う。

 

「さて、全員「ちょっと待ってくれねぇか?」……何だいアザゼル?」

 

しかしそれを遮るようにアザゼルが割って入った。

自分の話を途中で止められたことに少し不機嫌になるサーゼクス。

そんな彼の気持ちを知ってか知らずかアザゼルは申し訳なさそうに話す。

 

「いやな、実はもう一人この会談に出席する奴がいるんだ」

 

どうやらまだきていない人がいるらしい。

 

「ふむ、それは一体誰だい? さすがに部外者なら遠慮してもらいたいんだが」

 

「なに、寧ろ今回の件の中心人物さ、グレモリー眷属達なら知っているんじゃないか?」

 

「私たちの知っている?……もしかして!」

 

アザゼルの言葉に心当たりがあったのかグレモリー眷属一同は驚いた顔をする。

 

「おう……しかしマジで遅いな。時間はちゃんと伝えたはずだが」

 

流石に遅いと感じたのか少し焦り出すアザゼル。

もしかしてドタキャンか? と内心焦り始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ始まらないのか?」

 

「「「ッ!!」」」

 

聞き覚えのない声が会議室に響いた。

突然のその声に驚く一同。

その声の主を探そうと周りを見渡す、そして見つけた。

会議室の窓側、不自然に置かれた椅子が一つ、そしてそこには白銀の髪に褐色肌の女性が片手に本を開いて座っていた。

そして見知らぬ存在が現れたことにより御者達が主人を守ろうと警戒を強める。

緊迫の空気が充満する、そしてそんな中でいち早く状況を理解したアザゼルが声をあげる。

 

「あ〜、大丈夫だ、警戒する必要はねえ」

 

と、軽口で答えるアザゼル。

そんな彼の言葉に疑問に思う一同、その中でグレモリー眷属達だけは件の少女を見て驚いた顔をしていた。

 

「あっ! あの時の褐色のお姉さん!」

 

一誠がいち早く声をあげて件の少女を指差す。

その言葉に顔をしかめる少女。

 

「褐色のお姉さんとは失礼な。私にはちゃんとアルテラという名前がある」

 

「え、はい。すいません」

 

アルテラの言葉に一誠は萎縮したのか、急にしおらしくなり、謝った。

 

「おいおい、いつから居たんだお前?」

 

「? 初めからずっと居たぞ?」

 

「マジかよ、気づかなかったぜ」

 

「まあ、気配を消していたし、仕方がない」

 

アザゼルは本当に驚いたようで顔を驚愕で染める、その後、納得したのかアルテラに自己紹介を促した。

 

「まあいいや、取り敢えず自己紹介しとけ」

 

「……それもそうか。では……私の名前はアルテラ。まあお前達にはアッティラといったほうが想像しやすいだろう」

 

アルテラの紹介により、この場にいたもの達が目を丸くする。一誠だけは頭に疑問符を浮かべていたが。

 

「アッティラ……神の鞭と名高い英雄。成る程、君がコカビエルを倒したというのも納得できる話かもね」

 

「本人にしては若いですね。その子孫という認識でいいのでしょうか?」

 

「まあ、ご想像にお任せする」

 

アルテラは曖昧に返事をする。

わざわざ自分の素性を語るほど彼女も彼らを信用していない。

 

話が終わったのを確認したサーゼクスは今度こそ話し出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々だな、アルテラだ。

私は今、三大勢力の会談に出席している。

しかしだ、いち早く会議室に来ていたというのに誰も気づかないで私以外の全員が揃ってしまった。

私自身、声をかけなかったので仕方ないといえば仕方ないが気づいてくれてもいいんじゃないか?

まあ、自分から気配を消しておいていう言葉じゃないだろうけどな。

さて、そろそろ会談が始まるようだ。

 

「さて、全員が揃ったところで、会談の前提条件を一つ。ここにいる者たちは、最重要禁則事項である『神の不在』を認知していると思っていいかな?」

 

サーゼクスは念のため視線で周りの要するを見る。

私の方を見たときに無言の肯定をしたので大丈夫だろう。

しかしそれがそこまで重要なことなのかねぇ。

別にヤハウェ以外にもギリシャ神話ならゼウス、北欧神話ならオーディーン、日本ならアマテラスなどの神はいるので、今更人柱の神がいないと騒ぐ必要は無いと思うんだが。

 

「では、全員認知しているとして話を進める」

 

さて、やっと会議の始まりか。

ま、話の内容はどうでもいいな、どうせ和平を結ぶんだろうし。

まあそうしないと、どの勢力も滅亡待ったなしだしな。

さて、聞いてるのも暇だしどうしよう。手元の本はもう読み終わってるし……うん、寝よう、そうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……神がいなくても、世界は回るのさ」

 

はっ! なんか大事な場面を見逃した気がする。

と、いつの間にか話は大体終わったようだ。

目を開けたまま眠っていたが、バレていないよね?

 

「さて、そろそろ俺たち以外に世界に影響を及ぼしそうな奴らへ意見を聞こうか。無敵の二天龍様たちによ。まずヴァーリ、お前は世界をどうしたい?」

 

ん? どうやら今代の二天龍たちの話を聞くようだ。

まあ二天龍たちの争いはもう宿命みたいなものだ。

 

アザゼルの問いかけにヴァーリは微笑む。

 

「俺は強い奴と戦えればそれでいい」

 

ふむ、今代の白龍皇は戦闘狂の様だ。

ん〜、なんとも希少な星の元に生まれているな、こんな白龍皇は初めてだな。

これは面倒ごとが起きる予感がするな。

 

「じゃあ、赤龍帝、お前はどうだ?」

 

「え! あっと。いきなり小難しいこと振られても……」

 

む?……ほうほう、これはこれは、成る程面白いな。

今代の二天龍は本当に真逆だな、これはこれで面白い。

 

「なら、簡単に噛み砕いて説明してやろう」

 

 

〜見苦しい話なので飛ばします〜

 

 

「……俺の力はリアス様と仲間達のために使います!」

 

はあ、やっと終わったか、しかし今代の赤龍帝は変態だな。

ドライグが神器の中で泣いてそうだな、哀れな。

 

「さて、それじゃあ最後に……アルテラ」

 

「ああ、少し待ってくれないかアザゼル」

 

アザゼルが私に問いかけたがそれをサーゼクスが遮る。

 

「……何だ、サーゼクス?」

 

「いやなに、今更だが彼女にお礼を言おうと思ってね」

 

サーゼクスはそう言うと私に向いてこう言った。

 

「少し遅めだが、礼を言わせてもらうよ。君のおかげで未来ある若手悪魔が、妹が救われた。魔王として、兄として、頭を下げさせてもらう。ありがとう」

 

「私からも礼を。貴方のおかげで、聖剣も、その使い手も帰ってこられました」

 

「一応俺もか、ありがとな」

 

それぞれのトップ達がアルテラに頭を下げる。

 

「まあ、気にするな。ついでみたいなものだ」

 

あとは、気分。

そもそも助ける気なんて初めはなかった。

介入したのだって殆ど手違いみたいなもんだし、まあ、感謝されてるならありがたく貰っとこう。

 

「さて、話を戻そうか。アルテラ、英雄の子孫とは言え人間であるお前が聖書にも記される堕天使を倒した。その上、まだ力を隠しているときた。その上で聞く、お前はこの世界をどうしたい?」

 

アザゼルは珍しく真剣な顔で私に質問した。

アザゼルの問いかけに他のトップ達も神妙な顔で私を見る。

 

ふむ、そこまで気にすることか?

我ながらやった事は異常だが、歴史を遡れば人外殺しをした人間なんてゴロゴロいるだろうに。

しかしここまで真剣に聞かれるとはぐらかすのも気がひける。

ふむ、それじゃあまず彼らの疑問に答えよう。

 

「先に言っておくが私はどの勢力にも仕えないぞ。面倒だし、何より入る意味がない」

 

「だろうな、それはわかってるさ」

 

ふむ、他の二人も頷いてるし、そうなのか。

言う事なくなったな、どうしようか。

 

「私は………」

 

私が口を開く……しかし、その瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

世界が止まった。

 

 

 

 

 




さてさてさーて、ここまでは基本的に原作通り、若干の違いはあるものの想定内なので万事問題ない。

次回から戦闘回です。

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