我、破壊の大王なり   作:白夜の星霊白夜叉

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ドウモ読者サン、お久しぶりの白夜叉でございます。

取り敢えずまずは言い訳を。

第一に、ネタが全然思いつかなかったよ!

第二に、ダガタメ楽しす笑。

第三に、専門学校楽しいけど眠いです。

以上が私の言い訳です。

ア「最後以外個人的な理由だな」

はいそうです………………え?

私が振り返るとそこには……………

ア「…………やあ、久しぶりだな(笑顔)」

はい、久しぶりです。
取り敢えず、あの……その手の持っている素敵ビームソードをしまってはいただけないでしょうか?

ア「ハハッ、なあ作者。私は最近悩みがあるんだよ」

えっと、あの、話を聞いて……

ア「お前が考えた設定でバグキャラ化した私は、確かにストーリー的に必要な戦いには出しにくいだろう。それは私もわかる、しかしな、私は腐っても破壊の大王だ。この意味、お前ならわかるな」

…………………ダァッ!

白夜叉は逃げ出した。

しかし回り込まれた。

「知らなかったか、 破壊神からは逃げられないのだぞ?」

白夜叉は組み伏せられた為、逃げ出すことができない。

あの、誠心誠意謝りますから、許してください。

「それは無理だ」

ですよねぇー

「取り敢えず反省しろ。マルスに接続、発射まで3秒、2、1……」

はえ? ちょっと待って! 普通の軍神の剣ならまだしも、ティアドロさんは無理! それの本気だと対星宝具になるでしょ!
死ぬから! いくら私でも死ぬから!

「落ちろ、ティアードロップ・フォトン・レイ」

ピチューン!!

「悪は破壊した。取り敢えず本編をどうぞだな。ん……作者? 安心しろ、数分したら復活する」

はい、死ぬかと思った、いや一度死んだけど。

取り敢えず、本編、楽しんでいってください。



第12話 北欧の主神襲来

〜アザゼルside〜

 

「失態だな」

 

魔王領にある会議ルームでうちのシェムハザが、開口一番にそう言った。

 

俺こと、アザゼルはと言うと、となりで「程々にな」と心中で思いながら、茶を飲んでいた。

 

魔王主催のパーティーの日、悪魔たちは『魔神の団』の襲来を受けた。

 

見ての通り、堕天使側のシェムハザと天使側のセラフさんたちはお怒り中だ。

 

まあ、俺も人のことを言えないんだけどな。

総督の俺がハメを外してカジノやパーティーに夢中だったなんて口が裂けても言えない。

状況次第じゃ即協定違反とされて、大変なことになってたかも知れねえ。

 

さらにシェムハザは追加で報告、と言う名のお小言が始まる。

 

あーあ、こいつの小言が始まると長ぇんだ。参ったね。

 

事件的には収拾がついている。

アルテラと英雄派のやつらのお陰でこちらの被害はゼロだ。

 

俺が目を向けた遠くでは、チビドラゴン化しているタンニーンと上役たちがもう直ぐ開かれるリアスとソーナ・シトリーの戦いを予想している。

 

「俺はリアス譲を応援させてもらおうか。何せ、俺が直々に鍛え込んだ赤龍帝がいるのでな。面白い小僧だぞ彼奴は」

 

タンニーンは豪快にそう笑っていた。

 

そんなタンニーンを尻目に俺は苦笑しながら自分の隣に目を向ける。

そこにはラフな服を着たアルテラがポップコーン片手に座っていた。

 

こいつ、完全に観戦ムードじゃねえか

 

「お前観戦する気満々だな。てかそのポップコーン何処から持ってきたんだよ」

 

「むぐむぐ……ポップコーンなら自前だが、何だ、欲しいのか? やらんぞ?」

 

「いや、いらねえから」

 

口一杯にポップコーンを頬張っているアルテラに俺は呆れる。

まあ、アルテラ以外の奴らも概ねこんな感じだ。

 

ハハハッ、協定結んでから緊張感ねえなぁ、大丈夫かね、三大勢力。

 

そんな時、部屋の扉が開かれ……そこに現れた人物に、皆が度肝を抜かす。

 

「ふん。若造どもは老体の出迎えもできんのか」

 

入ってきたのは、古ぼけた帽子を被った隻眼の爺さん。

白い髭を生やしており、床につきそうなぐらい長い。

服装も豪華絢爛というよりは質素なローブだ。

 

杖をしているが、腰も痛めているわけでもないだろうさ。

 

「……オーディン」

 

そう、正体は北欧の神々の主神オーディン!

鎧を着た戦乙女を引き連れてのご来場だった。

 

「おーおー、久しぶりじゃねえか、北の田舎クソジジイ」

 

俺が悪態をつくと、オーディンは髭をさすった。

 

「久しいの、悪ガキ堕天使。長年敵対していた者と随分と仲睦まじいようじゃが……また小賢しいことでも考えておるのか?」

 

「ハッ! しきたりやら何やらで古臭い縛りを重んじる田舎神族と違って、俺ら若輩者は思考が柔軟でね。煩わしい敵対意識よりも協力した方がいいと判断したまでだ」

 

「弱者どもらしい負け犬の精神じゃて。所詮は親となる神と魔王を失った小童の集まりよのう」

 

このクソジジイ………口数だけは相変わらず減らねぇ。

 

「子の親離れ……とは考えてくれねえのかねぇ?」

 

「無理じゃな」

 

即答かよ。本当、この空気をどうする?

 

俺とジジイとの間に、険悪な雰囲気が漂う。

いつまでも続くかに見えたその空気は、一人の言葉によって霧散した。

 

「…………………オーディンか」

 

俺の横から聞こえた言葉、それは小さい声ながら、やけに鮮明に聞き取れた。

 

それはジジイも同じなのか、声が聞こえた事に驚きの表情を浮かべた後、その目を俺の隣に向ける。

それにつられる様に、俺も自分の隣に目を向ける。

そしてそこには先ほどと同じくアルテラが何の変哲もなく座っていた。

 

「久しぶりだな、オーディン。取り敢えずあれだ、喧嘩なら外でやってくれ、正直とても五月蝿い」

 

そんな相手の状態を気にする事なくアルテラは平然とそう言いのけた。

そしてアルテラの言葉で再び皆が度肝を抜かした。

 

なんせ彼女が啖呵を切った相手は北欧の神、それもその主神である。

そんな神々の長に対してアルテラは、まるで近所の親父に接する様な気軽さで、その口からハッキリと「五月蝿い」と毒を吐いたのだ。

これには皆が驚きを通り越して固まった。

 

アルテラの言葉で背筋が凍る寒気から絶対零度の静けさに変わった観戦ルーム。

しかしその静寂を破ったのは、意外な人物だった。

 

「………………ククッ、くはははは!!」

 

静寂に響く笑い声、その声の発生源は何と件の主神、オーディンその人であった。

お付きのヴァルキリーの女性ですら目を丸くするオーディンの奇行に、さらに皆が混乱の坩堝に落ちた。

 

「ひぃひぃ……ああ、久々じゃわい、こんなに笑ったのは。いやそれも仕方がない、何せ儂を誰か知ってなおかつ毒を吐く気兼ねがある奴がいると思えば、まさかお主だとは。何百年ぶりじゃろうか……のう、アルテラ?」

 

「そうだなぁ。最後にあったのは……確かとある神の封印だったから、結構昔じゃないか? 」

 

「おお、そう言えばそうじゃったな。いやしかし本当に久しいのう」

 

アルテラに対してまるで旧知の友の様に接するオーディンに、俺を含めた周りは、やはり目を見開いて驚きを表している。

 

「おいちょっと待て、アルテラ。色々と待て」

 

流石にこの状況はどうかと思った俺は、喋るアルテラの肩に手を置いて話を遮る。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、アルテラは頭に疑問符を浮かべながら俺の方に顔を向けた。

 

「ん、どうしたアザゼル? 今私はオーディンとしゃべっているんだが」

 

「そうじゃぞ悪ガキ。他人の話に割り込んではいかんと神から教わらなかったかの?」

 

「五月蝿えよジジイ。いやあんたは後でいい。取り敢えずアルテラ。お前オーディンのジジイと面識があったのかよ!」

 

ジジイが五月蝿く何か言っているが俺はそれを無視して、皆が思っているであろう疑問をアルテラにぶつけた。

 

「いや、面識も何も私とオーディンはしんゆ…………んん、知り合いだぞ?」

 

少しどもった様だが、アルテラの言葉を聞いて俺は少なからず納得した。

 

ついさっきまで、何故アルテラが北欧の主神と知り合いなのかと色々と思考をめぐらしていたが考えてみれば不思議なことではない。

 

先ほどの話を聞くに何かしらの出来事で協力した中なのだろう。

しかし改めて思ったが、こいつの交友関係の広さには脱帽する。

まさか北欧の主神とまで知人の中とは、この調子だと他の神話体系の神々とも接点があるのかも、あるいは……

 

俺が色々と考えて頭を悩ませていると、アナウンスが流れた。

 

『間も無く、レーティングゲームが開始いたします。観客の皆様、席に座りお待ちください』

 

「そろそろゲームが始まるみたいだね」

 

アザゼルが考えている間、いつの間にかオーディンと会話をしていたサーゼクスがそう言う。

 

その言葉を聞いて周りの者達は自分の席に戻っていく。

 

「オーディン様、こちらの席にどうぞ」

 

「おお、気がきくのロスヴァイセ。では、拝見させてもらうぞサーゼクス、セラフォルー。お主の妹達のゲームを」

 

オーディンは二人に向かってそう言うと簡易的に用意された椅子に座った。

 

それに続くように、残りの者達も皆椅子に座りゲームの開始を待つ。

 

しばし待った後、VIPルームの巨大な壁に映像が映し出され、アナウンスが流れ出す。

 

『皆さま、このたびグレモリー家、シトリー家のレーティングゲームの審判役を請け負うことになりました。ルシファー眷属『女王』のグレイフィアでございます』

 

『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願い致します。さっそくですが、今回のバトルフィールドについての説明です。このステージはリアスさまとソーナさまの通われる学舎、駒王学園の近隣に存在するデパートをゲームフィールドとして異空間にご用意致しました』

 

画面がフィールドの全体の映像から、それぞれの陣営の映像に切り替わる。

 

『両陣営、転移された先が「本陣」でございます。リアスさまの本陣が二階の東側、ソーナさまの「本陣」は一階西側でございます。「兵士」の方は「プロモーション」をする際、相手の「本陣」まで赴いてください』

 

両陣地の開始地点はデパートの端同士で、デパートの大きさから見てそれなりの距離がある。

 

「ふむ、これは部長たちが少し不利のようだな」

 

「だな、今回のルールは『デパートを破壊し尽くさないこと』 だからリアスたちグレモリー眷属は能力的に不利になる。メンバーの半数が『パワー中心』だからな、お得意の破壊力のある攻撃を封じられたことになるな」

 

三十分が経ち、自陣に集合している両陣営。

全員がそれぞれの陣地に集合した事を確認すると、審判役のグレイフィアはアナウンスを流した。

 

『……開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は三時間の短期決戦形式を採用しております』

 

「ブリッツか、これは中々見応えがある試合が見れそうだ」

 

俺は笑いながらそう言った。

そしてついに……

 

『それでは、ゲームスタートです』

 

戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

 




いやー、やっと出せましたよオーディン。
アルテラの設定の関係上神様をどうしようかと悩みました。

オーディンとアルテラとの関係はおいおい書くとして、取り敢えずオーディン個人としてはアルテラと友人の関係です。
まあ、あくまでも個人での話ですがね。

長らくお待たせしたことをお詫び申し上げます。
それでは、次回もよろしくお願いします。

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