デート・ア・ライブ 風見サンフラワー 作:文々。社広報部部長 シン
更新遅くなってすみません。色々と深い事情がありまして…(ニコニコでひぐらしのなく頃にのアニメが無料配信してたから全部見たらハマってしまったのと、ゴブリンスレイヤーの小説版を読んでて遅くなったなんで言えない)テストもあったので遅くなりました。決してピクセルガンを初めて三日で友達を追い越すほどやり込んでなんていませんからね?
いやぁ、書きたいことはいっぱいあるのに描写がうまくまとまらなくて全然話が進まない。ああああああ、はやく幽香を登場させないと。
夏休み、やること多し!
それではどうぞ!
「--よし、これで足りるだろ」
琴里に帰宅を許されてビルを後にした士道は今日の夕飯の材料を買う為に、商店街に来ていた。しかし今、士道は買い物をし終え、ぽけーっとしながら家への帰路を歩いていた。
「しかし、今日は疲れたな…まぁ、あんな事があったんだから仕方ないな」
とボヤくと疲れの
緑の髪、赤い目、赤いチェック柄の上着とスカート、特徴的なピンクの日傘。その全てが相俟って異常なまでの魅力を醸し出していた彼女--風見幽香。それに上書きするように放たれた威圧は今思い出しただけでも悪寒が走る。そんな彼女が元いた世界へ戻る手伝いをする約束をしてしまったが、自分が何かできるのだろうか?それに会いに行く約束もしているため、近いうちにひまわり園にも行かなければならない。
「あー、やることが多いぞ。まぁ、今日は難しいこと考えずに帰ろう」
と、思考を放棄し、商店街抜ける角を曲がったところだった。
むぎゅ。
「ぐえっ」
「ん?」
何かも硬いものを踏んだ感覚と、足元から玩具の音が出るカエルを握りつぶしたかのようなくぐもった声が聞こえてきた。視線を下へ送ると、自分の足が少女の頭を踏んづけていた。士道はそれ理解するのに数秒用したが、その少女から足をどけ、買い物袋を地面に置くと慌てて声をかける。
「うわっ!?す、すみません!だ、大丈夫ですかっ!?」
少女の頭がギギギと音の鳴りそうな動きでこちらを向いた。するとその容貌が見て取れた。
少しだけ吊った目、端整な顔立ち、頬が痩せこけていて目の下にはなかなかの大きさの隈が。士道より1、2歳年上なのだろう。しかし、その疲労が色濃く出た顔は歳相応とは言い難い代物であった。そして、薄い唇から蚊の鳴くような声でポツポツと言葉が紡がれた。
「だ、いじょば、ない…」
そう言うと少女はまた道路にキスをし始めてしまった。
「ど、何処か痛いんですか?救急車呼びましょうか!?」
自分が踏んでしまったからではないか?それとも持病かなにかか?と、士道は最悪の事態が起こらないように頭を巡らせる。
「--か-いた…」
それを遮るかのように少女が声を発するが、士道は聞き取れなかった。
「すみません、もう一回お願いします」
「お腹、空いた………」
「…………………へ?」
ぐぎゅるるるという腹の虫の音となんとも間抜けな声が重なり、思考が止まる士道だった。
「いやぁー、悪いね。少年」
数分後、士道は少女を背負っていた。先程より少しハリが出ている少女の声を聞くと士道は苦笑いしながらこたえる。
「何事かと思いましたよ…。道に人が倒れているんですよ?テロかなんかかと…」
「そうだねー。あたしがテロのおかげで倒れていたなら君の左足にトドメを刺されていただろうね」
「うっ、根に持たないでくださいよ…」
「それは無理かなー?だって、女の子の頭を踏んづけたのよ?顔に傷なんてできちゃったら、わたしお嫁にいけない!」
「!………そうですね。悪いことをしました、すみません」
しくしく、と明らかに嘘泣きだと分かる仕草をしながら
そこまで深刻そうではない口調で言われた言葉だが、正論だった。女の子の顔に傷など付けてしまったら自分も女の子も一生を棒に振ることになるだろう。無論、世間に公表されていない医療用の
そう考えると自分がどれだけ不味い事をしてしまったのかを士道は理解した。
「まぁ、士道くんがお嫁に貰ってくれればそんなこと気にしなくてもいいんだけどねー」
「ブフッ!?」
思わず吹き出す士道。
「な、な、何言ってるんですか!初対面の人にそんな冗談は良くないですよ!………?」
突然の求婚?に対して少し叱り気味で大きな声を出した士道だが、少女の言葉に違和感を感じた。
「………さっきなんて言ってましたか?」
「え?『士道くんがお嫁に貰ってくれれば、そんなこと気にしなくてもいいんだけどね』っていったの」
少女を背負いながら歩き続けている士道からの要求は意味不明だと少女は思いながら答えてやった。
「おかしい。何かが…」
「ん?…あっ!もしかして、女の子をおんぶしたのが人生初だった?つまり、わたしが士道くんの初めて貰っちゃたって事ね。どう?初おんぶは興奮した?」
少女は少しだけ膨らんだ--これからの成長の見込みがない残念な--胸を士道の背中に押し付けながら耳元で艶めかしく、悪戯っぽく囁く。
いつもの士道なら、そんなことをされてしまえば顔を真っ赤にし、体の動きがぎこちなくなり、声が震えていたであろう。しかし、今日の士道は気にしていなかった。
「……それだ!」
「…へ?ま、まじで?冗談のつもりだったんだけど…」
いきなりの大声と先ほどの冗談を本気で答えられた少女は間抜けな声を上げ、若干引き気味である。その少女の瞳を見つめようと士道は首を少し捻り、違和感の正体を知れた喜びか、大きな声で言う。
「君が俺の名前を
それを聞いた少女は「あ……」と自分のしてしまったミスにようやっと気づく。指導に絡ませた腕の片方を解き、頭をポリポリと掻く。
「そっかぁ、うっかりしてた。まだ少年
そう言うと士道の頭の後ろで咳払いをした少女は言葉の爆弾を投下したのだった。
「わたしはニ亜、本条ニ亜。君らが言う精霊って奴だね」
「…………は?」
「あ、漫画家もやってるよ」
ニ亜ちゃん登場!登場させるか迷いましたが、させました。でもとにかく口調が難しい。あってるかも分からん。おかしいと思ったら指摘お願いします。
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7/26:ニ亜のフルネームを付け足しました