デート・ア・ライブ 風見サンフラワー 作:文々。社広報部部長 シン
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
結構UAが伸びて嬉しいです!やる気が出ます!
それではどうぞ
冬だというのに力強く咲くひとつの向日葵の前に
非現実的な光景の中で平然と立っている
「ねぇ、そこの人間」
「----っ!」
状況は似ているが、
そう、決定的に違う感じるものとは--
「此処は、何処かしら?」
--恐怖感だ。
彼女の透き通った心地よい声の音からは考えられないような恐怖感が士道を襲う。
十香と出会った時、士道は周りの光景の異常さをも圧倒する美しさに感嘆して声を発することができなかった。しかし彼女の場合、士道はその美しさをも圧倒する威圧に恐怖して声が発することが出来無かったのだ。
士道の人間としての本能が警報を鳴らしている。種族としての次元が違う、アレから逃げないといけない、アレに近づいてはいけない、と。士道はその場から逃げ出そうとしたが、思いとどまった。逆にここで逃げてしまうとアレを怒らせてしまい、即座に殺されてしまうかもしれない。そう考えた士道は彼女の方を目を向ける。
彼女は苛立っているようだ。日傘を指でトントンと叩いている。
「こ、此処は…天宮市にある《天宮ひまわり園》だけど…」
「そう、知らない場所ね。それと、女を待たせる男は嫌われるわよ」
「うっ………」
女性を待たせたことが何度もある士道にとってその言葉は心に深く突き刺さったようで、むねの辺りの服を掴み半歩下がった。
「そ、それはいいとして!君は自分でここに来たんじゃないのか?」
「違うわ。
「そ、そうなのか…」
士道は彼女は自分が飛ばされたことを知っていたので精霊ではないことを確認する。しかし、そうなると一体彼女は何なのだろうか?と士道は疑問に思ったので彼女に直接聞こうとしたが、
「あのスキマめ、次会ったらぶっ潰してやるわ」
と不穏な言葉が聞こえたので止めることにした。怖い。
「そう言えば」
彼女は士道の目を見据えて言ってきたので、士道はどんなことを言われるのか戦々恐々としていたが
「あなた名前はなんて言うの?」
「…へ?」
何とも普通の質問だった。
「へ?ってなによ。名前よ、な ま え!あなた自分の名前もわからないってわけ?」
突拍子もない質問が来るかと思っていた士道は余りにも普通の質問に気が抜けた声を出してしまった。
「な、名前ね!ははは…。俺の名前は
「ふーん。士道、ね。」
「……………」
自分から名前を聞いたのにそこまで興味のなさそうな彼女の反応に少しムッとなった士道だったが、機嫌を損ねたら怖いので何も言うことができなかった。
「君の名前はなんて言うんだ?君も俺が君君言うのは嫌だろ?」
「そう、ね。人間のあなた如きが私と対等に話すのは嫌ね」
「は、ははは……」
彼女に全く敵わないことはわかっているが流石の士道も腹が立ってきた。
「冗談よ」
冗談に聞こえないからタチが悪い。
少し時間を空け、彼女は士道に小さく微笑みかけながら言った。
「私の名前は、
「ゆう、か…」
士道が幽香と名乗った少女に先程まで感じていた印象は一転して、冗談も言える可愛らしい少女となった。
「あ、冗談って言ったけど、さんは付けなさいよ」
前言撤回。士道は内心ため息をついた。
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前にも言いましたが、更新ペースは遅いです。自分は高校生でもあるのでご了承ください。
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