やはりレベル5は友達が居ない   作:レッドレイン

17 / 17
お久しぶりです!

久々に時間ができて書きたくなったので執筆します!

よろしければどうぞ!

あと、すいませんが、やり方を少し変えました。
台本形式では無くなっていますので、ご理解ください!



平穏

 

 

8月23日。あの嘘みたいな現実に起きたバトルから早2日。

 

自分でも正直まだ実感がわかない。

一方通行と戦って勝った事についてだ。

 

今まで、いじめられっ子として中学生活を送ってた頃の自分が見たらさぞ怪訝の顔を浮かべるだろう。

『そんな事はありえない。夢でも見てるんじゃないか?』と。

 

今の自分ですら感じるのだ。間違い無いだろう。

 

ただ、あれは間違いなく現実で起きたフィクション無しの実話なのだ。

 

あれからまだ2日だが俺の周りも平穏になった気がする。

 

 22日に今後のプランなど全ての件にケリを付けた。

 

御坂美琴は元の居場所へと帰った。

色々友達に迷惑をかけたからしっかり謝ってくると少しやるせない顔を残しつつも満足気な顔でファミレスから出て行った。

 

御坂妹は1部は学園都市に残り、1部はちりじりに散って行った。

正直1万体近くの個体が残っているため、全てを一括管理と言う訳にもいかない。

冥土返しのつてで海外の優秀な医者達に定期メンテナンスをして貰い、自我の構成を考えてるとの事。

 

 話し合いに参加した10032号は…

 

『ミサカ達は別にこの街に未練なんかありません。むしろ恨んですらいる個体もいます。なので、この街から離れるのは全然問題ありません。』

 

 と。いつもの無表情な顔で話していた。

 

『しょうがないので、不本意ですがミサカは残ってあの白もやしに黙って守ってもらうとします』

などと、学園都市最強の男にこの扱いである。ただ、それはある意味喜ばしいことなのかもしれない。

 

 一度殺しあった中の一方通行とミサカ妹達。

お互いがお互いを被害者と呼ぶ姿には、なんとも言えない悲しさと同時に美しさを感じた。

 

 お互いに命の重さを充分知っているから。

 

 そして肝心の一方通行は、闇の中へ消えていった。

 

『俺が残った妹達に贖罪として守るなら、お前は光の側からオリジナルを守れ』

 

 口調はあいも変わらず命令口調。ただ、その目は懇願する様にも見えた。

 

『俺の中では妹達もオリジナルも変わらねェ。守る範疇にいる。ただ、光側と闇側両方とも全部引っくるめて守れる程俺は強くねェ。だから光側はお前に任せる』

 

 なんとも勝手な言い分だな。

 

『そうさせたのはテメェだろうが。それに一度忠告したのにも関わらず、首を突ッ込ンだンだろうが。最後まで責任取りやがれ』

 

 一方通行の中では、俺は全く無関係の人間だった。それがいきなり現れて自分と戦い勝利し実験を中止に追い込んだ。

だからこそお前にはその義務があると言う事らしい。

 

 なんとも勝手だ。ただ、そう思いつつも素直に嬉しかった。

 

 頼られたのだ。あの一方通行に。

 

 友達なんかいた事はない。

だから少しむず痒かったが、これが友達なのかなと柄にもないことを思った。

 

 だからこそ、これは自分の役目だと素直に受け取る事ができた。

 

 その夜は今回の件を振り返りながら、帰路へと俺もついた。

 

 

 23日の昼の13時頃

 

 あの後帰ってから今までの時間を取り戻すかのように睡眠を貪った。割と時間を無駄にした感が否めないが・・・

 

 

「ふぁ・・・ようやくいつも通りの生活だ。」

 

 夏休みはもう一歩も外に出たく無いなどと引きこもり全開でいた矢先、普段ならない携帯電話から一通の着信が入る。

 

 自分で言ってて悲しくなるな・・・

 

「絹旗からか・・・」

 

 間違いなく今自分の顔を見られたら怒られるだろう。もの凄く出たく無い・・・

まぁ、出ないと殺されるんで出ますけどね。

 

「はい」

「超遅いです!!3コール以内に出るのが常識でしょう!!」

「滅多に携帯がならないからな。携帯を見る習慣がほとんどねぇんだよ」

「あ、すいません・・・」

 

 やめて!絹旗さん!!そんな本気で申し訳なさそうにしないで!!

 

「いや、冗談だからね?そんなガチで落ち込むな」

 

 鳴らないのは本当だけど・・・

 

「すいません。比企谷の事なのでマジだと思っていました」

 

 謝る気あんのこいつ・・・

 

「んで?どうした?」

「はい!比企谷今日第7学区のファミレスに超来てください!!」

「は?なんで?」

「超祝勝会です!!やるって言ったじゃないですが!」

「あぁ・・・言ってたなそんなこと」

「はい! 17時集合でお願いしますね!」

「いや、行くなんて一言も言ってないんだけど・・・」

「え?来ないんですか・・・?」

 

 電話越しでも伝わる絹旗のシュンとした声。

年下の子にこう事言われるとお兄ちゃんスキル全開になってしまう。

 

「いや、わかった。17時な」

「はい!!超待ってます!!」

 

 あからさまに態度が激変したのが伝わる。

そんなに祝勝会したかったのか。

 

 さて、まで17時まで時間があるな・・・

 

「あ・・・」

 

 色々バタバタしていて忘れていたが、俺そもそもエアコン欲しさに出かけていたのを忘れていた。

散々色んな奴らに邪魔されたからな。今日こそは買おう。

 

 そう決意し、丁度第7学区に家電売り場のデパートがあることを思い出しながら外へと出た。

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます!

今回の更新は以上です!
次の話もほのぼのしてますので、ぜひ!!

不定期にはなりますが、書きますので気長にお待ちください!!

それでは!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。