悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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CD=クレイジーダイヤモンド


二人三脚

『翌日』

京谷「ッアー。昨日は散々だったお。」

早苗「昨日の出来事を聞いたとき、私羨ましいって思いましたよ。」

京谷「やってる本人はめちゃめちゃしんどい。」

早苗「あーあ。スタンド対決見たかった。」

京谷「多分この先も続くだろうね。」

早苗「じゃあ付いていって良いですか?」

京谷「安全の保証は皆無に等しいけど。」

 

京谷と早苗は共に人里を歩いている。

理由としては利久と安神を迎えに行くためである。

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

利久「何か酷いものを感じたんですが。」

京谷「何それ?」

 

所謂メメタァというやつである。

 

京谷「さて、安神君。」

安神「はい!」

京谷「守谷神社まで時間あるから修行内容を伝えとくよ。」

安神「分かりました!」

京谷「良い返事だ。それじゃあ内容だけど、『波紋』の練習をするよ。」

安神「波紋?」

早苗「京谷さん波紋使えるんですか!?」

京谷「Exactly(その通りです。)といっても今回は基本的な使い方しか教えないけど。」

利久「波紋って何ですか?」

京谷「それは後々教えるから。と、もうすぐ着くね。」

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

境内にて

 

京谷「さて、安神君。波紋の練習だ。」

安神「はい!」

京谷「先ず波紋について。簡単に言えば『呼吸によって生み出される力』と捉えてくれれば良い。」

安神「呼吸…ですか。」

京谷「そう、そして波紋の呼吸は独特でね。まぁ、矯正するけど。」

安神「矯正?」

 

京谷は右手小指を立たせる。

 

安神「???」

京谷「パウッ!!」

安神「グホォ!!」

 

京谷は小指で安神の腹を突く。

 

安神「ガッ!ハァッ……」

京谷「そうそう、体内の空気を全部吐き出して。」

 

安神の吐息音が聞こえなくなると京谷は手を戻す。

 

安神「ハァ……ッ!これはっ!!」

 

なんと!安神の体から電気のようなものが流れ出ている!

 

京谷「それが波紋さ。後、呼吸は鼻で吸って、口で吐く。吸う時はお腹を膨らまして、吐く時はお腹を引っ込める感じでしてみて。」

 

安神は言われた呼吸をする。

安神は少し楽になった。

 

安神「も、もう大丈夫です。」

京谷「おけ。後、使い方だけど……」

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

利久「また酷いものを見た気が……」

京谷「何それ?」二回目

早苗「それで?何故社殿に?」

京谷「いや、皆に聞きたいことがあってさ。」

五人「???」

京谷「『赤と青の服の人物』って分かる?」

早苗「赤と青?」

諏訪子「あの竹林の医者じゃないか?」

早苗「あぁ。でも何故そんなことを?」

京谷「……前回戦った時に確認したのさ。

 

 

   『赤と青の服の人物が見えた』って

 

 

五人「!?」

京谷「恐らく……」

神奈子「その弓矢の所有者が……」

諏訪子「あいつか……八意。」

早苗「ちょっ!ちょっと待ってください!もし仮にそうだとしても、何故あの人がこのような真似を!?」

京谷「誰の事?」

利久「竹林のお医者様の事です。確か名前が……」

射命丸「八意 永琳(やごころ えいりん)です。京谷さん。」

京谷「およ。文ちゃんじゃん。」

射命丸「あ、文ちゃん!?」

京谷「それが何か?」

射命丸「あーもう!頭が狂ってしまうじゃないですか!」

京谷「何で?」

安神「京谷さん。天然なんですか?」

京谷「あーよく言われた。」

射命丸「そ、それより、その人…正確には月人と呼ばれる者ですが迷いの竹林の医者で『月の頭脳』と呼ばれている方です。」

京谷「ふーん。」

射命丸「は、反応が薄い。」

早苗「でた興味無さそうな返事。」

京谷「んで?その月の頭脳とやらがあの矢を持ってるんだね。まとめると。」

神奈子「そうなるね。」

京谷「よし。行くぞ。利久、安神。」

早苗「じゃあ私も!」

京谷「ご自由に。」

利久・安神「えっ?」

 

 

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

 

利久「また酷いものを見た気がします。」

京谷「気のせいじゃない?」

妹紅「何故私もいるんだ?」

京谷「話じゃその『永遠亭』?だっけ。そこに行くには案内人が必要だって。」

妹紅「お前だけは駄目だね。案内したくない。」

京谷「あっそう。じゃ慧音さんに……」

妹紅「おーし!行くぞー!」

安神「なにこれ?」

 

 

 

『竹林の道中』

 

 

 

早苗「そういえば、京谷さん。」

京谷「ん?なに?」

早苗「京谷さんに二つ言いたいことが。」

京谷「どーぞ。」

早苗「あっはい。じゃあ一つ目ですけど、新しいスタンド能力って手に入れてます?」

京谷「んー。今んとこ、『エニグマ』『ヘブンズドアー』『魔術師の赤《マジシャンズレッド》』かな?」

早苗「おぉ!!また素晴らしいものを手に入れて!!」

京谷「そだね。」

早苗「あぁ、後もう一つですが神奈様からの伝言で

 

        『ありがとう』と。」

 

京谷「………ふぅ。なにしてんだか。」

 

そんな和やかムードの中、前方から音が発生する!

 

全員「!?」

 

彼らは驚きその場で足を止める!

すると!前方から弾丸のような物が利久に向かっていた!

 

京谷「!?利久!スタンドを出せ!」

利久「『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドラァ!」

 

京谷の発言により利久はスタンドを出し間一発弾丸をはじいた!

 

利久「あ、危なかった。」

京谷「いや!まだだ!」

 

その直後、先程と同じ弾丸が利久に十数発放たれる!

 

利久「ッ!『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドララララララララララララララララ!!」

 

弾丸は全て消される。しかし、やはり早苗、妹紅には見えていなかった。そしてそれは、前方から接近する人物も同じ!

 

?「まさか、私の攻撃を全部消すなんて。」

全員「!?」

?「貴方、一体何者なの?」

京谷「………ん?」

 

京谷の目に映ったもの。それは!

『うさみみ』であった!

 

京谷「……何あれ?wwうさみみ?ww」

早苗「ちょ、京谷さんww何でww笑ってるんですか?ww」

妹紅「お前ら緊張感持てよ。」

京谷「だってwwうさみみwwだよww」

安神「何で壷にはまってるんですか?」

利久「少しは危険を察知してください!!」

?「……何だこれ?」

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

京谷「いやー笑った笑った。」

早苗「全く京谷さんはー。」

京谷「早苗ちゃんだって笑ってたじゃん!」

早苗「えーナンノコトヤラ。」

?「いい加減緊張感持ってください!!」

利久「ほら、敵さんも妹紅さんと同じこと言ってますよ。」

 

京谷は咳払いの後、DIOのジョジョ立ちをする。

そして先程とは別の声で話す。DIOのように。

 

京谷「いやぁ、すまなかった。ところで名前を教えてくれるかい?」

?「名乗ったとして、どうなるの?」

京谷「なに。お互いの親睦でも深めようかとな。」

?「おかしいわね貴方。」

京谷「おかしいのは貴様の方だ。うさみみ。」

?「うさみみじゃあない!鈴仙・優曇華院・イナバよ!」

京谷「では、『鈴仙』と呼ぶか。」

鈴仙「私を舐めているの!?」

 

鈴仙は右手を指鉄砲のように構える。

 

京谷「ほぉ。さしずめそいつを使って撃ったのか。」

鈴仙「!?へぇ分かるの。」

京谷「まぁ、な。」

鈴仙「それで?どうするの。」

京谷「撃ってみろ。」

 

鈴仙は京谷に向けて、先程の数倍の弾丸を放つ!

 

京谷「『変化者《チェンジャー》』!!」

チェンジャー「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄

無駄ァ!!」

 

鈴仙の弾丸は全て消去される!

しかし、鈴仙はわからないままだ!

スタンドが見えないからだ!

 

鈴仙「なっ!?」

京谷「どうした?動揺しているぞ。」

鈴仙「あ、貴方一体何者!?」

京谷「ただの人間さ。それ以上でも、それ以下でもない。」

鈴仙「クッ!!なら!」

 

鈴仙は飛翔し、利久に向けて放った!

 

京谷「利久、行ったぞ。」

利久「でぇ!ちょ!『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドラァ!!」

鈴仙「ま、また!?」

京谷「ふむ。おい利久!」

利久「は、はい!」

京谷「今回はお前が相手しろ。」

利久「えっ?」

鈴仙「なっ!?」

利久「京谷さん!?何を言っているんですか!?」

京谷「後、安神もな。」

安神「でぇ!?」

利久「聞けよっ!?」

鈴仙「へぇ。貴方はしないの?」

京谷「何事にも経験させねばなるまい。」

 

京谷はその発言の後、後ろに振り向き利久と安神の肩に手を置く。

 

利久「き、京谷さん。……あぁ、もう!」

安神「少し、冷静になろうか。」

 

利久と安神は話ながら鈴仙に向かう。

 

鈴仙「覚悟は出来たようね。もう一人の方はちゃんとした戦闘は出来なさそうに見えないわね。」

京谷「だ、そうだ安神。」

鈴仙「後、そこの人間は侮れないわね。早めに潰しておくわ。」

京谷「だ、そうだ利久。」

 

『ブチッ』

と、その時!何か鳴ってはいけない音がした!

 

利久・安神「あぁん!?」

鈴仙「!?」

 

鈴仙は驚いた。急に態度が変わったからだ!

 

利久「こっちは変な能力身に付いた挙げ句、変な事に付き合わせられてるんだよ!こっちの都合も考えろよ!あっのアホ!」

鈴仙「へっ?」

安神「確かに戦闘経験なんて無いですよ。けど、少なくとも一緒に戦えば貴女位は倒せますよ。」

鈴仙「えっ?」

京谷「戦闘始め!」

 

利久と安神は一気に鈴仙に接近する!

 

利久「『クレイジーダイヤモンド』!!」

安神「コオォォォ!!」

鈴仙「クッ!(この力!ヤバい!)」

 

利久は鈴仙より速く後ろに周り攻撃をする!

 

鈴仙「!?」

CD「ドラァ!」

鈴仙「グブゥ!!」

 

鈴仙は吹っ飛ばされる!その先に安神!

安神は波紋を練り、拳に纏わせる!

 

安神「『不協和音波紋疾走《アンハーモニーオーバードライブ》』!!」

 

安神は吹っ飛ばされた鈴仙を殴り付ける!

 

鈴仙「ッガアッ!!」

 

鈴仙の体に波紋が流れ込む!

それは!体内にある力が別の力と馴染まず、暴発するような感覚に陥っていた!

 

早苗「おぉ!!あれは波紋が入った音!」

妹紅「分かるのかよ。てか凄いな。あいつら里の人間だろ?」

早苗「それもそうですね。まぁスタンドに目覚めたから別に良いと思いますが。」

妹紅「良いのか?良いのか?」

 

鈴仙はまた利久の方向にぶっ飛ばされる!

 

利久「おおおおお!!」

CD「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ!!

ドラァ!」

鈴仙「カッ……ハッ………」

 

鈴仙は吹っ飛ばされ、地に伏せる。

 

利久「はぁ、はぁ、はぁ。」

安神「はぁ、はぁ、コオォォォ。」

 

安神は波紋の呼吸で回復する。

利久はその場に座り込む。

 

安神「大丈夫か?利久。」

利久「つ、疲れた。」

京谷「おめでとう。初勝利だな。」

 

京谷は手を叩きながら二人に歩み寄る。

 

利久「き、京谷、さん。」

安神「何か上手く乗せられたような?」

京谷「まさか初戦闘。しかもたった1日でここまで成長するとは。」

妹紅「はぁ!?たった1日!?あれだけの戦闘を!?」

早苗「凄い!凄い!」

 

京谷は鈴仙の体に触れる。

 

京谷「『クレイジーダイヤモンド』」

 

鈴仙の体から光が発生され受けた傷やぼろぼろの服が直される。

 

京谷「さて、君たちも回復させねばな。」

 

京谷は波紋を使い、二人の体力を回復させる。

 

安神「っはぁ!」

利久「っへぇぇぇ。」

京谷「お疲れ様二人とも。」

 

京谷の言葉は優しかった。

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

『永遠亭』

?3「あらら、やられたのかよ。」

 

とある男はスコープを覗きながらそう呟く。

 

?3「ま、勝てるわけないよな。」

 

男はスコープから視界を外す。するとスコープが消える。

 

?3「俺たち

 

    

      『スタンド使いには』

 

 

 




どうもうぷ主の鬼の半妖です。
今回は利久君と安神君の初戦闘回ですね。
EoH考えてたら2vs1も良いなと思い、こうなりました。
安神君は波紋を覚えて直ぐの戦闘。利久君はスタンドでの戦闘は初。てかそこまで成長させる京谷君何者!?
恐ろしいわ!((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
それでは次回もお楽しみに!

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