悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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天狗と風祝

現在、京谷は先程戦った者たちを手当てしている。

やはり優しすぎる。3時間経っているのにも関わらず。

 

?「……………はっ!」

京谷「おー、起きたか。」

?「んなっ!?」

京谷「動かないでよ。体力とかは回復させたけど流石に痛みは癒すの難しいんだよ。」

?「貴様、何故……ッ!」

京谷「あーほらほら動かないで。全く。一応手当て。自分のしたことだしこれぐらいは当然だと思うけど。」

?「……は?」

 

京谷の目の前の女性は呆れている。

自分たちと戦い勝った癖に、わざわざ敵の手当てをする。

これほどまでにお人好し過ぎる者を見たことが無かったからだ。

 

?「……もし私が不意討ちをしたとしたら、どうしてたんですか?」

京谷「そんときはそんとき。考えるだけ面倒だよ。」

?「………ふふっ。おかしいですね、貴方。」

京谷「そお?よく分かんないや。」

?「おっと忘れてました。犬走 椛(いぬばしり もみじ)といいます。手当てありがとうございます。」

京谷「僕は五十嵐京谷。宜しく。ところで椛ちゃん。」

椛「何ですか?」

京谷「此処から近い場所って何処かな?」

椛「ああ、そんなことですか。それならこの山の頂上に神社があるので案内しますよ。」

京谷「ありがたいけど、流石にお仲間さんを置いてまでっていうのはちょっとな。」

椛「それもそうでした。でしたら反対の方向に進んでいくと石段があるので、それを上って行けば良いですよ。」

京谷「分かった。それじゃ。」

 

そう言い京谷は示された方向に進む。

しばらくすると石段が見えたのでそれを上っていく。

 

 

 

『キングクリムゾン!!』

 

 

 

京谷「………いや長くね?疲れた。」

 

夕方、京谷は少し汗をかいていた。

辺りを見渡すと大きな神社。そして変わった巫女服の女子。

京谷はDIOのジョジョ立ちをしながらそこまで近づく。

 

?「ん?参拝客でしょうか?……ってかあの立ち方……どこかで……。」

 

巫女服の女子はジョジョ立ちをしながら歩いてくる京谷を見て考えていた。

 

?「…………ああ!ジョジョ立ち!しかもあれDIOのジョジョ立ち!ってことは!まさか!」

 

巫女服の女子は京谷に近づく。

近づくが………

 

?「!?あれ?動け………ない………なんで?」

 

そう!巫女服の女子は京谷から1メートルの地点を動けなかったのだ!

対し京谷はそんな事は目もくれず巫女服の女子に話しかける。

 

京谷「どうした?何故奇妙なポーズをしているんだ?」

?「ふぇ!?あ、えっと、何か動けなくて。」

京谷「ふむ………なるほど………じゃあな。」

?「あ、ちょっ!」

 

巫女服の女子は動こうとした。しかし、全くと言っていいほど動けなかった!

 

?「なん………で………?」

 

京谷は動けない女子に再度話しかける。

 

京谷「青ざめているな。本当にどうしたんだ?」

 

巫女服の女子は何故動けないか考えていた。そしてある一つの疑問に直面する。

 

?「!?(そういえばさっきまで動けていた筈なのに……この人に近づいた時点で動けなかった!……何かこの人が仕掛けたと思うのは少し考えてみれば分かる筈よ!……でも……何なの……この人は何かをしたようには感じ取れなかった!)」

 

京谷はスタスタと社殿に向かい歩みを進める。

巫女服の女子は大声で京谷を呼び止める。

 

?「まっ、待ってください!」

京谷「………何だ。」

?「貴方、一体何をしたんですか!?」

 

京谷は巫女服の女子の方向へ向き、話す。

 

京谷「何の事かな?」

?「とぼけないでください!私は貴方と出会うまでは難なく動けていたのに、貴方と出会って近づくと急に動けなくなった!全くと言っていいほど!」

京谷「……………」

 

京谷は答えなかった。

 

?「何か………言ったらどうですか!」

 

京谷は

 

 

 

拍手をした。

 

?「???」

京谷「ふむ、初級編はクリアした訳か。出来ればその調子で私の事を暴いてほしいのだが、どうでも良いか。」

?「!やっぱり、貴方が!」

京谷「だが、どうやって………だ。」

?「!(そうだ!この人はどうやって………)」

京谷「悩んでいるな………では特別ヒントだ。……『影』を見ろ。」

?「影………!?」

 

巫女服の女子が見たもの、それは自分の影、ではなく!

自分の影から出ている細い影!そしてそれは!

京谷の影に繋がっていた!

 

?「何ですか!?これは!?」

京谷「やっと解いてくれたか。これが君が動けなかった理由さ。」

?「まっ、まさか!影を繋いでいたとは!予測ではありますがこの細い影が私の影を捕まえていた!それが答えですか!」

京谷「正解だ。おめでとう。」

 

京谷は拍手をする。そして影を引っ込める。

すると!さっきまで動けなかったのが嘘のように動けていた!

 

?「…………」

 

巫女服の女子は京谷を睨み付けたままであった。

京谷は巫女服の女子に近づき………

 

京谷「イヤー、漸く解けてくれたよ。せいぜい42点ってところかな?」

?「…………ふぇ?」

 

先程とは比べようにならない程あっけらかんとしていた。

 

京谷「おっ、やっぱその表情いいねぇ。何が何だか分からないって顔は。」

?「え、いや、ええ?」

京谷「後、お茶くれませんか?癖のある声を出すと喉に負荷がかかるし。」

?「え、あ、はい……。」

 

京谷と巫女服の女子は社殿へ進む。




どうもうぷ主の鬼の半妖です。
うん。主人公お茶目っていう設定がでていれば幸いですね。
とまたもや唐突ですが、クイズを出します。
巫女服の女子を捕らえたスタンド名をお答えください。
答えは感想のところに書いておいてください。
では次回もお楽しみに。

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