悪と正義の波紋&幽波紋(スタンド)使い、変化する者の幻想入り   作:(´鋼`)

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CD=クレイジーダイヤモンド


時と弓矢

現在、人里道中。

 

京谷「…………」

早苗「京谷さん、どうしたんですか?」

京谷「…………ねぇ早苗ちゃん。」

早苗「はい?」

京谷「もっかい時止めやって良い?」

早苗「は、はぁ。構いませんけど。」

京谷「それじゃあ、『世界《ザ・ワールド》』時よ止まれ。」

 

京谷の発言で、京谷以外の色が失われる。

 

京谷「1………2………」

 

すると二秒後、色が戻った。

 

京谷「やっぱりか。」

早苗「何がです?」

京谷「時止めの時間が長くなってる。」

早苗「………それって………」

京谷「時を止める時間が一秒から二秒になってる。」

早苗「…………もうここまで来ると、まんまDIO様みたいじゃないですかヤダー。」

京谷「そんなに驚かないんだね。」

早苗「時を止める事のできる方が1人いますからね。驚…」

 

京谷は周りの色が失われるのが見えた!

京谷は周りを即座に見渡す。

そこに見えたのは一人のメイド服の女性!

 

?「………時は動き出す。」

 

突如!周りの色が元に戻る!

 

早苗「…かないのは当然、って京谷さん?」

京谷「……貴様、一体誰だ。」

?「それはこちらの台詞です。何故止まった時の中で動けるのですか?」

早苗「あ、咲夜さん。」

咲夜「あら、早苗。」

京谷「知り合いか?早苗。」

早苗「はい、あのメイドさんは十六夜 咲夜(いざよい さくや)といって紅魔館と呼ばれる赤い館のメイド長さんです。」

咲夜「そんな事より貴方、どうやって時を止めたのよ?」

京谷「教える必要があるのか?」

早苗「京谷さん?また何か考えてませんか?」

京谷「『変化者 世界《チェンジャー ザ・ワールド》』!!時よ止まれ!!」

 

京谷はスタンドを出現させ、時を止める。

動けるのは京谷と咲夜のみ。

 

咲夜「……貴方も時を止めるのね。」

京谷「『も』か……関係無いがな。そして時は動き出す。」

 

そして周りの色は元に戻っていく。

 

早苗「………あれ?何もしてない。」

京谷「いや、したぞ。時止めの時間を長くした。」

早苗「そういう考え方でしたか。」

咲夜「へぇ、貴方には制限時間があるのね。」

京谷「……その口ぶりからして貴様には制限が無いように聞こえるが?」

咲夜「ええ、何秒だろうと何十秒だろうと、何時間だろうと止められるわ。」

 

京谷はその事を聞いた。

そして、笑った。

 

京谷「……フッ、フフフフ、フハハハハ!!」

咲夜「!?」

早苗「京谷さん!?」

京谷「実に素晴らしい!DIOの時止めよりも長く、止められる事ができるとは!こんなに嬉しく!こんなにハイッ↑になることは久しい気分だ!」

早苗「き、京谷さんが、壊れた………」

咲夜「(な、何なの。こいつ!)」

 

咲夜は恐怖していた!何故こんなに笑っていられるのかと!

その疑問が恐怖を呼び起こしていた!

 

京谷「ところでだが、咲夜よ。」

咲夜「!!な、何よ?」

京谷「そんなに怖がらなくても良いじゃあないか。君に質問をするだけなのになぁ。」

咲夜「…………」

早苗「…………」

 

 

京谷「君と……勝負がしたい。……それだけさ。」

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

『命蓮寺』

利久「んうぅ?」

聖「あら、漸くお目覚めですか。」

利久「ここ……寺の中……ですね。」

 

利久は部屋を見回して確認する。

そして利久の横に聖が座っている。

 

利久「えーと、確か……あっ。」

聖「どうしましたか?」

利久「………あー、またやってしまった。」

聖「いやーしかし、お強いのですね。まさか弟子の二人を倒すなんて。」

利久「よいしょ。」

 

利久は少しふらつきながらも立ち上がる。

 

聖「どうされるんですか?」

利久「あの二人を治しに行きます。」

聖「治す?どうやってですか?」

利久「そんな事より、二人が休んでる部屋って何処ですか?」

聖「同じ部屋ですよ?」

利久「えっ?」

 

利久が左を向くと、安神、一輪、村沙の順で並んでいる。

 

利久「はぁ、何でこうなるんですか?」

聖「さぁ?何故でしょう?」

利久「……お遊びなんですね。分かりません。」

 

利久は一輪、村沙に近づき、手をかざす。

 

利久「『クレイジーダイヤモンド』」

 

その後、二人の傷が治っていく。

 

聖「まぁ!」

利久「終わりました。後は体力を回復させるだけです。」

聖「素晴らしいですね。どうです?仏教の入門なんて。」

利久「いえ、今は忙しいので入門だとか入信だとかは無理ですね。」

聖「あら……残念です。では、落ち着いたらということで。」

利久「はぁ。」

ナズ「おーい、聖ー。」

 

すると、襖が開けられナズーリンが現れる。

その手には利久には見慣れた弓矢があった。

 

利久「あっ!それはッ!」

ナズ「知ってるのか?お客人。」

聖「一体それは?」

利久「京谷さんが言ってた黄金の弓矢……何でここに?」

 

すると!ナズーリンの体が突如、利久の方へ飛ばされる!

 

ナズ「うおっと!」

利久「でぇ!『クレイジーダイヤモンド』!!」

 

利久はギリギリのところでスタンドを出し、ナズーリンを受け止める。

 

利久「あ、危な……グオッ!!」

 

利久の体は、鈍い痛みと共に外に吹っ飛ばされる!

 

聖「利久さん!」

 

利久は何故自分の体が吹っ飛ばされたのか分からずにいた!

スタンドの攻撃なら自分には見えるのに対し、衝撃が走った時は何も見えなかったからだ!逆に人間なら、他の人物にも見えていた筈だ!なのに、聖もその様子は見られなかった!

 

利久「ッ!『クレイジーダイヤモンド』!!」

 

利久はスタンドを出し身を守る。が、

 

利久「グオッ!!」

 

利久の背中に激痛が走る!そこから池に着水する。

 

聖・ナズ「利久さん(お客人)!!」

利久「ゴホッ!ッ、はぁ、はぁ。」

 

利久は立ち上がり、周りを見渡す。

しかし、見えなかった!

 

利久「ど、何処に、居るんだ。」

 

そんな中、利久の近くから突如!

弓矢が出現する!

 

利久「ッ!?『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドラァ!!」

 

間一髪のところで弓矢を弾き飛ばす。

 

利久「はぁ、はぁ、い、一体、何処から?」

聖「急に現れましたね。矢が。」

ナズ「そんな呑気な事言って良いのか!?」

聖「え?だって足跡あるじゃないですか。」

ナズ「えっ?」

利久「えっ?」

聖「ほら、そこにあるじゃないですか。」

 

聖の指さす場所には見覚えの無い足跡。

 

利久「……あ、あった。」

聖「それにナズーリン。貴女のそれはお飾りですか?」

ナズ「あ、それもそうだ。」

 

ナズーリンは背中の直角に折れ曲がった棒を持つ。

 

利久「?それは?」

ナズ「まぁ見てな。」

 

ナズーリンはその棒を持ったまま彷徨く。

しばらく彷徨くと棒どうしが重なる。

 

ナズ「利久!ここに攻撃を!」

利久「え!?わ、分かりました!『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドラァ!!」

?「ガ、ブフォ!!」

利久「は、入った!」

 

ナズーリンが示した場所を殴るとスタンドから確かな手応えを感じた利久。

 

?「ッ!はぁ、グフッ。」

利久「!?き、急に現れた!!」

ナズ「いや、どっちかと言えば『透明になって姿を消していた』から殴られた影響で『能力が解除された』と言う方が良いね。」

利久「!!そういうことか!そいつのスタンドが透明になるスタンドだったのか!」

?「こ、こんな、バカなッ、この、私がッ、この、アクトンウーマンがッ……」

 

現れた姿は女性であった!

 

利久「まさか、透明になるスタンドだったとは。」

?「ッ!!」

利久「さて、姿を見せたので、『クレイジーダイヤモンド』!!」

CD「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララドッラァ!」

?「グギギャアァァァ!」

ナズ「おーおー、よく吹っ飛ぶなぁ。」

聖「そうですね。」

 

 

 

利久vsアクトンウーマン

 

結果 ナズーリンの探知で見つかり、利久のドラララッシュで、はるか彼方に吹っ飛ばされ、再起不能!!

 

 

利久「さてと、この弓矢を京谷さんに届けなきゃ。」

聖「それより、休んでいかれては?」

利久「あー、そうさせてもらいます。」

 

利久は寺の中に入り、休んだ。

 

 

 

 

 

 

『スティッキーフィンガーズ!!』

 

 

 

 

 

 

京谷「…………………」

咲夜「…………………」

早苗「………いや、何か喋ってくださいよ。」

京谷「……………あーお嬢様の姿を早く拝見したい。」

咲夜「!?な、なななっ!?」

早苗「京谷さん、まさかとは思いますが……」

京谷「そのまさか。」

早苗「京谷さん、ある意味失礼ですよ。」

咲夜「(こ、こいつ!)」

京谷「こいつじゃなくて京谷さ。」

早苗「やっぱりハミパですか?」

京谷「正解。」

 

そんな事をしていると咲夜が歩みを止める。

それに続き、京谷と早苗も歩みを止める。

その目の前には目が痛くなる程の大きな館があった。

 

京谷「うわー、目がチカチカする。」

早苗「私もです。」

咲夜「そんな事言ってないで、さっさと入るわよ。」

京谷・早苗「はーい。」

 

京谷たちは館の門へと入る。

その途中断末魔が聞こえたようだが、京谷は興味無さそうに館の中に入った。

中に入ると多くの薄い羽根を持った人物がメイド服を着ながらせかせかとしている。

 

京谷「……いっぱいいるや。」

早苗「後、京谷さん。ここにいるのは全員妖精ですので人ではないですよ。」

京谷「あ、そうなの。」

咲夜「……興味無さそうね。」

早苗「何時もの事です。」

 

京谷と早苗は咲夜の案内で、とある部屋の前に着く。

咲夜はドアをノックする。

 

咲夜「お嬢様。咲夜でございます。」

?「入れ。」

咲夜「失礼します。」

 

咲夜はドアを開け、中に入る。

京谷たちもそれに続く。

 

?「あら、お客人を呼んだ覚えは無い筈よ。」

咲夜「申し訳ございません。お嬢様。」

早苗「レミリアさーん。どうもー。」

レミリア「あら、早苗じゃない。それに…そこの外来人は…」

京谷「五十嵐京谷。ただの人間さ。」

レミリア「ふーん。私はレミリア・スカーレット。紅魔館の主よ。」

京谷「ところでさ。」

レミリア「何かしら?」

 

 

 

京谷「血の匂いしない?」

 

 

 

レミリア「!?」

咲夜「!?」

早苗「!?」

京谷「あー、図星?」

早苗「き、京谷さん。『ハイウェイスター』を使ったんですか?」

京谷「いや、入った時から少し匂うなーと思った。」

レミリア「…これはこれは、中々面白そうな奴じゃない。」

京谷「あんまり言われても嬉しくない。」

レミリア「あら、そう。それは失礼な事をしたわね。」

京谷「それよりさ、ちょっと頼み事があるんだけど良い?」

レミリア「いえ、聞く必要は無いわ。」

京谷「???」

早苗「レミリアさんには『運命を操る程度』の能力があるんです。」

京谷「あーなるほど。運命を見て僕たちが来ることも分かっており、尚且つ僕が咲夜ちゃんに頼んだことも知ってると。」

レミリア「ええ、そうよ。」

京谷「ついでに、ぶっぱなそうとしている槍は仕舞おうか。」

レミリア「!?」

早苗「!?」

咲夜「!?」

京谷「驚いてるね。まぁ知ってるけど。」

早苗「まさか、『エピタフ』……ですか。」

京谷「正解。未来を見ただけだけど。」

レミリア「未来を見る?」

京谷「それはまた今度。んで?どうなの?」

レミリア「……ふぅ、良いわ。咲夜との戦闘を許可する。」

京谷「やった!」

早苗「レ、レミリアさん!?大丈夫なんですか!?」

レミリア「大丈夫でしょ。咲夜。」

咲夜「分かりました。」

 

咲夜は時止めを使い外に出る。周りの色が失われ、動けるのは京谷と咲夜のみであった。

京谷は動ける時間の内に咲夜が出て行った方向を見る。

そして色が戻された時、京谷は後ろを向いていた。

 

レミリア「……やはり、止まった時の中を動けるのね。」

京谷「まぁね。それじゃあ僕も行くわ。」

 

京谷は外に出るため玄関に向かった。

 

 




どうも皆さん、うぷ主の鬼の半妖です。
さて、今回は利久君が矢を手に入れて、京谷君が『エピタフ』の能力を手に入れて、『世界《ザ・ワールド》』の時間停止時間を長くさせました。ちなみにここで現在六秒程止められます。
さて次回は対戦ですね。けど、あまり期待しない方が良いと思います。
それでは次回もお楽しみに。

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