貴方は英雄ですか? いえいえ。まだ一般ぴーぽーです 作:カルメンmk2
とまあ、前置きはカリバっといて、原作展開に追加要素やら強化要素を多分に含んだものとなります。
いやあ、ガルパンのスピンオフ、リボンの武者を読んでいたらうちの作品に必要なのはこれだ! と考えてしまいましてね。あの笑顔や黒さが我々には必要です(確信
ということですので、それなりのハチャメチャな展開やご都合主義が展開していきます。
それでもよろしい方、拙い作品ですがお付き合いくださいませ。
P.S
主人公の最強の状態は何も若ければいいということではないのです!
修正:サブタイトルがついていなかったので追加いたしました。H29.4/25
時はレフィーヤ・ウィリディスが詠唱を始める少し前の事。
永嗣はヘファイストスのもとから飛び出し、ベルとヘスティアを探すべく、屋根の上を飛び跳ねて探していた。途中、身軽なモンスターが襲い掛かってきたのだがどれも一刀のもと切り捨てた。結果として、手加減抜きの一撃に耐えれるものでもなく砕けてしまっていた。
目を皿のようにして探すが見つからない。
この騒乱の中で、人二人を探し出すということがどれほど無茶なことだろうか? 目立つ髪の色とはいえ、銀髪がいないわけでもない。白髪の老人がいないわけでもない。ベル以外で白髪頭がいないというわけでもないのだ。
すると、視界の隅に白髪頭が見えた。短髪で、得物も短剣と見える――――が、違った。
フードを被った小柄な人物を守るように移動している。何よりも白髪は幼女らしく、よく見れば持っている短剣も幼女の胴体に近いぐらい長いものだった。
外れか、と屋根伝いに移動していくと一際激しい戦闘音が聞こえた。目を向ければ、街中に屹立する蔓のようなものが8本ほど唸り声をあげて地面を叩きつけている。
破砕音や倒壊音が断続的に聞こえてくる。悲鳴も聞こえるが時が経つにつれて少なくなっていく。それよりも歓声が増えてきた。
――――もしや………と思う。
「いやいや。ありえんな」
ベルが倒せるわけがないのだ。来る前に聞いたところによれば、逃げ出したモンスターは中層域に棲息するものらしい。深くは21層、浅くは15階と目玉のモンスター以外はありふれたものだとか。
かつてベルを襲ったミノタウロスは居ないらしい。
さて、どうするべきか。蔓のところへ向かうか………別の場所に向かうか。あるいは教会に戻ってみるか?
「ここに居たか」
「んん? ムメーか」
「すまないが加勢を頼みたい。あの蔓のところだ」
「あそこか?」
未だに地響きを立て、土煙を巻き上げる戦場を見やる。アレだけデカいと何もできないだろう。武器がない。
「武器なら渡そう―――【
「―――――――ほぉ」
―――とても懐かしい言葉だった。喧嘩、というかたまに体を動かすとき、恋敵の
どう問い詰めてやろうかと黒い顔をしていると、それはムメーが創りだした武器を見て呆け顔に変わってしまった。
ワイヤーフレームにテクスチャを貼りつけるようでいて、空っぽの伽藍洞ではなく、その歴史すら再現された一振りの刀。
いや、刀というにはあまりに長すぎた。
妄想の産物というには血の匂いがした。
それはまさしく、
「使いこなして
挑発するように手渡された青江を震える手で受け取る。
紛れもない、青江だ。自分が勝手に師匠と呼んでいたあの侍の青江だ。美術館で見たものではない。
なんということだ。これほどの僥倖、望んでも得られることなどないではないか!
そしてこの男、今何と言ったのか? ほざいたのか?!
佐々木の弟子を名乗るこの儂に! この俺に! 魅せろとほざいたか!? 扱えるのかと侮ったかッ!!?
「ほざけ。佐々木一派の太刀筋、とくと
抜き身の刀に刃紋はなく、ただただ静謐な印象を受ける。鍔もなく、ただ一本の長い刀。大太刀、野太刀。
重そうでいて普通の打ち刀よりずいぶんと軽い青江は、そのリーチでもって槍とすら打ち合える。
力も体力もほぼ全性である。
ただ重要なことはそれ以外にある。この剣を振るうのであれば、敗北は許されないのだ。
そしてベルとヘスティアに心から謝りたい。今はこの剣を振るいたい。眼前に図体ばかりデカい、木偶がいるのだ。だからほんの少し待っていてほしい。
――――ちょっと斬り殺してくるから。
「我が奥義、今、
「人が変わったな。――――まぁ、私もやることは変わらないがな」
青江を構えて永嗣は駆け出す。先よりも早く、速く、
モテる技量をすべて使って駆けた。ある意味、縮地とも呼ばれかねないもの。名もない歩法。相手との距離を一瞬でも早く縮めるためだけの一歩。
「――――【
怖気が走る殺気が遥か後ろで迸る。こちらを狙っていないとはいえ、身を竦ませるには十分な恐怖。
だが、今の自分にそれは無意味だ。兎に角、斬りたいのだ。
眼前に騒ぎの起きている大通りが見えた。唸りをあげて少女を一振りのもと、轢殺しようとする巨大な触手に狙いを定める。
ふと、背後からの殺気が途絶えた。そしてわずかだが触手の動きも鈍ったように見える。つまりあれだ。
「――――――――――隠し剣―――――」
「――――俺が撃ち落とそう」
こんな奴には勿体ないことこの上ないが師匠も解ってくれるはずだ。
「――――鬼の爪――――」
「―――
――――華鳥風月たるもの、
華を包み込む十の銀閃は
四散する赤の棘は欠片たりとも触れさせぬと微塵よりもはるか細かく砕き落とした。
風が生まれて、氷の塵すらレフィーヤに届くことはなかった。彼女は呆然と背後を見た。仲間たちも遮る触手のなれの果てを砕いて呆然とした。
身の丈に近いほどのカタナを構えて不敵に笑う剣士を見た。
黒い強弓を手に降り立ってきた赤い外套の弓兵を見た。
褐色の片割れはその威風にゾクりと来るものがあった。読んだことのない英雄譚を見つけて、次のページをめくるときのような感覚。何かが起きるという期待感。
彼らが氷の彫像となったモンスターに目を向けると弓兵が無造作に矢を幾つか放つ。甲高い風切り音を残して矢は氷像へと突き刺さり、さらに追加で放っていく。どこにそんな数を持っていたのか、聞いてもはぐらかされるだろう。
やがて突き立つ矢が楔となり、氷像をばらばらに砕いた。
「お、おおおお―――遅いわボケェ!!」
「すまないな、ロキ。他でも暴れていたので、な」
「ファミリア優先せんかい!! それに何勝手に武器を渡しとるんや!?」
「必要だったからな。彼に武器を渡した、これでいいかね? 事後承諾だがな」
「いいわけ―――はぁ…………もうええわ。疲れたし、すぐにでも終わるやろ。でもな…………」
青江を担いで辺りを見回す永嗣にロキは穏やかではない感情を向ける。アイズがまるで憧れるような視線を向けているのが気に食わないのだ。あと、貧乳仲間のティオナももじもじしてるし。レフィーヤなんか吊り橋効果の体現者となっている。
当の本人は獲物はどこだ!? と辺りを見回していて、それが危険はないか確認しているように見えているのだ。恋愛フィルターってすごいネ!
「おう、お前!」
「んん? モンスターか!?」
「違うわ!! アイズたんだって斬るのに手古摺った触手や。どうしてレベル1が斬れる!!? 本当にドチビから
「モンスターはどこだ!!?」
「話を聞けッ!!」
「五月蠅いわ! こっちはモンスターを探してるんじゃ、静かにせい!!」
お前を相手にしている暇はない、と取り合わず、ただひたすらにモンスター―――こうなったら不逞な輩でも構わないと怪しそうな物陰や路地への入り口を睨み付ける。
当然、出てくるなんてことはない。
「君の仲間のところへ向かったほうがいいのではないかね?」
「―――しまった………!」
「ムメー! ここでこいつを逃がすのは許さへんぞ!!」
「他所のファミリアに干渉はご法度だろう。前例はいずれ常習となるぞ」
「ぬ、ぐぅ……………くそッ!!」
確かに、怪しいの一言で拘束できるのなら、自分達だってギルドに拘束される。最悪、フレイヤたちにやられて、手の内の何もかもをさらけ出させられることになりかねない。
ここは我慢するしかない。
「理解してくれて何よ――――はぁ………おい、時雨永嗣」
「モンスターか!?」
「かがめ」
「!」
ムメーの声に振りむけば、そこにもはや発射寸前の弓を構えた赤マント。
かがめの言葉と視線の先を瞬時に把握して、言葉通りの行動をとった。かがんだのた。
かがむよりもわずかに早く、弦は放され、黒い矢が弓矢にあるまじき音を立てて永嗣の背後に飛んで行った。
――――跳んだ先は家屋の中、霜の降りた窓を突き破り、何かに弾かれる音を冒険者たちに聞こえさせた。
「――――ふむ。存外、学習能力はあるようだ。厚みを増したな?」
割れた窓から悪臭が漂ってきた。
酷い悪臭だった。あまりの臭さに失神しそうで、冒険者にはそれが顕著だった。身体能力や五感の強化も考えものではないだろうか。
家屋の扉が朽ち果てていく。
「げびゃびゃびゃ。勘のいいやつダァ」
「んん?」
「ブチ殺してやるゼェ、
疫病男の襲来である。
下卑た笑みを浮かべて、疫病男は悪臭を伴って姿を現した。
「なるほど。うむ、なるほど――――――――――よい試しが来たわ」
対する永嗣も手に持つ青江を構えた。
壮絶な、まるで気でも触れたような邪悪な笑みを浮かべて構えたのだ。
世紀の対決、今ここに! というその瞬間にベル・クラネルとヘスティアは絶体絶命の窮地に追い立てられていた。
事の始まりを言うと、ベルはシル・フローヴァとリュー・リオンを見つけられず、あてもないままに祭りを楽しんでいると長い風呂敷を背中に、胸元で豊満な谷間を強調するような格好でベルと出会った。ばるんばるん、ぶるんぶるんと震えるそれは前かがみしてしまうぐらいに素晴らしかったと幸運にめぐり合えた男たちは悟った顔で告げていた。あと、20回はイケるとも。
そしてベルの目的を聞いたヘスティアはそれよりも祭りを楽しもうと強引に誘った。渋るベルもおすすめのポイントを知っていると囁けば、やはり初めての怪物祭には勝てなかった。
で、楽しく他人から見ればデートのようなことをしているとモンスターが逃げ出し、ヘファイストス経由でモンスターのランクを聞いていたヘスティアがギルドに逃げようと提案したところで遭遇してしまったのだ。
――――黄金色の毛並みを持つ、シルバーバックの異常強化種。フレイヤが
「神様ッ!」
「うひゃあ!?」
雄叫びを上げてヘスティアを狙うゴールデンバックを、ベルは辛うじて守る。
にやり、と猿のモンスターの分際で嗤う敵に、相手は遊んでいるのだと直感した。
汚れた金色の毛並みに鋭く長い犬歯。端切れんばかりの筋肉で拘束具として使われていた胸当てが筋肉を抑え込む働きをしている。だから避けられたのだろう。
それも限界だ。留め具や革の部分からミシミシ、ミチミチと嫌な音が聞こえる。
「くそッ!」
「ベル君………(浅はかだった。思い上がり過ぎていた………!)」
ヘスティアはここ――――ダイダロス通りの奥まった場所に逃げ込んだ時の自身の愚かさを悔やんでいた。
自分を逃がすため、囮になると覚悟した彼へ、武器を与えてしまったのが間違いだった。
いや、ここに逃げ込むよりも他の一級冒険者を待つべきだったのかもしれない。あるいは自分が犠牲になるべきだったかもしれない。
神は不死身である。厳密には、致死の一撃を受けても神の力で即座に回復するだけだ。そして地上で神の力を使うことは神界への強制送還の対象となる。別に死ぬわけではない。もう、永遠に会えないのだ。
しかし、大切な家族が生き残ってくれるなら本望だと自分は思う。なんというか、もう一人の家族を見ていると、神は本当に必要なのかと思ってしまうぐらいに。二人なら別のファミリアに………それこそロキかミアハ、タケミカヅチ、ヘファイストスが引き取ってくれるかもしれない。
むしろ、弱小で貧乏な自分のファミリアよりもそちらに行った方がいいのかもしれない。
「ベル君、もう―――」
「黙ってい、てく、ださいッ」
先ほどよりも遅く、リズミカルに両拳が叩きつけられる。何度か叩きつけると、手枷の鎖を見せつけるように振り回して薙いでくる。
さぁ、いくぞ。
ほら、いくぞ。
どうした、いくぞ。
いくぞ、楽しませろ。
実に不愉快である。相手でなく、自分の弱さへの不快感が相手への嫌悪感より勝っている。
ベルは手に持つ、もう砕けてなくなったショートソードぐらいに大きな短刀を握りしめる。神様が持ってきてくれた僕の武器。ヘファイストス様に頼み込んで鍛ってもらった僕だけの武器。
柄はなく、唾もない、ただ金属の塊を短刀のように加工した武器。
でも、初めて握った武器なのに体の一部と思うばかりに馴染むのだ。
だから………だから、少し――――増長してしまった。支給品のナイフを砕いた頭の兜を一刀で両断できたのだ。慢心も増長もしてしまう。武器さえ通じれば勝てると思い込んでしまう。
それが間違いだった。
「このッ(当たらない。当てに行こうとしても、神様を狙って動きを止めようとする)」
この武器の切れ味は想像以上のものだ。兜を斬ったとき、モンスターが怯んでしまうぐらいに。でも、こちらが仲間を守るように動いていれば学習したのであろう。
それ以降、ヘスティアを狙い続けている。
当てられれば倒せる。当てに行ける。でも、それは大切な家族を失わせる選択だ。
(どうするんだ。逃げるにも、この先は貧民街。人死にが出る。入り口はモンスターにふさがれてる)
どうしようもないじゃないか。
無力だと、ベルは心が軋んだ。仲間なら一瞬で倒せそうなのに、自分はどうしてこんなにも弱いんだろう。
同時に、頭のどこかで理解もした。口を酸っぱくして仲間を連れて行くようにと忠告するアドバイザーの真意に。こんな状況が生まれるから連れて行けと言い続けていたのだ。
だけど、
「――――神様」
「ベル君?」
「貧民街の入り口まで逃げます。そしたらわき目も降らず、狭い道を通って逃げてください」
「待つんだ。君はどうするつもりだ!?」
「ここで食い止めます」
「それは―――――ッ……………わかった。君の言うとおりにするよ」
「ありがとうございます。ああ、それと…………」
ゴールデンバックが両腕を叩きつけた。建物が揺れ崩れるほどの一撃は、大規模な土煙を上げた。まさしく、好機である。
でも、ベルは神様を逃がすことにした。この頭のいいモンスターは攻め込んだ瞬間に神様を狙いそうだからだ。
逆に言えば、自分がこいつを狙う限り、迂闊に追いかけれられないはずだ。こいつを殺せる武器を持つ自分を無視できない。
でも、男の子なら言ってみたい言葉がある。
「いっそ倒しに行ってきます?」
「――――ふふっ、その意気だよ!」
ヘスティアが背を向け、駆け出すと突風が吹いた。微妙に臭う風は土煙を何度も薙ぐように散らしていく。
散らし切るころには、ヘスティアは見えなくなっていた。匂いも風と共にどこかへ行ってしまった。
グルルルル………獲物が一匹いないと低く唸るゴールデンバックに、ベルは突撃した。
黒く、それでいて刀身に淡く輝く文様がどこか神秘的な美しさを見せる。
「さあ、ここからは一対一だ」
刃渡り30セルチ以上、黒く輝く材質はアダマンタイトとミスリルの複合合金。
輝く文様は
「追いかけっこは終わりだ。ここで仕留める!」
咆哮とともに、両者は駆け出した。敵を倒すために………。
感想・ご意見、ご指摘、ご質問。いくらでもお待ちしております。
もちろん、誤字脱字もね!
もっともっと黒くしていくぞォ!
『時雨永嗣』
憧れの人の武器を持ったことでハイになった爺。狂気スキルが発動し、兎に角物騒な思考全開でいた。そこにポプヌスは格好の試し斬りとしてオンラインしている。
なお、邪悪な笑顔とは「リボンの武者」を読んでみてください。素敵な魅力的な女の子が笑みを向けてくれますヨ(どんな笑顔化はさておきな!
ムメーの正体は恐らく、恋敵であり義兄のアイツだろうと確信し始めている。
「人類最高峰。お前を斬れば嵐の向こうか? なあ、向こうに行けるのか!?」
『ベル・クラネル』
原作と違い、この時点でかなりの戦闘能力を誇る。大体、猛牛調練のときぐらい。
逃げるは恥ではない。でも、漢には逃げてはいけない戦いがある。
「それが今だ!」
『ヘスティア』
ベルのために造ってもらった武器を携えて、彼に理不尽を打倒できる力を与えた―――のだが、予想外の敵に判断を誤ったかと思っている。でも、ベルの最後の言葉にキュンと来ているのも事実である。
おそらく、家族に対抗できないような敵が現れれば躊躇いなく神の力を行使するだろう。それが永久の別れになろうとも。
「僕は年長者だ。家族を守らなくてどうするのさ!」
『ムメー』
もう確実にアイツだろうと、この赤マント。
創りだした武器は逸品で、槍にいたっては神々ですら造れないレベルの化け物。団長が見たら殺してでも奪うと即答するだろう。
佐々木小次郎の弟子を名乗るなら、これぐらいは熟して魅せろと挑発した。
「よく言うだろう。キチガイに刃物と。時雨に物干し竿、とな」
『ロキ』
マジでこいつ、レベル1なんか!!?
ムメーはあとで、酒のつまみを作り続けさせると心に誓っているとかなんとか。
「あり得るかぁあああ!!!?」
『ティオナ・ヒリュテ』
恋愛は英雄譚の勇者が来てくれるのかな、と思っていたがそこはアマゾネス。強い雄にキュンキュンしています。
個人的に好みな子ですよ。胸なんて飾りです(力説
「いいなぁ………欲しくなっちゃった」
『アイズ・ヴァレンシュタイン』
力も早さも魔力も自分が上。でも、その巧さはかつて見た誰よりも高みにある。
そう確信した彼女は心に一つの憧れを持つことになる。
「―――――――――――お願いです。弟子にしてください」
『ポプヌス』
まだ暴れている奴がいると向かってみれば、あの生意気な新人がいる。屋内に居て、永嗣に復讐しようと機会をうかがっていた。
前回の教訓を生かすようで、垢に厚みを加えているらしい。
「復讐するは俺にありダァ」
『ゴールデンバック』
シルバーバックが金色に、そして巨大化した猿型のモンスター。元も強化種だったが、フレイヤに魔石を与えられ、異常なまでに強くなっている。
その強さはレベル3以上とゴライアスに匹敵するとか。
『青江』
正しくは刀匠、青江一派が製作した大太刀で銘などない。故に「青江の大太刀」と呼称される。
文化財に指定されていたため、欲しくても手が出せない代物。晩年まで青江の展示室に足しげく通う時雨永嗣の姿は結構有名だったりする。
なお、弘法筆を選ばずとも言うが、そのわずかな差異が命取りになることを知らぬ永嗣ではない。つまり、こんなにも長い刀は扱ったことが無いのである。
『ヘスティア・ブレード』
原作で言うヘスティア・ナイフのこと。大きな違いは刃渡りが長く、切断能力が優れていること。
アダマンタイトとミスリルの複合合金を使用しているため、軽いのに硬く弾性がある。
ベル専用の武器であるため、ベル以外が使うと単なる金属の固まり。撲殺する位しかできないナマクラになってしまう。