これは人外ですか?いいえ、ただの人間です(凍結)   作:爆走ボンバー人間

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お久しぶりですみなさん!
天然パーマ同盟です!

お気に入りが100件超えました!
めちゃくちゃうれしいです!

今回も楽しんでいって下さい

では、どうぞ!


ゆえに俺は悪くない!

アーシアside

 

私は昔、物ごころつく前に親に捨てられ教会の人が

私を拾ってくれました。少し貧しい生活でしたが、嫌だと

感じた事はありません。毎日私たちが生きていけるのは主の

おかげ、そう教えられた私は毎日心からお祈りをしていました。

 

ある日、怪我をした人がいました。私はどうにかこの人の怪我を

治したいと強く願うと手から光が溢れ傷口に触れると瞬く間に傷が

消えて行きました!

それから私は人を癒す事の出来る聖女として崇められました。

でも、私は聖女になったことにあまり嬉しくありませんでした。

どこに行っても私には聖女の肩書が付き、お友達も出来きず、

「聖女としての私」はみんな優しくしてくれましたが「私」は

一人ぼっちでした。でも、これもきっと主が私に与えて下さった

役目だと思い笑顔で祈り続けました。

 

そんな時、一人の悪魔の男性が倒れていました。悪魔は敵だと

教わりましたが、それでも目の前の苦しんでいる人を見捨てることが

出来ず悪魔の男性を癒しました。

そこを教会の人が見ていました。

私はその日を境に教会の方から冷たい眼で見られて言われました。

「忌わしい魔女」、と

私のこの力は悪魔をも癒す力だということでたくさんの人から

責められました。かつては私を聖女として慕ってくれた方たちは

裏切られたような眼をして、他の人以上に私を罵倒しました。

 

誰も私の味方をしてくれる人はいませんでした

 

辛くて泣きたくて仕方ありませんでした

 

それでも私はこれは主が与えた試練だと信じ、信仰が足りなかったのだと

祈り続けました。

 

私はそれからすぐのこと、東側にある日本という国の教会へと

派遣され、堕天使のレイナーレ様の下で暮らすことになりました。

でも、現地で迷子になってしまい、誰かに助けを求めても日本語が

分からない私を現地の人たちは避けて行きました。本当に自分は

ダメだなと思っていた時、ある男の人に会いました。

 

イッセーさんという方で言葉が通じて案内をしてくれました。

初めて本当の意味で優しくしてもらった私は嬉しくて仕方が

なくてこれも主が私に与えて下さった愛だと感謝の祈りを捧げました。

 

そのあとイッセーさんが悪魔だと知りました

 

あんなに心の優しい人が悪魔だなんて信じられませんでしたが、

それでもイッセーさんは優しいイッセーさんでした。

 

おいしい食べ物や、遊びや物など私の知らない楽しい世界を

イッセーさんはたくさん教えてくれました。

 

私はこの時生きてきた中で一番幸せでした

 

でもそんな時間ももうすぐ終わってしまうと思うと、

すごく悲しいです

 

レイナーレ様に教会に連れ戻された私は牢屋に入れられました

 

 

 

 

きっと私はこの後死ぬのでしょう

 

死ぬのは怖いです

 

でも最後にイッセーさんのような優しい人に出会えてよかったです

 

もし叶うなら最後にもう一度

 

 

 

もう一度だけ

 

 

イッセーさんとお話がしたかったです

 

 

 

でもそれは欲張りになっちゃいます

 

だから

 

「主よ、イッセーさんにどうかご加護を」

 

私には祈ることしかできません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュ?

 

祈りをささげていると不意に私以外の何かの声が

聞こえました。

 

それはネズミさんでした

 

ネズミさんはトコトコと私の所まで走ってきてその

小さな目で見上げてきました

 

「はぅ~、可愛いです!」

 

ネズミさんを手のひらに乗せ指先で頭をなでると

気持ちよさそうにしてました

それを見るとさっきまで沈んでた心が少しだけ

楽になりました

 

チュチュ?

 

「あ、こっちにもネズミさんが!」

 

チュチュ?

 

「こっちにもいました!」

 

チュチュ? チュチュ? チュチュ?

 

 

 

 

 

「「「「「チュチュ?」」」」」

 

「は、はわわわわわ・・・!?」

 

ネズミさんはどんどん出てきて気付くと牢屋の中

いっぱいにネズミさんが集まってました!

 

 

「チュチュチュッチュ-!!」

 

 

「「「「「チュー!!」」」」」

 

「え?ネ、ネズミさん!一体どこに行くんですか!」

 

ネズミさんたちはそのまま私を持ち上げいつの間にか

鍵が開いていたドアを通って運び出されました

 

 

 

はわわわわわ、わ、私、どうなっちゃうんですか~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイナーレside

 

ついに、ついにここまできた!

 

上の連中をだますのは苦労したけどおかげで

私はあの子の神器を手に入れ至高の堕天使になる事

ができる。

 

これで今まで私をバカにしてきた奴らを見返す事が出来る

 

そして私はアザゼル様とシェムハザ様の愛を受けられる

 

後はこの地を治めているゲスな悪魔たちの邪魔さえ

なければ上手くいく

 

でも抜かりはない

 

部下の堕天使が三人に雑魚とはいえ100人ほどの

はぐれ祓魔師(エクソシスト)も集めてるから儀式終了までの

時間稼ぎにはなる

 

フフフ、せいぜい私が至高の存在になるための捨て駒に

なることね

 

 

 

・・・それにしても

 

「何かしら?さっきから変なにおいがするわね。

たく、これだから廃教会は…綺麗にしときなさいよね」

 

せっかく気分がよかったのにさっきから臭う異臭に

台無しだわ

 

 

 

心の中でそんな悪態をついてた次の瞬間

 

 

 

 

 

教会の中は一瞬で炎に包まれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

志希side

 

お待たせしました!ようやくこっちサイドです!

 

メタい?細かい事は気にしないように

 

 

ラットたちが火を放って数秒もしないうちに教会は

完全に炎に包まれている

 

闘わずして勝つ

 

これこそ真の闘い方というものだ!

 

汚ない?

 

目的のために効率のいい戦術を使って何が悪い!

 

それにここには結界がしてあるから一般の人には

いつも通りの光景にしか見えないし音も聞こえないから

地域の人たちには何の迷惑もかからない

 

逆にここで真正面からドンパチする方が下手したら

下の方に居る方たちに迷惑がかかる

 

早期決着、誰の迷惑にもならない

 

ゆえに俺は悪くない!

 

 

 

と、教会が燃えてるのを眺めていると正面のドアが壊れ

中から白髪の神父が転がり出てきた

 

「危ねぇ危ねぇ、もうちょっとで黒こげになるところ

だったじゃねぇか。全く教会に火を放つなんてイカレタ奴も

いるもんですねぇ~、いや~恐ろしい」

 

「それは悪かったな、なんせ堕天使なんていういかにも神の

敵が教会に居座ってるもんだから一緒に焼いた方が

教会の為と思ったもんでねぇ」

 

白髪の神父に話しかけると俺の存在に気付き神父は即座に

戦闘態勢にはいる

 

「おやおや~、あんた誰ですかい?あんたが教会に

火を放ったのかなぁ~?」

 

「さっき答えたはずだけど?」

 

「それもそうですねぇ~、にしても教会に火を放つなんて、

その悪趣味な仮面と同じぐらいあんた結構イカレテやがり

ますねぇ~。ママに火遊びはしちゃいけないって

教わらなかったんですかい?」

 

「自分の邪魔をする奴には私刑にかけようが何しようが

許されるというのが母の教えでね。それにこのお面は結構

気に入ってるんだがな」

 

「おっとそいつは失礼、それにしてもそんなイカレタ

母親とはすんばらしいですねぇ~」

 

「素敵な皮肉をどうもありがとう。で、お前はどうする?

俺と闘うか、それとも逃げるか?」

 

「おや、俺ッちを捕まえようとはしないんですか?」

 

「俺の目的はお前じゃないし、俺は人間には比較的

優しいんだ」

 

白髪は少しの間悩んでたが手に持っていた武器を

おろした

 

「そんじゃお言葉に甘えて逃げさせて頂きましょうかねぇ。

本当はここに来るだったんだろうクソ悪魔たちを

チョンパしたかったんですがねぇ。この状況じゃ

俺ッち的には分が悪いっすわ!」

 

「賢明な判断だな。そのイカレタような性格さえ

どうにかすれば長生きするぞ?」

 

「忠告は有り難く受け取っておきますぜ。じゃ、バイチャラ☆」

 

神父が逃げていくのを確認した後、教会が完全に崩れ落ちた

 

 

 

すると燃え盛る瓦礫の中から堕天使がせきこみながら

出てきた

 

 

「ゲホッゲホッ!一体、誰がこんな、ゲホッ!真似を!」

 

「俺の仕業だが?」

 

「ッ!貴様か!人間の分際でふざけた事を!死ね!!」

 

俺の存在に気付き人間だと分かるやすぐに怒りに任せて

光の槍を投げてきた

 

 

「ああ、そんなもん無駄だから」

 

俺が展開している結界に当たると光の槍は簡単に砕け散った

 

「何ッ!結界か!小賢しい真似をして、とっとと死になさい!」

 

「やらせるわけないだろうがッチュ!」

 

近くに隠れていたラット達が一斉に堕天使に飛びかかり

一瞬のうちに簀巻きにした

 

「な、何!?いったい何が!」

 

「ほらどうした?俺を殺すんじゃないのか?」

 

「クソ!早くほどきなさい!殺すわよ!」

 

「ほどいても殺すんだろう?そんなんでほどくバカが

いるわけないだろうが」

 

「人間ごときが、この至高の存在である私にこんな

事をしてただで済むとでも「うるさい」むぐぅ!」

 

あまりにもやかましかったので猿轡をかける

 

「むぐ!むぐむぐぅ!むぐぅー!」

 

「まだうるさい、めんどくさいな」

 

堕天使はいまだに殺意のこもった目でこちらを睨んでおり

芋虫のようにはねていた

 

「むぐぅ!むぐ〈ピタッ!〉む・・・」

 

あまりにもうるさかったため幻術作用の術式の札を

はって黙らせた

 

さてと、後はこいつを運び出せば終わりだな

 

 

 

 

 

でもその前に

 

 

 

お客さんの相手をしなくちゃな

 

 

 

「あなたは一体誰かしら?こんなところで何をしているの?」

 

 

声がする方には真っ赤な髪をした俺の知っている人物であり

 

 

 

俺が一番嫌いな種族である悪魔のリアス・グレモリーとその

眷属がいた

 

 

 

 

「やぁ無能な悪魔さん達、こんばんわ。

 

 

 

ただの放火魔ですが何か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

主人公がどんどんゲスになっていきます

ですが主人公は守るためにやっているため
仲間には優しいんですが敵には容赦が
ないだけです

では次回もよろしくお願いします!

さようなら!

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